顔の乾燥の原因は?よく起こるトラブルや乾燥防止のポイントも

顔の乾燥の原因は、室内の空気の乾燥・スキンケアの問題・紫外線・ターンオーバーの乱れ・加齢などさまざまです。顔の乾燥は、肌トラブルを誘発することもあり、美容にもよくないため、防ぎたいという方が多いでしょう。

この記事では、顔が乾燥する5つの代表的な原因に加え、顔が乾燥することによる肌トラブル・顔の乾燥を防ぐための4つのポイントまでを詳しく解説します。顔の乾燥によるトラブルを防ぎたい方・改善したい方はぜひ参考にしてください。

目次

1.顔の乾燥の原因は?

顔は身体の中でも特に皮膚が薄い部分であり、外部からの刺激や身体の内側のトラブルなどさまざまな原因により乾燥状態に陥りやすいという特徴があります。単純な乾燥であれば、正しいケアをすることで症状を緩和させる事が可能です。

一方、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患が原因で肌の乾燥が起こっている場合のセルフケアは、状態を悪化させるリスクがあります。
一般的に「乾燥の原因」といわれる5つの項目を紹介します。

1-1.空気の乾燥?

顔は衣類などで覆われていない分、空気の影響をダイレクトに受けます。乾燥した空気に触れた肌は、内部の水分がどんどんと蒸発して潤いが失われます。
冬の外気だけでなく、冷房や暖房などをきかせた湿度の低い部屋に長時間いることも肌の乾燥につながるため注意が必要です。

1-2.スキンケアの不足・誤り

日々の肌ケアも、方法を間違えると乾燥を誘引する原因となる場合があります。

誤ったスキンケア方法乾燥の理由
熱いお湯を使った洗顔肌に必要な皮脂や保湿成分まで洗い流してしまう。
洗浄力の強いクレンジング剤肌に必要な皮脂や保湿成分まで洗い流してしまう。
力を入れたクレンジング摩擦により肌が傷つき、表面のバリア機能が低下する。これにより乾燥・ターンオーバーの乱れが発生。
洗顔後、タオルでこする摩擦により肌が傷つき、表面のバリア機能が低下する。これにより乾燥・ターンオーバーの乱れが発生。

また、単純に化粧水や乳液の使用料が少ないこと・きちんと塗り広げられていないことなどが原因で乾燥を招くケースも少なくありません。

1-3.紫外線によるダメージ

紫外線の中でも肌の内側にまで影響を及ぼすUVA波は、真皮部分のたんぱく質を変性・減少を引き起こします。コラーゲンやエラスチンといった肌のバランスを保つたんぱく質が失われることで、肌のキメが乱れ乾燥やシワなどのトラブルが誘発されます。

UVA波が、地上まで強く降り注ぐのは夏場だけではありません。1年を通して降り注いでいることに加えて雲やガラス窓も通過する性質を持っているため、気づかないうちにダメージが蓄積しているというケースも少なくありません。

1-4.ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは「肌細胞が生まれ変わる現象」のことで、一般的には約30日の周期で新しい細胞へと置き換わります。ターンオーバーが正常に行われないと、肌全体のバランスや表面のバリア機能が乱れ、乾燥やシミ・シワが起こりやすい肌となります。

この周期は非常にデリケートで、ストレスや睡眠不足などさまざまな影響から簡単に乱れてしまうため注意が必要です。

1-5.加齢

年齢を重ねるにつれて起こる身体機能の変化は、顔のうるおいにも影響を与えます。

変化肌への影響
皮脂分泌量の低下天然の保湿因子である皮脂が減少し、乾燥しやすくなる
女性ホルモン量の低下肌の弾力や水分維持をになうエストロゲンの分泌量が減少
基礎代謝の低下ターンオーバーが遅くなる
線維芽細胞の機能低下コラーゲンの生成量が減少する

これらの変化は、乾燥だけでなくシミ・シワ・くすみなどさまざまな肌トラブルにもつながるリスクがあります。

2.顔の乾燥によるトラブル

実際に顔が乾燥することで、下記のようなトラブルが起きる可能性があります。

粉ふき肌・皮がむける
肌表面の角質細胞が、乾燥することでめくれ上がってしまうことで発生します。カサつきが酷くなり、白く粉をふいたような見た目が特徴です。
かゆみ・ヒリヒリとした痛み
乾燥状態が進行し炎症が生じかけると、かゆみやヒリヒリとした痛みが出る場合があります。肌に赤みが現れる他、掻くことで出血を伴うケースもあるでしょう。
炎症(湿疹、ニキビ・アレルギー反応など)
乾燥した部分に、空気中の雑菌や花粉・髪の毛などの刺激が加わることで炎症が起きる恐れがあります。

3.顔の乾燥を防ぐためのポイント

冒頭でも解説したように、顔は全身の中でも特に皮膚の薄い部分です。小さなきっかけから肌トラブルを起こしやすいデリケートさがあるため、常に正しいケアをするよう心がけてください。
顔の乾燥を防ぐために、今日から実践できる「4つのポイント」を紹介します。

3-1.スキンケアを見直す

普段使用しているスキンケアアイテムは、直接肌に塗るものであるからこそ、できるだけ無添加の商品を選びましょう。多くの化粧品には、香料や石油系界面活性剤などさまざま添加物が配合されています。化粧品には気をつけているという方でも、乾燥が強い場合、洗髪の際のシャンプーにも気をつけてください。シャンプーには、石油系界面活性剤が多く配合されていますので、髪を洗い流す際に、顔に流れないように気をつけてください。

