目尻のシワは老けて見える?原因や目立たなくする方法を紹介!

目尻のシワは愛嬌のある笑いジワとして捉えられることがある一方で、年齢が出やすく実際よりも老けて見える原因となることがあります。そのため、目尻のシワが気になり、改善できないか悩む方は多いのではないでしょうか。

この記事では、目尻のシワの印象を踏まえ、目尻にシワができる5つの代表的な原因から、目尻のシワを目立たなくする方法までを詳しく解説します。目尻のシワを目立たなくしたい、防ぎたいと考えている方は、ぜひご一読ください。

目次

1.目尻のシワの印象

目尻のシワは、笑った時にできる愛らしく魅力的なシワと捉えられる場合もありますが、「老け顔」「疲れ顔」といったネガティブな印象を与えることがあります。

「目尻のシワで年齢が分かる」「マスクをしていても目元で年齢が判断できる」と言われるように、目元は顔の中でも年齢が出やすい部分です。目尻の深いシワのせいで実際よりも老けて見られてしまうこともあるなど、目元の状態で見た目年齢は大きく左右されます。

隠そうと化粧をしても、シワの溝にファンデーションがたまるなど余計に目立ってしまうことに悩まされている方も多いでしょう。

2.目尻のシワの原因

目尻のシワを目立たなくさせるためには、「シワができた原因」を正しく把握することが大切です。理由に合わせた正しい対策をとれば、現在のシワの状態を和らげるだけでなく、新たなシワを防ぐことにもつながるでしょう。

目尻にシワを作る原因となる5つの項目について、自分がどれに当てはまるのかを考えながら確認してください。

2-1.目の疲れ

スマートフォンやパソコンの影響で目に疲労が蓄積し、目元が常に緊張状態にあるという人が増えています。目の疲れのサインは次の通りです。

・目が乾き、瞬きの回数が増える
・瞼をギュッと強くつぶり目頭を押さえる
・目をゴシゴシとこする
・ピントを合わせるために目に力を入れる
・眉間に力がはいる

目や目の奥の筋肉を酷使すると、疲れを少しでも緩和しようと無意識にこのような行動をとりがちです。日々繰り返されることで、少しずつ目尻にシワが作られてしまいます。また、過度な疲労は血行不良を引き起こし、肌への栄養や水分の供給が十分でなくなることでより深いシワができやすくなります。

2-2.肌の乾燥

皮膚の表面には、水分を蓄え蒸発を防ぐ「角質層(かくしつそう)」と呼ばれる層があります。目のまわりの皮膚は、顔の他の部分と比べてこの角質層の厚みが3分の1程度しかなく、非常に乾燥しやすい部位です。

肌は乾燥することで細胞が縮んでしまい、キメが乱れてシワやたるみができやすくなります。

2-3.表情のクセ

目の動かし方や笑い方など人それぞれクセがあり、自分では気づかない下記のような表情のクセが原因で目尻にシワができているケースもあります。

・瞬きが多い ・笑うと目がくしゃっと細くなる
・緊張すると目をぱちぱちとさせる
・目の動きが活発で眼球を大きく動かす
・遠くを見る時に目を細める

2-4.紫外線によるダメージ

紫外線は目元の外と内の両方にダメージを与え、シワやシミができやすい環境を作ります。

皮膚への影響・真皮の組織を破壊・変性させ、肌のバランスが乱れる
・熱ダメージにより乾燥を誘発
内側への影響・角膜にダメージを与え、目の周りの神経や筋肉に炎症を起こす

目元の皮膚に直接負荷をかけるだけでなく、眼球や内側の組織にダメージを与えることで眼精疲労を引き起こすリスクもあります。

2-5.摩擦などのダメージ

目元は皮膚が薄く非常にデリケートな部分です。そのため、メイク時の摩擦やクレンジング時の擦れなど、日々の生活の中でかかる負荷は、肌表面のバリア機能を低下させてしまいます。ダメージを受けた肌は、乾燥しやすくターンオーバーも乱れるためシワが深く刻まれやすい状態となります。

眠い時に瞼をゴシゴシと擦る・うつ伏せで寝る癖・目元を念入りにメイクアップすることなども、摩擦ダメージを与える原因となるため注意が必要です。

3.目尻のシワを目立たなくする方法

一度できてしまったシワを完璧に元の状態に戻すのは難しいことが多いものの、正しくケアをすることで今よりも状態を和らげ若々しい印象を取り戻せる可能性があります。

今あるシワを目立たなくし新しいシワを予防するためにも、次のような方法を実践し健やかな肌を目指しましょう。

3-1.目元のスキンケアを念入りに行う

顔の他の部分と同じようにケアしていても、構造の違いにより目元の皮膚はより水分を失いやすい傾向です。そのため、目元の乾燥肌対策は他の部分よりも念入りに行うよう心がけましょう。

まずは洗い残しのないよう、しっかりと優しくメイクを落とします。肌に必要な油分まで奪わないようジェルやクリームタイプのクレンジング剤を使い、40℃以下のぬるま湯で洗ってください。洗顔後は化粧水や乳液での基本ケアに加え、目元用シートマスクや美容液・アイクリームなど、プラスの保湿ケアが効果的です。

3-2.紫外線対策を行う

シワを作る原因となる紫外線のUVA波は、1年を通して降り注いでいます。紫外線対策として日焼け止めクリームを使う際には、目元のキワまでしっかりと塗ることを意識しましょう。

日焼け止め効果のある化粧品を使う際には、「PA(Protection Grade of UVA)」値に注目してください。+が多いほどUV対策力が高まりますが、肌への負担も大きくなるためTPOに合わせて使い分けてください。

3-3.目元の血流改善を促す

疲労や冷えなどからくる血行不良を解消させるためには、目元専用のホットマスクやアイマッサージャーの使用がおすすめです。温めることにより、眼球内の毛様体筋をはじめ目元の筋肉の緊張がほぐれ、血流の改善が見込めます。またマッサージは、血管やリンパ管に刺激を与え、本来の流れを取り戻す効果も期待できるでしょう。

蒸しタオルやセルフマッサージでも血流改善が見込めますが、目元は大変デリケートなエリアのため摩擦や火傷等のトラブルには十分注意して行ってください。

3-4.エクササイズをする

目元には、眼輪筋や表情筋などいくつもの筋肉が存在します。これらを適度に動かすことは、血流の改善・筋力の維持・疲労回復などさまざまな効果が期待できます。

・目を大きく見開き、∞マークを描くように眼球をゆっくりと動かす
・口を「お」の形に開き、目線を上に向け目の下を伸ばすことを意識して5秒キープ
・自分の手を10秒見つめ、次に3m以上離れたものを10秒見つめる

これらのエクササイズは、それぞれ1日5回を目安に行いましょう。朝晩のスキンケアに取り入れるなどして、継続的に行うことが大切です。

まとめ

目尻のシワは、目の疲れ・肌の乾燥・表情のクセ・紫外線や摩擦によるダメージなどが原因でできたり悪化したりします。日頃からスキンケアやUV対策をしっかり行いましょう。また、目元を温めて血流改善を促したり、エクササイズをしたりするのもおすすめです。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

乾燥肌に欠かせない保湿ケアとは?実践のポイントや保湿剤の選び方も

肌の油分・水分が不足して引き起こされる乾燥肌には、保湿ケアが欠かせません。保湿ケアとは、肌に十分な水分を与えた上で、油分でカバーし水分が逃げないようにするスキンケアのことです。乾燥肌にお悩みの方の中には、肌の水分量をアップさせるために、どのような保湿ケアを行えばよいか迷っている方もいるでしょう。

この記事では、乾燥肌や保湿ケアについての基礎知識に加え、保湿力低下の原因・保湿ケアの4つのポイント・乾燥肌向けの保湿ケア用品の選び方などを詳しく解説します。

目次

1.乾燥肌の方必見!保湿ケアとは?

保湿ケアとは、肌に十分な水分を与え、皮膚の角質層の水分を保持するために油分でカバーすることです。ハリのある肌や、透明感のある肌は、多くの水分が含まれています。肌の水分量は、加齢とともに減少します。そのため、美肌を目指すためには、肌に十分なうるおいを与えることが重要です。

また、人間の肌には、肌荒れやくすみなどの肌悩みの原因となる物質の侵入を防ぎ、肌の水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」があります。バリア機能は、ストレスなどのさまざまな要因で崩れてしまいます。バリア機能を回復させ、乾燥肌や肌荒れを防ぐためにも、正しい保湿ケアを知り、毎日のスキンケア方法を見直しましょう。

1-1.紫外線対策を行う

乾燥肌とは、肌の油分と水分が不足し、肌が常に乾燥している状態です。人間の皮膚は3つの層に分けられ、一番外側の層を「表皮」と呼びます。表皮の中でもっとも外側にある「角質層」が十分に保湿されていないと乾燥肌になります。

乾燥肌になると、肌がごわつき、化粧ノリが悪くなったり、白い粉をふいたりなどの症状が現れるのが特徴です。さらに乾燥肌が悪化すると、ピリピリとした痛みを感じたり、かゆみを感じたり、肌がひび割れたりという症状が出ます。


また、乾燥肌の症状は、顔だけでなく、全身に現れます。肘やかかと、膝などは特に乾燥しやすいため注意が必要です。さらに、目の周りや手の甲など、皮脂腺が少ない部位も乾燥しやすいとされています。乾燥が原因で、かゆみが生じたり、角質が厚くなりひび割れてしまったりする前に乾燥予防を行いましょう。

1-2.習慣や環境によって保湿力が低下することも

保湿力は、生活習慣や環境によって低下する場合があります。保湿力が低下する原因の一例は以下の通りです。

保湿力低下の原因
●栄養不足
●飲水量不足
●喫煙
●睡眠不足
●強い摩擦
●乾燥した空気
●紫外線

保湿力が低下する原因の1つである紫外線は、肌のバリア機能を低下させると言われています。バリア機能が低下すると、化粧水などで保湿しても水分を保てなくなります。バリア機能を維持するためには、日傘や日焼け止めを活用しましょう。


