ドクターが解説 いま注目の美容医療のコト! vol.4

ドクターが解説 いま注目の美容医療のコト!

連載 vol.4

毎日のケアはもちろん大切だけど、気になる肌悩みがあるのなら、美容医療に頼るのもひとつの手。そこで、肌悩み別に注目の治療をピックアップ。その特徴や効果についてドクターにたっぷり教えてもらいます。

お話を伺ったのは…

麻布十番えむスキンクリニック
沼尾 真美 院長

勤務医を経て、2020年に麻布十番えむスキンクリニックを開設。再生医療にも精通し、個々の魅力を最大限に引き出す治療を提案。Instagram(@azabu10mskinclinic)もチェック!

Clinic Data

東京都港区麻布十番4-1-9 麻布十番エムビル7F
TEL 03-6453-6558 診察 9:30~17:30 
休日 日曜

今月のテーマ

「予防美容医療」

早めに予防していくことで、
大きな肌トラブルを回避!

気温や湿度が低下し、ますます乾燥が進むこれからの時期は、肌悩みも加速しがち。読者アンケートの結果からも、たるみや毛穴の開き、シワなどのエイジング悩みを抱える人が多く、肌悩みを予防する手段として、美容医療に興味を持つ人も増加中。ホームケアに力を入れていても、エイジング悩みが加速してしまう要因とは?
「様々な要因はありますが、主に、加齢によるターンオーバーの乱れや細胞の減少、乾燥や紫外線、大気汚染などの外的刺激などが考えられます。ホームケアはもちろん重要ですが、過剰な摩擦や刺激の強い化粧品の使用など、誤った自己流のケアを続けて悩みが悪化しているケースも多いので要注意! 肌悩みが改善しない人は、一度ケア方法を見直してみましょう。また、最近では、予防のために美容医療を受ける人も多く、エイジング悩みが深刻化する前に、信頼できるクリニックで相談してみるのもオススメです。美容医療にも様々な治療があるなか、タイトニングRFは、肌の内側を全体的に加熱することで、肌老化の大きな要因となる、コラーゲンやエラスチンの減少をくい止めると共に、コラーゲンの生成を促進し、弾力性を保つことができるので、予防ケアとして非常に効果的です。定期的に治療を受けることで、たるみやシワを予防し、若々しい肌を維持することに期待ができます。悩みが深刻化してから対処すると時間も労力もかかってしまうので、先手で予防していくことが、未来の肌のためにも重要です」
(沼尾先生)。

読者にリサーチ!

Q1.肌悩みを予防するために、
美容医療を受けてみたいですか?

A.YES … 78% NO … 22%

Q2.いま予防したい肌悩みは?

A.

約8割の読者が、肌悩み予防のために美容医療を受けてみたい、という結果に。特に、たるみや毛穴、シワなど、エイジング悩みの予防策として、美容医療に興味を持つ人が多数。

※2024年8月、宝島社の公式Instagramでのアンケートによる

エイジング悩みが加速する主な要因

  • 1

    ターンオーバー
    の乱れ

    加齢などで肌のターンオーバーが乱れると、不要なメラニンの排出が滞り、シミやくすみが目立つ要因に。

  • 2

    線維芽細胞の
    減少

    線維芽細胞が減少することで、コラーゲンやエラスチンなども減少。ハリが低下し、たるみや小ジワに。

  • 3

    外的要因

    乾燥や紫外線、摩擦や化粧品などの刺激などによって、バリア機能が低下。様々な肌トラブルを招く要因に。

エイジングサイン予防の美容医療での解決策!

「タイトニングRF」

エイジングサインの
根本原因から改善!

「40代以降になると、コラーゲンやエラスチンが皮膚で新しく作られることがほとんどなくなるとも言われています。タイトニングRFは、肌内部を加熱することで、創傷治癒機転を引き起こし、コラーゲンやエラスチンの生成を促進することができるので、たるみやシワを防ぐと共に、肌質の改善にも期待ができます」

エイジングサイン予防の注目治療「タイトニングRF」について深掘り!

タイトニングRFは、どんな肌悩みの予防に効果的なのか、また、治療のメカニズムなどについて、沼尾先生に教えていただきます。

私がレポートします!

Q.そもそもタイトニングRFとは、
どのような治療?

A.
高周波と呼ばれる電磁波のエネルギーを使用して肌内部を加熱することで、創傷治癒機転を引き起こし、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促進し、肌の引き締めやシワを改善する治療です。皮膚深部へと高周波を届け、皮膚と皮下の引き締めなど、持続効果を発揮するモノポーラRFと、皮膚の浅い層に高周波を届け、ハリやツヤ、小ジワの改善など、即時効果に期待ができるバイポーラRFがあります。当院でも導入していますが、最近は、モノポーラRFとバイポーラRFを同時に照射できるマシンもあり、一度に皮膚の深い層と浅い層にアプローチできるので、より高い効果に期待ができます

  • 〈 バイポーラRF 〉
    皮膚の浅い層に高周波を照射して、コラーゲンの収縮を促進。肌表面のハリやツヤ、小ジワの改善効果などに期待ができる治療。
  • 〈 モノポーラRF〉
    皮膚の深部に高周波を照射して、コラーゲンやエラスチンの生成を促進。たるみの改善や小顔効果などに期待ができる治療。

年齢と共に減少する、コラーゲンやエラスチンの生成を促進してくれるのは心強い!

Q.タイトニングRF
どんな肌悩みがある人にオススメ?

A.
コラーゲンやエラスチンなどの生成を促進することができるため、たるみやシワ、肌弾力の低下が気になる人にオススメです。また、毛穴を引き締める効果にも期待ができるので、複合的なエイジングサインの予防に適しています

様々な肌悩みをまとめて改善しながら予防できるのが嬉しい!

Q.タイトニングRFを受けたあと、
肌はどのように変化する?

A.
個人差はあるものの、治療直後でも肌の引き締まりやハリ・ツヤ感がアップするのを実感できると思います。また、コラーゲンなどの生成が促進されることで、治療2カ月後あたりから、肌のたるみやシワが改善され、肌全体の質感が向上していきます

Q.予防のために、どのくらいのペースで受けるのがオススメ?

A.
1回の施術でも効果を実感いただけますが、予防美容のためには、初めの数回は3~6カ月に1回ごとに受け、その後は6カ月~1年に1回メンテナンスを行うのがオススメです。ただし、個人差はあるので、肌状態に応じて調整していくことも重要です

Q.痛みやダウンタイムはどのくらい?

A.
多少の熱感はありますが、ほとんどの方が麻酔なしで施術を受けられています。もちろん、照射レベルを調節しながら施術はしますが、痛みに不安のある方は、麻酔をすることも可能です。タイトニングRFは、非侵襲的な治療なのでダウンタイムはほぼありません。そのため、施術後からメイクをして帰宅することも可能です。まれに、一時的な赤みや腫れが生じることもありますが、2~3日で落ち着くと思います

Q.治療の流れを教えて!

A.
当院では、診察で肌の状態や患者様のお悩みを確認し、治療方針を決定します。その後、クレンジングを行い、施術に入ります。施術範囲にもよりますが、30分~1時間程度で終了します

Q.治療後のケア
気をつけるポイントは?