通常時は特にトラブルの原因にならないケースが多いものの、乾燥してバリア機能が低下した肌には刺激が強く、ダメージにつながることがあるため注意が必要です。また、洗顔やスキンケアの際は、強くこすらず優しく肌に触れましょう。

さらに、紫外線による刺激も肌の乾燥を誘発させるリスクがあります。1年を通して日焼け止めクリームや帽子といった基本的な紫外線ケアも欠かさずに行いましょう。

3-2.保湿を徹底する

保湿の基本は「洗顔後」と「就寝前」ですが、季節や環境に応じて「日中」もケアするとより効果的です。

タイミングポイント
洗顔後・洗顔料によって皮脂や保湿成分が洗い流されるため、朝の洗顔後&夜の入浴後は忘れずに保湿ケア
・化粧水→乳液の順でしっかりと肌をカバー
就寝前・オイルやクリームなどを気になる部分に
・枕元に加湿器を置くのもオススメ
日中・保湿成分が配合されたファンデーションやミネラルパウダー
・ミストを拭きかけての保湿も効果的

加齢や乾燥サインが気になる場合には、フェイスマスクや有効成分の配合された美容液といったケアアイテムとの併用もおすすめです。

3-3.生活習慣に気をつける

食事や睡眠といった生活習慣を整えることも、肌の乾燥予防に一定の効果が期待できます。

ポイント

食事・カフェインの摂りすぎは利尿作用により、身体の水分が失われる
・新陳代謝を促進するビタミンB2やB6を不足させないようにする
睡眠・就寝中に分泌される「成長ホルモン」は、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進する働きがある
・長さよりも質の高さのほうが重要である

肌を作る基本は、栄養バランスのとれた食事です。必要な栄養素が十分に取れていないと、肌荒れや皮脂不足を招いてしまいます。また、1日の中でしっかりと水分を補給することも意識してください。

加えて、睡眠時間をしっかりと確保することも大切です。生活リズムを見直し、健康的な身体と健やかな肌を目指しましょう。

3-4.部屋の乾燥対策をする

加湿器などの電化製品を活用し、部屋の空気にも気を使いましょう。一般的には、湿度が40%を下回ると肌や喉を傷める原因となると言われています。乾燥肌対策を目的とする場合、部屋全体の湿度を50~60%前後に保つことを意識しましょう。

濡れタオルを干すことや小型のスチーマーを使うことでも室内の湿度を維持できるため、乾燥が気になる時季はぜひ試してみてください。

まとめ

顔の乾燥が進むと、粉ふき・かゆみ・炎症などのトラブルが起きることがあります。顔の乾燥を防ぐためには、原因を把握した上で、スキンケアを見直し保湿を徹底しましょう。また、食事や睡眠などの生活習慣にも注意が必要です。栄養や水分をよくとり、規則正しい生活を送りましょう。

さらに、室内の乾燥も肌の乾燥の原因となるため、エアコンの風に気をつけたり、加湿器を活用したりすることがおすすめです。

この記事を監修したドクター

CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

シワがない人の3つの特徴|シワ予防・改善のために心がけたい習慣も!

老けた印象を与える顔のシワをなくしたい・防ぎたいと考える方は多いでしょう。一方で、同じ年代でも、シワがあまりなく、若々しい印象を保っている方を見かけた際に、どのような習慣や共通点があるか気になるのではないでしょうか。

この記事では、シワができにくい人の3つの特徴から、シワができやすい人の5つの特徴、シワ防止・改善のためのアプローチ4選までを紹介します。シワを防ぎ、いきいきとした素肌を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.シワができにくい人の3つの特徴

シワのできやすさには生活習慣や肌質が大きく関係しています。シワができやすい人とできにくい人の違いはどこにあるのでしょう。シワが少なく見た目年齢が若く見える人には、以下の3つの特徴があります。

・肌にハリがある
・健康的な体型をしている
・姿勢がよい

ここからは、シワが少ない人の特徴とシワが少ない理由について詳しく説明します。

1-1.肌にハリがある

シワが少ない人の肌にはハリがあります。ハリのある肌とは、赤ちゃんの肌のような、みずみずしく滑らかな肌のことを指します。乾燥肌になりバリア機能が弱まると、毛穴の開きや赤みなどの肌トラブルを起こす原因になり、肌ツヤが失われます。肌のツヤやハリを保つためには、乾燥対策をしっかり行いバリア機能低下を防ぐことが大切です。乾燥やシミの原因になる紫外線ケアも心がけましょう。

1-2.身体が引き締まっている

痩せすぎず、太りすぎず、健康的な体型をしていることもシワが少ない人の特徴です。顔がふっくらしているとシワは目立ちにくいですが、加齢によってたるんでくることもあります。一方、痩せすぎていると、不健康で老けている印象を与えやすくなります。

また、体重の大幅な増減を経験すると皮膚が伸びて元に戻らず、シワやほうれい線の原因になることもあります。適度な運動と正しい食習慣を心がけ、自分の体に合った体重をキープすることが大切です。

1-3.姿勢がよい

シワが少なく若々しい印象の人は、姿勢がよいことが多い傾向があります。姿勢が悪いと、見た目の印象が老けて見えるだけでなく、顔まわりの血行が悪くなりシワの原因になります。特に、スマホやパソコンを長時間しているとなりやすい「巻き肩」の姿勢は注意が必要です。首が前に出る巻き肩の状態では、耳下から首に向かう胸鎖乳突筋が緊張して硬くなり、血流やリンパ液の流れが悪くなります。