上記以外にも、加齢による肌質の変化も保湿力低下を引き起こす原因です。年を重ねると、表皮に含まれる天然のうるおい成分や皮脂が減少し、若い頃と比べると全身を占める水分量も約10%減少するとされています。加齢による皮脂と水分量の変化は、肌のバリア機能を低下させ、肌を乾燥させる原因となり得ます。

2.乾燥肌の保湿ケアのポイント

乾燥肌は、肌が乾燥しやすいため、普通肌の人よりも入念な保湿ケアが必要です。保湿ケアを正しく行うと、皮膚のバリア機能が向上し、肌トラブルがない健康で正常な肌状態になります。

ここでは、乾燥肌ケアのポイントを4つ紹介しますので、乾燥肌対策に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

2-1.洗顔・入浴で肌を清潔にする

保湿ケアをする前に、毎日の洗顔と入浴で余分な皮脂やホコリなどの汚れを落とすことが大切です。顔と身体を洗う際には、3つのポイントを意識してみてください。

●しっかりと泡立てる

洗顔料やボディーソープは、必ず泡立ててから使用しましょう。そのまま使用すると、洗浄力が強く、洗いあがりにつっぱりを感じることがあります。泡立てネットを使用すると、きめ細やかな泡を作り優しく洗浄することが可能です。

●優しく洗う

顔や身体を洗う際には、泡立てた泡を肌の上に滑らせるように優しく洗います。力を入れて擦ると、新しい肌細胞が剥がれ落ち、肌のうるおいを保てなくなることがあるため注意が必要です。

●ぬるま湯ですすぐ

熱すぎるお湯は、肌のバリア機能である皮脂膜を壊す恐れがあります。すすぐ際に使用するお湯は、人肌よりややぬるめの温度にしておきましょう。
また、洗顔後と入浴後には、肌の水分と油分が不足している状態のため、早めにスキンケアを行うことが大切です。柔らかいタオルなどで水気を拭きとり、化粧水や乳液などで保湿ケアを行いましょう。

2-2.化粧水と乳液を正しく使う

化粧水は、肌の水分を補い、きめ細やかな肌にする働きがあります。化粧水を使用すると、乳液の肌なじみが良くなるのがメリットの1つです。乳液は、肌の油分を補充し、うるおいを閉じ込め、乾燥などの外部刺激から肌を守る役割があります。

化粧水と乳液は、コットンまたは手のひらを使って均等に肌に伸ばします。コットンや手の動きは、血流に沿って中心から外側へ、下から上へと丁寧になじませるのがポイントです。 また、化粧水と乳液を使用する際には、化粧水をなじませた後、乳液を重ねるのが一般的です。化粧水でうるおいを与え、乳液でうるおいを閉じ込めるといった流れになります。

2-3.導入液・クリームなどのアイテムを活用する

導入液とは、洗顔後の保湿ケアの際に、最初に使用する美容液です。導入液の美容成分は、固くなった角質層を柔らかくし、化粧水の肌なじみをアップさせる働きがあると言われています。導入液は、適量を手のひらに出し、洗顔後すぐにハンドプレスしながら顔全体になじませて使用します。

フェイスクリームは、乳液よりもオイル成分が多めに含まれているのが特徴です。フェイスクリームは、うるおいを閉じ込め、保湿する役割がありますが、塗りすぎるとベタつきの原因になるため注意が必要です。化粧水、または乳液をなじませた後、乾燥が特に気になる部分にハンドプレスを行いながら浸透させます。

2-4.適切な量・頻度でケアを行う

保湿ケアをする際には、保湿ケア商品の使用方法を守ることが重要です。保湿ケアは、1日2回朝晩に使用するのが効果的とされています。

また、化粧水や乳液に記載がある1回の使用量を守って使用しましょう。化粧水などを多くつけすぎると、肌が吸収しきれなかった化粧水が肌の上に残るときがあります。肌の上に残った化粧水が蒸発する際に、肌になじませた水分と一緒に蒸発するため、肌の乾燥につながります。規定量を使用しても、うるおいが足りないと感じる場合は、種類の違う保湿ケア用品を重ねづけするとよいでしょう。

3.乾燥肌向けの保湿ケア用品の選び方

乾燥肌の方に適した化粧品は、保湿成分が含まれている商品です。保湿成分としてよく知られているのは、ワセリンです。ワセリンは、石油からとれる油脂性の物質で、皮膚に膜を張りうるおいを保ちます。低刺激で、安価で手に入るためスキンケアに取り入れやすいでしょう。その他にも、保湿力を維持するためのバリア機能の働きを助けるセラミドや、アミノ酸を配合した保湿ケア用品も販売されています。

また、肌への刺激が少ない保湿ケア用品を選ぶことも重要です。乾燥肌の方がケア用品を選ぶ際に注意したい成分は、香料です。香料は香りを付けるために利用され、複数の成分が混合しているため、乾燥肌には刺激が強い可能性があります。さらにアルコール配合の商品も注意が必要です。アルコールは、蒸発する際に肌表面の水分も一緒に蒸発するため、肌が乾燥する場合があります。そのため、乾燥肌の人はアルコールフリーのケア化粧品を選ぶことを推奨します。

ケア用品を選ぶ際には、化粧品の成分構成を確認し、まずはトライアルセットなどで自分の肌に合うかどうか確認してから使用しましょう。

まとめ

肌の保湿力は、栄養不足・紫外線によるダメージ・加齢による肌質の変化などが原因で低下すると言われています。肌の水分が失われた状態が続くと、乾燥肌となるため、こまめな保湿ケアが重要となります。

保湿ケアを行う際は、洗顔の仕方や、化粧水・乳液の使用方法など日頃のスキンケアを見直し、適切な量・頻度で手入れすることが大切です。また、乾燥の度合いによっては、導入液やクリームなどのアイテムも活用しましょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

口元のシワの原因は?ほうれい線などの種類とそれぞれの改善策を紹介

口元にできるシワには加齢によってできるもののほかに、乾燥・紫外線・肌のハリの低下などにより引き起こされるものがあると言われています。老けた印象となる口元のシワを、改善したい・できないよう対策したい方は多いのではないでしょうか。

この記事では、口元のシワの原因に加え、口元にできるシワの種類とそれぞれの改善策を詳しく紹介します。シワを防ぐための日頃の習慣にも触れるため、シワが気になる方や、シワを防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.口元にできるシワの原因

顔の中でも特に動きが大きい口元は、たるみやすくシワができやすい場所です。
表皮にできる小ジワと、真皮にできる深いシワの2種類があり、シワの部位によって原因や対策が異なります。シワというと加齢によるものというイメージがありますが、加齢以外にも以下の4つが原因として考えられています。

●乾燥

肌の乾燥は、シワができてしまう大きな原因の1つです。水分をためこむセラミドという物質が減少すると、肌の水分量を保てなくなります。すると、肌がしぼんだような質感となり、ちりめんジワとも呼ばれる細かいシワができてしまいます。乾燥によるシワは、保湿により改善することが多い傾向です。

●表情筋の衰え

筋肉には肌を支える骨組みのような役割があるため、表情筋の衰えも原因の1つです。無表情でいると筋肉が使われずに衰えてしまいます。さらに、顔の筋肉は首や肩ともつながっています。肩こりがある方はそれだけで表情筋が硬くなりやすいため、気を付けましょう。

●肌のハリの低下

肌の奥深くにある真皮では、コラーゲンやエラスチンが網目のように結びついて肌を支えています。しかし、結びつきが弱まると肌を支えきれず、網目がゆるみ、シワの原因となります。水分保持やクッションの役割があるヒアルロン酸の減少も、シワができる原因の1つと言えるでしょう。

●紫外線によるダメージ

コラーゲンやエラスチンは、紫外線によっても破壊されたり、変形したりします。紫外線により真皮がダメージを受けると、深いシワができてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

2.口元のシワの種類と改善につながる対策

一口に口元のシワと言っても、シワのできる場所によって呼び名が異なります。また、表皮にできたか、真皮にできたかというところでも改善のしやすさが違います。

30代、40代となってくると肌全体のトラブルが目立ってきますが、原因を知ることで、口元のシワを予防することも可能です。それぞれのシワに対するケア方法を、以下で解説します。

2-1.ほうれい線

鼻の横から口角にかけて、縦に走る長い線がほうれい線です。表情筋の衰えによって頬の皮下脂肪が支えきれずに重力に負けてしまい、下がることが原因です。もともと頬骨が高い方や脂肪が多い方は、ほうれい線が目立ちやすい傾向があります。

●対策

フェイスラインのたるみや口角の下がりを引き起こし、ほうれい線の原因となっている側頭部の筋肉をほぐしましょう。側頭部とは、耳のちょうど真上にあたる部分です。肩こりや目の疲れのほか、食いしばる癖がある方は特にコリやすい部分です。

五本指を耳の真上に当て、痛気持ちいい程度の力加減で、頭頂部にかけてゆっくりと円を描きながらほぐしましょう。頭皮のコリを解消することでフェイスラインのたるみ防止につながります。

2-2.マリオネットライン

マリオネットラインとは、腹話術で使う人形の口元のように、唇の横からあごにかけてのびる溝のことです。口周りの筋肉が衰え、口角が下がることによってマリオネットラインが出やすくなってしまいます。マリオネットラインが出ると一気に見た目年齢が引きあがった印象となるため、早めに対策をしておきましょう。

●対策

下記のようなエクササイズを行うことがおすすめです。

・空のペットボトルを、「お」の形でくわえて10秒間キープしましょう。歯を使わず唇のみでくわえることで、口周りの口輪筋を鍛えられます。

・姿勢を正し正面を向き、5秒かけてゆっくりと真上を向きます。下唇を突き出し5秒キープし、さらに上唇も突き出し5秒キープしましょう。そのまま、頭をゆっくり左右に傾け、正面に戻します。下あごから首にかけて広がる広頚筋のトレーニングです。

・口角に人差し指と中指を当て、左右に軽く揺らすようにしてマッサージします。少しずつ、マリオネットラインにそって移動させましょう。口角が下がったままの硬い口角下制筋をほぐし、ゆるめることでマリオネットラインの改善が期待できます。

2-3.梅干ジワ

前歯が突出していると、前歯のかみ合わせのズレを直すために下唇を引き上げる必要があります。その影響で、唇からあごにかけてのびるオトガイ筋が常に緊張した状態となっているのが、梅干ジワの原因です。その名の通り、梅干のような模様のシワが特徴です。

●対策

加齢による筋肉の衰えや、表情の癖が原因であれば、口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」の形を繰り返すエクササイズを行うことで改善する可能性があります。

2-4.口の周りの縦ジワ

年齢を重ねると特に出やすいのが、口周りの縦ジワです。口輪筋や上唇挙筋付近の皮膚が加齢とともに薄くなるため、筋肉収縮によるシワが目立ってしまいます。

●対策

口輪筋、上唇挙筋を使えるよう、口を大きくしっかり動かしましょう。また、加齢によって肌のハリや弾力がなくなることでシワが目立ちやすくなるため、美容液やクリームなどでのエイジングケアも効果的です。

2-5.唇のシワ

唇をなめる癖があったり、口呼吸をしていたりすると乾燥し、シワができる原因となってしまいます。また、口紅をつけると荒れてしまう場合は、口紅の成分で炎症反応が起きている可能性があります。

●対策

リップクリームやワセリンなどでこまめに保湿し、常に潤いを保ちましょう。口紅の成分で荒れてしまう場合は、下地やリップクリームで保湿してから口紅を塗れば皮むけが軽減されることもあります。

3.口元のシワを防ぐためには日頃の習慣も重要!

