連載 vol.4
毎日のケアはもちろん大切だけど、気になる肌悩みがあるのなら、美容医療に頼るのもひとつの手。そこで、肌悩み別に注目の治療をピックアップ。その特徴や効果についてドクターにたっぷり教えてもらいます。

お話を伺ったのは…
麻布十番えむスキンクリニック
沼尾 真美 院長
勤務医を経て、2020年に麻布十番えむスキンクリニックを開設。再生医療にも精通し、個々の魅力を最大限に引き出す治療を提案。Instagram(@azabu10mskinclinic)もチェック!
Clinic Data
東京都港区麻布十番4-1-9 麻布十番エムビル7F
TEL 03-6453-6558 診察 9:30~17:30
休日 日曜
今月のテーマ
「予防美容医療」
早めに予防していくことで、
大きな肌トラブルを回避!
気温や湿度が低下し、ますます乾燥が進むこれからの時期は、肌悩みも加速しがち。読者アンケートの結果からも、たるみや毛穴の開き、シワなどのエイジング悩みを抱える人が多く、肌悩みを予防する手段として、美容医療に興味を持つ人も増加中。ホームケアに力を入れていても、エイジング悩みが加速してしまう要因とは?
「様々な要因はありますが、主に、加齢によるターンオーバーの乱れや細胞の減少、乾燥や紫外線、大気汚染などの外的刺激などが考えられます。ホームケアはもちろん重要ですが、過剰な摩擦や刺激の強い化粧品の使用など、誤った自己流のケアを続けて悩みが悪化しているケースも多いので要注意! 肌悩みが改善しない人は、一度ケア方法を見直してみましょう。また、最近では、予防のために美容医療を受ける人も多く、エイジング悩みが深刻化する前に、信頼できるクリニックで相談してみるのもオススメです。美容医療にも様々な治療があるなか、タイトニングRFは、肌の内側を全体的に加熱することで、肌老化の大きな要因となる、コラーゲンやエラスチンの減少をくい止めると共に、コラーゲンの生成を促進し、弾力性を保つことができるので、予防ケアとして非常に効果的です。定期的に治療を受けることで、たるみやシワを予防し、若々しい肌を維持することに期待ができます。悩みが深刻化してから対処すると時間も労力もかかってしまうので、先手で予防していくことが、未来の肌のためにも重要です」
(沼尾先生)。
読者にリサーチ!
Q1.肌悩みを予防するために、
美容医療を受けてみたいですか?
A.YES … 78% NO … 22%
Q2.いま予防したい肌悩みは?
A.

約8割の読者が、肌悩み予防のために美容医療を受けてみたい、という結果に。特に、たるみや毛穴、シワなど、エイジング悩みの予防策として、美容医療に興味を持つ人が多数。
※2024年8月、宝島社の公式Instagramでのアンケートによる

エイジング悩みが加速する主な要因
- 1
ターンオーバー
の乱れ加齢などで肌のターンオーバーが乱れると、不要なメラニンの排出が滞り、シミやくすみが目立つ要因に。
- 2
線維芽細胞の
減少線維芽細胞が減少することで、コラーゲンやエラスチンなども減少。ハリが低下し、たるみや小ジワに。
- 3
外的要因
乾燥や紫外線、摩擦や化粧品などの刺激などによって、バリア機能が低下。様々な肌トラブルを招く要因に。
エイジングサイン予防の美容医療での解決策!
「タイトニングRF」
エイジングサインの
根本原因から改善!
「40代以降になると、コラーゲンやエラスチンが皮膚で新しく作られることがほとんどなくなるとも言われています。タイトニングRFは、肌内部を加熱することで、創傷治癒機転を引き起こし、コラーゲンやエラスチンの生成を促進することができるので、たるみやシワを防ぐと共に、肌質の改善にも期待ができます」
エイジングサイン予防の注目治療「タイトニングRF」について深掘り!
タイトニングRFは、どんな肌悩みの予防に効果的なのか、また、治療のメカニズムなどについて、沼尾先生に教えていただきます。

Q.そもそもタイトニングRFとは、
どのような治療?
A.
高周波と呼ばれる電磁波のエネルギーを使用して肌内部を加熱することで、創傷治癒機転を引き起こし、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促進し、肌の引き締めやシワを改善する治療です。皮膚深部へと高周波を届け、皮膚と皮下の引き締めなど、持続効果を発揮するモノポーラRFと、皮膚の浅い層に高周波を届け、ハリやツヤ、小ジワの改善など、即時効果に期待ができるバイポーラRFがあります。当院でも導入していますが、最近は、モノポーラRFとバイポーラRFを同時に照射できるマシンもあり、一度に皮膚の深い層と浅い層にアプローチできるので、より高い効果に期待ができます
-
〈 バイポーラRF 〉
皮膚の浅い層に高周波を照射して、コラーゲンの収縮を促進。肌表面のハリやツヤ、小ジワの改善効果などに期待ができる治療。 -
〈 モノポーラRF〉
皮膚の深部に高周波を照射して、コラーゲンやエラスチンの生成を促進。たるみの改善や小顔効果などに期待ができる治療。

