ドクターが解説 いま注目の美容医療のコト! vol.5

ドクターが解説 いま注目の美容医療のコト!

連載 vol.5

毎日のケアはもちろん大切だけど、気になる肌悩みがあるのなら、美容医療に頼るのもひとつの手。そこで、肌悩み別に注目の治療をピックアップ。その特徴や効果についてドクターにたっぷり教えてもらいます。

お話を伺ったのは…

CLINICA BellaForma
佐藤 英明 院長

形成外科専門医・レーザー専門医。「北里研究所病院 美容医学センター」のセンター長に最年少で就任(2001年当時)。美容外科手術だけではなく、注入療法などにも精通。

Clinic Data

東京都港区赤坂2-3-5 赤坂スターゲートプラザ16F
TEL 0120-140-220 診察 10:00~19:00 
休日 木曜

今月のテーマ

「二重アゴ」改善

脂肪の増加や加齢によって
二重アゴが目立つように

年齢を重ねるにつれ、顔のたるみと共に二重アゴが気になってきた、という声も多く聞くように。セルフケアでは、なかなか改善しないこともあり、読者アンケートの結果でも、たるみや二重アゴ解消のため、医療ハイフに興味を持つ人が多くいる様子。ここ数年、たるみ改善やリフトアップの治療としてメジャーになったハイフ。二重アゴ改善にも効果があるのでしょうか?
「二重アゴの要因は、体重の増加や加齢による皮膚のたるみ、下アゴ骨の萎縮などが考えられます。医療ハイフは、皮下脂肪の減少と皮膚のたるみ改善に高い期待ができるため、二重アゴ改善にもとても有効です。ただし、一口にハイフといっても担当する医師の知識や技術力、使用するマシンによっても効果は異なる上、ハイフに限らず美容医療には少なからずリスクはあるので、事前にしっかりリサーチをして、受診するクリニックを選びましょう。また、医療機関ではなくエステなどでハイフを受けたことがある人もいると思いますが、2024年の6月7日に厚生労働省より、高密度焦点式超音波(HIFU)利用に関する医師法違反通知に基づく要請があり、ハイフは、医療提供施設においてのみ行うことが義務付けられました。つまり、医療機関ではないエステなどでのハイフ施術は禁止となったのです。エステハイフが禁止されたことをまだ知らない人もいるかもしれないので、改めて周知させていただきます。効果や安全面を考えてもハイフ治療を検討している人は、必ず医療機関で相談をしましょう」
(佐藤先生)。

読者にリサーチ!

Q1.医療ハイフに興味はありますか?

A.

Q1.エステハイフを
受けたことがありますか?

A.

約7割の読者が医療ハイフに興味を持っているものの、まだ未体験の人も多数。特に、顔のたるみや二重アゴ解消のために、ハイフに興味を持っている様子。また、過去にエステハイフを体験したことがある人も。

※現在は、医療提供施設以外でのハイフ施術は禁止となっています。
※2024年10月、宝島社の公式Instagramでのアンケートによる

二重アゴの主な要因

  • 1

    体重増加による
    脂肪の蓄積

    筋肉量が増えずに体重のみ増加した場合は、その分脂肪が増えたことに。脂肪がアゴまわりつくことで目立つように。

  • 2

    加齢による
    皮膚のたるみ

    加齢によってコラーゲンやエラスチンが減少することで皮膚がたるみ、脂肪を支えられなくなり、二重アゴが目立つように。

  • 3

    下アゴ骨の萎縮

    加齢などにより骨密度が低下し、下アゴの骨が縮むことで脂肪を支えられなくなり、二重アゴや首のシワの要因に。

二重アゴ改善の美容医療での解決策!

「医療ハイフ」

二重アゴの要因に
ピンポイントでアプローチ!

「医療ハイフは、皮下組織(脂肪)やSMAS層にもアプローチすることができ、皮下脂肪の減少や皮膚の引き締めに対して有効で、二重アゴの主な要因である、脂肪やたるみを改善する効果に期待ができます。他にも皮下脂肪やたるみを改善する治療はありますが、ダウンタイムがほぼないこともオススメの理由です」

二重アゴ解消の注目治療「医療ハイフ」について深掘り!

医療ハイフとはそもそもどのような治療なのか、また二重アゴに対する治療のメカニズムなどについて、佐藤先生に教えていただきます。

私がレポートします!

Q.そもそもハイフとは、どのような治療?

A.
ハイフとは、High Intensity Focused Ultrasound の略称で、日本語では高密度焦点式超音波治療を指します。ターゲットとなる部位に超音波を照射し、皮膚表面や他の組織を傷つけることなく、熱エネルギーの刺激によって皮膚の引き締めや、コラーゲン・エラスチン産生の活性化を担う施術で、たるみやシワの改善に高い効果が期待できます。皮下組織(脂肪)やSMAS層に対しても非侵襲的に治療が行えるメカニズムから、フェイスリフト(手術)と同等のリフトアップ効果が得られるとも言われています。ドット式とリニア式があり、ドット式は一点に焦点を合わせるので引き締め効果が高く、リニア式は線状に焦点を合わせることで、広い範囲で脂肪を燃焼させる作用や肌質の改善に期待ができます

真皮層よりも深い部分にある皮下組織(脂肪)やSMAS層にもアプローチ可能。

Q.医療ハイフの特長は?

  • 1

    皮下組織(脂肪)やSMAS層に
    アプローチ可能

    レーザーや光(IPL)、高周波(RF)などでは届きにくかった肌の深層にある皮下組織やSMAS層にもアプローチできる点が大きな特長です。コラーゲン生成だけではなく、ハイフのエネルギーを直接的に用いて収縮させることにより、皮膚や皮下組織の引き締めも可能に

  • 2

    目的に応じて、
    深さや出力を調節できる

    肌悩みはもちろん、脂肪や筋肉の状態に合わせて医師が照射深度や出力を細かく調節しながら施術を行うので、高い効果に期待ができます。当院では、最新のハイフマシンを導入しており、0.5mm間隔で照射する深さを調節できるので、より個々に合わせた施術が可能です

  • 3

    ボディの引き締めや脂肪減少も可能

    導入しているマシンにもよりますが、二の腕や太もも、ウエストなどの脂肪の厚い部分への照射もできるため、顔だけではなくボディのリフティングやタイトニング、脂肪減少効果にも期待ができます。また、美容以外にも前立腺肥大などの治療にも使われています

肌の深い層にもアプローチできるから、様々な効果に期待ができるんですね!

Q.二重アゴに対し、どのように作用するの?

A.
肌状態によってアプローチ方法は異なりますが、たるみの要因となるSMAS層に超音波エネルギーをピンポイントで照射し、肌を引き締めつつ、コラーゲンやエラスチンの増生を促進。さらに、皮下組織に広範囲で照射し、脂肪細胞の溶解、排出を促進することで、シャープな輪郭に導きます。ただし、皮膚のたるみが少な過ぎたり、たるみ過ぎている場合は効果に期待できないことも。また、皮下脂肪が少ない方は凹みが強調されてしまう可能性もあるため、事前にしっかり医師と相談をしてから施術を受けましょう

Q.施術を受けたあと、二重アゴはどのように変化する?

A.
個人差はあるものの、施術直後でもハリ・ツヤ感がアップし、肌の引き締まりを実感できると思います。また、コラーゲンなどの生成が促進されることで、2カ月後あたりから、さらに高い引き締め効果を実感でき、6カ月ほど効果は持続します

大きな予定があるときは、より高い効果を実感できる2カ月くらい前に受けるのがベスト

Q.痛みやダウンタイムはどのくらい?

A.
痛みの感じ方には個人差がありますが、わずかに熱感があります。ほとんどの方が麻酔無しで施術を受けていますが、笑気麻酔の併用も可能です。また、ダウンタイムはほぼなく、施術直後からメイクも可能です。人によっては軽度の発赤、ほてり感、腫れ、かゆみを伴うこともありますが、一時的な反応で数時間~数日で落ち着くと思います

Q.他の超音波治療機との違いは?
また、エステハイフとの違いは?

A.
ハイフは焦点式のため、狙った層に直接熱を加えることができ、皮下組織やSMAS層にもピンポイントでアプローチできます。また、表皮にダメージが少ないので、ダウンタイムがほぼないことも他の超音波治療機との大きな違いです。現在は禁止されていますが、一般的にエステハイフは低出力で浅い層に作用することが多いため、望むような効果を得られず、施術回数や費用がかさむことも。また、正しい解剖の知識がないのに施術を行うことで、熱傷や神経麻痺などのトラブルもあったので、ハイフを検討しているのであれば、必ずクリニックで医療ハイフを受けましょう

今月のまとめ

二重アゴの大きな要因である脂肪とたるみの両方にアプローチできるのは心強い! ダウンタイムがほぼなく、効果実感も高いことから人気のハイフ治療。とはいえ、リスクはゼロではないので、しっかりリサーチして、信頼できるクリニックで受けたいですね!

●費用:全顔 ¥220,000(院長が施術する場合、別途¥11,000) ●施術にかかる時間:1回約30~60分 ●痛みの程度:熱感が生じる場合があります。(個人差があります)
●ダウンタイム期間&リスク:ダウンタイムは基本的にありません。まれに、施術後に肌に赤みなどが出る可能性もありますが、通常は数日間で回復します。また、感染、熱痛、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑などの可能性もあります。(個人差があります)
●治療期間・回数:3~6カ月に1回のペースで3~6回 ※全て施術内容により異なります。
〈施術に関するお問い合わせ先〉
CLINICA BellaForma
東京都港区赤坂2-3-5 赤坂スターゲートプラザ16F ☎0120-140-220

illust:NOZOMI YUASA text:AYA MATSUBARA
※画像・文章の転載はご遠慮ください
(©宝島社 &ROSY 2025年2月号掲載)

【医師監修】若々しい肌をめざすリジュビネーションとは?おすすめ施術も解説

リジュビネーションという言葉をあまり聞き慣れない方もいるかもしれません。
「Rejuvenation(リジュビネーション)」とは「若返り」という意味で、美容医療の分野では加齢によって起こる肌質の劣化を食い止める技術や施術のことを指します。
この記事では、リジュビネーションの仕組みや加齢による肌の変化について詳しく解説します。さらに、肌の若々しさを取り戻したいときにおすすめの美容医療施術も紹介します。
年齢を重ねて肌の衰えが気になり始めた方、ハリ・ツヤのある健康的な肌質をめざしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

若々しい肌はどうなっている?