小さなシワでも放置していると癖がつき、やがて深いシワとなってしまうこともあります。また、加齢が原因となることも多いものの、日頃のケアを積み重ねて、小さなシワを予防するのが大切です。

●紫外線対策を徹底する

紫外線を浴びると、コラーゲンやエラスチンが変形・破壊され、肌のバリア機能が弱まることで乾燥につながります。また、紫外線の少ない季節や天気の悪い日も紫外線は存在しており、室内であってもガラスを通過してしまうため、刺激の少ない日焼け止めを毎日塗るのがベストです。また、日差しの強い日は日傘や帽子、UVカット効果のあるサングラス、長袖を着用するなどし、物理的に日光を避けることもポイントです。

●丁寧にスキンケアを行う

肌の乾燥は、シワのほかにもさまざまな肌トラブルを招くため、保湿は欠かさずに行いましょう。スキンケアの際は、顔だけでなくあご下や首まで化粧水やクリームを使い、唇までしっかり保湿することを心がけてください。口周りはデリケートなため、力を入れすぎないようリラックスした状態で優しく行います。

●積極的にエクササイズをする

シワ予防のエクササイズは、気軽にできて簡単なものばかりです。ただし、こり固まった筋肉をほぐして癖を直すためには、継続が大切です。お手洗いのついでや歯磨き後、湯船に浸かっている時など、「すでに習慣となっている、毎日していること」と組み合わせれば習慣化しやすくなります。

継続しても改善が見込めない場合や、毎日続けることが難しい場合は、美容医療に頼るという選択肢もあります。たるみやシワは一度できてしまうと自力で治すことが難しいため、早めの対策が肝心です。

まとめ

口元のシワには、ほうれい線・マリオネットライン・梅干ジワ・口の周りの縦ジワなどの種類があります。それぞれの原因や対策を把握し、エクササイズや保湿などを行うことが大切です。特に、紫外線対策は重要であるため、日焼け止めをしっかり塗り、帽子・サングラスを着用することも欠かさないようにしましょう。

なお、すでにできてしまったシワには医療ハイフが有効です。医療ハイフは高密度焦点式超音波のことで、真皮、脂肪層、SMAS筋膜などのお肌の深層に超音波エネルギーを照射して肌の引き締めや引き上げを行う施術です。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

【首のシワ】主な原因4つと対策法|有効成分やマッサージも解説!

首のシワは肌の摩擦や姿勢など、さまざまな要因から生まれます。浅いシワでも習慣によって定着すると深いシワにつながり、セルフケアで和らげることが難しくなるため、早いうちに対策することが大切です。

そこで今回は、首のシワの原因とその対策方法をご紹介します。首のシワにアプローチする有効成分の特徴や、シワを和らげるマッサージのやり方などもまとめているので、首のシワにお悩みの方は必見です。

目次

1.首のシワの原因とその対策

首のシワは摩擦・紫外線・乾燥や姿勢、筋肉量、血行・リンパの状況などによって生じる傾向にあり、若い方にもシワができる可能性はあります。首にシワがあると老けて見えます。若々しい印象を与えるためにも、原因に合った対策をとりましょう。
ここでは、首のシワの原因と対策方法を解説します。

1-1.摩擦・紫外線・乾燥などによる肌へのダメージ

首のシワは、主に摩擦・紫外線・乾燥などによる肌へのダメージが原因で発生します。原因と対策の詳細は、以下の通りです。

【原因】

摩擦・紫外線・乾燥により肌にダメージを受けると、あご下からのどにかけて細かなシワが発生します。特に首は汗や皮脂が出にくい部位のため、乾燥しやすくデリケートです。ストールなど洋服による摩擦刺激によって肌の乾燥が進むと角質のキメが乱れると、小ジワの原因になります。

また、加齢によるコラーゲンの減少は肌表面のうるおい不足を起こし、うるおい不足は肌の乾燥を促すため、年齢とともに首のシワのケアが一層必要になります。

【対策】

摩擦・紫外線・乾燥が原因で発生した首の小ジワには、保湿ケアを行いましょう。保湿ケアの際は、手のひらや指の腹で撫でるよう優しく行うことがポイントです。

1-2.姿勢の悪さ

デスクワークなどで長時間座っている方やスマートフォンを使用する時間が長い方、就寝時の姿勢や使用アイテムにより姿勢が崩れている方は、首にシワができやすいです。

【原因】

スマートフォンやパソコンなどを長時間使用すると、首が前のめりになって姿勢が悪くなりがちです。姿勢が原因で頭から背中までの上半身がコリ固まると、首に横ジワができやすくなります。肩甲骨周囲の筋肉が衰えると、肩が上がり頭が前面に押し出されて首の皮膚のたるみにつながり、結果としてシワが発生します。

また、枕が高すぎる方は長時間にわたって首にシワが寄った状態になり、横ジワが定着する原因になります。

【対策】

首のシワの定着を防ぐには、正しい姿勢を保つことがポイントです。立っているとき、座っているときは肩甲骨周囲の筋肉を意識して首の位置を後ろに引くと、正しい姿勢を維持できます。スマートフォンやパソコンの使用時間が長い場合は、適度にストレッチをして上半身のコリをほぐしつつ、前のめりにならないよう注意しましょう。

足を組む、頬杖をつく、鞄を常に片側の肩にかけるなどの癖も上半身のコリの要因です。上半身のコリは首の皮膚に悪影響を及ぼすので、癖に気がついたらすぐに正しましょう。高すぎない枕や、身体が沈みすぎないマットレスに変えるのも有効な方法です。

1-3.姿勢がよい

筋肉量は一見シワと関係ないように思えますが、全く関係ないわけではありません。筋肉量の低下は皮膚のたるみの要因となり、たるみが悪化すると深いシワにつながります。

【原因】

口角を下げたときに動く筋肉を「広頚筋(こうけいきん)」といい、広頚筋はあご下から胸まで広範囲にわたります。広頚筋が衰えると首の皮膚がたるみやすくなり、結果としてシワが目立つようになります。

また、表情筋が衰えると顔の脂肪があごのほうへ下がり、フェイスラインから首回りのシワが深まる場合もあります。広頚筋や表情筋が衰える原因は加齢だけではありません。スマートフォンなどの長時間使用でよくない姿勢を続けることも、筋肉の衰えの要因です。

【対策】

首の筋肉をしっかり伸ばし、その状態をキープするというストレッチで筋肉の衰えの予防を期待できます。

具体的には、口角を上げて「ひ」といいながら首に力を入れて筋を立て、力を抜いて筋を元に戻すのを3回繰り返すのを10セット行います。このストレッチをすることで広頚筋が動き、首の縦ジワの定着を防ぎます。

1-4.血行・リンパの流れの悪化

血行・リンパの流れが滞ると代謝が正常に行われず、首のシワが深まることがあります。血行・リンパの流れと首のシワの関係については、以下の通りです。

【原因】

血行・リンパの流れが停滞すると肌のもとになる栄養素が届きにくくなり、結果としてターンオーバーの遅れにつながりシワが定着しやすくなります。ターンオーバーの乱れはクマやくすみの原因にもなりえるため、日頃から血行・リンパの流れを意識することが大切です。

【対策】

血行・リンパの流れをスムーズにする方法として、老廃物の排出を促すマッサージが挙げられます。

お風呂上りなどの血流がスムーズになっているタイミングで、ボディオイルを使いデコルテを優しくマッサージしましょう。マッサージの際、精油を混ぜるとリラックス効果も得られます。

2.【首のシワにアプローチ】

首のシワに悩んでいる方で、コスメを使用して首のシワの原因にアプローチしたいと考える方も少なくないでしょう。コスメを用いて首のシワにアプローチする場合、有効成分が含まれている商品を選ぶことがポイントです。有効成分には、純粋レチノール、ニールワン、ナイアシンアミドがあります。ここでは、それぞれの成分について解説します。

2-1.肌が乾燥している

純粋レチノールは、ヒアルロン酸の産生を促すことで肌表面の水分量を増やし、柔軟性を与えるといわれています。また、純粋レチノールにはターンオーバーの乱れをただす効果も期待でき、表皮の乾燥シワや細かいシワ、深いシワにアプローチします。ビタミンAの一種なので、肌荒れにも効果が期待できるでしょう。

2-2.ニールワン

ニールワンは、紫外線を浴びた際に分泌される好中球エラスターゼと合体することで真皮へのダメージを抑制し、シワの緩和を促す成分です。

シワの形成には好中球が影響していると考えられており、今後の製品開発において、好中球エラスターゼの活性化を抑える効果を期待できるニールワンの活用が予定されています。

2-3.ナイアシンアミド

ナイアシンアミドはビタミンB群の一種で、体内の酸化還元作用を幅広くサポートする補酵素の働きをもちます。皮膚の粘膜の産生や血行の流れをサポートする作用があり、肌トラブルのケアを目的としたビタミンB2B6主薬製剤に配合されています。

3.【デイリーケア】首のシワを和らげるマッサージ

一度できた首のシワをなくすことはできませんが、ケアを継続することでシワを目立たなくすることは可能です。首のシワを和らげたい場合、マッサージをするのも1つの方法です。ここでは、首のシワを和らげるマッサージの手順を紹介します。
1.親指、小指以外の3本指で鎖骨のくぼみを3か所ほど2秒ほど押してから離す
2.脇の下も同様に3~5回ほど押す
3.親指以外の指を使って、耳下から鎖骨に向かってさする
4.鎖骨の内側のくぼみを押す↓
※肩こりがあれば、ここでゆっくりもみほぐす
5.右側頭部に左手、右肩に右手を当てる
6.首の横側を伸ばすように左手で左方向に頭を倒す
7.逆サイドも同様に頭を倒す

まとめ

首のシワは、摩擦・紫外線・乾燥による肌ダメージや姿勢、筋肉量、血行・リンパの状態によって生じることがあります。軽度なシワであれば、有効成分が配合されたコスメの使用や、マッサージなどのセルフケアでシワを目立ちにくくすることは可能です。

しかし、深いシワへのアプローチはセルフケアでは限界があります。できてしまったシワには医療ハイフが有効です。医療ハイフとは高密度焦点式超音波のことで、リフトアップなどの効果を期待できます。シワやたるみに悩みのある方は、検討してみるとよいでしょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

シワがない人の3つの特徴|シワ予防・改善のために心がけたい習慣も!