また、スマホを見ていると伏し目がちになることが多いので、目を開けるときに使う眼瞼挙筋が弱くなります。その結果、額をあげてまぶたを開けるようになり、額にシワができやすくなります。

2.シワができやすい人の5つの特徴

シワができにくい人がいる一方で、シワができやすい人もいます。シワができやすくなるNG習慣は主に以下の5つです。

・肌が乾燥している
・喫煙している
・暴飲暴食をすることがある
・不規則な生活をしている
・表情に癖がある

肌質や体質による個人差もありますが、適切なスキンケアやエクササイズ、生活習慣の見直しによって改善できる可能性があります。ここからは、シワができやすくなる原因について説明します。

2-1.肌が乾燥している

皮膚の一番上にある角質層には、肌に水分を蓄える保湿機能と肌を保護するバリア機能が備わっています。乾燥により、角質層の保湿機能が低下すると肌の水分が蒸発し水分不足になります。乾いた土がひび割れるのと同じように、肌も水分不足になるとハリが失われシワができてしまいます。乾燥が進行しシワが角質層よりも奥の真皮層に到達してしまうと、シワが肌に深く刻まれるため対処が難しくなります。

2-2.喫煙習慣がある

喫煙は健康だけでなく美容にも悪影響があることは医学的に証明されています。タバコが美容に与える影響には以下のようなものがあります。

・血管が収縮し血行の悪い顔になる
・老化の原因になる活性酸素が発生する
・コラーゲンやエラスチンの生産量が減る
・ビタミンCが不足し、シミやシワが増加する
・タールの影響で肌が黒ずむ、歯が黄ばむ

喫煙者の肌トラブルには、シワやシミ、くすみの他にニキビが治りにくいなども挙げられています。

2-3.暴飲暴食をすることがある

暴飲暴食は胃腸へ負担がかかるうえに、肌トラブルの原因になります。脂肪や糖質を多く摂りすぎると皮脂の分泌が活発になり、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを引き起こします。また、アルコールを分解するためには水分が必要であるため、お酒の飲みすぎは乾燥の原因にもなると言われています。

2-4.不規則な生活を送っている

不規則な生活で睡眠不足やストレスが多くなると、肌状態に悪影響を及ぼします。睡眠不足は目の下のクマなど見た目の変化だけではなく、新陳代謝(ターンオーバー)を妨げます。ストレスも同様に、肌の新陳代謝を乱す要因です。新陳代謝が乱れると、肌のバリア機能が低下し、肌荒れやシワができやすくなります。

2-5.表情に癖がある

無意識にしてしまう表情の癖も、シワができやすくなる要因になるので注意が必要です。表情ジワができやすい部位は以下の通りです。

・目を見開くとできる、額の横ジワ
・笑ったときにできる、目尻の笑いジワ
・目を細めるとできる、眉間の縦ジワ
・笑うと顎にできる、梅干しのようなシワ

また、スマホを見る時間が長くうつむき姿勢が多い、同じ方向ばかり向いて寝ている場合も重力によって頬がたるみ、ほうれい線が目立つ傾向にあります。

3.シワを防ぐ・改善にアプローチするための4つの習慣

シワを防ぎ改善するためには、シワの少ない人の習慣を見習い取り入れることが大切です。肌質やライフスタイルには個人差があり、取り入れるのが難しい場合もあるものの、日々の習慣を見直すことで健康的でシワのできにくい体質に近づくことができます。シワ改善にアプローチするために見直すべき習慣は以下の4つです。

・保湿ケア
・紫外線対策
・規則正しい生活/食事
・エクササイズ

ここからは、シワ改善に効果的な習慣について詳しく説明します。

3-1.保湿ケア

乾燥によってできる乾燥ジワは、皮膚の表面に細かいちりめん状となって出てきますが、しっかり保湿することで、改善が期待できます。乾燥予防には、セラミドやヒアルロン酸など保湿効果が高いと言われている成分を含む化粧水などの使用がおすすめです。また、年齢を感じさせやすい目もとや口もとは、専用のスキンケア用品を使用した手入れが大切です。

3-2.紫外線対策

紫外線のUVA波は、肌の奥の真皮層にまで到達し、ハリや潤いを保っているコラーゲンやエラスチンなどの組織を破壊します。真皮層に届いた紫外線ダメージは、シワを深く刻むため、自力での改善が難しくなります。

季節を問わず日焼け止めを塗り、肌のバリア機能を保つために保湿ケアも怠らないようにしましょう。また、効果が高い日焼け止めは肌への負担も大きいため、状況に合わせて使い分けることも大切です。

3-3.規則正しい生活

栄養バランスのよい食事は、シワの予防対策には欠かせません。以下の成分を多く含む食材を積極的に摂りましょう。

・牛すじなどコラーゲンを多く含む食品
・ひじきやレバーなど鉄分を含む食品
・ビタミンCが豊富な果物や野菜
・魚に含まれるオメガ3脂肪酸
・大豆製品に多いイソフラボン