A.
施術部位を強く擦るのはNGですが、基本的に通常のスキンケアで問題ありません。ただし、紫外線を避け、保湿をしっかり行うことが重要です

今月のまとめ

タイトニングRFは、年齢と共に減少してしまう、コラーゲンやエラスチンの生成を促進してくれるので、大人が抱える様々な肌悩みをまとめて改善しながら、予防もできるのが嬉しいポイント! 人生100年時代。美容医療も賢く取り入れながら、健やかな肌を未来へつなげていきたいですね。

●費用:全顔 ¥132,000、目元 ¥55,000 ●施術にかかる時間:1回約30~60分 ●痛みの程度:熱感が生じる場合があります。(個人差があります) ●ダウンタイム期間&リスク:ダウンタイムは基本的にありません。まれに、施術後に肌に赤みや腫れなどが出る可能性もありますが、通常は数日間で回復します。また、腫れ、かゆみ、熱傷、紅斑、皮膚温上昇に伴う不快感などの可能性もあります。(個人差があります) ●治療期間・回数:3~6カ月に1回のペースで3~6回※全て施術内容により異なります。
〈施術に関するお問い合わせ先〉
麻布十番えむスキンクリニック
東京都港区麻布十番4-1-9 麻布十番エムビル7F ☎03-6453-6558

illust:NOZOMI YUASA text:AYA MATSUBARA
※画像・文章の転載はご遠慮ください
(©宝島社 &ROSY 2024年12月号掲載)

ドクターが解説 いま注目の美容医療のコト! vol.3

ドクターが解説 いま注目の美容医療のコト!

連載 vol.3

毎日のケアはもちろん大切だけど、気になる肌悩みがあるのなら、美容医療に頼るのもひとつの手。そこで、肌悩み別に注目の治療をピックアップ。その特徴や効果についてドクターにたっぷり教えてもらいます。

お話を伺ったのは…

五本木クリニック
海 暁子 先生

日本形成外科学会専門医。形成外科専門医としての豊富な経験、確かな技術で、皮膚科処置から美容外科手術まで幅広く手掛ける。スタッフからの信頼も厚い人気医師。

Clinic Data

東京都目黒区中央町2丁目18-14
TEL 0120-70-5929 診察 10:00~18:30 
休日 日・祝
https://gohongi-biyou-clinic.co.jp/

今月のテーマ

「たるみ」治療

フェイスラインのたるみは、
大顔や老け顔の要因に

年齢を重ねるにつれ、気になってくる悩みが顔のたるみ。読者アンケートの結果からも、フェイスラインや目もとのたるみに悩む人が多く、セルフケアだけでは、なかなか改善しないのも事実。顔がたるむ原因とは?
「たるみとは、皮膚の構造のゆるみによって重力で下垂した状態をいいます。食事や睡眠などの生活習慣も関係しますが、主な原因は真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少、また、真皮層よりも深い部分にある皮下組織(脂肪)の変性や下垂、SMAS層の緩みや筋肉の低下などがあげられます。加齢とも関係するので、早めにケアしていくことが重要です。毎日のスキンケアは重要ですが、強くこすったり、引っ張ったりすると逆にたるみを加速させることもあるので要注意。ホームケアやエステでは強さや種類に限界がありますが、美容医療では、医師の判断のもと、個々に合わせた適切な治療を受けることができます。特にハイフ治療は、SMAS層にも直接アプローチすることができ、メスを入れずにリフトアップが叶うので、フェイスラインのたるみに悩む人にオススメです。比較的、手軽に受けることができる治療なので、最近は女性のみならず、男性でもハイフ治療を受ける人が増えていて、パートナーと来院されるケースも多数。ただし、手軽とはいえ、熱傷や神経損傷などのリスクもあるので、信頼できる医療機関での治療をオススメします」
(海先生)。

読者にリサーチ!

Q.たるみが気になる部位は?

A.

見た目印象にも大きく関わるたるみ悩み。マスク生活以降、顔のたるみに悩む人が増加していて、約半数近くの人がフェイスラインのたるみを気にしている結果に。リフトアップ系のアイテムでケアをしたり、セルフマッサージを行っていても、なかなか改善しない、という声も多数。

※2024年6月、宝島社の公式Instagramでのアンケートによる

たるみの主な要因

  • 1

    コラーゲンや
    エラスチンの減少

    加齢や紫外線の影響でコラーゲンやエラスチンが減少すると、肌の弾力を支えられなくなり、ハリが低下する要因に。

  • 2

    皮下組織の
    変性・下垂

    皮下組織(脂肪)が減少することで、より重力を受けやすくなったり、深部のボリューム低下につながる要因に。

  • 3

    SMAS層の衰え

    加齢などの影響でSMAS層が衰えることで弾力性などが低下し、重力の影響を受けて、たるみが目立つように。

たるみ悩みの美容医療での解決策!

「ハイフ」

たるみの原因にピンポイントで
アプローチ!

「ハイフは超音波で皮下組織やSMAS層にピンポイントで熱損傷を与え、創傷治癒過程でコラーゲンなどが増生されることで、たるみを引き上げる効果に期待ができます。肌にメスを入れることなくリフトアップが叶ううえ、ダウンタイムも短いので、たるみ予防として受ける人も増えています」

たるみ悩みの注目施術「ハイフ」について深掘り!

ハイフとはどのような治療なのか、また、たるみ改善のメカニズムや、他の治療との違いなどについて、海先生に教えていただきます。

私がレポートします!

Q.そもそもハイフとは、どのような治療?

A.
ハイフとは、High Intensity Focused Ultrasoundの略称で、日本語では高密度焦点式超音波といいます。皮下組織やSMAS層に超音波のエネルギーを一点に集中させ、表面の皮膚を火傷させずに熱で引き締め、コラーゲンの増生を促すことで、メスを使うことなく、肌のたるみを根本的に改善する治療法です。ドット式とリニア式があり、ドット式は一点に焦点を合わせるので引き締め効果が高く、リニア式は線状に焦点を合わせることで、広い範囲で脂肪を燃焼させる作用に期待ができます

ドット式はたるみの大きな原因となるSMAS層にピンポイントでアプローチ。

Q.フェイスラインのたるみに対し、ハイフはどのように作用するの?

A.
SMAS層が衰えることで、その上にある皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなり、フェイスラインのたるみが生じます。ハイフはこのSMAS層に超音波エネルギーをピンポイントで照射することで、熱で肌を引き締めつつコラーゲンやエラスチンの増生を促進し、リフトアップを叶えます。当院では最新のハイフマシンを導入しており、0.5mm間隔で照射する深さを調整することが可能です。また、ハイフの施術前にエコー検査も行っており、顔の筋肉やSMAS層の状態を把握し、照射する深さを個々のたるみの状態・部位ごとに適切に合わせることで、効果はもちろん、痛みや施術時間の軽減、安全性にも万全を期しています

  • 超音波エネルギーを照射
    表皮や周りの組織にダメージを与えずに、皮下やSMAS層に狙いを定めて超音波エネルギーを与える。

  • 熱損傷を与える
    タンパク質が凝固し、緩んだ組織がリフトアップ。また、熱損傷を与えることで創傷治癒力を促進。

  • コラーゲンやエラスチンを
    増生

    創傷治癒力によってコラーゲンとエラスチンの増生を促進し、肌の引き締め&リフトアップをサポート。

針やメスを使わずにリフトアップが叶うのは嬉しいですね!

Q.ハイフを受けたあと、
フェイスラインのたるみ
どのように変化する?

A.
個人差はあるものの、施術直後でもハリやツヤがアップし、肌の引き締まりを実感できると思います。熱エネルギーにより、コラーゲンやエラスチンの増生を促すので、施術1カ月後くらいから、さらに高いリフトアップ効果に期待ができます。また、乾燥肌の改善にも期待ができます

治療直後はもちろん、その後の肌の変化も楽しみ

Q.他のたるみ治療との違いは?

A.
従来の温熱治療や光治療では難しい、肌の深部にあるSMAS層にピンポイントでアプローチできるのがハイフの特長です。肌の引き締めやハリの改善であれば他の治療でも叶いますが、ハイフは、たるみの根本改善に期待ができる治療です

Q.痛みやダウンタイムはどのくらい?