若々しい肌とは、うるおい・ハリ・なめらかさがあり健康的に整っている状態のことです。肌は大きく表皮(浅い層)と真皮(深い層)に分かれていますが、それぞれが具体的にどういう状態だと「整っている」と言えるのか見ていきましょう。

表皮の状態

表皮は、肌の浅い層で目に見える部分です。この表皮の水分と油分がバランスよく整っていると、みずみずしく透明感のある肌になります。そのためには、紫外線や外的刺激から肌を守り、水分が出ていくのを防ぐ「バリア機能」が正常に働いていることが欠かせません。また、メラニンなどの不要な物質が自然と排出され肌の細胞が生まれ変わる「ターンオーバー」が正しい周期で行われることも大切な要素です。

真皮の状態

真皮は、コラーゲンなどの繊維状のタンパク質で構成され、その隙間にヒアルロン酸が水分を抱え込んでいます。真皮が良好な状態だとハリがありなめらかな、若々しい肌になります。この状態には、コラーゲンの生成を担う線維芽細胞の働きが欠かせません。線維芽細胞が刺激を受けコラーゲンの生成が促進されると真皮のボリュームが向上するだけでなく、表皮の細胞分裂や新陳代謝も活発化します。

加齢によって肌はどう変化するのか

年を取れば誰しも肌に様々な変化が現れます。その要因は単に加齢だけなく長年にわたり浴び続けた紫外線ダメージの影響、つまり光老化などの環境的要因も考えられます。
以下では、年齢とともに起こる主な肌の変化と、そのメカニズムを解説します。

しみ

しみは、メラノサイトがメラニン色素を生成し、それが肌に沈着することで起こります。主に紫外線や加齢、ホルモンバランスの変化が原因でメラノサイトが活性化されるとメラニンが過剰につくられます。本来、ターンオーバーでこのメラニンは自然に排出されますが、ターンオーバーが乱れると排出が不十分になり、溜まったメラニンがしみとなって定着します。

しわ

しわは、真皮(肌の深い層)のコラーゲンやエラスチンといった弾力のもととなる成分が減少し、皮膚の支えが弱くなることで起こります。さらに、表情筋の動きで皮膚が繰り返し伸縮することで、徐々に溝が深まります。加齢や外的要因で皮膚の新陳代謝が遅れると、肌が柔軟性を失い、しわが固定化されてしまいます。

たるみ

たるみは、真皮(肌の深い層)のコラーゲンやエラスチンが減少し、弾力とハリが失われることで起こります。また、皮下脂肪が重力に引っ張られ、支えきれなくなった皮膚が下垂します。さらに、加齢によって筋力が低下し、顔の土台である表情筋が弱まることで、肌が支えを失いたるみが進行します。ターンオーバーの遅れも影響し、肌が引き締まりにくくなり、たるみが定着する原因となります。

リジュビネーションができる施術

肌の若返りを目的とした施術は、主に皮膚科や美容皮膚科で受けることができます。
クリニックにより施術の内容が異なるのでホームページなどを参考にして調べてみましょう。インターネットで「リジュビネーション」と検索しても、たくさんの施術が見つかりますよ。

リジュビネーションができる施術は、年齢を重ねた方だけでなく、美肌を目的とした美容医療を試してみたい方や肌質の改善を求める方にもおすすめです。

フラクショナルCO₂レーザー

フラクショナルCO₂レーザーとは、レーザーを細かく分割してまばらに照射する方法です。まばらに照射することで周辺組織への熱影響を抑えられるので、痛みの少ない施術が可能となります。
レーザーの熱影響により一時的に組織が損傷をうけますがそれを修復しようとする力が肌の再生を促します。この創傷治癒反応(傷を治そうとする反応)を利用し、コラーゲン産生を活性化してさまざまな肌悩みの改善を図ります。

  • レーザーを細かく分割して照射

  • 一時的に組織が破壊され肌再生を促進

  • 数日かけてかさぶたがはがれ健康的な肌へ

創傷治癒反応により、真皮(肌の深い層)を構成するコラーゲンやエラスチンが増生すると肌の弾力が増し、肌のキメが整い、小じわもふっくらと、目立ちにくくなる効果が期待できます。また施術の回数を重ねることで毛穴の開きやニキビ痕なども徐々になめらかに整っていくでしょう。

フラクショナルCO₂レーザーをまだら、または格子状に照射することで熱による肌への負担を抑え、比較的痛みの少ない施術が可能です。照射後の赤みは2~3日でひくことがほとんどですが、レーザーの出力が高いと赤みが続きやすいでしょう。照射後の肌は乾燥しやすく、紫外線の影響を受けやすくなっています。治療後はていねいに保湿ケアや紫外線対策を行いましょう。

Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーは、10億分の1秒という非常に短い時間でレーザーを照射し、メラニンを破壊する美容医療の施術です。レーザーは対象の色素に吸収されると、メラニン組織を破壊します。破壊されたメラニン色素は数日かけて老廃物として代謝され、体外に排出されます。
到達深度の異なるさまざまな波長があり、表皮(肌の浅い層)から真皮(肌の深い層)まで各層に届きます。

  • レーザーがメラニン色素に反応

  • 熱エネルギーがメラニン色素を破壊

  • 破壊したメラニン色素を老廃物として体外に排出

さらに、リジュビネーションを目的とした照射方法を搭載する機器もあり、真皮(皮膚の深い層)の熱影響による美肌効果も期待できます。熱でコラーゲンが刺激され、コラーゲンの増生がおこります。その結果、肌の弾力が増し、キメが整い、小じわの改善など年齢肌の悩みに効果が期待できます。

Qスイッチレーザーは照射時間が一瞬なので周囲組織への熱影響を抑え、肌への負担が少ないことも特徴です。照射する際、ゴムではじかれるような痛みが生じますが、痛みや赤みは数日で軽減します。
照射後はかさぶたができることがありますが、自然に剥がれ落ちるまではテープで保護することが一般的です。レーザーを照射した後の肌はとてもデリケートなため、乾燥や紫外線から守るスキンケアが非常に重要です。

ピコ秒レーザー

ピコ秒レーザーは1兆分の1秒という、極端に短い時間でレーザーを照射し、しみの濃淡に関わらず狙ったメラニン色素を音響衝撃波で細かく破壊して体外に排出することで、色素沈着の改善を図る美容医療施術です。衝撃波は強力ですがピンポイントに照射できるので、肌への負担が少ないのが特徴です。

  • レーザーがメラニン色素に反応

  • 衝撃波でメラニン色素を細かく粉砕

  • 粉砕したメラニン色素を老廃物として体外に排出

さらに、真皮(皮膚の深い層)にレーザーが届くと、音響衝撃波の影響でコラーゲン産生が促進されるので、皮膚の弾力向上や肌質の改善が期待できるでしょう。

ピコ秒レーザーは照射時間が短いので、痛みや炎症が生じにくいとされています。
ただし、施術後の肌はダメージを受けやすくなっているので、ていねいな保湿と紫外線対策を心がけ、患部をこすったり刺激を与えたりすることは避けて過ごしましょう。

IPL

IPL(Intense Pulsed Light)は、特殊な光を照射することで、さまざまなお肌のトラブルの改善を期待できる美容医療の施術です。肌の色ムラの原因となるメラニン色素やヘモグロビン色素をIPLの熱で刺激することで、肌のトーンを均一にする効果が見込めます。照射を繰り返すことでくすんだ肌も徐々に明るくなっていくでしょう。

  • IPLの光がメラニン色素を熱で分解

  • メラニン色素はかさぶたのように浮上

  • メラニン色素を老廃物として体外に排出

また、熱エネルギーが線維芽細胞を刺激し、真皮を構成しているコラーゲンやエラスチンの生成を促進して肌のハリや弾力を向上させる効果も期待できます。その結果、キメの乱れや小じわがなど、加齢による肌の変化にも改善をもたらすことができるでしょう。

照射時の痛みには個人差がありますが、輪ゴムで軽く弾かれた程度の痛みで、我慢できないほどの痛みをともなうことは少ないです。施術後には赤みやほてり、ヒリヒリ感などが生じることがありますが、翌日には緩和する傾向にあります。ただし、IPLを照射した後の肌は乾燥しやすく、紫外線の影響を受けやすくなっています。保湿ケアを徹底し、日焼け止めや日傘、帽子などで念入りに紫外線ケアを行いましょう。

ニードルRF

ニードルRFは、マイクロニードル(極細の針)で皮膚に穴を開け、ニードルの先端からRF(高周波)を流し、肌内部に強力な熱エネルギーを伝える美容医療施術です。

皮膚が傷つけられると、傷を治そうとする力が働きます。これを「創傷治癒反応」と言いますが、回復の過程でコラーゲンやエラスチンといった皮膚の弾力を保つタンパク質が産生されます。ニードルRFは、この性質を利用し、穿孔と熱エネルギーで真皮内に刺激を与え、創傷治癒反応を促進させます。これにより、皮膚の弾力が向上し、健康な肌へと導きます。また、熱エネルギーで皮膚内のタンパク質を凝固させるため、肌の引き締めやリフトアップ効果も期待できます。

  • マイクロニードルで微細な穴を開ける

  • 真皮にダイレクトにRF(高周波)を照射

  • コラーゲン産生の活性化で健康的な肌へ

ニードルRFは針を刺すため多少の痛みをともないますが、RF(高周波)の止血効果により出血は最小限に抑えられます。痛みに弱い方は麻酔を使って痛みを抑えることもできますので、医師に相談してみてください。施術後の赤みが残る場合も、たいてい1~2日で軽減するでしょう。

HIFU(ハイフ)

HIFU(ハイフ)は、「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の略で、高密度の超音波によって真皮、皮下脂肪、SMAS筋膜などあらゆる皮膚層の狙った部分に熱エネルギーを届けて、たるみの引き締めや脂肪の溶解を図る美容施術です。
「高密度焦点式超音波」という名前の通り、熱を届けたい層に焦点をあてて照射することができるのが特徴です。

  • 皮膚のさまざまな層に超音波をピンポイントに照射

  • 焦点を当てた層に熱エネルギーを生じさせる

  • 照射した層により、コラーゲンやエラスチンの生成、脂肪溶解、筋膜の収縮を引き起こす

HIFU(ハイフ)の熱で変性した部分を修復するために皮膚の創傷治癒反応が働き、真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成を促すため肌の弾力やしわ改善などが見込めます。また、照射を繰り返していくと徐々に真皮の密度が高まり、肌のリフトアップやタイトニングにも効果が期待できます。さらに、肌深部の血流が改善することで肌のトーンアップも感じられるでしょう。

皮下脂肪に照射することで、脂肪細胞を溶解します。溶解された脂肪細胞は、血管やリンパ腺を通じて排出され、ボリュームダウンが期待できます。二重あごの改善や、二の腕のタイトニングが可能です。

HIFU(ハイフ)施術は医療行為となっており、クリニックでのみ施術を受けることができます。

HIFU(ハイフ)は正しく照射すれば表皮にダメージを与えることはありませんが、皮膚の内部は高温となるため、痛みを感じる場合があります。感じ方には個人差があり、ピリピリした違和感から神経痛や筋肉痛のような痛みまでさまざまです。
施術後は、熱による影響で軽い赤みや腫れが出ることがまれにあります。ほとんどの場合は数日から数週間で引いていくでしょう。しばらくは肌が乾燥しやすく刺激に敏感なため、保湿ケアはいつもより念入りにして、紫外線対策もしっかりと行ないましょう。

まとめ

肌の老化は誰にでも訪れる自然な現象ですが、放っておくと進行していくだけです。
リジュビネーション施術は加齢によって衰えた肌の機能を高めて、しみ・くすみやハリ、毛穴の開きなど、さまざまな肌トラブルの改善に期待できます。美容医療によるリジュビネーションを上手に取り入れ、いつまでも若々しい肌を保って周りに差をつけましょう!

ドクターが解説 いま注目の美容医療のコト! vol.3

ドクターが解説 いま注目の美容医療のコト!