便秘は肌荒れの原因になるため、発酵食品を食べて腸内環境を整えることが大切です。また、肌の再生は寝ている間に行われるため、質のよい睡眠を心がけましょう。

3-4.エクササイズ

表情筋の衰えは、たるみやほうれい線の原因になります。顔のエクササイズは手軽にできるものが多いため、日々の習慣に取り入れることがおすすめです。

例えば、口を大きく開けて、「あ・い・う・え・お」と発声する、固いものやガムをよく噛むだけでも表情筋を鍛えられます。また、表情筋は首や背中の筋肉ともつながっているため、僧帽筋のマッサージやストレッチもたるみやほうれい線予防に効果的です。

まとめ

シワが目立たない人は肌にハリがあり、健康的な体型で良い姿勢であることが多い傾向です。一方で、しわができやすい人の多くには、肌の乾燥・喫煙・不規則な生活・表情の癖などの特徴や習慣が見られます。シワの防止や改善を目指したい方は、保湿ケア・紫外線対策・規則正しい生活に加え、表情筋を鍛えるエクササイズなども行いましょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

40代でシワがない人の特徴は?老けて見られる原因も紹介!

40代は更年期を意識する時期でもあるため、さまざまな体調の変化により「肌の悩みが増えた」と感じる人も多いのではないでしょうか。シワやシミといった悩みは加齢とともに誰にでも起こる現象です。年齢を理由に諦めてしまわず、体調の変化に合った生活習慣の見直しや、自分の肌に合ったスキンケアを行うことで、シワやシミなどの予防につながります。

当記事では、40代で若く見える人の特徴をはじめ、老けて見える原因も6つ解説します。生活習慣を見直し、セルフケアだけでなく美容医療についても知りたいという人はぜひご覧ください。

目次

1.若見えする!40代でシワがない人の特徴は?

老けて見える原因として、顔の目立つ位置にシワができ、メイクでも隠しきれない悩みをもつ人も多いでしょう。一方で、40代でもシワが少なく、いつまでも若々しい印象の人もいます。実は、年齢より若く見える人には、いくつかの特徴があります。

若く見せるためには意識したいポイントをおさえましょう。ここでは、40代でシワがない人の特徴を3つ紹介します。

1-1.自分に合ったスキンケア・UVケアをしている

老けて見えるのを、年齢のせいにして諦めると、シワはひどくなります。シワなどの老化現象は、誰にでも起こることです。しかし、若々しく見える人は、こまめに自分のケアを欠かしません。自分に合ったスキンケアや、UVケアをしています。

スキンケアやUVケアを怠ると、老化が進んだり、肌のダメージにつながったりします。若々しく見える人は、シワを防ぐための努力をしている人です。例えば、以下のようなスキンケア・UVケアが基本となります。

・保湿効果の高い化粧品を使う
・日焼け止めや日傘などで、紫外線対策をする

保湿や日焼け止めは肌質に合うものを選ぶことが大切です。ライフスタイルに合わせた保湿パックやUV帽子を選び、UVケア商品では、SPFの数値も意識して使用しましょう。

1-2.生活習慣に気を付けている

老けた印象の顔と若々しい印象の顔では、生活習慣が大きく違います。老け顔にならないためには、肌に優しい生活習慣が大切です。具体的には、以下の通りです。

・週に1回運動をする
・肌に刺激を与えない
・ハリやツヤを補うスキンケアをする

運動することで、肌のターンオーバーを促進し、美肌に導きます。運動は、肌の毛細血管の血液を隅々まで循環させ、血のめぐりをよくします。

また、肌への刺激は、肌の老化の原因です。洗顔やクレンジングの際には、強くこすらないように心掛けましょう。そして、ハリやツヤを補うスキンケアも大切です。年齢とともに失われがちなハリとツヤは、コラーゲンなどで肌の外から補います。

他の生活習慣では、食事、睡眠もとても大切な習慣です。また、40代は更年期も意識する時期でもあります。栄養バランスをとり、睡眠不足にならないように規則的な習慣を維持しましょう。

1-3.表情が明るい

表情が明るいのも大事な要素です。顔のシワ対策には、人生を前向きに楽しむ姿勢が肝になるでしょう。40代になると、顔のシワなどが目立ちはじめる原因として「無表情」があります。年齢とともに表情が乏しくなるため、顔の筋肉が劣化し、代謝が悪くなる傾向があります。
若々しく見える人の行動には以下のような特徴があります。

・明るく笑顔が多い
・自分磨きをしている
・自分に合った洋服やメイクをしている

明るく笑顔が多い人は、内面から出てくる感情が目に表れます。また、口元は、年齢とともに緩みやすいパーツです。そのため、口角を上げることで表情筋が鍛えられ、生き生きとした印象になります。また、顔のマッサージも効果的でしょう。そして自分磨きは、気持ちをポジティブにします。さらに、自分に合った洋服やメイクは、美しく見せてくれるでしょう。

2.【40代】老けて見える6つの原因

40代になると、肌の変化が気になりはじめる人も多くいます。40代の肌は「2度目の曲がり角」と言われ、複合的な肌の悩みが出る時期です。理由には、以下のような原因が考えられます。

・女性ホルモンの減少
・加齢による保湿三大因子の減少
・線維芽細胞の働きの衰え

まず、女性ホルモンの減少によって、コラーゲンを生成する力が弱くなるのが原因の1つです。また、肌の潤いを保つ保湿三大因子が減少したり、線維芽細胞の働きが衰えたりすることで、肌の老化が進む可能性があります。