A.
個人差はありますが、筋肉痛や打撲痛のような軽度の痛みを感じる場合も。基本的にダウンタイムはないので、治療直後からメイクも可能です。ただし、皮膚の浅い層への照射で、一時的に赤みや熱感、腫れなどが出る可能性もありますが、数日で落ち着くと思います。また、熱傷などのリスクもあるので、信頼できるクリニック選びも重要です。治療後は、保湿ケアを徹底し、肌をこすらないよう注意してください。また、治療後の肌は紫外線の影響を受けやすいので、日焼け止めを必ず使用しましょう

Q.治療の流れを教えて!

A.
当院の場合は、看護師のカウンセリング後、医師が診察をし、洗顔、エコー検査でSMAS 層の深さを確認し、施術に入ります。治療範囲にもよりますが、施術は約20分程度で終了し、施術後からメイクをすることも可能です

今月のまとめ

メスを使うことなく、SMAS層へピンポイントでアプローチできるので、ダウンタイムもほぼなく、土台から、たるみ改善に期待ができるのは嬉しいポイント! ハイフと一口に言っても、クリニックによって導入しているマシンが異なるうえ、当然リスクもあると思うので、メジャーになっている治療だからこそ、信頼できるクリニックを探すことも重要だと、改めて実感!

●費用:全顔¥88,000(初回)、2回目以降¥77,000 ●施術にかかる時間:1回約60分 ●痛みの程度:軽度の筋肉痛や打撲痛などを感じる場合があります。(個人差があります)●ダウンタイム期間&リスク:ダウンタイムは基本的にありません。皮膚の浅い層への照射で、赤み、熱感、腫れなどが出る可能性もありますが、通常は数日間で回復します。また、感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎症、紅斑などの可能性も。(個人差があります)●治療期間・回数:3~6カ月に1回のペースで3~6回※全て施術内容により異なります。
〈施術に関するお問い合わせ先〉
五本木クリニック
東京都目黒区中央町2丁目18-14
☎0120-70-5929

illust:NOZOMI YUASA text:AYA MATSUBARA
※画像・文章の転載はご遠慮ください
(©宝島社 &ROSY 2024年10月号掲載)

【医師監修】たるみの原因は?たるみを取りたい方におすすめの施術を解説

ある日鏡を見て、「あれ?私の顔長くなった?」と感じた経験はありませんか?
加齢にともない目立ちやすくなるフェイスラインや目の下のたるみは、時に、しわやシミ以上に悩ましいもの。
肌のたるみは生活習慣で悪化するケースもあり、注意が必要です。
本記事では、肌のたるみの原因や、たるみを取りたい方におすすめの美容医療による施術を解説します。
若々しいハリのある肌を取り戻すために、自分に合った施術を受け、たるみを改善しましょう。

目次

1.【気になる部位別】たるみの原因

老けた印象を与えてしまうたるみの原因は、加齢のほかにも生活習慣に起因するものがあります。以下から自分に当てはまる原因をチェックして改善を図りましょう。

頬・フェイスライン

頬やフェイスラインの下垂は、肌の弾力のもととなるコラーゲンの減少が一因です。コラーゲンは加齢によって少なくなっていきますが、紫外線ダメージの蓄積でも進行します。
また、むくみによって水分が蓄積されるとその重みで頬がたるむ原因になります。

まぶた

上まぶたの皮膚がたるむと、目元が重たく見えるだけでなく、疲れた印象も与えます。これは、まぶた周りの筋肉が衰えることが原因です。加齢だけでなく、スマホやパソコンを長時間見ることでまばたきが少なくなり、その結果筋肉が衰えてしまいます。

目の下

目の下のたるみの主な原因は、加齢による筋肉の衰えと肌の弾力の低下です。たるみが進むと、目の下に脂肪が蓄積して不自然にふくらみ、老けた印象を与えてしまいます。また、目の周りの皮膚は薄く乾燥しやすいため、一時的にたるみが目立つこともあります。

あご

あごのたるみの原因は、姿勢の悪さやあごの筋力低下などです。姿勢が悪いと、顔が下向きになり、あご周りに老廃物や水分が溜まってたるみの原因になります。また、食事のときにあまり噛まないと、口の周りの筋肉が衰えて二重あごになり、たるみが目立つ場合があります。

2.たるみを改善したい方におすすめの施術

たるみはスキンケアや生活習慣の見直しで軽減するケースもありますが、加齢により徐々に進行するという性質上、元の状態に戻るには時間がかかります。また、たるみがかなり進行している場合には、外科的な手法を必要とする場合もあるでしょう。

ここでは、たるみが目立ち始めたなという方におすすめの美容医療による施術をご紹介します。
たるみに対して早めに手を打っておきたいと思っている方は、以下の施術を検討してみてください。

HIFU(ハイフ)

HIFU(ハイフ)は、「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の略で、超音波によって表皮、真皮だけでなく皮下脂肪やSMAS筋膜に熱エネルギーを届け、皮膚のリフトアップを図る美容医療施術です。

「高密度焦点式超音波」という名前の通り、皮膚の深いところまで達する超音波を、高密度に集束させることができるのが特徴です。狙った部分にピンポイントで熱エネルギーを与え、高温で組織を焼灼、収縮させて、たるみを改善する効果が期待できます。

  • 皮膚のさまざまな層に超音波をピンポイントに照射

  • 皮膚の深い部分に熱を集中的に生じさせる

  • コラーゲン線維の収縮やコラーゲンやエラスチン産生の活性化で皮膚の内側から引き締め

また、HIFU(ハイフ)の熱で変性した部分を修復するために皮膚の創傷治癒反応(傷を治そうとする反応)が働き、コラーゲンやエラスチンが活発に増生されます。その結果、肌の内側から引き締まり、弾力やしわの改善が見込めるでしょう。肌深部の血流が改善することで肌のトーンアップも感じられるでしょう。

HIFU(ハイフ)施術は医療行為となっており、クリニックでのみ施術を受けることができます。

HIFU(ハイフ)は高温が発生するため、どうしても痛みが生じやすい施術です。感じ方には個人差があり、ピリピリした違和感から神経痛や筋肉痛のような痛みまでさまざまです。
施術後は、熱による影響で軽い赤みや腫れが出ることがあります。ほとんどの場合は数日から数週間で引いていくでしょう。しばらくは肌が乾燥しやすく刺激に敏感なため、保湿ケアはいつもより念入りにして、紫外線対策もしっかりと行ないましょう。

RF(高周波)

RF(高周波)とは、ラジオ波とも呼ばれ、皮膚の深い層や皮下組織に熱エネルギーを発生させ、タイトニング効果を図る美容医療の施術です。高周波の強いエネルギーで皮膚の繊維成分が加熱されると、コラーゲンやエラスチンなどの収縮と再構築が進みます。その結果、肌が引き締まりたるみが改善されます。

  • しわやたるみが目立つボリュームの減少した肌

  • 表皮・真皮・皮下組織までRF(高周波)を照射

  • 熱でコラーゲン繊維などが収縮し皮膚が引き締まりたるみを改善

さらに、コラーゲンが増えることで、小じわや開いた毛穴の改善も期待できます。RF(高周波)施術の大きな特徴として、皮膚を3次元的に加熱することにより、顔が一回り小顔になったような引き締め効果が期待できるでしょう。
この施術は高温になるため、照射時に痛みを感じることがありますが、ダウンタイムはほとんどありません。まれに施術後、かゆみ、ほてり、むくみ、腫れが起こることがあります。

3.たるみにつながるNG習慣

たるみは、日常の生活習慣も原因になることがあります。以下の習慣がある方は、注意が必要です。

喫煙

タバコの主成分であるニコチンは、血管を収縮する作用があり、血流が悪化する原因になります。
血流が悪くなると、肌に充分な栄養が行きわたらず、肌が衰えてたるみを進行させてしまうおそれがあります。