老けた印象を与える顔のシワをなくしたい・防ぎたいと考える方は多いでしょう。一方で、同じ年代でも、シワがあまりなく、若々しい印象を保っている方を見かけた際に、どのような習慣や共通点があるか気になるのではないでしょうか。

この記事では、シワができにくい人の3つの特徴から、シワができやすい人の5つの特徴、シワ防止・改善のためのアプローチ4選までを紹介します。シワを防ぎ、いきいきとした素肌を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.シワができにくい人の3つの特徴

シワのできやすさには生活習慣や肌質が大きく関係しています。シワができやすい人とできにくい人の違いはどこにあるのでしょう。シワが少なく見た目年齢が若く見える人には、以下の3つの特徴があります。

・肌にハリがある
・健康的な体型をしている
・姿勢がよい

ここからは、シワが少ない人の特徴とシワが少ない理由について詳しく説明します。

1-1.肌にハリがある

シワが少ない人の肌にはハリがあります。ハリのある肌とは、赤ちゃんの肌のような、みずみずしく滑らかな肌のことを指します。乾燥肌になりバリア機能が弱まると、毛穴の開きや赤みなどの肌トラブルを起こす原因になり、肌ツヤが失われます。肌のツヤやハリを保つためには、乾燥対策をしっかり行いバリア機能低下を防ぐことが大切です。乾燥やシミの原因になる紫外線ケアも心がけましょう。

1-2.身体が引き締まっている

痩せすぎず、太りすぎず、健康的な体型をしていることもシワが少ない人の特徴です。顔がふっくらしているとシワは目立ちにくいですが、加齢によってたるんでくることもあります。一方、痩せすぎていると、不健康で老けている印象を与えやすくなります。

また、体重の大幅な増減を経験すると皮膚が伸びて元に戻らず、シワやほうれい線の原因になることもあります。適度な運動と正しい食習慣を心がけ、自分の体に合った体重をキープすることが大切です。

1-3.姿勢がよい

シワが少なく若々しい印象の人は、姿勢がよいことが多い傾向があります。姿勢が悪いと、見た目の印象が老けて見えるだけでなく、顔まわりの血行が悪くなりシワの原因になります。特に、スマホやパソコンを長時間しているとなりやすい「巻き肩」の姿勢は注意が必要です。首が前に出る巻き肩の状態では、耳下から首に向かう胸鎖乳突筋が緊張して硬くなり、血流やリンパ液の流れが悪くなります。

また、スマホを見ていると伏し目がちになることが多いので、目を開けるときに使う眼瞼挙筋が弱くなります。その結果、額をあげてまぶたを開けるようになり、額にシワができやすくなります。

2.シワができやすい人の5つの特徴

シワができにくい人がいる一方で、シワができやすい人もいます。シワができやすくなるNG習慣は主に以下の5つです。

・肌が乾燥している
・喫煙している
・暴飲暴食をすることがある
・不規則な生活をしている
・表情に癖がある

肌質や体質による個人差もありますが、適切なスキンケアやエクササイズ、生活習慣の見直しによって改善できる可能性があります。ここからは、シワができやすくなる原因について説明します。

2-1.肌が乾燥している

皮膚の一番上にある角質層には、肌に水分を蓄える保湿機能と肌を保護するバリア機能が備わっています。乾燥により、角質層の保湿機能が低下すると肌の水分が蒸発し水分不足になります。乾いた土がひび割れるのと同じように、肌も水分不足になるとハリが失われシワができてしまいます。乾燥が進行しシワが角質層よりも奥の真皮層に到達してしまうと、シワが肌に深く刻まれるため対処が難しくなります。

2-2.喫煙習慣がある

喫煙は健康だけでなく美容にも悪影響があることは医学的に証明されています。タバコが美容に与える影響には以下のようなものがあります。

・血管が収縮し血行の悪い顔になる
・老化の原因になる活性酸素が発生する
・コラーゲンやエラスチンの生産量が減る
・ビタミンCが不足し、シミやシワが増加する
・タールの影響で肌が黒ずむ、歯が黄ばむ

喫煙者の肌トラブルには、シワやシミ、くすみの他にニキビが治りにくいなども挙げられています。

2-3.暴飲暴食をすることがある

暴飲暴食は胃腸へ負担がかかるうえに、肌トラブルの原因になります。脂肪や糖質を多く摂りすぎると皮脂の分泌が活発になり、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを引き起こします。また、アルコールを分解するためには水分が必要であるため、お酒の飲みすぎは乾燥の原因にもなると言われています。

2-4.不規則な生活を送っている

不規則な生活で睡眠不足やストレスが多くなると、肌状態に悪影響を及ぼします。睡眠不足は目の下のクマなど見た目の変化だけではなく、新陳代謝(ターンオーバー)を妨げます。ストレスも同様に、肌の新陳代謝を乱す要因です。新陳代謝が乱れると、肌のバリア機能が低下し、肌荒れやシワができやすくなります。

2-5.表情に癖がある

無意識にしてしまう表情の癖も、シワができやすくなる要因になるので注意が必要です。表情ジワができやすい部位は以下の通りです。

・目を見開くとできる、額の横ジワ
・笑ったときにできる、目尻の笑いジワ
・目を細めるとできる、眉間の縦ジワ
・笑うと顎にできる、梅干しのようなシワ

また、スマホを見る時間が長くうつむき姿勢が多い、同じ方向ばかり向いて寝ている場合も重力によって頬がたるみ、ほうれい線が目立つ傾向にあります。

3.シワを防ぐ・改善にアプローチするための4つの習慣

シワを防ぎ改善するためには、シワの少ない人の習慣を見習い取り入れることが大切です。肌質やライフスタイルには個人差があり、取り入れるのが難しい場合もあるものの、日々の習慣を見直すことで健康的でシワのできにくい体質に近づくことができます。シワ改善にアプローチするために見直すべき習慣は以下の4つです。

・保湿ケア
・紫外線対策
・規則正しい生活/食事
・エクササイズ

ここからは、シワ改善に効果的な習慣について詳しく説明します。

3-1.保湿ケア

乾燥によってできる乾燥ジワは、皮膚の表面に細かいちりめん状となって出てきますが、しっかり保湿することで、改善が期待できます。乾燥予防には、セラミドやヒアルロン酸など保湿効果が高いと言われている成分を含む化粧水などの使用がおすすめです。また、年齢を感じさせやすい目もとや口もとは、専用のスキンケア用品を使用した手入れが大切です。

3-2.紫外線対策

紫外線のUVA波は、肌の奥の真皮層にまで到達し、ハリや潤いを保っているコラーゲンやエラスチンなどの組織を破壊します。真皮層に届いた紫外線ダメージは、シワを深く刻むため、自力での改善が難しくなります。

季節を問わず日焼け止めを塗り、肌のバリア機能を保つために保湿ケアも怠らないようにしましょう。また、効果が高い日焼け止めは肌への負担も大きいため、状況に合わせて使い分けることも大切です。

3-3.規則正しい生活

栄養バランスのよい食事は、シワの予防対策には欠かせません。以下の成分を多く含む食材を積極的に摂りましょう。

・牛すじなどコラーゲンを多く含む食品
・ひじきやレバーなど鉄分を含む食品
・ビタミンCが豊富な果物や野菜
・魚に含まれるオメガ3脂肪酸
・大豆製品に多いイソフラボン

便秘は肌荒れの原因になるため、発酵食品を食べて腸内環境を整えることが大切です。また、肌の再生は寝ている間に行われるため、質のよい睡眠を心がけましょう。

3-4.エクササイズ

表情筋の衰えは、たるみやほうれい線の原因になります。顔のエクササイズは手軽にできるものが多いため、日々の習慣に取り入れることがおすすめです。

例えば、口を大きく開けて、「あ・い・う・え・お」と発声する、固いものやガムをよく噛むだけでも表情筋を鍛えられます。また、表情筋は首や背中の筋肉ともつながっているため、僧帽筋のマッサージやストレッチもたるみやほうれい線予防に効果的です。

まとめ

シワが目立たない人は肌にハリがあり、健康的な体型で良い姿勢であることが多い傾向です。一方で、しわができやすい人の多くには、肌の乾燥・喫煙・不規則な生活・表情の癖などの特徴や習慣が見られます。シワの防止や改善を目指したい方は、保湿ケア・紫外線対策・規則正しい生活に加え、表情筋を鍛えるエクササイズなども行いましょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

真皮シワとは?シワができる原因やシワ予防につながる習慣も紹介!

年齢を重ねると目立ち始める深いシワに悩む方は少なくありません。真皮シワは加齢により減少する成分以外に、表情のクセでも発生します。真皮シワの発生や悪化を防ぐためには、原因と原因に応じた対処法を知ることが大切です。

当記事では、真皮シワの原因やその他シワの種類について紹介します。真皮シワの予防につながる習慣や、すでにできた真皮シワを目立たなくする効果が期待できる成分についてもまとめているので、深いシワの原因や予防法を知りたい方はぜひご一読ください。

目次

1.真皮シワとは?