若々しく見られるには、老けて見える理由を把握することが大切です。ここでは、老けて見える6つの原因を紹介します。

2-1.シワ

シワは、おでこ、目頭、口元、目元など、顔のさまざまな部分に見られます。その原因は、体力や代謝の低下です。「疲れやすくなった」と感じるような体力や代謝の低下によって、肌の代謝も下がり、ハリや潤いなどが少しずつ失われます。そのため、シワが現れやすくなります。

2-2.シミ・くすみ

シミ・くすみは、老けて見える大きな原因の1つです。シミは、長年紫外線を浴びることで肌の老化現象につながります。多くのシミは、紫外線による「光老化」によって現れます。光老化とは、長い時間をかけて貯蓄されて起こる肌の変化です。

また、くすみでは、40代の肌のターンオーバーが遅くなるため、古い角質が代謝され定着して起こります。そのため、肌色が変化し、くすんで見えるようになります。

2-3.たるみ

たるみの原因には「皮膚内部の老化」と「骨格老化」という2つの老化があります。皮膚内部の老化は、肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が衰えることで起こります。ハリと弾力を支えるコラーゲンやエラスチンと、水分を抱えるゼリー状の物質のヒアルロン酸は、健やかな肌に必要な成分です。

骨格老化は、老化によって顔の骨の骨量が減って、顔面骨が萎縮するため骨格が変化します。そのため、皮膚が影響を受けてたるみやくぼみができます。老化による変化は、皮膚の変化だけではありません。

2-4.クマ

目の下のクマの原因は、表皮をバリアする機能が低下するため起こります。そのため、乾燥が進行したり、メイクの刺激を受けやすくなったりします。また、真皮層にあるコラーゲンなどの生成が減るため、肌のハリが弱くなるのも要因の1つです。骨や筋肉の衰えによって、支えられなくなった脂肪が出るため、目の下のくぼみや影も目立つようになります。

2-5.白髪・髪のパサつき

髪の毛は面積が広く、第一印象に残りやすい部分です。髪の毛は、年齢とともにツヤが失われます。ツヤのないパサついた髪は、老けたイメージを与えるでしょう。また、加齢によって、白髪も増えていく傾向にあります。

40代になったら、年齢に合ったへアスタイルにするなどの対策が必要です。さらに、時代の変化に合わせたヘアスタイルにすると、若々しい印象になります。

2-6.体型・姿勢

若々しい人と老けて見える人の違いには、体型や姿勢にも現れます。姿勢によっては、痛みや病気につながる可能性もあるため、習慣としてついたクセを見直すことは大切です。ここでは、老けて見える姿勢を3つ紹介します。

猫背猫背は、肩から腰が丸くなった姿勢です。そのため、体のバランスをとろうとして、お腹が出てきます。猫背は、便秘や逆流性食道炎になるリスクがあります。
巻き肩また巻き肩は、肩が前に出ている姿勢です。長時間、前かがみの姿勢の人に多い傾向があり、胸郭が狭くなるため、肩こりや呼吸器障害を引き起こしやすいでしょう。
カメ首さらにカメ首は、いわゆるストレートネックとも言われます。首が前に傾き、頸椎のカーブがない状態です。カメ首は、二重あごの原因になったり、猫背や巻き肩との併発につながったりします。

3.【40代】セルフケアに加えて美容医療という選択肢も!

40代になると、さまざまな原因によって肌の悩みが一気に増えます。しかし、日頃のスキンケアや食事や睡眠といった生活習慣を見直すことで、シワやシミの予防が期待できます。定期的に、スキンケアの美容成分をチェックすることも大切です。しかし、セルフケアには限界があり、仕事が忙しかったり子育て中で時間が限られたりと、思うようにケアが行き届かない場合もあるでしょう。

もし、シワやエイジングケアで悩んでいる場合は、美容医療に相談する方法もあります。現在の美容医療には、シミやくすみを治療する「レーザー治療」や、シワやたるみを軽減する「医療ハイフ」という施術もあります。「医療ハイフ」では、シワ、たるみ、シミ、くすみの改善が期待できるため、肌にハリを出し若々しい印象を与えられるでしょう。

まとめ

40代でシワがない人には「自分に合ったスキンケア・UVケアをしている」「生活習慣に気をつけている」「表情が明るい」といった特徴があります。老けて見える原因にはたるみや目の下のクマ、体型や姿勢などがあります。40代は更年期を意識しはじめる時期でもあるため、体調の変化に合わせた生活習慣の見直しや、自分の肌に合ったスキンケアをすることで、シミやシワの予防につながるでしょう。

すでにできてしまったシワには、シワやたるみの軽減が期待できる施術「医療ハイフ」も1つの方法です。

※ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
※治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

肌年齢とは?基準・調べ方から若々しい印象の肌にするポイントまで

年齢を重ねるにつれて肌質は変わります。美容意識が高い方の中には、肌年齢が気になるという方もいるでしょう。肌年齢は、肌の水分量やメラニン量、肌のハリなどから分かります。表面的には、シワやシミ、たるみが判断材料になります。若々しい肌を維持するためには、肌年齢に応じた適切なケアが必要です。

今回は、肌年齢の概要・基準・調べ方と、肌年齢に影響を及ぼすNG習慣、肌を若々しく見せるポイントを紹介します。現在の肌年齢とNG習慣・ポイントを知って、みずみずしくハリのある肌を目指しましょう。

目次

1.そもそも肌年齢とは?