無理なダイエット

極端に体重を落とそうとすると、脂肪だけでなく皮膚を支える筋肉まで落ちてしまいます。その結果肌の層に隙間が生じ、たるみの原因になります。また、食事制限による栄養不足は、肌のコラーゲン減少を引き起こし、たるみを進行させてしまいます。

うつ伏せ寝

うつ伏せで寝ると、枕に顔の皮膚が押し当てられ、たるみの原因になります。また、寝ている間の肌ダメージの修復が遅れることが続くと将来的なたるみにつながる場合もあります。

マッサージ

肌を強くこすったり、引っ張ったり、伸ばしたりする行為は、圧力によって靭帯がゆるむおそれがあり、コラーゲンの破壊にもつながるためたるみの原因になります。
肌に負担になるマッサージは控え、洗顔やスキンケアにおいても必要以上の摩擦が起こらないように注意しましょう。

まとめ

たるみは、頬やまぶた、目の下、あごなどに現れます。主な原因は加齢による筋肉の衰えやコラーゲンの減少ですが、喫煙や無理なダイエット、睡眠姿勢やマッサージなどの生活習慣も影響します。

美容医療の施術は、肌の深層に働きかけるため、たるみの根本的な解消に有効です。
気になる部分のたるみを改善し、若々しい肌を取り戻しましょう。

目尻のシワは老けて見える?原因や目立たなくする方法を紹介!

目尻のシワは愛嬌のある笑いジワとして捉えられることがある一方で、年齢が出やすく実際よりも老けて見える原因となることがあります。そのため、目尻のシワが気になり、改善できないか悩む方は多いのではないでしょうか。

この記事では、目尻のシワの印象を踏まえ、目尻にシワができる5つの代表的な原因から、目尻のシワを目立たなくする方法までを詳しく解説します。目尻のシワを目立たなくしたい、防ぎたいと考えている方は、ぜひご一読ください。

目次

1.目尻のシワの印象

目尻のシワは、笑った時にできる愛らしく魅力的なシワと捉えられる場合もありますが、「老け顔」「疲れ顔」といったネガティブな印象を与えることがあります。

「目尻のシワで年齢が分かる」「マスクをしていても目元で年齢が判断できる」と言われるように、目元は顔の中でも年齢が出やすい部分です。目尻の深いシワのせいで実際よりも老けて見られてしまうこともあるなど、目元の状態で見た目年齢は大きく左右されます。

隠そうと化粧をしても、シワの溝にファンデーションがたまるなど余計に目立ってしまうことに悩まされている方も多いでしょう。

2.目尻のシワの原因

目尻のシワを目立たなくさせるためには、「シワができた原因」を正しく把握することが大切です。理由に合わせた正しい対策をとれば、現在のシワの状態を和らげるだけでなく、新たなシワを防ぐことにもつながるでしょう。

目尻にシワを作る原因となる5つの項目について、自分がどれに当てはまるのかを考えながら確認してください。

2-1.目の疲れ

スマートフォンやパソコンの影響で目に疲労が蓄積し、目元が常に緊張状態にあるという人が増えています。目の疲れのサインは次の通りです。

・目が乾き、瞬きの回数が増える
・瞼をギュッと強くつぶり目頭を押さえる
・目をゴシゴシとこする
・ピントを合わせるために目に力を入れる
・眉間に力がはいる

目や目の奥の筋肉を酷使すると、疲れを少しでも緩和しようと無意識にこのような行動をとりがちです。日々繰り返されることで、少しずつ目尻にシワが作られてしまいます。また、過度な疲労は血行不良を引き起こし、肌への栄養や水分の供給が十分でなくなることでより深いシワができやすくなります。

2-2.肌の乾燥

皮膚の表面には、水分を蓄え蒸発を防ぐ「角質層(かくしつそう)」と呼ばれる層があります。目のまわりの皮膚は、顔の他の部分と比べてこの角質層の厚みが3分の1程度しかなく、非常に乾燥しやすい部位です。

肌は乾燥することで細胞が縮んでしまい、キメが乱れてシワやたるみができやすくなります。

2-3.表情のクセ

目の動かし方や笑い方など人それぞれクセがあり、自分では気づかない下記のような表情のクセが原因で目尻にシワができているケースもあります。

・瞬きが多い ・笑うと目がくしゃっと細くなる
・緊張すると目をぱちぱちとさせる
・目の動きが活発で眼球を大きく動かす
・遠くを見る時に目を細める

2-4.紫外線によるダメージ

紫外線は目元の外と内の両方にダメージを与え、シワやシミができやすい環境を作ります。

皮膚への影響・真皮の組織を破壊・変性させ、肌のバランスが乱れる
・熱ダメージにより乾燥を誘発
内側への影響・角膜にダメージを与え、目の周りの神経や筋肉に炎症を起こす

目元の皮膚に直接負荷をかけるだけでなく、眼球や内側の組織にダメージを与えることで眼精疲労を引き起こすリスクもあります。

2-5.摩擦などのダメージ

目元は皮膚が薄く非常にデリケートな部分です。そのため、メイク時の摩擦やクレンジング時の擦れなど、日々の生活の中でかかる負荷は、肌表面のバリア機能を低下させてしまいます。ダメージを受けた肌は、乾燥しやすくターンオーバーも乱れるためシワが深く刻まれやすい状態となります。

眠い時に瞼をゴシゴシと擦る・うつ伏せで寝る癖・目元を念入りにメイクアップすることなども、摩擦ダメージを与える原因となるため注意が必要です。

3.目尻のシワを目立たなくする方法

一度できてしまったシワを完璧に元の状態に戻すのは難しいことが多いものの、正しくケアをすることで今よりも状態を和らげ若々しい印象を取り戻せる可能性があります。

今あるシワを目立たなくし新しいシワを予防するためにも、次のような方法を実践し健やかな肌を目指しましょう。

3-1.目元のスキンケアを念入りに行う

顔の他の部分と同じようにケアしていても、構造の違いにより目元の皮膚はより水分を失いやすい傾向です。そのため、目元の乾燥肌対策は他の部分よりも念入りに行うよう心がけましょう。

まずは洗い残しのないよう、しっかりと優しくメイクを落とします。肌に必要な油分まで奪わないようジェルやクリームタイプのクレンジング剤を使い、40℃以下のぬるま湯で洗ってください。洗顔後は化粧水や乳液での基本ケアに加え、目元用シートマスクや美容液・アイクリームなど、プラスの保湿ケアが効果的です。

3-2.紫外線対策を行う

シワを作る原因となる紫外線のUVA波は、1年を通して降り注いでいます。紫外線対策として日焼け止めクリームを使う際には、目元のキワまでしっかりと塗ることを意識しましょう。

日焼け止め効果のある化粧品を使う際には、「PA(Protection Grade of UVA)」値に注目してください。+が多いほどUV対策力が高まりますが、肌への負担も大きくなるためTPOに合わせて使い分けてください。

3-3.目元の血流改善を促す

疲労や冷えなどからくる血行不良を解消させるためには、目元専用のホットマスクやアイマッサージャーの使用がおすすめです。温めることにより、眼球内の毛様体筋をはじめ目元の筋肉の緊張がほぐれ、血流の改善が見込めます。またマッサージは、血管やリンパ管に刺激を与え、本来の流れを取り戻す効果も期待できるでしょう。

蒸しタオルやセルフマッサージでも血流改善が見込めますが、目元は大変デリケートなエリアのため摩擦や火傷等のトラブルには十分注意して行ってください。

3-4.エクササイズをする

目元には、眼輪筋や表情筋などいくつもの筋肉が存在します。これらを適度に動かすことは、血流の改善・筋力の維持・疲労回復などさまざまな効果が期待できます。

・目を大きく見開き、∞マークを描くように眼球をゆっくりと動かす
・口を「お」の形に開き、目線を上に向け目の下を伸ばすことを意識して5秒キープ
・自分の手を10秒見つめ、次に3m以上離れたものを10秒見つめる