連載 vol.3

毎日のケアはもちろん大切だけど、気になる肌悩みがあるのなら、美容医療に頼るのもひとつの手。そこで、肌悩み別に注目の治療をピックアップ。その特徴や効果についてドクターにたっぷり教えてもらいます。

お話を伺ったのは…

五本木クリニック
海 暁子 先生

日本形成外科学会専門医。形成外科専門医としての豊富な経験、確かな技術で、皮膚科処置から美容外科手術まで幅広く手掛ける。スタッフからの信頼も厚い人気医師。

Clinic Data

東京都目黒区中央町2丁目18-14
TEL 0120-70-5929 診察 10:00~18:30 
休日 日・祝
https://gohongi-biyou-clinic.co.jp/

今月のテーマ

「たるみ」治療

フェイスラインのたるみは、
大顔や老け顔の要因に

年齢を重ねるにつれ、気になってくる悩みが顔のたるみ。読者アンケートの結果からも、フェイスラインや目もとのたるみに悩む人が多く、セルフケアだけでは、なかなか改善しないのも事実。顔がたるむ原因とは?
「たるみとは、皮膚の構造のゆるみによって重力で下垂した状態をいいます。食事や睡眠などの生活習慣も関係しますが、主な原因は真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少、また、真皮層よりも深い部分にある皮下組織(脂肪)の変性や下垂、SMAS層の緩みや筋肉の低下などがあげられます。加齢とも関係するので、早めにケアしていくことが重要です。毎日のスキンケアは重要ですが、強くこすったり、引っ張ったりすると逆にたるみを加速させることもあるので要注意。ホームケアやエステでは強さや種類に限界がありますが、美容医療では、医師の判断のもと、個々に合わせた適切な治療を受けることができます。特にハイフ治療は、SMAS層にも直接アプローチすることができ、メスを入れずにリフトアップが叶うので、フェイスラインのたるみに悩む人にオススメです。比較的、手軽に受けることができる治療なので、最近は女性のみならず、男性でもハイフ治療を受ける人が増えていて、パートナーと来院されるケースも多数。ただし、手軽とはいえ、熱傷や神経損傷などのリスクもあるので、信頼できる医療機関での治療をオススメします」
(海先生)。

読者にリサーチ!

Q.たるみが気になる部位は?

A.

見た目印象にも大きく関わるたるみ悩み。マスク生活以降、顔のたるみに悩む人が増加していて、約半数近くの人がフェイスラインのたるみを気にしている結果に。リフトアップ系のアイテムでケアをしたり、セルフマッサージを行っていても、なかなか改善しない、という声も多数。

※2024年6月、宝島社の公式Instagramでのアンケートによる

たるみの主な要因

  • 1

    コラーゲンや
    エラスチンの減少

    加齢や紫外線の影響でコラーゲンやエラスチンが減少すると、肌の弾力を支えられなくなり、ハリが低下する要因に。

  • 2

    皮下組織の
    変性・下垂

    皮下組織(脂肪)が減少することで、より重力を受けやすくなったり、深部のボリューム低下につながる要因に。

  • 3

    SMAS層の衰え

    加齢などの影響でSMAS層が衰えることで弾力性などが低下し、重力の影響を受けて、たるみが目立つように。

たるみ悩みの美容医療での解決策!

「ハイフ」

たるみの原因にピンポイントで
アプローチ!

「ハイフは超音波で皮下組織やSMAS層にピンポイントで熱損傷を与え、創傷治癒過程でコラーゲンなどが増生されることで、たるみを引き上げる効果に期待ができます。肌にメスを入れることなくリフトアップが叶ううえ、ダウンタイムも短いので、たるみ予防として受ける人も増えています」

たるみ悩みの注目施術「ハイフ」について深掘り!

ハイフとはどのような治療なのか、また、たるみ改善のメカニズムや、他の治療との違いなどについて、海先生に教えていただきます。

私がレポートします!

Q.そもそもハイフとは、どのような治療?

A.
ハイフとは、High Intensity Focused Ultrasoundの略称で、日本語では高密度焦点式超音波といいます。皮下組織やSMAS層に超音波のエネルギーを一点に集中させ、表面の皮膚を火傷させずに熱で引き締め、コラーゲンの増生を促すことで、メスを使うことなく、肌のたるみを根本的に改善する治療法です。ドット式とリニア式があり、ドット式は一点に焦点を合わせるので引き締め効果が高く、リニア式は線状に焦点を合わせることで、広い範囲で脂肪を燃焼させる作用に期待ができます

ドット式はたるみの大きな原因となるSMAS層にピンポイントでアプローチ。

Q.フェイスラインのたるみに対し、ハイフはどのように作用するの?

A.
SMAS層が衰えることで、その上にある皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなり、フェイスラインのたるみが生じます。ハイフはこのSMAS層に超音波エネルギーをピンポイントで照射することで、熱で肌を引き締めつつコラーゲンやエラスチンの増生を促進し、リフトアップを叶えます。当院では最新のハイフマシンを導入しており、0.5mm間隔で照射する深さを調整することが可能です。また、ハイフの施術前にエコー検査も行っており、顔の筋肉やSMAS層の状態を把握し、照射する深さを個々のたるみの状態・部位ごとに適切に合わせることで、効果はもちろん、痛みや施術時間の軽減、安全性にも万全を期しています

  • 超音波エネルギーを照射
    表皮や周りの組織にダメージを与えずに、皮下やSMAS層に狙いを定めて超音波エネルギーを与える。

  • 熱損傷を与える
    タンパク質が凝固し、緩んだ組織がリフトアップ。また、熱損傷を与えることで創傷治癒力を促進。

  • コラーゲンやエラスチンを
    増生

    創傷治癒力によってコラーゲンとエラスチンの増生を促進し、肌の引き締め&リフトアップをサポート。

針やメスを使わずにリフトアップが叶うのは嬉しいですね!

Q.ハイフを受けたあと、
フェイスラインのたるみ
どのように変化する?

A.
個人差はあるものの、施術直後でもハリやツヤがアップし、肌の引き締まりを実感できると思います。熱エネルギーにより、コラーゲンやエラスチンの増生を促すので、施術1カ月後くらいから、さらに高いリフトアップ効果に期待ができます。また、乾燥肌の改善にも期待ができます

治療直後はもちろん、その後の肌の変化も楽しみ

Q.他のたるみ治療との違いは?

A.
従来の温熱治療や光治療では難しい、肌の深部にあるSMAS層にピンポイントでアプローチできるのがハイフの特長です。肌の引き締めやハリの改善であれば他の治療でも叶いますが、ハイフは、たるみの根本改善に期待ができる治療です

Q.痛みやダウンタイムはどのくらい?

A.
個人差はありますが、筋肉痛や打撲痛のような軽度の痛みを感じる場合も。基本的にダウンタイムはないので、治療直後からメイクも可能です。ただし、皮膚の浅い層への照射で、一時的に赤みや熱感、腫れなどが出る可能性もありますが、数日で落ち着くと思います。また、熱傷などのリスクもあるので、信頼できるクリニック選びも重要です。治療後は、保湿ケアを徹底し、肌をこすらないよう注意してください。また、治療後の肌は紫外線の影響を受けやすいので、日焼け止めを必ず使用しましょう

Q.治療の流れを教えて!

A.
当院の場合は、看護師のカウンセリング後、医師が診察をし、洗顔、エコー検査でSMAS 層の深さを確認し、施術に入ります。治療範囲にもよりますが、施術は約20分程度で終了し、施術後からメイクをすることも可能です

今月のまとめ

メスを使うことなく、SMAS層へピンポイントでアプローチできるので、ダウンタイムもほぼなく、土台から、たるみ改善に期待ができるのは嬉しいポイント! ハイフと一口に言っても、クリニックによって導入しているマシンが異なるうえ、当然リスクもあると思うので、メジャーになっている治療だからこそ、信頼できるクリニックを探すことも重要だと、改めて実感!

●費用:全顔¥88,000(初回)、2回目以降¥77,000 ●施術にかかる時間:1回約60分 ●痛みの程度:軽度の筋肉痛や打撲痛などを感じる場合があります。(個人差があります)●ダウンタイム期間&リスク:ダウンタイムは基本的にありません。皮膚の浅い層への照射で、赤み、熱感、腫れなどが出る可能性もありますが、通常は数日間で回復します。また、感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎症、紅斑などの可能性も。(個人差があります)●治療期間・回数:3~6カ月に1回のペースで3~6回※全て施術内容により異なります。
〈施術に関するお問い合わせ先〉
五本木クリニック
東京都目黒区中央町2丁目18-14
☎0120-70-5929

illust:NOZOMI YUASA text:AYA MATSUBARA
※画像・文章の転載はご遠慮ください
(©宝島社 &ROSY 2024年10月号掲載)

【医師監修】たるみの原因は?たるみを取りたい方におすすめの施術を解説

ある日鏡を見て、「あれ?私の顔長くなった?」と感じた経験はありませんか?
加齢にともない目立ちやすくなるフェイスラインや目の下のたるみは、時に、しわやシミ以上に悩ましいもの。
肌のたるみは生活習慣で悪化するケースもあり、注意が必要です。
本記事では、肌のたるみの原因や、たるみを取りたい方におすすめの美容医療による施術を解説します。
若々しいハリのある肌を取り戻すために、自分に合った施術を受け、たるみを改善しましょう。

目次

1.【気になる部位別】たるみの原因

老けた印象を与えてしまうたるみの原因は、加齢のほかにも生活習慣に起因するものがあります。以下から自分に当てはまる原因をチェックして改善を図りましょう。

頬・フェイスライン

頬やフェイスラインの下垂は、肌の弾力のもととなるコラーゲンの減少が一因です。コラーゲンは加齢によって少なくなっていきますが、紫外線ダメージの蓄積でも進行します。
また、むくみによって水分が蓄積されるとその重みで頬がたるむ原因になります。

まぶた

上まぶたの皮膚がたるむと、目元が重たく見えるだけでなく、疲れた印象も与えます。これは、まぶた周りの筋肉が衰えることが原因です。加齢だけでなく、スマホやパソコンを長時間見ることでまばたきが少なくなり、その結果筋肉が衰えてしまいます。

目の下

目の下のたるみの主な原因は、加齢による筋肉の衰えと肌の弾力の低下です。たるみが進むと、目の下に脂肪が蓄積して不自然にふくらみ、老けた印象を与えてしまいます。また、目の周りの皮膚は薄く乾燥しやすいため、一時的にたるみが目立つこともあります。

あご

あごのたるみの原因は、姿勢の悪さやあごの筋力低下などです。姿勢が悪いと、顔が下向きになり、あご周りに老廃物や水分が溜まってたるみの原因になります。また、食事のときにあまり噛まないと、口の周りの筋肉が衰えて二重あごになり、たるみが目立つ場合があります。

2.たるみを改善したい方におすすめの施術

たるみはスキンケアや生活習慣の見直しで軽減するケースもありますが、加齢により徐々に進行するという性質上、元の状態に戻るには時間がかかります。また、たるみがかなり進行している場合には、外科的な手法を必要とする場合もあるでしょう。

ここでは、たるみが目立ち始めたなという方におすすめの美容医療による施術をご紹介します。
たるみに対して早めに手を打っておきたいと思っている方は、以下の施術を検討してみてください。

HIFU(ハイフ)

HIFU(ハイフ)は、「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の略で、超音波によって表皮、真皮だけでなく皮下脂肪やSMAS筋膜に熱エネルギーを届け、皮膚のリフトアップを図る美容医療施術です。

「高密度焦点式超音波」という名前の通り、皮膚の深いところまで達する超音波を、高密度に集束させることができるのが特徴です。狙った部分にピンポイントで熱エネルギーを与え、高温で組織を焼灼、収縮させて、たるみを改善する効果が期待できます。