真皮シワとは、真皮まで達した深いシワのことです。ほうれい線やまぶたの下・額のシワなど、広い場所にできやすく、シワと同時にたるみが生じることもあります。真皮シワはくっきりとした深いシワのため、一度できたシワを元に戻すことは困難です。

真皮シワが生じる大きな原因は、加齢に伴う真皮内部のコラーゲンやエラスチンなどの減少です。そのため、20代の若いうちはあまり見られません。真皮シワは、40代、50代の方に多い悩みと言えます。

1-1.真皮シワの原因

肌組織は、表皮・真皮・皮下組織に分かれています。肌の表層にある表皮の役割は、異物の侵入や内部にある水分の蒸散を防ぎ、肌を保護することです。肌組織の大部分を占める真皮は、肌を支える役割があります。

真皮はコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などから成ります。エラスチンによって結びつけられたコラーゲンが網目状に張り巡らされ、網目の隙間には水分をたっぷり含んだヒアルロン酸が存在する状態です。

コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は年齢を重ねるうちに次第に減少・変性します。皮膚の大部分を占める真皮が衰えると、肌はハリを保てません。ハリが失われた肌は、浅いシワがついても元の状態に戻らなくなり、やがて深くくぼんで固定化し真皮シワとなります。

1-2.真皮シワ以外のシワの種類

顔にできるシワには、真皮シワ以外にも以下のような種類があります。

乾燥シワ肌の水分が失われたときに肌表面にできる薄い線状のシワで、目元や口元などに現れやすいです。シワが細かいため「ちりめんじわ」「小じわ」などと呼ばれることもあります。乾燥によってできた浅いシワのため、丁寧な保湿ケアを続ければ目立たなくすることは可能です。乾燥シワを放置しているとシワが固定し、深いシワにつながるため注意が必要です。
表情ジワ表情のクセにより、皮膚が強く折りたたまれてできるシワで、笑ったときに目尻に現れるシワや眉をひそめたときにできる眉間のシワが代表例です。表情を浮かべたときにできる一時的なシワですが、加齢により肌から柔軟性が失われると元に戻りにくくなり、定着する恐れがあるため、早い段階での対処が必要となります。
ほうれい線・目の下のたるみジワ皮膚がたるんだことで起こる深いシワです。たるみは加齢や紫外線ダメージにより、顔の筋力が衰えたりコラーゲンやエラスチンが減少・劣化することで起こります。代表例は、ほうれい線や目の下のたるみジワが挙げられます。

シワの種類と特徴を見極め、それぞれのタイプに合わせたお手入れをすることが重要です。

2.真皮シワの予防につながる習慣

真皮シワは、表皮を越えて真皮層まで達した深いシワです。コラーゲンやエラスチンなど肌内部の成分の減少や劣化が関係しているため、一度できてしまうと元に戻すことは容易ではありません。そのため、日頃から予防を意識したケアをすることが大切です。

ここでは、真皮シワの予防につながる習慣を紹介します。

2-1.保湿をする

まずは、スキンケアの基本である保湿ケアを徹底しましょう。朝の洗顔後やお風呂上りは、特に肌が乾燥しやすい状態です。化粧水や乳液、美容液、フェイスクリームなどの基礎化粧品で肌に十分な潤いを与えましょう。

真皮シワの予防を意識するなら、ケアアイテムに含まれる成分にも注目してください。保湿効果が高い成分やエイジングケア成分、線維芽細胞を活性化する成分を含む商品を選ぶとよいでしょう。線維芽細胞とは、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮の成分を生成する細胞です。

2-2.UVケアを行う

真皮シワができる原因は加齢だけではありません。紫外線も大きく影響しています。紫外線を浴びると波長の長いUV-Aが肌の奥まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊します。

真皮シワの予防には、紫外線対策が欠かせません。季節を問わず日焼け止めを塗り、外出時には帽子や日傘を使用して紫外線による肌ダメージを防ぎましょう。UV-Aは窓ガラスを通過するため、室内にいても日焼け止めを塗ることがポイントです。

2-3.摩擦を避ける

洗顔後にごしごしと顔を拭いたり強い力でマッサージしたりなど、肌に摩擦を起こすことは肌トラブルの原因です。

真皮で肌を支えるコラーゲン繊維は、年を重ねるごとに柔軟性を失っていきます。強いマッサージなどで肌に大きな負担を与えると、コラーゲン繊維が損傷しかねません。コラーゲン繊維の損傷はたるみを招き真皮シワの原因につながるため、洗顔やケアの際は摩擦を避け、優しく触れましょう。

2-4.食生活に注意する

肌や身体は食べた物に含まれる成分から作られます。毎日の食事には、良質な動物性たんぱく質を豊富に含む肉・魚・卵、栄養豊かな大豆製品、ビタミンやミネラルを多く含む野菜・きのこをバランスよく取り入れましょう。

たんぱく質は体内でアミノ酸に分解され、肌や髪、筋肉を作る材料になります。コラーゲン繊維を生成する際にも欠かせません。大豆には、植物性たんぱく質の他、女性ホルモンと類似の働きをすると言われているイソフラボンも含まれています。

ビタミンやミネラルは、肌の調子を整えたりコラーゲンの合成をサポートしたりする働きがあります。体内ではほとんど生成できないため、食事から摂ることが不可欠です。

3.真皮シワを目立たなくする効果が期待できる成分

化粧品に含まれる成分が浸透するのは表皮の角層までのため、真皮への影響はほとんど期待できません。一方で、医薬部外品(薬用化粧品)の中には、真皮シワを目立たなくする作用が認められた成分が配合されているものがあります。日々の保湿ケアに加えることで、真皮シワの緩和が期待できるでしょう。

厚生労働省より認可を受けている3つの有効成分として、以下の3つがあります。

ナイアシンアミド肌の表層にある角層の状態を整え、コラーゲンやセラミドの産生を促します。コラーゲンやセラミドで肌のハリにアプローチすることで、シワを目立ちにくくすることが可能です。気になる部分を中心に丁寧になじませ、良好な角層を目指します。顔全体のケアに使える点が特徴です。
純粋レチノール肌のターンオーバーを促し、真皮の再構築をサポートする働きがあります。ヒアルロン酸の産生を促すことで、肌が保持する水分量を増やす働きも期待されます。純粋レチノールは、気になる部分への集中ケアに適しています。
ニールワン真皮成分を分解してダメージを与え、シワを作る酵素・好中球エラスターゼを発見し働きを抑制する成分として生み出された成分です。真皮成分の分解を抑え、シワが生成されるのを防ぐ効果が期待できます。純粋レチノールと同様に、気になる部分へ集中的に使いたい場合に適しています。

3-1.美容医療でシワを目立たなくできる場合も

有効成分が配合された美容液を使ったケアを行うことで、シワを目立たなくする効果を期待することはできます。しかし、自分で行うケアには限界があり、真皮にいたる深いシワを和らげることは難しいケースがほとんどです。

たとえば高密度焦点式超音波(ハイフ)は、皮膚表面より深い皮下組織にアプローチするもので、たるみに用いられることもあります。

まとめ

真皮シワは深いシワのため、一度できると元に戻すことができません。真皮シワは乾燥や表情のクセの悪化が主な原因です。自身のシワの原因を知り適切なケアを実施することで、真皮シワの悪化を防ぐことは可能です。保湿ケアやUVケア、食生活の見直しなどで、真皮シワを目立ちにくくする効果を期待できます。

できてしまったシワには、高密度焦点式超音波(ハイフ)が有効です。高密度焦点式超音波は皮下組織にアプローチすることでシワやたるみの緩和を目指す方法です。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

おでこのシワの原因は?生活に取り入れたい予防・改善策も!

おでこにシワができる主な原因は、紫外線・乾燥・加齢・表情の癖・目の疲れの5つであると言われています。紫外線や乾燥など環境的な要因や、表情の癖・目の疲れなどの状態は自分ではなかなか気づきにくいものです。

この記事ではおでこのシワの原因5つに加え、おでこのシワ予防・改善を目指す方法を詳しく解説します。シワがなかなか改善せずお悩みの方に向けた情報も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

目次

1.おでこにシワができる主な原因

ふとした瞬間、気になるおでこのしわは老けて見られてしまうため、気になる方も多いでしょう。おでこのシワ、たるみの原因は、紫外線、乾燥、加齢、表情の癖、目の疲れなどであると言われています。

また、普段の生活の中にもシワの原因は多数存在します。シワの原因をくわしく知ることで、おでこのシワを予防しましょう。

1-1.紫外線

紫外線を浴びると、コラーゲン・エラスチンの減少が進むと言われています。コラーゲン、エラスチンは肌のハリ、弾力を担う成分のため、紫外線によって減少するとシワができやすくなります。

肌の弾力が低下し、たれることで、シワが入り戻りにくくなるという悪循環に陥りやすい傾向です。おでこだけでなく、目尻や眉間など顔全体のシワの原因となるため、1年中紫外線対策は欠かさないように心がけましょう。

1-2.乾燥

通常であれば、肌は、外側から刺激を防ぎ、内側からは水分の蒸発を防ぐバリア機能によってうるおいを保っています。生活習慣の乱れ、間違ったスキンケア、空気の乾燥などでバリア機能が低下すると、肌のうるおいが保たれにくくなります。

乾燥が進むことで潤いが保持できず、肌表面のキメの乱れ・しぼみとなりシワができてしまいます。おでこはテカりやすい印象がありますが、実は乾燥しやすい部位であるため、保湿が重要です。テカリが気になる場合も、あぶらとり紙を頻繁に使用すると、かえって皮脂不足となり、乾燥が進むため注意しましょう。

1-3.加齢

肌にはコラーゲン、エラスチンなど肌の弾力を保つための成分が欠かせません。しかし、年齢とともにコラーゲンやエラスチンが減少するため、肌のハリや弾力は低下します。

加齢とともに、枕の跡やマスクの跡が取れなくなるのもコラーゲン、エラスチンが減少することが原因と言われています。加齢はおでこのシワだけでなく、目じりや口周りの細かいシワの原因にもなるため、早めのエイジングケアを心がけましょう。