これらのエクササイズは、それぞれ1日5回を目安に行いましょう。朝晩のスキンケアに取り入れるなどして、継続的に行うことが大切です。

まとめ

目尻のシワは、目の疲れ・肌の乾燥・表情のクセ・紫外線や摩擦によるダメージなどが原因でできたり悪化したりします。日頃からスキンケアやUV対策をしっかり行いましょう。また、目元を温めて血流改善を促したり、エクササイズをしたりするのもおすすめです。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

口元のシワの原因は?ほうれい線などの種類とそれぞれの改善策を紹介

口元にできるシワには加齢によってできるもののほかに、乾燥・紫外線・肌のハリの低下などにより引き起こされるものがあると言われています。老けた印象となる口元のシワを、改善したい・できないよう対策したい方は多いのではないでしょうか。

この記事では、口元のシワの原因に加え、口元にできるシワの種類とそれぞれの改善策を詳しく紹介します。シワを防ぐための日頃の習慣にも触れるため、シワが気になる方や、シワを防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.口元にできるシワの原因

顔の中でも特に動きが大きい口元は、たるみやすくシワができやすい場所です。
表皮にできる小ジワと、真皮にできる深いシワの2種類があり、シワの部位によって原因や対策が異なります。シワというと加齢によるものというイメージがありますが、加齢以外にも以下の4つが原因として考えられています。

●乾燥

肌の乾燥は、シワができてしまう大きな原因の1つです。水分をためこむセラミドという物質が減少すると、肌の水分量を保てなくなります。すると、肌がしぼんだような質感となり、ちりめんジワとも呼ばれる細かいシワができてしまいます。乾燥によるシワは、保湿により改善することが多い傾向です。

●表情筋の衰え

筋肉には肌を支える骨組みのような役割があるため、表情筋の衰えも原因の1つです。無表情でいると筋肉が使われずに衰えてしまいます。さらに、顔の筋肉は首や肩ともつながっています。肩こりがある方はそれだけで表情筋が硬くなりやすいため、気を付けましょう。

●肌のハリの低下

肌の奥深くにある真皮では、コラーゲンやエラスチンが網目のように結びついて肌を支えています。しかし、結びつきが弱まると肌を支えきれず、網目がゆるみ、シワの原因となります。水分保持やクッションの役割があるヒアルロン酸の減少も、シワができる原因の1つと言えるでしょう。

●紫外線によるダメージ

コラーゲンやエラスチンは、紫外線によっても破壊されたり、変形したりします。紫外線により真皮がダメージを受けると、深いシワができてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

2.口元のシワの種類と改善につながる対策

一口に口元のシワと言っても、シワのできる場所によって呼び名が異なります。また、表皮にできたか、真皮にできたかというところでも改善のしやすさが違います。

30代、40代となってくると肌全体のトラブルが目立ってきますが、原因を知ることで、口元のシワを予防することも可能です。それぞれのシワに対するケア方法を、以下で解説します。

2-1.ほうれい線

鼻の横から口角にかけて、縦に走る長い線がほうれい線です。表情筋の衰えによって頬の皮下脂肪が支えきれずに重力に負けてしまい、下がることが原因です。もともと頬骨が高い方や脂肪が多い方は、ほうれい線が目立ちやすい傾向があります。

●対策

フェイスラインのたるみや口角の下がりを引き起こし、ほうれい線の原因となっている側頭部の筋肉をほぐしましょう。側頭部とは、耳のちょうど真上にあたる部分です。肩こりや目の疲れのほか、食いしばる癖がある方は特にコリやすい部分です。

五本指を耳の真上に当て、痛気持ちいい程度の力加減で、頭頂部にかけてゆっくりと円を描きながらほぐしましょう。頭皮のコリを解消することでフェイスラインのたるみ防止につながります。

2-2.マリオネットライン

マリオネットラインとは、腹話術で使う人形の口元のように、唇の横からあごにかけてのびる溝のことです。口周りの筋肉が衰え、口角が下がることによってマリオネットラインが出やすくなってしまいます。マリオネットラインが出ると一気に見た目年齢が引きあがった印象となるため、早めに対策をしておきましょう。

●対策

下記のようなエクササイズを行うことがおすすめです。

・空のペットボトルを、「お」の形でくわえて10秒間キープしましょう。歯を使わず唇のみでくわえることで、口周りの口輪筋を鍛えられます。

・姿勢を正し正面を向き、5秒かけてゆっくりと真上を向きます。下唇を突き出し5秒キープし、さらに上唇も突き出し5秒キープしましょう。そのまま、頭をゆっくり左右に傾け、正面に戻します。下あごから首にかけて広がる広頚筋のトレーニングです。

・口角に人差し指と中指を当て、左右に軽く揺らすようにしてマッサージします。少しずつ、マリオネットラインにそって移動させましょう。口角が下がったままの硬い口角下制筋をほぐし、ゆるめることでマリオネットラインの改善が期待できます。

2-3.梅干ジワ

前歯が突出していると、前歯のかみ合わせのズレを直すために下唇を引き上げる必要があります。その影響で、唇からあごにかけてのびるオトガイ筋が常に緊張した状態となっているのが、梅干ジワの原因です。その名の通り、梅干のような模様のシワが特徴です。

●対策

加齢による筋肉の衰えや、表情の癖が原因であれば、口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」の形を繰り返すエクササイズを行うことで改善する可能性があります。

2-4.口の周りの縦ジワ

年齢を重ねると特に出やすいのが、口周りの縦ジワです。口輪筋や上唇挙筋付近の皮膚が加齢とともに薄くなるため、筋肉収縮によるシワが目立ってしまいます。

●対策

口輪筋、上唇挙筋を使えるよう、口を大きくしっかり動かしましょう。また、加齢によって肌のハリや弾力がなくなることでシワが目立ちやすくなるため、美容液やクリームなどでのエイジングケアも効果的です。

2-5.唇のシワ

唇をなめる癖があったり、口呼吸をしていたりすると乾燥し、シワができる原因となってしまいます。また、口紅をつけると荒れてしまう場合は、口紅の成分で炎症反応が起きている可能性があります。

●対策

リップクリームやワセリンなどでこまめに保湿し、常に潤いを保ちましょう。口紅の成分で荒れてしまう場合は、下地やリップクリームで保湿してから口紅を塗れば皮むけが軽減されることもあります。

3.口元のシワを防ぐためには日頃の習慣も重要!