  • 皮膚のさまざまな層に超音波をピンポイントに照射

  • 皮膚の深い部分に熱を集中的に生じさせる

  • コラーゲン線維の収縮やコラーゲンやエラスチン産生の活性化で皮膚の内側から引き締め

また、HIFU(ハイフ)の熱で変性した部分を修復するために皮膚の創傷治癒反応(傷を治そうとする反応)が働き、コラーゲンやエラスチンが活発に増生されます。その結果、肌の内側から引き締まり、弾力やしわの改善が見込めるでしょう。肌深部の血流が改善することで肌のトーンアップも感じられるでしょう。

HIFU(ハイフ)施術は医療行為となっており、クリニックでのみ施術を受けることができます。

HIFU(ハイフ)は高温が発生するため、どうしても痛みが生じやすい施術です。感じ方には個人差があり、ピリピリした違和感から神経痛や筋肉痛のような痛みまでさまざまです。
施術後は、熱による影響で軽い赤みや腫れが出ることがあります。ほとんどの場合は数日から数週間で引いていくでしょう。しばらくは肌が乾燥しやすく刺激に敏感なため、保湿ケアはいつもより念入りにして、紫外線対策もしっかりと行ないましょう。

RF(高周波)

RF(高周波)とは、ラジオ波とも呼ばれ、皮膚の深い層や皮下組織に熱エネルギーを発生させ、タイトニング効果を図る美容医療の施術です。高周波の強いエネルギーで皮膚の繊維成分が加熱されると、コラーゲンやエラスチンなどの収縮と再構築が進みます。その結果、肌が引き締まりたるみが改善されます。

  • しわやたるみが目立つボリュームの減少した肌

  • 表皮・真皮・皮下組織までRF(高周波)を照射

  • 熱でコラーゲン繊維などが収縮し皮膚が引き締まりたるみを改善

さらに、コラーゲンが増えることで、小じわや開いた毛穴の改善も期待できます。RF(高周波)施術の大きな特徴として、皮膚を3次元的に加熱することにより、顔が一回り小顔になったような引き締め効果が期待できるでしょう。
この施術は高温になるため、照射時に痛みを感じることがありますが、ダウンタイムはほとんどありません。まれに施術後、かゆみ、ほてり、むくみ、腫れが起こることがあります。

3.たるみにつながるNG習慣

たるみは、日常の生活習慣も原因になることがあります。以下の習慣がある方は、注意が必要です。

喫煙

タバコの主成分であるニコチンは、血管を収縮する作用があり、血流が悪化する原因になります。
血流が悪くなると、肌に充分な栄養が行きわたらず、肌が衰えてたるみを進行させてしまうおそれがあります。

無理なダイエット

極端に体重を落とそうとすると、脂肪だけでなく皮膚を支える筋肉まで落ちてしまいます。その結果肌の層に隙間が生じ、たるみの原因になります。また、食事制限による栄養不足は、肌のコラーゲン減少を引き起こし、たるみを進行させてしまいます。

うつ伏せ寝

うつ伏せで寝ると、枕に顔の皮膚が押し当てられ、たるみの原因になります。また、寝ている間の肌ダメージの修復が遅れることが続くと将来的なたるみにつながる場合もあります。

マッサージ

肌を強くこすったり、引っ張ったり、伸ばしたりする行為は、圧力によって靭帯がゆるむおそれがあり、コラーゲンの破壊にもつながるためたるみの原因になります。
肌に負担になるマッサージは控え、洗顔やスキンケアにおいても必要以上の摩擦が起こらないように注意しましょう。

まとめ

たるみは、頬やまぶた、目の下、あごなどに現れます。主な原因は加齢による筋肉の衰えやコラーゲンの減少ですが、喫煙や無理なダイエット、睡眠姿勢やマッサージなどの生活習慣も影響します。

美容医療の施術は、肌の深層に働きかけるため、たるみの根本的な解消に有効です。
気になる部分のたるみを改善し、若々しい肌を取り戻しましょう。

【医師監修】しわの種類と原因は?しわを取りたい方におすすめの施術を解説

年齢を重ねるとともに、しわをコンプレックスに感じる方がいるのではないでしょうか。しかし、原因がわからず、どう対処してよいかわからない方もいるでしょう。

本記事では、しわの種類と原因、おすすめの美容医療による施術を解説します。自分に合った施術を受け、気になるしわの改善をめざしましょう。

目次

1.しわの種類

しわの種類はおもに以下の4つです。ご自分の気になるしわがどの種類に属するかを確認してみましょう。

表情じわ

表情じわとは、筋肉の動きに連動して形成され、表情を作らなくても残っているしわです。笑ったり、怒ったり、顔をしかめたりするときにできるしわを指します。
おもに目元や口元、額や眉間などにできることが多いでしょう。

たるみじわ

たるみじわとは、加齢により肌がたるんでしまうことで生じるしわです。おもに、目の下のくぼみや首の下など、老化による衰えの目立つ箇所に現れやすいとされています。
大きく深いしわ、あるいは指で押し上げるとなくなるしわは、たるみじわに該当します。

ちりめんじわ

ちりめんじわとは、肌の表面に現れる細かいしわです。小じわとも呼ばれています。とくに目元や目尻に現れやすく、若い方の肌にも見られます。
また、ちりめんじわは乾燥しわとも呼ばれ、乾燥や紫外線などが原因となり生じるケースが多いでしょう。

真皮性じわ

真皮性じわとは、しわが真皮層まで達し、V字型に陥没している深いしわです。しわの最終形であり、大じわとも呼ばれています。

額や目の下のくぼみなどに現れ、保湿などのケアをしても元に戻りにくいのが特徴です。肌に小じわが蓄積していき、表情じわが形成されることで、真皮性じわへと進行していきます。

2.しわの原因

しわの原因はおもに以下の4つです。ご自分のしわがなぜ起きているかを確認してみましょう。

紫外線

紫外線は肌を老化させ、しわを作る原因になります。とくに紫外線A波は、真皮(肌の深い層)まで届き肌の弾力のもとになるコラーゲンやエラスチンを破壊します。
また、線維芽細胞(エラスチンやコラーゲンを産生するための細胞)の生産能力が落ちることも、しわの形成につながるでしょう。

加齢

年齢を重ねると、肌のハリを維持するコラーゲンやエラスチンの性質が変わり、細胞を作り出す力が弱くなります。
また、女性の場合は30代から女性ホルモンが徐々に減少していき、皮膚の弾力が失われていきます。そのため、たるんだ皮膚が重なり、深いしわができるでしょう。

乾燥

湿度が低いと、肌表面の水分が蒸発し、乾燥してしわになるケースがあります。とくに表情を作る目元や口元は皮膚が薄くできており、皮脂の分泌が比較的少ないのが特徴です。
そのため、乾燥が進行すると皮膚が剥がれて内側の水分が失われ、しわができやすくなるでしょう。

脂肪の減少

皮膚の深い部分にある皮下脂肪には、皮膚の弾力を維持する役割があります。一方で、無理なダイエットをすると肌を支える脂肪が急激に失われ、しわができる原因になります。

3.しわを取りたい方におすすめの施術

しわは、保湿などのケアを行ってもなかなか元に戻らないものです。そのため、根本的にしわを改善させるためには美容医療による施術が有効です。しわをコンプレックスに感じる方は、以下の施術を検討してみてください。

HIFU(ハイフ)

HIFU(ハイフ)は、「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の略で、超音波によって表皮、真皮だけでなく皮下脂肪やSMAS筋膜に熱エネルギーを届け、皮膚のリフトアップを図る美容医療施術です。

「高密度焦点式超音波」という名前の通り、皮膚の深いところまで達する超音波を、高密度に集束させることができるのが特徴です。狙った部分にピンポイントで熱エネルギーを与え、高温で組織を焼灼、収縮させて、たるみを改善する効果が期待できます。

  • 皮膚のさまざまな層に超音波をピンポイントに照射

  • 皮膚の深い部分に熱を集中的に生じさせる

  • コラーゲン線維の収縮やコラーゲンやエラスチン産生の活性化で皮膚の内側から引き締め

また、HIFU(ハイフ)の熱で変性した部分を修復するために皮膚の創傷治癒反応(傷を治そうとする反応)が働き、コラーゲンやエラスチンが活発に増生されます。その結果、肌の内側から引き締まり、弾力やしわの改善が見込めるでしょう。肌深部の血流が改善することで肌のトーンアップも感じられるでしょう。

HIFU(ハイフ)施術は医療行為となっており、クリニックでのみ施術を受けることができます。

HIFU(ハイフ)は高温が発生するため、どうしても痛みが生じやすい施術です。感じ方には個人差があり、ピリピリした違和感から神経痛や筋肉痛のような痛みまでさまざまです。
施術後は、熱による影響で軽い赤みや腫れが出ることがあります。ほとんどの場合は数日から数週間で引いていくでしょう。しばらくは肌が乾燥しやすく刺激に敏感なため、保湿ケアはいつもより念入りにして、紫外線対策もしっかりと行ないましょう。

ニードルRF

ニードルRFは、マイクロニードル(極細の針)で皮膚に穴を開け、ニードルの先端からRF(高周波)を流し、真皮(皮膚の深い層)へダイレクトに熱エネルギーを届ける美容医療施術です。

皮膚が傷つけられると、傷を治そうとする力が働きます。これを「創傷治癒反応」と言いますが、回復の過程でコラーゲンやエラスチンといった皮膚の弾力を保つタンパク質が産生されます。ニードルRFは、この性質を利用し、穿孔と熱エネルギーで真皮内に刺激を与え、創傷治癒反応を促進させます。これにより、皮膚の弾力が向上し、健康的な肌へと導きます。また、熱エネルギーで皮膚内のタンパク質を凝固させるため、肌の引き締めやリフトアップ効果も期待できます。

  • マイクロニードルで微細な穴を開ける

  • 真皮にダイレクトにRF(高周波)を照射

  • コラーゲン産生の活性化で健康的な肌へ

ニードルRF機器の中には、先端のニードルチップが多彩に備わっているものがあります。特殊なチップを使用することで治療が難しいとされる肝斑にもアプローチします。
そして、穿孔とRF(高周波)の照射に加え、ニードルを通して肌の奥に均等に薬剤を届けるドラッグデリバリーシステムが搭載されているものもあります。肌悩みに合わせた薬剤を選べば、さらに効果を実感しやすくなります。

  • マイクロニードルで微細な穴を開ける

  • マイクロニードルの先からRF(高周波)を照射

  • マイクロニードルの穴から薬剤をデリバリー

ニードルRFは針を刺すため多少の痛みを伴いますが、RF(高周波)の止血効果により出血は最小限に抑えられます。痛みに弱い方は麻酔を使って痛みを抑えることもできますので、医師に相談してみましょう。施術後の赤みが残る場合も、たいてい1~2日で軽減します。

フラクショナルCO₂レーザー

フラクショナルCO₂レーザーとは、レーザーを細かく分割してまばらに照射する方法です。まばらに照射することで周辺組織への熱影響を抑えられるので、痛みの少ない施術が可能となります。
レーザーの熱影響により一時的に組織が損傷をうけますがそれを修復しようとする力が肌の再生を促します。この創傷治癒反応(傷を治そうとする反応)を利用し、コラーゲン産生を活性化してさまざまな肌悩みの改善を図ります。