そもそも肌年齢とは、今の肌の状態がどの年齢の平均値と同程度の水準にあるかを表した数字です。肌年齢が実年齢と一致するとは限らず、また常に一定の数値を出すわけでもありません。

自分の肌年齢を調べることで肌の健康状態を把握できるとともに、日頃のスキンケアが正しく行えているかも確認できます。肌年齢が実年齢よりも若ければ、健康的な生活を送れており適切なスキンケアを実施できている可能性が高いと言えるでしょう。

2.肌年齢の基準

肌年齢を調べる際の主な測定基準となるのは、下記の4項目です。

【肌年齢測定の基準】

水分量(シワ)細胞の状態が若いほど、肌に含まれる水分量も多くなる
油分量肌が老化すると皮脂分泌量が減る
メラニン量(シミ)年齢を重ねるごとに肌に含まれるメラニン量が増える
肌のハリ(たるみ)加齢や紫外線によるダメージの蓄積によって、肌に含まれるコラーゲンの量が減少し、ハリが損なわれてたるむ

次に、肌年齢の調べ方を紹介します。

2-1.肌年齢の調べ方

肌年齢の調べ方はいくつかありますが、以下の方法が一般的です。

ネット上で公開されている肌年齢チェックリストを活用する
ネット上には、設問に答えることで肌年齢を推察できるセルフチェックリストが、さまざまなWebサイトで公開されています。外食時間や睡眠時間、喫煙の有無など日頃の生活習慣をはじめとした多角的な観点から、おおよその肌年齢を自己診断できるリストです。
アプリで診断する
近年は肌年齢を測定できるアプリも登場し、人気となっています。スマートフォンのカメラで肌表面の指定された場所を撮影すれば、アプリが写真から肌状態を分析して肌年齢を推定してくれる優れものです。測定時間も数分程度と短かく、無料で利用できるアプリもあり、気軽に試すことができます。

3.肌年齢に影響をおよぼすNG習慣

肌年齢が実際より高くなる原因として、以下のNG習慣を行っている可能性があります。自分に当てはまる項目がないか、チェックしてみましょう。

肌質や季節問わず同じスキンケアをしている
その人の肌質や季節によって、適切なスキンケア方法・アイテムは異なります。肌質や季節に合わないスキンケアを継続すると、アイテムの効果が薄れたりかえって肌トラブルを招いたりしかねません。
また「真夏しか紫外線対策を行わない」ことも、よくあるNG習慣です。紫外線は日光が出ている間ずっと降り注いでいるため、冬だからといって対策を怠ると紫外線のダメージをダイレクトに受けることになります。
夜更かしなどで睡眠時間を削っている
肌の新陳代謝やダメージの回復に必要な成長ホルモンが最も分泌されるのは、人が眠っている間です。睡眠時間を削ることで十分な量の成長ホルモンが分泌されないと、肌が若々しくなる機会を減らすことになります。
好き嫌いして必要な栄養をとらない
美肌を作るのに必要な栄養がなければ、若々しく健康的な肌を手に入れることはできません。たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく必要なだけ摂れているか、あらためて確認しましょう。
下を向いてスマホを見ている
下向きの前傾姿勢で長時間スマホを見ているとフェイスラインが緩みやすくなる上、首に寄ったシワも定着しやすくなります。また、スマホの画面から発せられる「ブルーライト」は、シミやくすみを引き起こす誘因の1つです。
スキンケアアイテムを規定以下の量しか使わない
化粧品メーカーがうたう商品の効果は、規定量を使用した場合の統計データを前提としています。「2プッシュ」と指定されているにもかかわらず「1プッシュ」しか使用しなければ、得られる効果は半分以下となるでしょう。

4.肌を若々しく見せるためのポイント4つ

肌年齢が上がらないようにしたり実年齢よりも引き下げたりするには、まず肌年齢に影響をおよぼすNG習慣を改めなければなりません。同時に、下記のポイントを実施することでより若々しく見せられる可能性が高まるでしょう。

・季節・活動場所を問わず紫外線対策をする
・季節に応じたスキンケアをする
・生活習慣を整える

ここでは、肌を若々しく見せるためのポイントを4つ紹介します。

4-1.季節・活動場所を問わず紫外線対策をする

若々しい肌を保つためには、1年を通じた紫外線対策が必須です。日焼け止めは数時間おきに塗り直す、日傘などを活用するといった対策を常に行いましょう。

基本的に9月~5月は真夏に比べて降り注ぐ量が減るものの、紫外線がゼロになるわけではありません。また、雪の照り返しなどにも紫外線が含まれていることを覚えておきましょう。

出典:環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」

曇りの日でも晴れの日の60%程度、雨の日でも30%程度は紫外線が降り注いでいます。屋内や日陰で活動する場合でも、紫外線は窓を通過したり空気で散乱されたりして影響を与えるため、注意が必要です。

出典:気象庁「雲と紫外線」

4-2.季節に応じたスキンケアをする

季節の気候に応じてスキンケアの方法や使用する基礎化粧品を変えることも、肌の若々しさを保つには有効です。季節によって変化する紫外線の量や湿度によって、肌が受けるダメージやうるおい方も変化します。

例えば、空気が乾燥しやすい冬には化粧水を重ねづけしたり、乳液だけでなくクリームも使用したりといった工夫をしましょう。特に、保湿は重要です。肌が若々しく見えるか否かは、肌の水分量が大きく影響します。肌のかさつきや乾燥を感じる方は、保湿成分が配合されたアイテムを積極的に選ぶとよいでしょう。