小さなシワでも放置していると癖がつき、やがて深いシワとなってしまうこともあります。また、加齢が原因となることも多いものの、日頃のケアを積み重ねて、小さなシワを予防するのが大切です。

●紫外線対策を徹底する

紫外線を浴びると、コラーゲンやエラスチンが変形・破壊され、肌のバリア機能が弱まることで乾燥につながります。また、紫外線の少ない季節や天気の悪い日も紫外線は存在しており、室内であってもガラスを通過してしまうため、刺激の少ない日焼け止めを毎日塗るのがベストです。また、日差しの強い日は日傘や帽子、UVカット効果のあるサングラス、長袖を着用するなどし、物理的に日光を避けることもポイントです。

●丁寧にスキンケアを行う

肌の乾燥は、シワのほかにもさまざまな肌トラブルを招くため、保湿は欠かさずに行いましょう。スキンケアの際は、顔だけでなくあご下や首まで化粧水やクリームを使い、唇までしっかり保湿することを心がけてください。口周りはデリケートなため、力を入れすぎないようリラックスした状態で優しく行います。

●積極的にエクササイズをする

シワ予防のエクササイズは、気軽にできて簡単なものばかりです。ただし、こり固まった筋肉をほぐして癖を直すためには、継続が大切です。お手洗いのついでや歯磨き後、湯船に浸かっている時など、「すでに習慣となっている、毎日していること」と組み合わせれば習慣化しやすくなります。

継続しても改善が見込めない場合や、毎日続けることが難しい場合は、美容医療に頼るという選択肢もあります。たるみやシワは一度できてしまうと自力で治すことが難しいため、早めの対策が肝心です。

まとめ

口元のシワには、ほうれい線・マリオネットライン・梅干ジワ・口の周りの縦ジワなどの種類があります。それぞれの原因や対策を把握し、エクササイズや保湿などを行うことが大切です。特に、紫外線対策は重要であるため、日焼け止めをしっかり塗り、帽子・サングラスを着用することも欠かさないようにしましょう。

なお、すでにできてしまったシワには医療ハイフが有効です。医療ハイフは高密度焦点式超音波のことで、真皮、脂肪層、SMAS筋膜などのお肌の深層に超音波エネルギーを照射して肌の引き締めや引き上げを行う施術です。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

40代でシワがない人の特徴は?老けて見られる原因も紹介!

40代は更年期を意識する時期でもあるため、さまざまな体調の変化により「肌の悩みが増えた」と感じる人も多いのではないでしょうか。シワやシミといった悩みは加齢とともに誰にでも起こる現象です。年齢を理由に諦めてしまわず、体調の変化に合った生活習慣の見直しや、自分の肌に合ったスキンケアを行うことで、シワやシミなどの予防につながります。

当記事では、40代で若く見える人の特徴をはじめ、老けて見える原因も6つ解説します。生活習慣を見直し、セルフケアだけでなく美容医療についても知りたいという人はぜひご覧ください。

目次

1.若見えする!40代でシワがない人の特徴は?

老けて見える原因として、顔の目立つ位置にシワができ、メイクでも隠しきれない悩みをもつ人も多いでしょう。一方で、40代でもシワが少なく、いつまでも若々しい印象の人もいます。実は、年齢より若く見える人には、いくつかの特徴があります。

若く見せるためには意識したいポイントをおさえましょう。ここでは、40代でシワがない人の特徴を3つ紹介します。

1-1.自分に合ったスキンケア・UVケアをしている

老けて見えるのを、年齢のせいにして諦めると、シワはひどくなります。シワなどの老化現象は、誰にでも起こることです。しかし、若々しく見える人は、こまめに自分のケアを欠かしません。自分に合ったスキンケアや、UVケアをしています。

スキンケアやUVケアを怠ると、老化が進んだり、肌のダメージにつながったりします。若々しく見える人は、シワを防ぐための努力をしている人です。例えば、以下のようなスキンケア・UVケアが基本となります。

・保湿効果の高い化粧品を使う
・日焼け止めや日傘などで、紫外線対策をする

保湿や日焼け止めは肌質に合うものを選ぶことが大切です。ライフスタイルに合わせた保湿パックやUV帽子を選び、UVケア商品では、SPFの数値も意識して使用しましょう。

1-2.生活習慣に気を付けている

老けた印象の顔と若々しい印象の顔では、生活習慣が大きく違います。老け顔にならないためには、肌に優しい生活習慣が大切です。具体的には、以下の通りです。

・週に1回運動をする
・肌に刺激を与えない
・ハリやツヤを補うスキンケアをする

運動することで、肌のターンオーバーを促進し、美肌に導きます。運動は、肌の毛細血管の血液を隅々まで循環させ、血のめぐりをよくします。

また、肌への刺激は、肌の老化の原因です。洗顔やクレンジングの際には、強くこすらないように心掛けましょう。そして、ハリやツヤを補うスキンケアも大切です。年齢とともに失われがちなハリとツヤは、コラーゲンなどで肌の外から補います。

他の生活習慣では、食事、睡眠もとても大切な習慣です。また、40代は更年期も意識する時期でもあります。栄養バランスをとり、睡眠不足にならないように規則的な習慣を維持しましょう。

1-3.表情が明るい

表情が明るいのも大事な要素です。顔のシワ対策には、人生を前向きに楽しむ姿勢が肝になるでしょう。40代になると、顔のシワなどが目立ちはじめる原因として「無表情」があります。年齢とともに表情が乏しくなるため、顔の筋肉が劣化し、代謝が悪くなる傾向があります。
若々しく見える人の行動には以下のような特徴があります。

・明るく笑顔が多い
・自分磨きをしている
・自分に合った洋服やメイクをしている

明るく笑顔が多い人は、内面から出てくる感情が目に表れます。また、口元は、年齢とともに緩みやすいパーツです。そのため、口角を上げることで表情筋が鍛えられ、生き生きとした印象になります。また、顔のマッサージも効果的でしょう。そして自分磨きは、気持ちをポジティブにします。さらに、自分に合った洋服やメイクは、美しく見せてくれるでしょう。

2.【40代】老けて見える6つの原因

40代になると、肌の変化が気になりはじめる人も多くいます。40代の肌は「2度目の曲がり角」と言われ、複合的な肌の悩みが出る時期です。理由には、以下のような原因が考えられます。

・女性ホルモンの減少
・加齢による保湿三大因子の減少
・線維芽細胞の働きの衰え

まず、女性ホルモンの減少によって、コラーゲンを生成する力が弱くなるのが原因の1つです。また、肌の潤いを保つ保湿三大因子が減少したり、線維芽細胞の働きが衰えたりすることで、肌の老化が進む可能性があります。

若々しく見られるには、老けて見える理由を把握することが大切です。ここでは、老けて見える6つの原因を紹介します。

2-1.シワ

シワは、おでこ、目頭、口元、目元など、顔のさまざまな部分に見られます。その原因は、体力や代謝の低下です。「疲れやすくなった」と感じるような体力や代謝の低下によって、肌の代謝も下がり、ハリや潤いなどが少しずつ失われます。そのため、シワが現れやすくなります。

2-2.シミ・くすみ

シミ・くすみは、老けて見える大きな原因の1つです。シミは、長年紫外線を浴びることで肌の老化現象につながります。多くのシミは、紫外線による「光老化」によって現れます。光老化とは、長い時間をかけて貯蓄されて起こる肌の変化です。

また、くすみでは、40代の肌のターンオーバーが遅くなるため、古い角質が代謝され定着して起こります。そのため、肌色が変化し、くすんで見えるようになります。

2-3.たるみ

たるみの原因には「皮膚内部の老化」と「骨格老化」という2つの老化があります。皮膚内部の老化は、肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が衰えることで起こります。ハリと弾力を支えるコラーゲンやエラスチンと、水分を抱えるゼリー状の物質のヒアルロン酸は、健やかな肌に必要な成分です。

骨格老化は、老化によって顔の骨の骨量が減って、顔面骨が萎縮するため骨格が変化します。そのため、皮膚が影響を受けてたるみやくぼみができます。老化による変化は、皮膚の変化だけではありません。

2-4.クマ

目の下のクマの原因は、表皮をバリアする機能が低下するため起こります。そのため、乾燥が進行したり、メイクの刺激を受けやすくなったりします。また、真皮層にあるコラーゲンなどの生成が減るため、肌のハリが弱くなるのも要因の1つです。骨や筋肉の衰えによって、支えられなくなった脂肪が出るため、目の下のくぼみや影も目立つようになります。

2-5.白髪・髪のパサつき

髪の毛は面積が広く、第一印象に残りやすい部分です。髪の毛は、年齢とともにツヤが失われます。ツヤのないパサついた髪は、老けたイメージを与えるでしょう。また、加齢によって、白髪も増えていく傾向にあります。

40代になったら、年齢に合ったへアスタイルにするなどの対策が必要です。さらに、時代の変化に合わせたヘアスタイルにすると、若々しい印象になります。

2-6.体型・姿勢

若々しい人と老けて見える人の違いには、体型や姿勢にも現れます。姿勢によっては、痛みや病気につながる可能性もあるため、習慣としてついたクセを見直すことは大切です。ここでは、老けて見える姿勢を3つ紹介します。

猫背猫背は、肩から腰が丸くなった姿勢です。そのため、体のバランスをとろうとして、お腹が出てきます。猫背は、便秘や逆流性食道炎になるリスクがあります。
巻き肩また巻き肩は、肩が前に出ている姿勢です。長時間、前かがみの姿勢の人に多い傾向があり、胸郭が狭くなるため、肩こりや呼吸器障害を引き起こしやすいでしょう。
カメ首さらにカメ首は、いわゆるストレートネックとも言われます。首が前に傾き、頸椎のカーブがない状態です。カメ首は、二重あごの原因になったり、猫背や巻き肩との併発につながったりします。

3.【40代】セルフケアに加えて美容医療という選択肢も!