  • レーザーを細かく分割して照射

  • 一時的に組織が破壊され肌再生を促進

  • 数日かけてかさぶたがはがれ健康的な肌へ

コラーゲンは皮膚の真皮(肌の深い層)を構成しています。コラーゲンが増生されると肌の弾力性が増し、肌のキメが整い、毛穴の開きや黒ずみ、小じわが目立ちにくくなる効果が期待できます。さらに、くすみを取り除き、肌のトーンアップも見込めます。そして、施術を重ねることで皮膚の深い部分にもアプローチできるため、クレーター状の深いニキビ痕や肌の凹凸なども徐々になめらかに整っていくでしょう。

フラクショナルCO₂レーザーを照射後、赤みは2~3日でひくことがほとんどですが、レーザーの出力が高いと赤みが続きやすいでしょう。照射後の肌は乾燥しやすく、紫外線の影響を受けやすくなっています。治療後はていねいに保湿ケアや紫外線対策を行いましょう。

IPL

IPL(Intense Pulsed Light)は、 特殊な光を照射することで、さまざまな(お肌のトラブル)の改善を期待できる美容医療の施術です。
単一波長、高エネルギーを用いて一点突破を狙うレーザー照射に比べると、広域波長のマイルドな光を顔全体に当てられるので、広範囲にわたる効果を期待できます。

IPLにはいくつかの働きがあり、幅広い肌悩みに対応します。

まず代表的なのは、過剰に生成されたメラニン色素への働きです。
IPLの光は、しみやそばかすの原因であるメラニン色素に熱影響を与え分解します。分解されたメラニン色素はターンオーバーとともに、数日をかけて皮膚の外へ排出されます。このサイクルを繰り返すことで、しみやそばかす、毛穴の黒ずみを徐々に薄くする効果が期待できます。

  • IPLの光がメラニン色素を熱で分解

  • メラニン色素はかさぶたのように浮上

  • メラニン色素を老廃物として体外に排出

さらにIPLは、肌の赤みのもとである毛細血管のヘモグロビンへも働きます。
IPLの光がヘモグロビンに吸収されると、熱影響によって微小血管が凝固されるので、赤ら顔や酒さの改善につながるとともに、赤みのあるニキビを落ち着かせる消炎効果も期待できます。

ニキビそのものにも、IPLは有効なケースがあります。IPLによりアクネ菌が熱せられ、アクネ菌を抑えることで、赤みや炎症を抑える効果を期待できます。また、皮脂腺に熱影響を与えることで皮脂分泌が抑制されるので、ニキビ自体ができにくくなるでしょう。

熱でコラーゲンが刺激され線維芽細胞が刺激されると、真皮の構成要素であるコラーゲンなどの増生がおこります。その結果、肌の弾力が増し、キメが整い、小じわの改善など年齢肌の悩みに効果が期待できます。

IPL照射時の痛みには個人差がありますが、肌を冷やしながら行うため我慢できないほどの痛みをともなうことはほとんどないでしょう。施術後には赤みやほてり、ヒリヒリ感などが生じることがありますが、翌日には緩和する傾向にあります。
ただし、IPLを照射した後の肌は乾燥しやすく、紫外線の影響を受けやすくなっています。保湿ケアを徹底し、日焼け止めや日傘、帽子などで念入りに紫外線ケアを行いましょう。

Q スイッチレーザー

Qスイッチレーザーは、ナノ秒という極めて短い時間でレーザーを照射し、メラニンを破壊し、しみやあざなどの改善を図る美容医療施術です。

レーザーは対象の色素に吸収されると、メラニン組織を破壊します。破壊されたメラニン色素は数日かけて老廃物として代謝され、体外に排出されます。照射時間が一瞬なので周囲組織への熱影響を抑え、肌への負担が少ないことも特徴です。

  • レーザーがメラニン色素に反応

  • 熱エネルギーがメラニン色素を破壊

  • 破壊したメラニン色素を老廃物として体外に排出

Qスイッチレーザーは、到達深度の異なるさまざまな波長があり、表皮(皮膚の浅い層)と真皮(皮膚の深い層)どちらのメラニン色素にも有効です。

短い波長は表在性のメラニン色素であるしみ、そばかす、あざなどに効果的です。同様に、毛穴の黒ずみにも効果を発揮するでしょう。

長い波長は深在性のメラニン色素であるADM(後天性真皮メラノサイトーシス)や太田母斑(青あざ)の改善が期待できます。数回の照射が必要ですが、タトゥー、アートメイクや刺青などの顔料にも反応するので、皮膚を切開することなく、色素を薄くすることができます。

さらに、真皮(皮膚の深い層)の熱影響による美肌効果も期待できます。熱でコラーゲンが刺激され、コラーゲンの増生がおこります。その結果、肌の弾力が増し、キメが整い、小じわの改善など年齢肌の悩みに効果が期待できます。

Qスイッチレーザーを照射する際、ゴムではじかれるような痛みが生じますが、痛みや赤みは数日で軽減します。照射後はかさぶたができますが、自然に剥がれ落ちるまでの10日~2週間程度はテープで保護することが多いです。レーザーを照射した後の肌はとてもデリケートなため、乾燥や紫外線から守るスキンケアが非常に重要です。

まとめ

しわは、加齢や日々の生活を送るうえで自然と生じてくるものです。また、乾燥や紫外線の影響を受けると、しわが増えるおそれがあります。

美容医療の施術を受けると、加齢や乾燥、たるみによるしわの改善が期待できます。今までコンプレックスに感じていた箇所が気にならなくなり、キレイな肌が実現できるでしょう。
それぞれの施術の特徴を把握し、自分に合った施術を受け、しわの改善を目指しましょう。

【ツボ紹介】目の下のたるみ・目の周りの悩みにはこの9つをチェック

目の下にたるみがあると、何となく疲れた印象や老けた印象を与えます。また、たるみ具合によっては人相が悪く見えてしまうケースもあるため、悩む人が少なくありません。目の下のたるみ対策に有効とされる美容法はいくつかありますが、東洋医学として知られる「ツボ押し」もまたその1つです。

この記事では、目の下がたるむ主な原因とツボ押しの概要、目の下のたるみや目の周りのお悩みに有効とされる9つのツボを紹介します。まずはお金をかけずに目の下のたるみケアを行いたいと考える人は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.目の下のたるみの主な原因は?

目の下がたるむ原因はいくつかあり、中でも下記の2つが代表的です。


●筋力の低下
目の周りを覆いキュッと肌を引き締めている「眼輪筋」の筋肉が衰えると、眼球を支えている眼窩脂肪を抑えきれなくなります。眼球を支える力が低下して脂肪が前面に押し出されると、眼窩脂肪が目の下のたるみやふくらみとして現れます。筋力の低下が原因で生じたたるみには、眼輪筋のトレーニングが有効です。
●肌のハリ・弾力低下
コラーゲンやエラスチンなどの減少・劣化による肌のハリや弾力の低下も、目の下がたるむ大きな原因となります。ハリや弾力の低下で生じたたるみには、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促すようなケアが有効です。

上記2つの原因は、加齢による老化の影響が大きいと言われています。また、

紫外線の浴びすぎ・皮膚の擦りすぎ・スキンケア不足・睡眠不足といった日々の積み重ねも、よりたるみを加速させるため注意が必要です。

1-1.目の下のたるみにツボ押しは効果的?そもそもツボとは?

目の下のたるみに対して、ツボ押しは手軽にできるセルフケアと言えるでしょう。

ツボとは、全身を巡る経絡を通して身体の不調を知り原因となる部分へアプローチする、東洋医学における治療方法です。ツボごとに対応する部位が異なり、鍼やお灸、指圧などで刺激を与えることで機能の活性化や回復を図ります。正しい位置を的確に刺激すれば弱い力でも十分なため、年齢や性別に関わらず手軽に取り組めることが特徴です。

WHO(世界保健機関)によってもその存在と有効性は認められており、361のツボが正式に定められています。

2.目の下のたるみや目の周りのお悩みに試してみたいツボ9つ

ツボ押し自体は簡単であるものの、目の周りに実践する場合にはいくつかの注意点があります。

●力を入れすぎない
●自分のツボの位置を探す
●体調が優れないとき・飲酒時・妊娠中は避ける

目の周りの皮膚は薄くデリケートなため、爪を立てたり力を入れすぎたりしないことが大切です。また、ツボの位置は人によって微妙に異なります。ここで紹介するツボの位置はあくまでも平均的な目安のため、自分のツボがどこにあるかは自身で探り当てなければなりません。

目安となる位置を中心に付近を同じ強さで軽くプッシュし、もっとも大きな刺激を感じる部分を探しましょう。体調が万全のときに、「痛気持ちいい」を超えない程度の力で左右バランスよく刺激することがポイントです。

目が疲れていると痛みを感じやすくなります。力を入れすぎてもよい効果は得られないため、軽く刺激する程度に収めましょう。なお、複数のやり方を紹介している場合でも、1日に行うツボ押しは1か所につき1種類程度にしてください。
ここでは、目の下のたるみや目の周りのお悩みに試してみたい9種類のツボを紹介します。

2-1.魚腰(ぎょよう)

魚腰は、眉毛の真ん中あたりにあるツボです。眉中(びちゅう)と呼ばれることもあります。場所がよく分からない場合は、鏡を正面から見て瞳孔の真上に来る部分を探ってください。骨の縁ではなく、眉の上にあるツボです。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●目の周りのむくみ
●目の充血
【刺激の仕方】
●中指の腹で5秒押して離す×3回
●親指の腹で下から押し上げるように20回程度揉む
●小さく円を描くようにして周りの筋肉を揉む
※1度につきいずれか1つ

2-2.攅竹(さんちく)

攅竹は、眉頭の少し下にあるツボです。眉頭と目頭の間で窪んでいる部分を中心に探しましょう。たるみやむくみの改善効果が期待できることに加え、疲れ目を緩和する効果も期待できます。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ・くすみ
●まぶたの腫れ
【刺激の仕方】
●親指の腹で押し上げるように刺激する
●小さな円を描くようにマッサージする
●中指を立てて軽く押す
※1度につきいずれか1つ

2-3.清明(せいめい)

清明は、と目頭の間にあるツボです。晴明・睛明とも表記されます。目が疲れたと感じたときに自然とつまんでしまう部分にあります。鼻のつけ根と目頭の間で窪んでいる辺りを中心に探しましょう。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●目の周りのむくみ
●目の充血
【刺激の仕方】
●小指の腹で左右から鼻筋向かって5秒押す×3回
●親指の腹でゆっくりと円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ

2-4.四白(しはく)

四白は、瞳孔の真下にあるツボです。下まつげの生え際から1.5~2cm程度下の少し窪んだ部分の周辺を探してみてください。目の周りに加えて、顔全体の血流へのアプローチが期待できます。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ・くすみ・色素沈着
●目の充血
【刺激の仕方】
●人差し指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で小さな円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ

2-5.承泣(しょうきゅう)

承泣は、瞳孔の真下にあるツボです。涙袋のすぐ下にある骨の際周辺を探してください。ただし、刺激を与えすぎると、たるみを悪化させる可能性があります。皮膚が薄く非常にデリケートな部分のため、あまり力を入れすぎないようにしましょう。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ
【刺激の仕方】
●小指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で小さな円を描くようにマッサージする
●手のひらで頬全体を包むようにしながら、中指と薬指で下に向かって軽く押す
※1度につきいずれか1つ

2-6.太陽(たいよう)

太陽は、目尻とこめかみの間にあるツボです。目尻と眉尻を線でつなぎ、中央部分から2cm程度外側のくぼみ周辺を探してください。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●目の周りのむくみ
【刺激の仕方】
●中指の腹で5秒押す×3回
●親指の腹で外側に向かって押す
●中指の腹で小さな円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ

2-7.球後(きゅうご)

球後は、瞳孔の真下と目尻の間にあるツボです。涙袋のすぐ下にある骨の際、承泣と目尻の中間地点に位置します。眼球が近く刺激に弱いデリケートな部分のため、優しくそっと扱うことが大切です。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目元のシワ
●まぶたのむくみ・痙攣
【刺激の仕方】
●小指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で承泣から球後に向けてそっとなぞる
※1度につきいずれか1つ

2-8.瞳子りょう(どうしりょう)

瞳子りょうは、目尻から1cm程度外側にあるツボです。攅竹よりも少し下、内側にあるくぼみ周辺を探してください。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ
●目元のシワ
【刺激の仕方】
●中指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で軽く押す
●中指の腹で小さな円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ

2-9.絲竹空(しちくくう)

絲竹空は、眉尻にあるツボです。眉尻より少し外側にあるくぼみ周辺を探してください。目の下のたるみや目の充血へのアプローチに加え、頭痛改善の効果が期待できます。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●まぶたの痙攣
●目尻のシワ
●顔全体のむくみ
【刺激の仕方】
●親指の腹で斜め上に向かって押し上げる
●中指の先で小さな円を描くようにマッサージする
※1度につきいずれか1つ

まとめ

目の下がたるむ主な原因は、目の周りの筋力や肌のハリ・弾力が低下することです。眼輪筋のトレーニングやコラーゲンなどの成分生成を促すケアも効果的ですが、目の周りのツボを刺激することでもたるみ部分を目立たなくする効果が期待できます。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

口元のシワの原因は?ほうれい線などの種類とそれぞれの改善策を紹介

口元にできるシワには加齢によってできるもののほかに、乾燥・紫外線・肌のハリの低下などにより引き起こされるものがあると言われています。老けた印象となる口元のシワを、改善したい・できないよう対策したい方は多いのではないでしょうか。

この記事では、口元のシワの原因に加え、口元にできるシワの種類とそれぞれの改善策を詳しく紹介します。シワを防ぐための日頃の習慣にも触れるため、シワが気になる方や、シワを防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.口元にできるシワの原因

顔の中でも特に動きが大きい口元は、たるみやすくシワができやすい場所です。
表皮にできる小ジワと、真皮にできる深いシワの2種類があり、シワの部位によって原因や対策が異なります。シワというと加齢によるものというイメージがありますが、加齢以外にも以下の4つが原因として考えられています。

●乾燥

肌の乾燥は、シワができてしまう大きな原因の1つです。水分をためこむセラミドという物質が減少すると、肌の水分量を保てなくなります。すると、肌がしぼんだような質感となり、ちりめんジワとも呼ばれる細かいシワができてしまいます。乾燥によるシワは、保湿により改善することが多い傾向です。

●表情筋の衰え

筋肉には肌を支える骨組みのような役割があるため、表情筋の衰えも原因の1つです。無表情でいると筋肉が使われずに衰えてしまいます。さらに、顔の筋肉は首や肩ともつながっています。肩こりがある方はそれだけで表情筋が硬くなりやすいため、気を付けましょう。

●肌のハリの低下

肌の奥深くにある真皮では、コラーゲンやエラスチンが網目のように結びついて肌を支えています。しかし、結びつきが弱まると肌を支えきれず、網目がゆるみ、シワの原因となります。水分保持やクッションの役割があるヒアルロン酸の減少も、シワができる原因の1つと言えるでしょう。

●紫外線によるダメージ

コラーゲンやエラスチンは、紫外線によっても破壊されたり、変形したりします。紫外線により真皮がダメージを受けると、深いシワができてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

2.口元のシワの種類と改善につながる対策

一口に口元のシワと言っても、シワのできる場所によって呼び名が異なります。また、表皮にできたか、真皮にできたかというところでも改善のしやすさが違います。

30代、40代となってくると肌全体のトラブルが目立ってきますが、原因を知ることで、口元のシワを予防することも可能です。それぞれのシワに対するケア方法を、以下で解説します。

2-1.ほうれい線

鼻の横から口角にかけて、縦に走る長い線がほうれい線です。表情筋の衰えによって頬の皮下脂肪が支えきれずに重力に負けてしまい、下がることが原因です。もともと頬骨が高い方や脂肪が多い方は、ほうれい線が目立ちやすい傾向があります。

●対策

フェイスラインのたるみや口角の下がりを引き起こし、ほうれい線の原因となっている側頭部の筋肉をほぐしましょう。側頭部とは、耳のちょうど真上にあたる部分です。肩こりや目の疲れのほか、食いしばる癖がある方は特にコリやすい部分です。

五本指を耳の真上に当て、痛気持ちいい程度の力加減で、頭頂部にかけてゆっくりと円を描きながらほぐしましょう。頭皮のコリを解消することでフェイスラインのたるみ防止につながります。

2-2.マリオネットライン

マリオネットラインとは、腹話術で使う人形の口元のように、唇の横からあごにかけてのびる溝のことです。口周りの筋肉が衰え、口角が下がることによってマリオネットラインが出やすくなってしまいます。マリオネットラインが出ると一気に見た目年齢が引きあがった印象となるため、早めに対策をしておきましょう。

●対策

下記のようなエクササイズを行うことがおすすめです。

・空のペットボトルを、「お」の形でくわえて10秒間キープしましょう。歯を使わず唇のみでくわえることで、口周りの口輪筋を鍛えられます。

・姿勢を正し正面を向き、5秒かけてゆっくりと真上を向きます。下唇を突き出し5秒キープし、さらに上唇も突き出し5秒キープしましょう。そのまま、頭をゆっくり左右に傾け、正面に戻します。下あごから首にかけて広がる広頚筋のトレーニングです。

・口角に人差し指と中指を当て、左右に軽く揺らすようにしてマッサージします。少しずつ、マリオネットラインにそって移動させましょう。口角が下がったままの硬い口角下制筋をほぐし、ゆるめることでマリオネットラインの改善が期待できます。

2-3.梅干ジワ

前歯が突出していると、前歯のかみ合わせのズレを直すために下唇を引き上げる必要があります。その影響で、唇からあごにかけてのびるオトガイ筋が常に緊張した状態となっているのが、梅干ジワの原因です。その名の通り、梅干のような模様のシワが特徴です。

●対策

加齢による筋肉の衰えや、表情の癖が原因であれば、口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」の形を繰り返すエクササイズを行うことで改善する可能性があります。

2-4.口の周りの縦ジワ

年齢を重ねると特に出やすいのが、口周りの縦ジワです。口輪筋や上唇挙筋付近の皮膚が加齢とともに薄くなるため、筋肉収縮によるシワが目立ってしまいます。

●対策

口輪筋、上唇挙筋を使えるよう、口を大きくしっかり動かしましょう。また、加齢によって肌のハリや弾力がなくなることでシワが目立ちやすくなるため、美容液やクリームなどでのエイジングケアも効果的です。

2-5.唇のシワ

唇をなめる癖があったり、口呼吸をしていたりすると乾燥し、シワができる原因となってしまいます。また、口紅をつけると荒れてしまう場合は、口紅の成分で炎症反応が起きている可能性があります。

●対策

リップクリームやワセリンなどでこまめに保湿し、常に潤いを保ちましょう。口紅の成分で荒れてしまう場合は、下地やリップクリームで保湿してから口紅を塗れば皮むけが軽減されることもあります。

3.口元のシワを防ぐためには日頃の習慣も重要!

小さなシワでも放置していると癖がつき、やがて深いシワとなってしまうこともあります。また、加齢が原因となることも多いものの、日頃のケアを積み重ねて、小さなシワを予防するのが大切です。

●紫外線対策を徹底する

紫外線を浴びると、コラーゲンやエラスチンが変形・破壊され、肌のバリア機能が弱まることで乾燥につながります。また、紫外線の少ない季節や天気の悪い日も紫外線は存在しており、室内であってもガラスを通過してしまうため、刺激の少ない日焼け止めを毎日塗るのがベストです。また、日差しの強い日は日傘や帽子、UVカット効果のあるサングラス、長袖を着用するなどし、物理的に日光を避けることもポイントです。

●丁寧にスキンケアを行う

肌の乾燥は、シワのほかにもさまざまな肌トラブルを招くため、保湿は欠かさずに行いましょう。スキンケアの際は、顔だけでなくあご下や首まで化粧水やクリームを使い、唇までしっかり保湿することを心がけてください。口周りはデリケートなため、力を入れすぎないようリラックスした状態で優しく行います。

●積極的にエクササイズをする

シワ予防のエクササイズは、気軽にできて簡単なものばかりです。ただし、こり固まった筋肉をほぐして癖を直すためには、継続が大切です。お手洗いのついでや歯磨き後、湯船に浸かっている時など、「すでに習慣となっている、毎日していること」と組み合わせれば習慣化しやすくなります。

継続しても改善が見込めない場合や、毎日続けることが難しい場合は、美容医療に頼るという選択肢もあります。たるみやシワは一度できてしまうと自力で治すことが難しいため、早めの対策が肝心です。

まとめ

口元のシワには、ほうれい線・マリオネットライン・梅干ジワ・口の周りの縦ジワなどの種類があります。それぞれの原因や対策を把握し、エクササイズや保湿などを行うことが大切です。特に、紫外線対策は重要であるため、日焼け止めをしっかり塗り、帽子・サングラスを着用することも欠かさないようにしましょう。

なお、すでにできてしまったシワには医療ハイフが有効です。医療ハイフは高密度焦点式超音波のことで、真皮、脂肪層、SMAS筋膜などのお肌の深層に超音波エネルギーを照射して肌の引き締めや引き上げを行う施術です。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

肌のうるおいを保つには?肌の乾燥対策の方法も紹介

肌のうるおいが不足すると、乾燥が進み、肌の質感が悪化しやすくなります。また、美容の観点だけでなく肌の機能の面でも重要です。肌のうるおいが不足すると、バリア機能が低下し、肌トラブルを誘発する恐れがあります。

この記事では、肌のうるおいの重要性などを踏まえ、うるおい不足のサインやうるおいを保つための6つのポイントを詳しく解説します。うるおいアップにつながる保湿成分についても触れるため、スキンケアアイテムを購入する際は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.肌のうるおいが重要な理由

人間の体の約70%は水でできており、そのうちの約15〜20%の水分は肌に蓄えられていると言われています。肌のうるおいは、美容の観点だけでなく、皮膚の機能面においても重要な要素です。肌の角層の水分量が少ない状態だとバリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなります。その結果、皮膚表面が乾燥したり、くすみやごわつきなどの肌トラブルが発生したりする原因となります。

肌トラブルが起こることによりターンオーバーが乱れ、さらに肌が乾燥してしまうという悪循環に陥ってしまう場合もあるため、乾燥はすべての肌悩みにつながると言えるでしょう。また、肌の水分量は加齢とともに減少してしまうため、若々しい肌を保つためには日々のスキンケアで保湿を行い、乾燥を防ぐことが重要です。

2.肌のうるおい不足のサイン

本来の健康な肌は、みずみずしくしっとりとした状態であることが正常です。しかし、肌のうるおいが不足すると肌の油分と水分量が少なくなり、表皮が乾燥し始めます。肌が乾燥すると、ファンデーションのノリが悪くなったり、洗顔後に肌がつっぱる感じがしたりと、全体的に肌ツヤが失われた状態になります。