1-4.表情の癖

おでこの周りを動かす表情筋は「前頭筋(ぜんとうきん)」という筋肉です。前頭筋がコリ固まることで表情のクセが定着しやすくなり、シワの原因となります。

眉を上に引き上げる表情をすることが多い方は、おでこのシワができやすくなる恐れがあります。肌にハリがある場合は、表情の変化でシワができたとしてもすぐに戻りますが、紫外線や加齢などで肌のハリが低下していると、シワが定着しやすいため、注意が必要です。

1-5.目の疲れ

おでこのシワの原因となる前頭筋は目の筋肉とつながっているため、目が疲れやすくなると、前頭筋に力が入りやすくなります。

目が疲れていると、まぶたを開ける筋肉である「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」も固まってしまい、無意識のうちに目を開けるときの動作が大きくなり、おでこのシワがつきやすくなるでしょう。PCやスマホをよく利用する方は特に注意が必要です。

2.おでこのシワ予防・改善が期待できる方法4選

気になるおでこのシワは、できるだけ早くケアしましょう。シワが深く定着しないよう予防し、今あるシワを目立たなくするためには、日頃の習慣に気をつけ、適切な対策を講じることが大切です。

ここでは、スキンケア、紫外線対策、セルフケア、表情の4つの対策について紹介します。

2-1.保湿などのスキンケアを見直す

乾燥はおでこのシワの原因となります。毎日のスキンケアを保湿重視に見直すことで、おでこのシワが緩和する可能性があります。
洗顔後は肌の水分と油分のバランスが崩れやすいため、肌の刺激にならないよう、ハンドプレスで優しく保湿化粧品をなじませましょう。化粧水でうるおいを与えて、乳液やクリームといった油分で水分が蒸発しないよう蓋をします。オイリー肌でテカリが気になる場合は、オールインワンジェル、軽めの乳液などでしっかり保湿しましょう。

なお、洗いすぎは必要な皮脂まで落としてしまうため、洗顔は1日2回に留めます。

2-2.紫外線対策を徹底する

おでこのシワの原因となる紫外線は、しっかり防ぎましょう。日焼け止めは、朝に一度塗るだけでなく、こまめに塗り直すことでより高い効果を期待できます。また、日焼け止めを塗るだけでは紫外線対策が十分ではないケースもあります。つばの広い帽子や日傘を併用して、おでこへの紫外線を防ぎましょう。

さらに、紫外線のダメージは蓄積されるため、サングラスやアームカバー、長ズボンなどを着用して肌全体の露出を防ぎます。外出は紫外線の強い時間帯を避けるとよいでしょう。

2-3.エクササイズ・セルフケアを行う

おでこのシワ防止のために、おでこの筋肉や頭皮のエクササイズやセルフケアを行うのも効果的です。

おでこの筋肉のセルフケア方法

1.眉の上に親指以外の指を押し当てる
2.指は動かさないようにしながら、4回小さく頷く
3.1~2を後頭部に向かって繰り返す
4.朝晩の2セット行う

ポイントは、皮膚への摩擦予防のため指ではなく頭を動かすことです。直接おでこのシワに力を加えると、刺激が強すぎてシワが悪化する可能性があるため、額とつながる頭皮をほぐすようにしましょう。

おでこ周囲の血流を改善する可能性が期待できるため、頭皮のケアも行ってみましょう。

頭皮のセルフケア方法

1.親指以外の指を耳のライン、小指はこめかみにあてる
2.頭皮を揉み上げる
3.百会(びゃくえ)のツボ(両耳から頭頂部へ向かった部分と顔の中心から頭頂部へ向かった部分が交差するところ)を親指以外の指で10回刺激する
4.頭頂部から首にかけて、指全部を使ってゆっくり力を加える
5.2~3回繰り返す

定期的にセルフケアを行い、おでこのシワ予防を心がけましょう。

2-4.表情に注意する

表情の癖によるおでこのシワを予防するには、表情に注意することも必要です。眉を上にあげる表情の際、おでこの動きが大きいとシワが定着しやすくなるため、目元の筋肉だけを使って目を開けるトレーニングをしましょう。

眼精疲労が溜まると、眉毛やおでこの筋肉を使って目を開けようとするため、目の疲れを取ることにも注意が必要です。目の周りのツボである「攅竹(さんちく)」「清明(せいめい)」などを押して疲労回復を心がけてください。また、蒸しタオルを目元にあてて、血行を促すのも眼精疲労回復に効果的と言われています。

3.おでこのシワがなかなか改善しないときは?

おでこのシワ解消を期待してセルフケアや生活習慣の変更といった対策を続けても、なかなか変化が見られない場合もあります。顔が疲れて見えたり、暗い印象になるため、いきいきとした表情を取り戻したいと感じる場面もあるでしょう。

シワを目立たなくする施術の一例として、切らずに施術できる医療ハイフという方法もあります。ハイフとは「高密度焦点式超音波」のことで、高密度の超音波で肌をリフトアップする治療です。

美容医療の施術には、医療ハイフの他にもボトックス注射・ヒアルロン注射・額リフトといった方法もあります。

まとめ

おでこのシワを予防・改善するためには、原因を把握し、悪化させない生活を送ることが大切です。また、予防・改善が期待できる方法として、スキンケア・紫外線対策・セルフケアなども徹底しましょう。特に、表情の癖は自分では気づきにくいポイントであるため、意識的に、表情筋のトレーニングなどを行うことがおすすめです。

なお、おでこのシワは目立つため、できるだけ早く改善したいと考える方もいるでしょう。シワ改善効果が期待できる美容医療の施術には、ハイフ・ボトックス注射・ヒアルロン注射などが挙げられます。

【記事に関する免責事項】

・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

肌年齢とは?基準・調べ方から若々しい印象の肌にするポイントまで

年齢を重ねるにつれて肌質は変わります。美容意識が高い方の中には、肌年齢が気になるという方もいるでしょう。肌年齢は、肌の水分量やメラニン量、肌のハリなどから分かります。表面的には、シワやシミ、たるみが判断材料になります。若々しい肌を維持するためには、肌年齢に応じた適切なケアが必要です。

今回は、肌年齢の概要・基準・調べ方と、肌年齢に影響を及ぼすNG習慣、肌を若々しく見せるポイントを紹介します。現在の肌年齢とNG習慣・ポイントを知って、みずみずしくハリのある肌を目指しましょう。

目次

1.そもそも肌年齢とは?

そもそも肌年齢とは、今の肌の状態がどの年齢の平均値と同程度の水準にあるかを表した数字です。肌年齢が実年齢と一致するとは限らず、また常に一定の数値を出すわけでもありません。

自分の肌年齢を調べることで肌の健康状態を把握できるとともに、日頃のスキンケアが正しく行えているかも確認できます。肌年齢が実年齢よりも若ければ、健康的な生活を送れており適切なスキンケアを実施できている可能性が高いと言えるでしょう。

2.肌年齢の基準

肌年齢を調べる際の主な測定基準となるのは、下記の4項目です。

【肌年齢測定の基準】

水分量(シワ)細胞の状態が若いほど、肌に含まれる水分量も多くなる
油分量肌が老化すると皮脂分泌量が減る
メラニン量(シミ)年齢を重ねるごとに肌に含まれるメラニン量が増える
肌のハリ(たるみ)加齢や紫外線によるダメージの蓄積によって、肌に含まれるコラーゲンの量が減少し、ハリが損なわれてたるむ

次に、肌年齢の調べ方を紹介します。

2-1.肌年齢の調べ方

肌年齢の調べ方はいくつかありますが、以下の方法が一般的です。

ネット上で公開されている肌年齢チェックリストを活用する
ネット上には、設問に答えることで肌年齢を推察できるセルフチェックリストが、さまざまなWebサイトで公開されています。外食時間や睡眠時間、喫煙の有無など日頃の生活習慣をはじめとした多角的な観点から、おおよその肌年齢を自己診断できるリストです。
アプリで診断する
近年は肌年齢を測定できるアプリも登場し、人気となっています。スマートフォンのカメラで肌表面の指定された場所を撮影すれば、アプリが写真から肌状態を分析して肌年齢を推定してくれる優れものです。測定時間も数分程度と短かく、無料で利用できるアプリもあり、気軽に試すことができます。

3.肌年齢に影響をおよぼすNG習慣

肌年齢が実際より高くなる原因として、以下のNG習慣を行っている可能性があります。自分に当てはまる項目がないか、チェックしてみましょう。

肌質や季節問わず同じスキンケアをしている
その人の肌質や季節によって、適切なスキンケア方法・アイテムは異なります。肌質や季節に合わないスキンケアを継続すると、アイテムの効果が薄れたりかえって肌トラブルを招いたりしかねません。
また「真夏しか紫外線対策を行わない」ことも、よくあるNG習慣です。紫外線は日光が出ている間ずっと降り注いでいるため、冬だからといって対策を怠ると紫外線のダメージをダイレクトに受けることになります。
夜更かしなどで睡眠時間を削っている
肌の新陳代謝やダメージの回復に必要な成長ホルモンが最も分泌されるのは、人が眠っている間です。睡眠時間を削ることで十分な量の成長ホルモンが分泌されないと、肌が若々しくなる機会を減らすことになります。
好き嫌いして必要な栄養をとらない
美肌を作るのに必要な栄養がなければ、若々しく健康的な肌を手に入れることはできません。たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく必要なだけ摂れているか、あらためて確認しましょう。
下を向いてスマホを見ている
下向きの前傾姿勢で長時間スマホを見ているとフェイスラインが緩みやすくなる上、首に寄ったシワも定着しやすくなります。また、スマホの画面から発せられる「ブルーライト」は、シミやくすみを引き起こす誘因の1つです。
スキンケアアイテムを規定以下の量しか使わない
化粧品メーカーがうたう商品の効果は、規定量を使用した場合の統計データを前提としています。「2プッシュ」と指定されているにもかかわらず「1プッシュ」しか使用しなければ、得られる効果は半分以下となるでしょう。