40代になると、さまざまな原因によって肌の悩みが一気に増えます。しかし、日頃のスキンケアや食事や睡眠といった生活習慣を見直すことで、シワやシミの予防が期待できます。定期的に、スキンケアの美容成分をチェックすることも大切です。しかし、セルフケアには限界があり、仕事が忙しかったり子育て中で時間が限られたりと、思うようにケアが行き届かない場合もあるでしょう。

もし、シワやエイジングケアで悩んでいる場合は、美容医療に相談する方法もあります。現在の美容医療には、シミやくすみを治療する「レーザー治療」や、シワやたるみを軽減する「医療ハイフ」という施術もあります。「医療ハイフ」では、シワ、たるみ、シミ、くすみの改善が期待できるため、肌にハリを出し若々しい印象を与えられるでしょう。

まとめ

40代でシワがない人には「自分に合ったスキンケア・UVケアをしている」「生活習慣に気をつけている」「表情が明るい」といった特徴があります。老けて見える原因にはたるみや目の下のクマ、体型や姿勢などがあります。40代は更年期を意識しはじめる時期でもあるため、体調の変化に合わせた生活習慣の見直しや、自分の肌に合ったスキンケアをすることで、シミやシワの予防につながるでしょう。

すでにできてしまったシワには、シワやたるみの軽減が期待できる施術「医療ハイフ」も1つの方法です。

※ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
※治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

肌年齢とは?基準・調べ方から若々しい印象の肌にするポイントまで

年齢を重ねるにつれて肌質は変わります。美容意識が高い方の中には、肌年齢が気になるという方もいるでしょう。肌年齢は、肌の水分量やメラニン量、肌のハリなどから分かります。表面的には、シワやシミ、たるみが判断材料になります。若々しい肌を維持するためには、肌年齢に応じた適切なケアが必要です。

今回は、肌年齢の概要・基準・調べ方と、肌年齢に影響を及ぼすNG習慣、肌を若々しく見せるポイントを紹介します。現在の肌年齢とNG習慣・ポイントを知って、みずみずしくハリのある肌を目指しましょう。

目次

1.そもそも肌年齢とは?

そもそも肌年齢とは、今の肌の状態がどの年齢の平均値と同程度の水準にあるかを表した数字です。肌年齢が実年齢と一致するとは限らず、また常に一定の数値を出すわけでもありません。

自分の肌年齢を調べることで肌の健康状態を把握できるとともに、日頃のスキンケアが正しく行えているかも確認できます。肌年齢が実年齢よりも若ければ、健康的な生活を送れており適切なスキンケアを実施できている可能性が高いと言えるでしょう。

2.肌年齢の基準

肌年齢を調べる際の主な測定基準となるのは、下記の4項目です。

【肌年齢測定の基準】

水分量(シワ)細胞の状態が若いほど、肌に含まれる水分量も多くなる
油分量肌が老化すると皮脂分泌量が減る
メラニン量(シミ)年齢を重ねるごとに肌に含まれるメラニン量が増える
肌のハリ(たるみ)加齢や紫外線によるダメージの蓄積によって、肌に含まれるコラーゲンの量が減少し、ハリが損なわれてたるむ

次に、肌年齢の調べ方を紹介します。

2-1.肌年齢の調べ方

肌年齢の調べ方はいくつかありますが、以下の方法が一般的です。

ネット上で公開されている肌年齢チェックリストを活用する
ネット上には、設問に答えることで肌年齢を推察できるセルフチェックリストが、さまざまなWebサイトで公開されています。外食時間や睡眠時間、喫煙の有無など日頃の生活習慣をはじめとした多角的な観点から、おおよその肌年齢を自己診断できるリストです。
アプリで診断する
近年は肌年齢を測定できるアプリも登場し、人気となっています。スマートフォンのカメラで肌表面の指定された場所を撮影すれば、アプリが写真から肌状態を分析して肌年齢を推定してくれる優れものです。測定時間も数分程度と短かく、無料で利用できるアプリもあり、気軽に試すことができます。

3.肌年齢に影響をおよぼすNG習慣

肌年齢が実際より高くなる原因として、以下のNG習慣を行っている可能性があります。自分に当てはまる項目がないか、チェックしてみましょう。

肌質や季節問わず同じスキンケアをしている
その人の肌質や季節によって、適切なスキンケア方法・アイテムは異なります。肌質や季節に合わないスキンケアを継続すると、アイテムの効果が薄れたりかえって肌トラブルを招いたりしかねません。
また「真夏しか紫外線対策を行わない」ことも、よくあるNG習慣です。紫外線は日光が出ている間ずっと降り注いでいるため、冬だからといって対策を怠ると紫外線のダメージをダイレクトに受けることになります。
夜更かしなどで睡眠時間を削っている
肌の新陳代謝やダメージの回復に必要な成長ホルモンが最も分泌されるのは、人が眠っている間です。睡眠時間を削ることで十分な量の成長ホルモンが分泌されないと、肌が若々しくなる機会を減らすことになります。
好き嫌いして必要な栄養をとらない
美肌を作るのに必要な栄養がなければ、若々しく健康的な肌を手に入れることはできません。たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく必要なだけ摂れているか、あらためて確認しましょう。
下を向いてスマホを見ている
下向きの前傾姿勢で長時間スマホを見ているとフェイスラインが緩みやすくなる上、首に寄ったシワも定着しやすくなります。また、スマホの画面から発せられる「ブルーライト」は、シミやくすみを引き起こす誘因の1つです。
スキンケアアイテムを規定以下の量しか使わない
化粧品メーカーがうたう商品の効果は、規定量を使用した場合の統計データを前提としています。「2プッシュ」と指定されているにもかかわらず「1プッシュ」しか使用しなければ、得られる効果は半分以下となるでしょう。

4.肌を若々しく見せるためのポイント4つ

肌年齢が上がらないようにしたり実年齢よりも引き下げたりするには、まず肌年齢に影響をおよぼすNG習慣を改めなければなりません。同時に、下記のポイントを実施することでより若々しく見せられる可能性が高まるでしょう。

・季節・活動場所を問わず紫外線対策をする
・季節に応じたスキンケアをする
・生活習慣を整える

ここでは、肌を若々しく見せるためのポイントを4つ紹介します。

4-1.季節・活動場所を問わず紫外線対策をする

若々しい肌を保つためには、1年を通じた紫外線対策が必須です。日焼け止めは数時間おきに塗り直す、日傘などを活用するといった対策を常に行いましょう。

基本的に9月~5月は真夏に比べて降り注ぐ量が減るものの、紫外線がゼロになるわけではありません。また、雪の照り返しなどにも紫外線が含まれていることを覚えておきましょう。