年齢と共に減少する、コラーゲンやエラスチンの生成を促進してくれるのは心強い!
Q.タイトニングRFは
どんな肌悩みがある人にオススメ?
A.
コラーゲンやエラスチンなどの生成を促進することができるため、たるみやシワ、肌弾力の低下が気になる人にオススメです。また、毛穴を引き締める効果にも期待ができるので、複合的なエイジングサインの予防に適しています

様々な肌悩みをまとめて改善しながら予防できるのが嬉しい!
Q.タイトニングRFを受けたあと、
肌はどのように変化する?
A.
個人差はあるものの、治療直後でも肌の引き締まりやハリ・ツヤ感がアップするのを実感できると思います。また、コラーゲンなどの生成が促進されることで、治療2カ月後あたりから、肌のたるみやシワが改善され、肌全体の質感が向上していきます
Q.予防のために、どのくらいのペースで受けるのがオススメ?
A.
1回の施術でも効果を実感いただけますが、予防美容のためには、初めの数回は3~6カ月に1回ごとに受け、その後は6カ月~1年に1回メンテナンスを行うのがオススメです。ただし、個人差はあるので、肌状態に応じて調整していくことも重要です
Q.痛みやダウンタイムはどのくらい?
A.
多少の熱感はありますが、ほとんどの方が麻酔なしで施術を受けられています。もちろん、照射レベルを調節しながら施術はしますが、痛みに不安のある方は、麻酔をすることも可能です。タイトニングRFは、非侵襲的な治療なのでダウンタイムはほぼありません。そのため、施術後からメイクをして帰宅することも可能です。まれに、一時的な赤みや腫れが生じることもありますが、2~3日で落ち着くと思います
Q.治療の流れを教えて!
A.
当院では、診察で肌の状態や患者様のお悩みを確認し、治療方針を決定します。その後、クレンジングを行い、施術に入ります。施術範囲にもよりますが、30分~1時間程度で終了します
Q.治療後のケアで
気をつけるポイントは?
A.
施術部位を強く擦るのはNGですが、基本的に通常のスキンケアで問題ありません。ただし、紫外線を避け、保湿をしっかり行うことが重要です
今月のまとめ
タイトニングRFは、年齢と共に減少してしまう、コラーゲンやエラスチンの生成を促進してくれるので、大人が抱える様々な肌悩みをまとめて改善しながら、予防もできるのが嬉しいポイント! 人生100年時代。美容医療も賢く取り入れながら、健やかな肌を未来へつなげていきたいですね。

●費用:全顔 ¥132,000、目元 ¥55,000 ●施術にかかる時間:1回約30~60分 ●痛みの程度:熱感が生じる場合があります。(個人差があります) ●ダウンタイム期間&リスク:ダウンタイムは基本的にありません。まれに、施術後に肌に赤みや腫れなどが出る可能性もありますが、通常は数日間で回復します。また、腫れ、かゆみ、熱傷、紅斑、皮膚温上昇に伴う不快感などの可能性もあります。(個人差があります) ●治療期間・回数:3~6カ月に1回のペースで3~6回※全て施術内容により異なります。
〈施術に関するお問い合わせ先〉
麻布十番えむスキンクリニック
東京都港区麻布十番4-1-9 麻布十番エムビル7F ☎03-6453-6558
※画像・文章の転載はご遠慮ください
(©宝島社 &ROSY 2024年12月号掲載)
【医師監修】たるみの原因は?たるみを取りたい方におすすめの施術を解説