4-3.生活習慣を整える

普段の生活の中で、肌にダメージを与える行為や肌の修復を妨げる行動がある場合は、生活習慣を整えることが肝要です。懸命に紫外線対策やスキンケアに励んでも、生活習慣が乱れたままでは根本的な解決には至りません。

まずは十分な睡眠時間を確保して肌のターンオーバーと修復を促し、バランスのよい食事から肌に必要な栄養をしっかりと摂取するなど、身体の内側からケアしましょう。またストレスも肌の免疫力を下げ、肌荒れを引き起こす原因となります。適度な運動や趣味の時間を設け、定期的にストレスを発散することも重要です。

まとめ

肌年齢とは、現在の肌の状態がどの年齢と同程度であるかを示したものです。肌年齢を調べる方法としては、肌年齢チェックリストを利用する・アプリで診断するなどが挙げられます。

若々しい肌を保つためには、肌に悪影響をおよぼす悪習慣を正し、肌質や状態、季節などに応じたスキンケアをすることが大切です。
また、肌に悩みがある場合は医療ハイフなどの美容医療も選択肢の1つです。

【記事に関する免責事項】
・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

肌のハリ不足の原因は?スキンケア方法と弾力を維持するポイントも

肌のハリが失われる原因は、単純に加齢によるものだけではありません。工夫次第で肌のハリ・弾力を維持することは可能です。基本のスキンケアに加えて、生活習慣の見直しをするのも有効となります。また、顔の筋肉を鍛えることも1つの方法です。

当記事では、肌のハリが失われる4つの原因を解説した上で、肌のハリを保つスキンケア方法とポイントをご紹介します。ハリの低下を抑え、若々しく見える肌を目指している人は、ぜひ当記事をお読みください。

目次

1.肌のハリが失われる原因は?

最初に「ハリのある肌」と「ハリのない肌」の違いを理解しましょう。

ハリのある肌とは、下記のような特徴がある肌のことです。
・肌表面がピンと張っている
・指で触ると押し返すような弾力がある
・毛穴が目立たない

対して、ハリのない肌には下記のような特徴があります。
・ほうれい線や目元の小じわ、頬のたるみが見られる
・指で触ったときに硬さや乾燥を感じる
・毛穴の開きが目立つ

肌の乾燥や細かなシワが自覚できる場合は、肌がハリ不足の状態になっているサインです。肌のハリが失われる原因としては、以下で紹介する4つの要素が挙げられます。

1-1.真皮部分のコラーゲンとエラスチンの減少

肌のハリは、皮膚の真皮部分に存在する「コラーゲン」と「エラスチン」によって支えられています。コラーゲンは柔らかさを維持するタンパク質であり、エラスチンはコラーゲン同士をつないで弾力を維持するタンパク質です。

真皮部分のコラーゲンとエラスチンの量は20歳あたりを頂点として、以降は加齢とともに減少します。コラーゲンとエラスチンが不足した肌は柔らかさ・弾力を維持できません。結果として肌のハリが失われます。

1-2.紫外線による肌組織へのダメージ

太陽光などの紫外線による肌組織へのダメージも、肌のハリが失われる原因の1つです。

地上に届く紫外線はUV-AとUV-Bの2種類があります。UV-Aは真皮にまで到達して、真皮部分のコラーゲンとエラスチンを変性させる紫外線です。変性したコラーゲンとエラスチンは柔らかさ・弾力を維持できなくなり、肌のハリが失われます。

一方のUV-Bは、真皮部分まで到達はしないものの、肌の日焼けや乾燥を起こす力が強い紫外線です。乾燥した肌は刺激に弱くなり、肌荒れなどの肌トラブルが生じやすくなります。

1-3.加齢によるターンオーバーの遅れ

加齢が進むと皮膚のターンオーバーが遅れて、肌のハリが失われる原因となります。
皮膚のターンオーバーとは、皮膚の細胞が新しく作られてから古くなって剥がれ落ちるまでのサイクルです。皮膚のターンオーバーが行われることで保水力のある新しい細胞が作られて、ハリのある肌を保てます。

ターンオーバーのサイクルは常に一定ではなく、加齢によってサイクルの遅れが生じます。ターンオーバーが遅れると、保水力の失われた古い細胞がなかなか剝がれ落ちない状態となります。

1-4.顔の筋肉の弱化

肌のハリが失われる原因には顔の筋肉の弱化も挙げられます。
顔の筋肉とは、一般的に表情筋と呼ばれる筋肉のことです。表情筋は皮膚の組織よりも奥のほうに存在し、表皮部分や真皮部分の細胞を支える役割を果たしています。指で肌を押すと押し返すような弾力がある理由は、表情筋が皮膚の細胞をしっかりと支えているためです。

顔の筋肉が弱化すると、表情筋が皮膚の細胞を支える力も弱まります。肌の弾力がなくなり、指で触ったときに肌の硬さを感じるようになるでしょう。肌のたるみやシワも見られるようになり、肌のハリが失われます。

2.肌のハリを保つスキンケアのやり方

肌のハリを保つには、スキンケアを行うことが重要です。化粧水と乳液を使用したお手入れで肌の乾燥を防ぎ、潤いを保ちましょう。

肌のハリを保つスキンケアを行うためにはいくつかのポイントがあります。以下では正しいスキンケアの流れを2つのステップに分けて紹介します。

2-1.【STEP1】化粧水で肌に十分な潤いを与える

最初に洗顔をして、顔を清潔な状態にします。
洗顔をする際は洗顔料をしっかりと泡立てて、肌に泡だけが当たるように洗いましょう。肌に指や爪が当たると、肌に余計な負担をかけてしまいます。顔を拭く際もタオルでゴシゴシとこすらず、タオルを軽く押し当てて水気を取ってください。