4.肌を若々しく見せるためのポイント4つ

肌年齢が上がらないようにしたり実年齢よりも引き下げたりするには、まず肌年齢に影響をおよぼすNG習慣を改めなければなりません。同時に、下記のポイントを実施することでより若々しく見せられる可能性が高まるでしょう。

・季節・活動場所を問わず紫外線対策をする
・季節に応じたスキンケアをする
・生活習慣を整える

ここでは、肌を若々しく見せるためのポイントを4つ紹介します。

4-1.季節・活動場所を問わず紫外線対策をする

若々しい肌を保つためには、1年を通じた紫外線対策が必須です。日焼け止めは数時間おきに塗り直す、日傘などを活用するといった対策を常に行いましょう。

基本的に9月~5月は真夏に比べて降り注ぐ量が減るものの、紫外線がゼロになるわけではありません。また、雪の照り返しなどにも紫外線が含まれていることを覚えておきましょう。

出典:環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」

曇りの日でも晴れの日の60%程度、雨の日でも30%程度は紫外線が降り注いでいます。屋内や日陰で活動する場合でも、紫外線は窓を通過したり空気で散乱されたりして影響を与えるため、注意が必要です。

出典:気象庁「雲と紫外線」

4-2.季節に応じたスキンケアをする

季節の気候に応じてスキンケアの方法や使用する基礎化粧品を変えることも、肌の若々しさを保つには有効です。季節によって変化する紫外線の量や湿度によって、肌が受けるダメージやうるおい方も変化します。

例えば、空気が乾燥しやすい冬には化粧水を重ねづけしたり、乳液だけでなくクリームも使用したりといった工夫をしましょう。特に、保湿は重要です。肌が若々しく見えるか否かは、肌の水分量が大きく影響します。肌のかさつきや乾燥を感じる方は、保湿成分が配合されたアイテムを積極的に選ぶとよいでしょう。

4-3.生活習慣を整える

普段の生活の中で、肌にダメージを与える行為や肌の修復を妨げる行動がある場合は、生活習慣を整えることが肝要です。懸命に紫外線対策やスキンケアに励んでも、生活習慣が乱れたままでは根本的な解決には至りません。

まずは十分な睡眠時間を確保して肌のターンオーバーと修復を促し、バランスのよい食事から肌に必要な栄養をしっかりと摂取するなど、身体の内側からケアしましょう。またストレスも肌の免疫力を下げ、肌荒れを引き起こす原因となります。適度な運動や趣味の時間を設け、定期的にストレスを発散することも重要です。

まとめ

肌年齢とは、現在の肌の状態がどの年齢と同程度であるかを示したものです。肌年齢を調べる方法としては、肌年齢チェックリストを利用する・アプリで診断するなどが挙げられます。

若々しい肌を保つためには、肌に悪影響をおよぼす悪習慣を正し、肌質や状態、季節などに応じたスキンケアをすることが大切です。
また、肌に悩みがある場合は医療ハイフなどの美容医療も選択肢の1つです。

【記事に関する免責事項】
・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

肌のハリ不足の原因は?スキンケア方法と弾力を維持するポイントも

肌のハリが失われる原因は、単純に加齢によるものだけではありません。工夫次第で肌のハリ・弾力を維持することは可能です。基本のスキンケアに加えて、生活習慣の見直しをするのも有効となります。また、顔の筋肉を鍛えることも1つの方法です。

当記事では、肌のハリが失われる4つの原因を解説した上で、肌のハリを保つスキンケア方法とポイントをご紹介します。ハリの低下を抑え、若々しく見える肌を目指している人は、ぜひ当記事をお読みください。

目次

1.肌のハリが失われる原因は?

最初に「ハリのある肌」と「ハリのない肌」の違いを理解しましょう。

ハリのある肌とは、下記のような特徴がある肌のことです。
・肌表面がピンと張っている
・指で触ると押し返すような弾力がある
・毛穴が目立たない

対して、ハリのない肌には下記のような特徴があります。
・ほうれい線や目元の小じわ、頬のたるみが見られる
・指で触ったときに硬さや乾燥を感じる
・毛穴の開きが目立つ

肌の乾燥や細かなシワが自覚できる場合は、肌がハリ不足の状態になっているサインです。肌のハリが失われる原因としては、以下で紹介する4つの要素が挙げられます。

1-1.真皮部分のコラーゲンとエラスチンの減少

肌のハリは、皮膚の真皮部分に存在する「コラーゲン」と「エラスチン」によって支えられています。コラーゲンは柔らかさを維持するタンパク質であり、エラスチンはコラーゲン同士をつないで弾力を維持するタンパク質です。

真皮部分のコラーゲンとエラスチンの量は20歳あたりを頂点として、以降は加齢とともに減少します。コラーゲンとエラスチンが不足した肌は柔らかさ・弾力を維持できません。結果として肌のハリが失われます。

1-2.紫外線による肌組織へのダメージ

太陽光などの紫外線による肌組織へのダメージも、肌のハリが失われる原因の1つです。

地上に届く紫外線はUV-AとUV-Bの2種類があります。UV-Aは真皮にまで到達して、真皮部分のコラーゲンとエラスチンを変性させる紫外線です。変性したコラーゲンとエラスチンは柔らかさ・弾力を維持できなくなり、肌のハリが失われます。

一方のUV-Bは、真皮部分まで到達はしないものの、肌の日焼けや乾燥を起こす力が強い紫外線です。乾燥した肌は刺激に弱くなり、肌荒れなどの肌トラブルが生じやすくなります。

1-3.加齢によるターンオーバーの遅れ

加齢が進むと皮膚のターンオーバーが遅れて、肌のハリが失われる原因となります。
皮膚のターンオーバーとは、皮膚の細胞が新しく作られてから古くなって剥がれ落ちるまでのサイクルです。皮膚のターンオーバーが行われることで保水力のある新しい細胞が作られて、ハリのある肌を保てます。

ターンオーバーのサイクルは常に一定ではなく、加齢によってサイクルの遅れが生じます。ターンオーバーが遅れると、保水力の失われた古い細胞がなかなか剝がれ落ちない状態となります。

1-4.顔の筋肉の弱化

肌のハリが失われる原因には顔の筋肉の弱化も挙げられます。
顔の筋肉とは、一般的に表情筋と呼ばれる筋肉のことです。表情筋は皮膚の組織よりも奥のほうに存在し、表皮部分や真皮部分の細胞を支える役割を果たしています。指で肌を押すと押し返すような弾力がある理由は、表情筋が皮膚の細胞をしっかりと支えているためです。

顔の筋肉が弱化すると、表情筋が皮膚の細胞を支える力も弱まります。肌の弾力がなくなり、指で触ったときに肌の硬さを感じるようになるでしょう。肌のたるみやシワも見られるようになり、肌のハリが失われます。

2.肌のハリを保つスキンケアのやり方

肌のハリを保つには、スキンケアを行うことが重要です。化粧水と乳液を使用したお手入れで肌の乾燥を防ぎ、潤いを保ちましょう。

肌のハリを保つスキンケアを行うためにはいくつかのポイントがあります。以下では正しいスキンケアの流れを2つのステップに分けて紹介します。

2-1.【STEP1】化粧水で肌に十分な潤いを与える

最初に洗顔をして、顔を清潔な状態にします。
洗顔をする際は洗顔料をしっかりと泡立てて、肌に泡だけが当たるように洗いましょう。肌に指や爪が当たると、肌に余計な負担をかけてしまいます。顔を拭く際もタオルでゴシゴシとこすらず、タオルを軽く押し当てて水気を取ってください。

洗顔後に、化粧水で肌に十分な潤いを与えます。スキンケア用のコットンに化粧水を含ませて、肌にやさしくパッティングしながら化粧水の成分をなじませましょう。

化粧水でのスキンケアが必要な理由は、水分によって皮膚表面に存在する角層細胞の形が整い、肌の保湿機能が働くためです。肌に十分な潤いがあると、ターンオーバーのサイクルが理想的な状態に近づくことも期待できます。

2-2.【STEP2】乳液で肌の潤いを閉じ込める

化粧水で肌に潤いを与えた後は、乳液で肌の潤いを閉じ込めましょう。乳液には油分が含まれていて、肌の潤いをしっかりと閉じ込められます。

乳液は手のひらに取り、温めておきましょう。乳液を温めると浸透力が高くなり、肌なじみもよくなります。

乳液は顔の中心から外側へと伸ばすように塗りましょう。塗る際は手のひら全体を使って、やさしく肌へとなじませます。最後に手のひらで顔を温めるようにハンドプレスをして、肌表面のベタつきがなくなったらスキンケアの完了です。

3.肌のハリ・弾力を維持するためのポイント3つ

肌のハリ・弾力を維持するためには、肌のハリを保つスキンケアに加えて、生活習慣の見直しや顔の筋力低下を抑えるストレッチも実践しましょう。肌表面の角質ケアを定期的に行うこともポイントです。

最後に、肌のハリ・弾力を維持するためのポイント3つを解説します。

3-1.規則正しい生活を送る

生活習慣の乱れやストレスは血行の悪化を招き、肌トラブルの発生やターンオーバーの遅れにつながります。肌のハリ・弾力を維持するためには肌の健康状態をよくすることが欠かせません。規則正しい生活を送りましょう。

規則正しい生活とは、下記のような生活です。
・栄養バランスのよい食事を1日3食摂る
・適度に運動をする
・夜更かしはせず、良質な睡眠を取る
・ストレスは溜め込まずに発散する

また、喫煙習慣がある方は喫煙を控えましょう。喫煙は体内のビタミンCを消費すると言われており、肌に悪影響を及ぼします。

規則正しい生活を送ることで血流がスムーズになり、肌トラブルやターンオーバーの遅れがない肌に近づきます。

3-2.表情筋を鍛える

表情筋を鍛えることで、顔の筋肉の弱化を防ぎ肌のハリを保ちやすくなります。喜怒哀楽の表情を普段からあまり表さない人は表情筋が衰えやすいため、意識的に表情筋を鍛えて対策しましょう。

表情筋を鍛える方法としては、簡単に取り組める「あいうえお体操」や「舌回し」が有効です。

・あいうえお体操
「あいうえお」の発声に合わせて口を大きく動かす体操です。目や頬の筋肉も意識して動かすことで表情筋をしっかりと鍛えられます。実際に声を出さなくても問題ありません。