さらに乾燥状態が進むと、少しの刺激でもヒリヒリと感じたり、かゆみやひび割れが起きたりなどの症状が出る場合もあるため、適切なケアを行い、乾燥を防ぐことが重要です。また、肌が乾燥していると、肌自身が不足している水分を補おうと油分を過剰に分泌してしまうため、ニキビの原因になってしまうこともあります。

肌の不調は、うるおい不足によるものであることも少なくないため、肌質に変化があった場合は早めに対処しましょう。

3.肌のうるおいを保つためにポイント

肌の乾燥を防ぎ、うるおいを保つためには、季節や環境に合った適切なケアを行うことが重要です。

以下では、肌のうるおいを保つためのポイントについて詳しく解説します。乾燥による肌トラブルに悩んでいる人や、これから本格的に肌のケアを始めたいという人は、ぜひ参考にしてください。

3-1.過剰なクレンジングや洗顔を避ける

肌のうるおいを保つためには、過剰なクレンジングや洗顔を避けましょう。クレンジングや洗顔では、汚れを十分に落とすことに意識が向き、ケアが過剰となってしまいがちです。特に、ゴシゴシと肌をこするようなケアは、必要なうるおいを落とすだけでなく摩擦が起こって肌にダメージを与えてしまいます。

クレンジング剤・洗顔料は適量を使って行います。特に洗顔は、摩擦が起きないように優しく丁寧に、手ではなく泡で肌を洗うことを意識してください。またクレンジング剤は、メイクの濃い日は洗浄力の強いものを選んだり、乾燥が気になる日は乾燥肌向けのものを選んだり、肌の状態に応じて変えるのもよいでしょう。

3-2.保湿のためにスキンケアを行う

洗顔後、何もつけない状態だと肌は急速に乾燥してしまうため、素早くスキンケアを行います。化粧水で水分を補給した後、乳液類を使って油分でふたをし、水分の蒸発を防ぎます。化粧水と乳液類だけではうるおいが足りないと感じる場合は、美容液やナイトクリームを使用しましょう。

保湿剤は適量を守り、肌の負担にならないように優しく丁寧に塗布することが肝心です。目元や口元などのカサつきやすいゾーンは重ね付けをし、塗り残しがないようにしましょう。また、顔だけでなく体も乾燥しやすいため、全身くまなく保湿を行うことが大切です。

3-3.紫外線対策を行う

外出するときの紫外線対策も重要なケアの1つです。紫外線は日が出ている間は常に降り注いでいるため、季節や天気に関係なく毎日対策を行いましょう。日やけ止めクリームをこまめに塗り直したり、帽子や日傘、長袖の服を着たりして日差しを遮断します。また、紫外線は目からも入ると言われているため、サングラスを有効活用しましょう。

3-4.日中のケアを欠かさない

朝晩のスキンケアに加え、日中のこまめなお手入れも肌のうるおいを保つためには欠かせません。日常生活の中には、空調や紫外線、PCのブルーライトといった、肌のうるおいが失われる要因が多くあり、肌トラブルにつながる恐れがあります。そのため、お手洗いに行った際、メイク直しと一緒にケアを行うことを習慣にするとよいでしょう。

具体的には、メイク直しの前にティッシュやあぶらとり紙で皮脂をオフしてから、メイクの上から使える保湿ケアアイテムを使ってうるおいを補給してください。分泌された皮脂を放置すると、メイクの油分が混ざり合って肌がくすんだ印象となります。皮脂をオフすることで、保湿ケアアイテムの肌なじみが良くなり、メイクの仕上がりもよくなります。

3-5.室内の湿度を保つ

室内の湿度を保つことも重要なポイントです。空気の乾燥は、肌の水分の蒸発を促し、うるおいを奪う原因となります。一般的に、湿度が30%以下だと肌が乾燥し始めると言われているため、部屋の湿度を保つために加湿器の使用を推奨します。

また、冬だけでなく夏でもエアコンの使用などで部屋の湿度が低下してしまうことが多いため、季節を問わず乾燥肌対策を心掛けましょう。

3-6.内側からのケアも行う

肌のケアというと、スキンケアなどの肌表面へのアプローチばかりが重視されやすい傾向にあります。一方で、健康的な食事を摂取して体内からうるおいを補給することも欠かせません。

食生活が乱れていると、肌のターンオーバーに影響を及ぼし、肌のうるおいが失われることがあります。特にファストフードなどの栄養バランスの悪い食事は、ビタミンやミネラルが少ないため肌のターンオーバーが乱れやすく、乾燥肌のリスクを高めると言われています。

肌のターンオーバーを正常に戻すには、タンパク質やビタミンAやビタミンB、ミネラルといった肌のうるおいを保つために必要な栄養素を摂取することが重要です。タンパク質は肉や魚、ビタミン群やミネラルは野菜や海藻類などに豊富に含まれているため、日々の食事に積極的に取り入れましょう。

また、全身にうるおいを巡らせるために、水分補給をすることも重要です。喉が渇いた時は、お茶やジュース、コーヒーなどを飲むのではなく、水を飲みましょう。

4.肌のうるおいアップにつながる保湿成分

セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸は肌のうるおいアップにつながる3大保湿成分と言われています。
以下では、それぞれの保湿成分についてそれぞれ詳しく解説します。

●セラミド
セラミドは、肌の角層細胞の隙間を埋めている成分です。保湿力が非常に高く、肌内部の水分蒸発を防ぐだけでなく、紫外線やちりや埃などの雑菌の外部刺激から肌を守るバリア機能もあります。

●コラーゲン
タンパク質の一種で、表皮の下の真皮に存在する成分です。肌にハリを与えるだけでなく、肌表面に膜を作り水分を抱え込む性質も持っています。

●ヒアルロン酸
コラーゲンとともに真皮に存在する成分です。多量の水分を蓄えられる性質を持ち、みずみずしい肌をつくる役割を担います。
スキンケア用品や化粧品を選ぶ際は、上記が含まれているかどうかをチェックするとよいでしょう。

まとめ

肌の表面が乾燥し、化粧のノリが悪くなったり、洗顔後に肌がつっぱる感じがしたりする場合、肌のうるおいが不足している可能性が高いでしょう。乾燥が進むと、ヒリつき・かゆみなどのトラブルが起きる可能性があるため、早めに対処することが大切です。

肌のうるおいを保つためには、クレンジングや洗顔のしすぎに注意し、保湿のためのスキンケアをしっかり行いましょう。また、紫外線対策や室内の乾燥対策も重要です。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

シワがない人の3つの特徴|シワ予防・改善のために心がけたい習慣も!

老けた印象を与える顔のシワをなくしたい・防ぎたいと考える方は多いでしょう。一方で、同じ年代でも、シワがあまりなく、若々しい印象を保っている方を見かけた際に、どのような習慣や共通点があるか気になるのではないでしょうか。

この記事では、シワができにくい人の3つの特徴から、シワができやすい人の5つの特徴、シワ防止・改善のためのアプローチ4選までを紹介します。シワを防ぎ、いきいきとした素肌を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.シワができにくい人の3つの特徴

シワのできやすさには生活習慣や肌質が大きく関係しています。シワができやすい人とできにくい人の違いはどこにあるのでしょう。シワが少なく見た目年齢が若く見える人には、以下の3つの特徴があります。

・肌にハリがある
・健康的な体型をしている
・姿勢がよい

ここからは、シワが少ない人の特徴とシワが少ない理由について詳しく説明します。

1-1.肌にハリがある

シワが少ない人の肌にはハリがあります。ハリのある肌とは、赤ちゃんの肌のような、みずみずしく滑らかな肌のことを指します。乾燥肌になりバリア機能が弱まると、毛穴の開きや赤みなどの肌トラブルを起こす原因になり、肌ツヤが失われます。肌のツヤやハリを保つためには、乾燥対策をしっかり行いバリア機能低下を防ぐことが大切です。乾燥やシミの原因になる紫外線ケアも心がけましょう。

1-2.身体が引き締まっている

痩せすぎず、太りすぎず、健康的な体型をしていることもシワが少ない人の特徴です。顔がふっくらしているとシワは目立ちにくいですが、加齢によってたるんでくることもあります。一方、痩せすぎていると、不健康で老けている印象を与えやすくなります。

また、体重の大幅な増減を経験すると皮膚が伸びて元に戻らず、シワやほうれい線の原因になることもあります。適度な運動と正しい食習慣を心がけ、自分の体に合った体重をキープすることが大切です。

1-3.姿勢がよい

シワが少なく若々しい印象の人は、姿勢がよいことが多い傾向があります。姿勢が悪いと、見た目の印象が老けて見えるだけでなく、顔まわりの血行が悪くなりシワの原因になります。特に、スマホやパソコンを長時間しているとなりやすい「巻き肩」の姿勢は注意が必要です。首が前に出る巻き肩の状態では、耳下から首に向かう胸鎖乳突筋が緊張して硬くなり、血流やリンパ液の流れが悪くなります。

また、スマホを見ていると伏し目がちになることが多いので、目を開けるときに使う眼瞼挙筋が弱くなります。その結果、額をあげてまぶたを開けるようになり、額にシワができやすくなります。

2.シワができやすい人の5つの特徴

シワができにくい人がいる一方で、シワができやすい人もいます。シワができやすくなるNG習慣は主に以下の5つです。

・肌が乾燥している
・喫煙している
・暴飲暴食をすることがある
・不規則な生活をしている
・表情に癖がある

肌質や体質による個人差もありますが、適切なスキンケアやエクササイズ、生活習慣の見直しによって改善できる可能性があります。ここからは、シワができやすくなる原因について説明します。

2-1.肌が乾燥している

皮膚の一番上にある角質層には、肌に水分を蓄える保湿機能と肌を保護するバリア機能が備わっています。乾燥により、角質層の保湿機能が低下すると肌の水分が蒸発し水分不足になります。乾いた土がひび割れるのと同じように、肌も水分不足になるとハリが失われシワができてしまいます。乾燥が進行しシワが角質層よりも奥の真皮層に到達してしまうと、シワが肌に深く刻まれるため対処が難しくなります。

2-2.喫煙習慣がある

喫煙は健康だけでなく美容にも悪影響があることは医学的に証明されています。タバコが美容に与える影響には以下のようなものがあります。

・血管が収縮し血行の悪い顔になる
・老化の原因になる活性酸素が発生する
・コラーゲンやエラスチンの生産量が減る
・ビタミンCが不足し、シミやシワが増加する
・タールの影響で肌が黒ずむ、歯が黄ばむ

喫煙者の肌トラブルには、シワやシミ、くすみの他にニキビが治りにくいなども挙げられています。

2-3.暴飲暴食をすることがある

暴飲暴食は胃腸へ負担がかかるうえに、肌トラブルの原因になります。脂肪や糖質を多く摂りすぎると皮脂の分泌が活発になり、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを引き起こします。また、アルコールを分解するためには水分が必要であるため、お酒の飲みすぎは乾燥の原因にもなると言われています。

2-4.不規則な生活を送っている

不規則な生活で睡眠不足やストレスが多くなると、肌状態に悪影響を及ぼします。睡眠不足は目の下のクマなど見た目の変化だけではなく、新陳代謝(ターンオーバー)を妨げます。ストレスも同様に、肌の新陳代謝を乱す要因です。新陳代謝が乱れると、肌のバリア機能が低下し、肌荒れやシワができやすくなります。