出典:環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」

曇りの日でも晴れの日の60%程度、雨の日でも30%程度は紫外線が降り注いでいます。屋内や日陰で活動する場合でも、紫外線は窓を通過したり空気で散乱されたりして影響を与えるため、注意が必要です。

出典:気象庁「雲と紫外線」

4-2.季節に応じたスキンケアをする

季節の気候に応じてスキンケアの方法や使用する基礎化粧品を変えることも、肌の若々しさを保つには有効です。季節によって変化する紫外線の量や湿度によって、肌が受けるダメージやうるおい方も変化します。

例えば、空気が乾燥しやすい冬には化粧水を重ねづけしたり、乳液だけでなくクリームも使用したりといった工夫をしましょう。特に、保湿は重要です。肌が若々しく見えるか否かは、肌の水分量が大きく影響します。肌のかさつきや乾燥を感じる方は、保湿成分が配合されたアイテムを積極的に選ぶとよいでしょう。

4-3.生活習慣を整える

普段の生活の中で、肌にダメージを与える行為や肌の修復を妨げる行動がある場合は、生活習慣を整えることが肝要です。懸命に紫外線対策やスキンケアに励んでも、生活習慣が乱れたままでは根本的な解決には至りません。

まずは十分な睡眠時間を確保して肌のターンオーバーと修復を促し、バランスのよい食事から肌に必要な栄養をしっかりと摂取するなど、身体の内側からケアしましょう。またストレスも肌の免疫力を下げ、肌荒れを引き起こす原因となります。適度な運動や趣味の時間を設け、定期的にストレスを発散することも重要です。

まとめ

肌年齢とは、現在の肌の状態がどの年齢と同程度であるかを示したものです。肌年齢を調べる方法としては、肌年齢チェックリストを利用する・アプリで診断するなどが挙げられます。

若々しい肌を保つためには、肌に悪影響をおよぼす悪習慣を正し、肌質や状態、季節などに応じたスキンケアをすることが大切です。
また、肌に悩みがある場合は医療ハイフなどの美容医療も選択肢の1つです。

【記事に関する免責事項】
・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

ハイフの仕組みとは?ショット数や副作用に関する内容も解説

ハイフは、顔や身体にメスを入れることなく、リフトアップやたるみの改善などが期待できるとして人気が高まっている美容施術です。施術時間やダウンタイムが比較的短く済むケースが多いため、施術を受けてみようか迷っている方も多いでしょう。

この記事では、ハイフの概要と仕組みや医療ハイフ・エステハイフの違い、施術を受ける際に目安となるショット数を解説します。ハイフで生じる可能性がある副作用なども紹介するため、ハイフを理解してからクリニックを探したいと考える方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.脱マスク生活の美容意識について

ハイフとは、「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の頭文字を取った略語で、「HIFU」とも表記します。比較的新しい美容施術の1つで、リフトアップやしわ・たるみの改善、小顔効果が期待でき、施術時間やダウンタイムも短めであるとして人気がある機器です。

人間の皮膚は、表皮・真皮・皮下脂肪・SMAS筋膜の順に層を形成しています。中でも、皮膚がたるむ大きな原因とされているのが、肌の土台に当たるSMAS筋膜の緩みです。以前は、トレーニング以外にSMAS筋膜の緩みを和らげる方法は、外科手術しかありませんでした。

ハイフでは、施術対象となる部位へ高密度に収束させた超音波を照射し、加熱することで起こる熱変性によって皮膚の収縮を狙います。超音波による施術のため、メスや針、糸といったものは使用しません。肌の土台であるSMAS筋膜に熱エネルギーを照射して収縮を促し、リフトアップ効果が実感しやすくなる仕組みです。

ハイフは、ターゲットとなる層に合わせて照射深度を変化させることで、さまざまな肌トラブルや悩みにアプローチできると言われています。また、熱変性を起こした施術部位が治癒する過程で肌組織内のコラーゲン生成も促されるため、肌を引き締めたり潤いやハリを増やしたりする効果も期待できる施術です。

1-1.医療ハイフ・エステハイフの違い

ハイフは、医療ハイフとエステハイフの大きく2種類に分けられるというイメージをもっている方が多いのではないでしょうか。しかし、そもそもハイフ治療は、皮下にたるみやリフトアップに適切な温度の熱刺激を与える侵襲行為です。

エステサロンに導入されているハイフマシンは、医療用と比べて出力を落としていると謳っているマシンが多いようですが、その性能などは明らかになっておらず、エステハイフによる神経障害の事故などが多数報告されているのが現状です。

医療ハイフの1回の施術料金は比較的高額となるものの、効果が期待できる利点があります。一方で、エステハイフは出力が制限されているため、効果を感じられるまでに回数や時間がかかる傾向です。

2.【ハイフの仕組み】ハイフの「ショット数」とは?目安も紹介

ハイフを受ける際には、施術の目安として「ショット数」という単位が使われます。ショット数とは、ターゲットとなる部位に照射する超音波の回数のことです。

一般的に、ハイフの出力が同程度であれば、ショット数が多いほど照射範囲が広く、また高い効果を実感しやすくなります。ただし、ハイフの効果を実感するにはショット数以外にも年齢や体質といった個人差が影響するため、カウンセリングの際に目安を確認するとよいでしょう。

ここでは、ハイフのショット数に関して詳細を解説します。

2-1.プッシュ数との違い

稀に、ハイフのショット数と混同されやすい単位として「プッシュ数」という単位を使われていることがありますが、一般的な表現ではありません。クリニックのウェブサイトなどでは、ショット数を参考にすると良いでしょう。

2-2.ショット数の目安

ハイフの効果を実感するためには、ショット数が重要です。しかし、ショット数を増やせば、比例して効果も高まるとは限りません。受ける人の肌質やたるみの状態、施術の目的やターゲット部位に応じて、その人に合った適切なショット数で施術を受ける必要があります。

下記は、医療ハイフを受ける場合に目安となるショット数と施術範囲です。

100~200ショット

照射時間の目安5~15分程度
適した施術範囲の例・目の下のくま/たるみ
・あご下のたるみ
・二重あご

400ショット

照射時間の目安5~20分程度
適した施術範囲の例・目の下~フェイスライン
・あご全体

600ショット

照射時間の目安20~30分程度
適した施術範囲の例・顔全体

800ショット

照射時間の目安30~45分程度
適した施術範囲の例・顔全体+首
・顔全体+気になる部分に追加照射

2000ショット

照射時間の目安範囲による
適した施術範囲の例・二の腕
・ふくらはぎ

4000ショット

照射時間の目安範囲による
適した施術範囲の例・腹部

なお、基本的に鎖骨周辺・肘・膝といった皮膚の薄い場所は、ハイフの施術対象外となります。

3.ハイフには副作用がある?

ハイフは、超音波で肌の深部各層に熱を加えることによって、熱のダメージによる「創傷治癒作用(怪我をしたときに治っていく作用)」で美容効果を期待する治療法です。そのため、正しい出力・回数で施術しても、施術中・施術後に副作用が発生するケースがあります。下記は、ハイフが原因として発症例が報告されたことのある副作用です。

・肌の赤み
・腫れ/むくみ
・肌の乾燥
・痛み

副作用の程度にもよりますが、正しく対処すれば基本的に短期間で治まることが多いようです。

3-1.美容医療を受ける際の懸念点

一般的なクリニックでハイフを受ける際には、下記の5ステップで施術が進みます。

STEP1カウンセリング
STEP2洗顔/クレンジング
STEP3施術
STEP4アフターケア

継続して施術を受ける場合に必要とする間隔は、使用するマシンや施術部位によって異なるため、カウンセリング時に推奨期間を確認するとよいでしょう。

【記事に関する免責事項】

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

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