・舌回し
口を閉じた状態で、頬を内側から押すように舌を回して動かします。右回り・左回りの両方で舌回しを行いましょう。何度も行うことで口の周りや舌の筋肉を鍛えられます。

3-3.定期的に角質ケアをする

ターンオーバーが遅れている肌の表面には古い角質が蓄積されています。古い角質は保湿力が低く化粧水や乳液が浸透しにくいため、定期的に角質ケアをしましょう。

家庭で行える角質ケアとしては、専用の洗顔料を使用する酵素洗顔やピーリングがあります。製品ごとに含まれる成分や肌への負担が異なるため、自分の肌に合った方法を選びましょう。

角質ケアの選択肢には、医療ハイフを受ける方法もあります。医療ハイフは、超音波の熱エネルギーを用いて皮膚の内部に働きかける「高密度焦点式超音波」のことです。医療ハイフは医療機関・クリニックで受けられます。

まとめ

肌のハリは、コラーゲンとエラスチンの減少や顔の筋肉の弱化、紫外線による肌組織へのダメージの蓄積、ターンオーバーの遅れなどが原因で失われると言われています。

肌のハリを保つには、化粧水と乳液の両方を正しく使うことがポイントです。また、規則正しい生活を送る、表情筋を鍛える、角質ケアをすることで、ハリの維持を期待できます。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

綺麗な肌にする方法6選!肌の状態を知るサインやスキンケアのコツも

綺麗な肌にする方法は多種多様です。肌の状態やトラブルの原因を把握した上で、適切な対策をとりましょう。正しい方法・手順で肌をお手入れすることで、美肌を目指すことは可能です。肌質などによっては、美容医療も選択肢の1つです。

当記事では、綺麗な肌の特徴と肌の状態を知るサインをご紹介します。また、肌を綺麗にする方法として、スキンケアと習慣のそれぞれで6つ取り上げ、解説します。綺麗な肌を目指している人はご一読ください。

目次

1.綺麗な肌とは?どんな特徴があるの?

綺麗な肌が持っている主な特徴として、以下の4点が挙げられます。

・潤いがある

綺麗な肌は、肌表面の角層にセラミドや皮脂膜などの保湿因子がたっぷりと存在していて潤いがあります。潤いがある肌とは、角層が水分を十分に含んでいる状態のことです。潤いがある肌は指で触ったときに柔らかく、しっとりとしています。

・ハリツヤがある

ハリツヤがある肌とは、指で触れたときに肌が押し返してくるようなハリ感と、見た目にきらめくようなツヤ感がある状態のことです。ハリツヤがある肌はシワや皮膚のたるみが目立ちません。ハリ感は表皮の奥にある真皮部分の状態、ツヤ感は表皮部分の状態が良好であることを示しています。

・きめが細かい

肌の表面は、「皮溝」と呼ばれる溝と、皮溝で囲まれた「皮丘」と呼ばれる膨らんだ部分で構成されています。きめが細かい肌とは、皮溝と皮丘の形が綺麗に整った状態のことです。きめが細かい肌は皮膚のターンオーバーが正常に行われていて、指で触れたときになめらかな質感があります。

・血色がいい

血色がいい肌とは、肌の下を巡る血液の色がうっすらと見える状態のことです。血液は細胞組織に酸素や栄養を運ぶ働きがあり、血色のよさは肌のコンディションが良好である証と言えます。血液の巡りは新陳代謝にもかかわりがあり、美容を考えるときに重要なポイントです。

2.【スキンケア編】肌を綺麗にする方法

綺麗な肌を目指すためには、お手入れの基本としてスキンケアを行うことが重要です。スキンケアは間違った方法で行うと肌に負担をかけるため、正しいやり方でスキンケアを行いましょう。また、スキンケア用品は肌の悩みに応じた商品を使用することが大切です。

以下では、スキンケアの正しいやり方とポイント、肌質に合ったスキンケア用品のタイプを紹介します。

2-1.クレンジングでメイク汚れをしっかり落とす

日中のメイクを夜間や就寝中もそのままにしていると、肌に大きな負担がかかります。帰宅後はクレンジング剤を使ってメイク汚れをしっかり落としましょう。

クレンジングのポイントは、なるべく肌に負担をかけずにメイクを浮き上がらせることです。クレンジング剤は1分程度を目安として肌になじませてから、指の腹で丁寧にメイクを落とします。

クレンジング剤はメイクを落とす力が強い順に、オイルタイプ・バームタイプ・ジェルタイプ・クリームタイプ・ミルクタイプの5種類が存在します。メイクを落とす力が強い商品は、肌への負担も大きい点に注意してください。

濃いメイクをする人やオイリー肌の人はオイルタイプやバームタイプ、敏感肌の人はクリームタイプやミルクタイプのクレンジング剤を使用するとよいでしょう。

2-2.ぬるま湯と弾力のある泡で優しく肌を洗う

クレンジング後や普段の洗顔をする際は、ぬるま湯を使いましょう。
熱いお湯で洗顔をすると皮脂が必要以上に落ちて、肌の乾燥を招きます。ぬるま湯で肌を温めて、毛穴を広げて汚れを落としやすくすることがポイントです。

また、洗顔料はしっかりと泡立てて、泡で顔を洗いましょう。指や手のひらでゴシゴシと顔を洗うと肌への刺激となります。皮脂の溜まりやすいおでこ・鼻のTゾーンと、角質の溜まりやすい頬・口周り・あごのUゾーンを意識して、弾力のある泡で優しく肌を洗ってください。洗顔後は肌にタオルを軽く当てて水気を取ります。

2-3.高保湿の化粧水・乳液で肌へ十分に水分を与える

洗顔後の肌は皮脂が落ちていて、とても乾燥しやすい状態です。高保湿の化粧水・乳液で肌へ十分に水分を与えましょう。

まずは化粧水を手やコットンに取り、顔のパーツごとに分けて塗ります。指で顔の中側から外側へと優しく伸ばし、最後に手のひら全体でハンドプレスして肌に浸透させましょう。次に乳液を適量手に取り、手のひらで軽く温めてからパーツごとに分けて塗ります。目元・頬・口周りなどの乾燥しやすい部位は優先的に乳液を塗ることがポイントです。

化粧水は柔軟化粧水・収れん化粧水・ふきとり化粧水の3種類があります。肌の保湿を目的としている場合は柔軟化粧水を選びましょう。

3.【習慣編】肌を綺麗にする方法

基本のスキンケアで肌を整える以外に、毎日の生活習慣を見直すことも綺麗な肌に近づくための重要な一歩です。綺麗な肌に導く習慣としては、「紫外線対策」「良質な食事・睡眠」「適度な運動」などが挙げられます。

最後に、肌を綺麗にする3つの習慣について、具体的にどのようなことを行えばよいかを解説します。

3-1.紫外線対策をする

紫外線は肌荒れ・しみ・くすみといった肌トラブルの原因となります。肌を綺麗に保つためには紫外線対策を行いましょう。

紫外線は夏の屋外に多いというイメージが持たれていますが、実際には1年を通して紫外線は降り注いでいます。紫外線は窓からも入ってくるため、季節・天候や屋内外を問わず、こまめな紫外線対策が重要です。

紫外線対策としては、日焼け止めの利用や、UVカット仕様の日傘・帽子・長袖の着用が挙げられます。日焼け止めはなるべく肌への負担が少ない商品を選び、外出時は衣服で覆われていない肌にムラなく塗りましょう。紫外線対策をしっかりと行うことで、紫外線による肌への悪影響を抑えられます。

3-2.良質な食事・睡眠をとる

栄養バランスの偏りや睡眠不足は肌の健康状態を低下させ、肌荒れやニキビの原因となります。良質な食事・睡眠をとり、肌トラブルがない肌を目指しましょう。

良質な食事とは、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取できる食事です。炭水化物・脂質はダイエットの大敵として避ける人が多いものの、全く摂取しない食生活も肌にはよくありません。炭水化物は脳や身体を動かすエネルギーであり、脂質はバリア機能の役割を果たす皮脂分泌に欠かせない栄養素です。栄養の過剰な摂取や制限をせずに、バランスのよい食事をとりましょう。

良質な睡眠をとるためには、入浴は38℃程度のお湯に浸かり、夕食は就寝する2~3時間前までに済ませます。パソコンやスマホのブルーライトは睡眠の質を低下させるため、就寝前にはパソコンやスマホの画面を見ないようにしましょう。

3-3.適度に運動・ストレッチをする

肌を綺麗にするためには適度な運動・ストレッチをすることも大切です。運度・ストレッチをすると身体が温まり、ストレスの発散もできます。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が効果的です。軽い運動であれば筋肉痛になりにくく、毎日の習慣として行いやすいでしょう。

ストレッチは、反動を使わない静的ストレッチが有効です。深呼吸をしながら肩や腕、足の筋肉をゆっくりと伸ばし、そのままの姿勢を10~30秒保ちます。筋肉を限界まで伸ばす必要はなく、自分が気持ちいいと感じる程度のストレッチを行うだけでかまいません。

仕事や家事で毎日忙しい人も、身体への負担が少ない運動・ストレッチをぜひ習慣化してはいかがでしょうか。

まとめ

肌を綺麗にする方法としては、基本のスキンケアに加えたスペシャルケアと、良質な睡眠・食事や適度な運動、紫外線対策といった習慣づけが挙げられます。美肌を目指すのであれば過剰なケアはせず、正しい洗顔やスキンケア、肌への刺激を抑える習慣を理解し、身につけましょう。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

美容医療クリニック紹介

自分に合った美容の「かかりつけ医」を探そう!
こちらからお近くの美容医療クリニックを検索できます。

クリニックを検索

LINE公式アカウント
友だち登録

LINE公式アカウントを友だちに追加しませんか?

最新のコラム記事
旬の美容医療
オトクなキャンペーン

ひとつ上のキレイをめざすなら
キャッチしておきたい情報配信中!

友だち登録する

For CLINIC

美容医療クリニックの関係者の方はこちらから
ご登録をお願いいたします。
動画素材をご希望の方はご登録後に
ダウンロードができるようになります。

クリニック登録のお申し込み 動画素材ダウンロードのお申し込み
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。