2-5.表情に癖がある

無意識にしてしまう表情の癖も、シワができやすくなる要因になるので注意が必要です。表情ジワができやすい部位は以下の通りです。

・目を見開くとできる、額の横ジワ
・笑ったときにできる、目尻の笑いジワ
・目を細めるとできる、眉間の縦ジワ
・笑うと顎にできる、梅干しのようなシワ

また、スマホを見る時間が長くうつむき姿勢が多い、同じ方向ばかり向いて寝ている場合も重力によって頬がたるみ、ほうれい線が目立つ傾向にあります。

3.シワを防ぐ・改善にアプローチするための4つの習慣

シワを防ぎ改善するためには、シワの少ない人の習慣を見習い取り入れることが大切です。肌質やライフスタイルには個人差があり、取り入れるのが難しい場合もあるものの、日々の習慣を見直すことで健康的でシワのできにくい体質に近づくことができます。シワ改善にアプローチするために見直すべき習慣は以下の4つです。

・保湿ケア
・紫外線対策
・規則正しい生活/食事
・エクササイズ

ここからは、シワ改善に効果的な習慣について詳しく説明します。

3-1.保湿ケア

乾燥によってできる乾燥ジワは、皮膚の表面に細かいちりめん状となって出てきますが、しっかり保湿することで、改善が期待できます。乾燥予防には、セラミドやヒアルロン酸など保湿効果が高いと言われている成分を含む化粧水などの使用がおすすめです。また、年齢を感じさせやすい目もとや口もとは、専用のスキンケア用品を使用した手入れが大切です。

3-2.紫外線対策

紫外線のUVA波は、肌の奥の真皮層にまで到達し、ハリや潤いを保っているコラーゲンやエラスチンなどの組織を破壊します。真皮層に届いた紫外線ダメージは、シワを深く刻むため、自力での改善が難しくなります。

季節を問わず日焼け止めを塗り、肌のバリア機能を保つために保湿ケアも怠らないようにしましょう。また、効果が高い日焼け止めは肌への負担も大きいため、状況に合わせて使い分けることも大切です。

3-3.規則正しい生活

栄養バランスのよい食事は、シワの予防対策には欠かせません。以下の成分を多く含む食材を積極的に摂りましょう。

・牛すじなどコラーゲンを多く含む食品
・ひじきやレバーなど鉄分を含む食品
・ビタミンCが豊富な果物や野菜
・魚に含まれるオメガ3脂肪酸
・大豆製品に多いイソフラボン

便秘は肌荒れの原因になるため、発酵食品を食べて腸内環境を整えることが大切です。また、肌の再生は寝ている間に行われるため、質のよい睡眠を心がけましょう。

3-4.エクササイズ

表情筋の衰えは、たるみやほうれい線の原因になります。顔のエクササイズは手軽にできるものが多いため、日々の習慣に取り入れることがおすすめです。

例えば、口を大きく開けて、「あ・い・う・え・お」と発声する、固いものやガムをよく噛むだけでも表情筋を鍛えられます。また、表情筋は首や背中の筋肉ともつながっているため、僧帽筋のマッサージやストレッチもたるみやほうれい線予防に効果的です。

まとめ

シワが目立たない人は肌にハリがあり、健康的な体型で良い姿勢であることが多い傾向です。一方で、しわができやすい人の多くには、肌の乾燥・喫煙・不規則な生活・表情の癖などの特徴や習慣が見られます。シワの防止や改善を目指したい方は、保湿ケア・紫外線対策・規則正しい生活に加え、表情筋を鍛えるエクササイズなども行いましょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

真皮シワとは?シワができる原因やシワ予防につながる習慣も紹介!

年齢を重ねると目立ち始める深いシワに悩む方は少なくありません。真皮シワは加齢により減少する成分以外に、表情のクセでも発生します。真皮シワの発生や悪化を防ぐためには、原因と原因に応じた対処法を知ることが大切です。

当記事では、真皮シワの原因やその他シワの種類について紹介します。真皮シワの予防につながる習慣や、すでにできた真皮シワを目立たなくする効果が期待できる成分についてもまとめているので、深いシワの原因や予防法を知りたい方はぜひご一読ください。

目次

1.真皮シワとは?

真皮シワとは、真皮まで達した深いシワのことです。ほうれい線やまぶたの下・額のシワなど、広い場所にできやすく、シワと同時にたるみが生じることもあります。真皮シワはくっきりとした深いシワのため、一度できたシワを元に戻すことは困難です。

真皮シワが生じる大きな原因は、加齢に伴う真皮内部のコラーゲンやエラスチンなどの減少です。そのため、20代の若いうちはあまり見られません。真皮シワは、40代、50代の方に多い悩みと言えます。

1-1.真皮シワの原因

肌組織は、表皮・真皮・皮下組織に分かれています。肌の表層にある表皮の役割は、異物の侵入や内部にある水分の蒸散を防ぎ、肌を保護することです。肌組織の大部分を占める真皮は、肌を支える役割があります。

真皮はコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などから成ります。エラスチンによって結びつけられたコラーゲンが網目状に張り巡らされ、網目の隙間には水分をたっぷり含んだヒアルロン酸が存在する状態です。

コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は年齢を重ねるうちに次第に減少・変性します。皮膚の大部分を占める真皮が衰えると、肌はハリを保てません。ハリが失われた肌は、浅いシワがついても元の状態に戻らなくなり、やがて深くくぼんで固定化し真皮シワとなります。

1-2.真皮シワ以外のシワの種類

顔にできるシワには、真皮シワ以外にも以下のような種類があります。

乾燥シワ肌の水分が失われたときに肌表面にできる薄い線状のシワで、目元や口元などに現れやすいです。シワが細かいため「ちりめんじわ」「小じわ」などと呼ばれることもあります。乾燥によってできた浅いシワのため、丁寧な保湿ケアを続ければ目立たなくすることは可能です。乾燥シワを放置しているとシワが固定し、深いシワにつながるため注意が必要です。
表情ジワ表情のクセにより、皮膚が強く折りたたまれてできるシワで、笑ったときに目尻に現れるシワや眉をひそめたときにできる眉間のシワが代表例です。表情を浮かべたときにできる一時的なシワですが、加齢により肌から柔軟性が失われると元に戻りにくくなり、定着する恐れがあるため、早い段階での対処が必要となります。
ほうれい線・目の下のたるみジワ皮膚がたるんだことで起こる深いシワです。たるみは加齢や紫外線ダメージにより、顔の筋力が衰えたりコラーゲンやエラスチンが減少・劣化することで起こります。代表例は、ほうれい線や目の下のたるみジワが挙げられます。

シワの種類と特徴を見極め、それぞれのタイプに合わせたお手入れをすることが重要です。

2.真皮シワの予防につながる習慣

真皮シワは、表皮を越えて真皮層まで達した深いシワです。コラーゲンやエラスチンなど肌内部の成分の減少や劣化が関係しているため、一度できてしまうと元に戻すことは容易ではありません。そのため、日頃から予防を意識したケアをすることが大切です。

ここでは、真皮シワの予防につながる習慣を紹介します。

2-1.保湿をする

まずは、スキンケアの基本である保湿ケアを徹底しましょう。朝の洗顔後やお風呂上りは、特に肌が乾燥しやすい状態です。化粧水や乳液、美容液、フェイスクリームなどの基礎化粧品で肌に十分な潤いを与えましょう。

真皮シワの予防を意識するなら、ケアアイテムに含まれる成分にも注目してください。保湿効果が高い成分やエイジングケア成分、線維芽細胞を活性化する成分を含む商品を選ぶとよいでしょう。線維芽細胞とは、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮の成分を生成する細胞です。

2-2.UVケアを行う

真皮シワができる原因は加齢だけではありません。紫外線も大きく影響しています。紫外線を浴びると波長の長いUV-Aが肌の奥まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊します。

真皮シワの予防には、紫外線対策が欠かせません。季節を問わず日焼け止めを塗り、外出時には帽子や日傘を使用して紫外線による肌ダメージを防ぎましょう。UV-Aは窓ガラスを通過するため、室内にいても日焼け止めを塗ることがポイントです。

2-3.摩擦を避ける

洗顔後にごしごしと顔を拭いたり強い力でマッサージしたりなど、肌に摩擦を起こすことは肌トラブルの原因です。

真皮で肌を支えるコラーゲン繊維は、年を重ねるごとに柔軟性を失っていきます。強いマッサージなどで肌に大きな負担を与えると、コラーゲン繊維が損傷しかねません。コラーゲン繊維の損傷はたるみを招き真皮シワの原因につながるため、洗顔やケアの際は摩擦を避け、優しく触れましょう。

2-4.食生活に注意する

肌や身体は食べた物に含まれる成分から作られます。毎日の食事には、良質な動物性たんぱく質を豊富に含む肉・魚・卵、栄養豊かな大豆製品、ビタミンやミネラルを多く含む野菜・きのこをバランスよく取り入れましょう。

たんぱく質は体内でアミノ酸に分解され、肌や髪、筋肉を作る材料になります。コラーゲン繊維を生成する際にも欠かせません。大豆には、植物性たんぱく質の他、女性ホルモンと類似の働きをすると言われているイソフラボンも含まれています。

ビタミンやミネラルは、肌の調子を整えたりコラーゲンの合成をサポートしたりする働きがあります。体内ではほとんど生成できないため、食事から摂ることが不可欠です。

3.真皮シワを目立たなくする効果が期待できる成分

化粧品に含まれる成分が浸透するのは表皮の角層までのため、真皮への影響はほとんど期待できません。一方で、医薬部外品(薬用化粧品)の中には、真皮シワを目立たなくする作用が認められた成分が配合されているものがあります。日々の保湿ケアに加えることで、真皮シワの緩和が期待できるでしょう。

厚生労働省より認可を受けている3つの有効成分として、以下の3つがあります。

ナイアシンアミド肌の表層にある角層の状態を整え、コラーゲンやセラミドの産生を促します。コラーゲンやセラミドで肌のハリにアプローチすることで、シワを目立ちにくくすることが可能です。気になる部分を中心に丁寧になじませ、良好な角層を目指します。顔全体のケアに使える点が特徴です。
純粋レチノール肌のターンオーバーを促し、真皮の再構築をサポートする働きがあります。ヒアルロン酸の産生を促すことで、肌が保持する水分量を増やす働きも期待されます。純粋レチノールは、気になる部分への集中ケアに適しています。
ニールワン真皮成分を分解してダメージを与え、シワを作る酵素・好中球エラスターゼを発見し働きを抑制する成分として生み出された成分です。真皮成分の分解を抑え、シワが生成されるのを防ぐ効果が期待できます。純粋レチノールと同様に、気になる部分へ集中的に使いたい場合に適しています。

3-1.美容医療でシワを目立たなくできる場合も

有効成分が配合された美容液を使ったケアを行うことで、シワを目立たなくする効果を期待することはできます。しかし、自分で行うケアには限界があり、真皮にいたる深いシワを和らげることは難しいケースがほとんどです。

たとえば高密度焦点式超音波(ハイフ)は、皮膚表面より深い皮下組織にアプローチするもので、たるみに用いられることもあります。

まとめ

真皮シワは深いシワのため、一度できると元に戻すことができません。真皮シワは乾燥や表情のクセの悪化が主な原因です。自身のシワの原因を知り適切なケアを実施することで、真皮シワの悪化を防ぐことは可能です。保湿ケアやUVケア、食生活の見直しなどで、真皮シワを目立ちにくくする効果を期待できます。

できてしまったシワには、高密度焦点式超音波(ハイフ)が有効です。高密度焦点式超音波は皮下組織にアプローチすることでシワやたるみの緩和を目指す方法です。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

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