ある日鏡を見て、「あれ?私の顔長くなった?」と感じた経験はありませんか?
加齢にともない目立ちやすくなるフェイスラインや目の下のたるみは、時に、しわやシミ以上に悩ましいもの。
肌のたるみは生活習慣で悪化するケースもあり、注意が必要です。
本記事では、肌のたるみの原因や、たるみを取りたい方におすすめの美容医療による施術を解説します。
若々しいハリのある肌を取り戻すために、自分に合った施術を受け、たるみを改善しましょう。
目次
1.【気になる部位別】たるみの原因
老けた印象を与えてしまうたるみの原因は、加齢のほかにも生活習慣に起因するものがあります。以下から自分に当てはまる原因をチェックして改善を図りましょう。
頬・フェイスライン
頬やフェイスラインの下垂は、肌の弾力のもととなるコラーゲンの減少が一因です。コラーゲンは加齢によって少なくなっていきますが、紫外線ダメージの蓄積でも進行します。
また、むくみによって水分が蓄積されるとその重みで頬がたるむ原因になります。
まぶた
上まぶたの皮膚がたるむと、目元が重たく見えるだけでなく、疲れた印象も与えます。これは、まぶた周りの筋肉が衰えることが原因です。加齢だけでなく、スマホやパソコンを長時間見ることでまばたきが少なくなり、その結果筋肉が衰えてしまいます。
目の下
目の下のたるみの主な原因は、加齢による筋肉の衰えと肌の弾力の低下です。たるみが進むと、目の下に脂肪が蓄積して不自然にふくらみ、老けた印象を与えてしまいます。また、目の周りの皮膚は薄く乾燥しやすいため、一時的にたるみが目立つこともあります。
あご
あごのたるみの原因は、姿勢の悪さやあごの筋力低下などです。姿勢が悪いと、顔が下向きになり、あご周りに老廃物や水分が溜まってたるみの原因になります。また、食事のときにあまり噛まないと、口の周りの筋肉が衰えて二重あごになり、たるみが目立つ場合があります。
2.たるみを改善したい方におすすめの施術
ここでは、たるみが目立ち始めたなという方におすすめの美容医療による施術をご紹介します。
たるみに対して早めに手を打っておきたいと思っている方は、以下の施術を検討してみてください。
HIFU(ハイフ)
HIFU(ハイフ)は、「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の略で、超音波によって表皮、真皮だけでなく皮下脂肪やSMAS筋膜に熱エネルギーを届け、皮膚のリフトアップを図る美容医療施術です。
「高密度焦点式超音波」という名前の通り、皮膚の深いところまで達する超音波を、高密度に集束させることができるのが特徴です。狙った部分にピンポイントで熱エネルギーを与え、高温で組織を焼灼、収縮させて、たるみを改善する効果が期待できます。
-
皮膚のさまざまな層に超音波をピンポイントに照射
-
皮膚の深い部分に熱を集中的に生じさせる
-
コラーゲン線維の収縮やコラーゲンやエラスチン産生の活性化で皮膚の内側から引き締め
また、HIFU(ハイフ)の熱で変性した部分を修復するために皮膚の創傷治癒反応(傷を治そうとする反応)が働き、コラーゲンやエラスチンが活発に増生されます。その結果、肌の内側から引き締まり、弾力やしわの改善が見込めるでしょう。肌深部の血流が改善することで肌のトーンアップも感じられるでしょう。
HIFU(ハイフ)施術は医療行為となっており、クリニックでのみ施術を受けることができます。
HIFU(ハイフ)は高温が発生するため、どうしても痛みが生じやすい施術です。感じ方には個人差があり、ピリピリした違和感から神経痛や筋肉痛のような痛みまでさまざまです。
施術後は、熱による影響で軽い赤みや腫れが出ることがあります。ほとんどの場合は数日から数週間で引いていくでしょう。しばらくは肌が乾燥しやすく刺激に敏感なため、保湿ケアはいつもより念入りにして、紫外線対策もしっかりと行ないましょう。
RF(高周波)
RF(高周波)とは、ラジオ波とも呼ばれ、皮膚の深い層や皮下組織に熱エネルギーを発生させ、タイトニング効果を図る美容医療の施術です。高周波の強いエネルギーで皮膚の繊維成分が加熱されると、コラーゲンやエラスチンなどの収縮と再構築が進みます。その結果、肌が引き締まりたるみが改善されます。
-
しわやたるみが目立つボリュームの減少した肌
-
表皮・真皮・皮下組織までRF(高周波)を照射
-
熱でコラーゲン繊維などが収縮し皮膚が引き締まりたるみを改善
さらに、コラーゲンが増えることで、小じわや開いた毛穴の改善も期待できます。RF(高周波)施術の大きな特徴として、皮膚を3次元的に加熱することにより、顔が一回り小顔になったような引き締め効果が期待できるでしょう。
この施術は高温になるため、照射時に痛みを感じることがありますが、ダウンタイムはほとんどありません。まれに施術後、かゆみ、ほてり、むくみ、腫れが起こることがあります。
3.たるみにつながるNG習慣

たるみは、日常の生活習慣も原因になることがあります。以下の習慣がある方は、注意が必要です。
喫煙
タバコの主成分であるニコチンは、血管を収縮する作用があり、血流が悪化する原因になります。
血流が悪くなると、肌に充分な栄養が行きわたらず、肌が衰えてたるみを進行させてしまうおそれがあります。
無理なダイエット
極端に体重を落とそうとすると、脂肪だけでなく皮膚を支える筋肉まで落ちてしまいます。その結果肌の層に隙間が生じ、たるみの原因になります。また、食事制限による栄養不足は、肌のコラーゲン減少を引き起こし、たるみを進行させてしまいます。
うつ伏せ寝
うつ伏せで寝ると、枕に顔の皮膚が押し当てられ、たるみの原因になります。また、寝ている間の肌ダメージの修復が遅れることが続くと将来的なたるみにつながる場合もあります。
マッサージ
肌を強くこすったり、引っ張ったり、伸ばしたりする行為は、圧力によって靭帯がゆるむおそれがあり、コラーゲンの破壊にもつながるためたるみの原因になります。
肌に負担になるマッサージは控え、洗顔やスキンケアにおいても必要以上の摩擦が起こらないように注意しましょう。
まとめ

たるみは、頬やまぶた、目の下、あごなどに現れます。主な原因は加齢による筋肉の衰えやコラーゲンの減少ですが、喫煙や無理なダイエット、睡眠姿勢やマッサージなどの生活習慣も影響します。
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