洗顔後に、化粧水で肌に十分な潤いを与えます。スキンケア用のコットンに化粧水を含ませて、肌にやさしくパッティングしながら化粧水の成分をなじませましょう。

化粧水でのスキンケアが必要な理由は、水分によって皮膚表面に存在する角層細胞の形が整い、肌の保湿機能が働くためです。肌に十分な潤いがあると、ターンオーバーのサイクルが理想的な状態に近づくことも期待できます。

2-2.【STEP2】乳液で肌の潤いを閉じ込める

化粧水で肌に潤いを与えた後は、乳液で肌の潤いを閉じ込めましょう。乳液には油分が含まれていて、肌の潤いをしっかりと閉じ込められます。

乳液は手のひらに取り、温めておきましょう。乳液を温めると浸透力が高くなり、肌なじみもよくなります。

乳液は顔の中心から外側へと伸ばすように塗りましょう。塗る際は手のひら全体を使って、やさしく肌へとなじませます。最後に手のひらで顔を温めるようにハンドプレスをして、肌表面のベタつきがなくなったらスキンケアの完了です。

3.肌のハリ・弾力を維持するためのポイント3つ

肌のハリ・弾力を維持するためには、肌のハリを保つスキンケアに加えて、生活習慣の見直しや顔の筋力低下を抑えるストレッチも実践しましょう。肌表面の角質ケアを定期的に行うこともポイントです。

最後に、肌のハリ・弾力を維持するためのポイント3つを解説します。

3-1.規則正しい生活を送る

生活習慣の乱れやストレスは血行の悪化を招き、肌トラブルの発生やターンオーバーの遅れにつながります。肌のハリ・弾力を維持するためには肌の健康状態をよくすることが欠かせません。規則正しい生活を送りましょう。

規則正しい生活とは、下記のような生活です。
・栄養バランスのよい食事を1日3食摂る
・適度に運動をする
・夜更かしはせず、良質な睡眠を取る
・ストレスは溜め込まずに発散する

また、喫煙習慣がある方は喫煙を控えましょう。喫煙は体内のビタミンCを消費すると言われており、肌に悪影響を及ぼします。

規則正しい生活を送ることで血流がスムーズになり、肌トラブルやターンオーバーの遅れがない肌に近づきます。

3-2.表情筋を鍛える

表情筋を鍛えることで、顔の筋肉の弱化を防ぎ肌のハリを保ちやすくなります。喜怒哀楽の表情を普段からあまり表さない人は表情筋が衰えやすいため、意識的に表情筋を鍛えて対策しましょう。

表情筋を鍛える方法としては、簡単に取り組める「あいうえお体操」や「舌回し」が有効です。

・あいうえお体操
「あいうえお」の発声に合わせて口を大きく動かす体操です。目や頬の筋肉も意識して動かすことで表情筋をしっかりと鍛えられます。実際に声を出さなくても問題ありません。

・舌回し
口を閉じた状態で、頬を内側から押すように舌を回して動かします。右回り・左回りの両方で舌回しを行いましょう。何度も行うことで口の周りや舌の筋肉を鍛えられます。

3-3.定期的に角質ケアをする

ターンオーバーが遅れている肌の表面には古い角質が蓄積されています。古い角質は保湿力が低く化粧水や乳液が浸透しにくいため、定期的に角質ケアをしましょう。

家庭で行える角質ケアとしては、専用の洗顔料を使用する酵素洗顔やピーリングがあります。製品ごとに含まれる成分や肌への負担が異なるため、自分の肌に合った方法を選びましょう。

角質ケアの選択肢には、医療ハイフを受ける方法もあります。医療ハイフは、超音波の熱エネルギーを用いて皮膚の内部に働きかける「高密度焦点式超音波」のことです。医療ハイフは医療機関・クリニックで受けられます。

まとめ

肌のハリは、コラーゲンとエラスチンの減少や顔の筋肉の弱化、紫外線による肌組織へのダメージの蓄積、ターンオーバーの遅れなどが原因で失われると言われています。

肌のハリを保つには、化粧水と乳液の両方を正しく使うことがポイントです。また、規則正しい生活を送る、表情筋を鍛える、角質ケアをすることで、ハリの維持を期待できます。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

綺麗な肌にする方法6選!肌の状態を知るサインやスキンケアのコツも

綺麗な肌にする方法は多種多様です。肌の状態やトラブルの原因を把握した上で、適切な対策をとりましょう。正しい方法・手順で肌をお手入れすることで、美肌を目指すことは可能です。肌質などによっては、美容医療も選択肢の1つです。

当記事では、綺麗な肌の特徴と肌の状態を知るサインをご紹介します。また、肌を綺麗にする方法として、スキンケアと習慣のそれぞれで6つ取り上げ、解説します。綺麗な肌を目指している人はご一読ください。

目次

1.綺麗な肌とは?どんな特徴があるの?

綺麗な肌が持っている主な特徴として、以下の4点が挙げられます。

・潤いがある

綺麗な肌は、肌表面の角層にセラミドや皮脂膜などの保湿因子がたっぷりと存在していて潤いがあります。潤いがある肌とは、角層が水分を十分に含んでいる状態のことです。潤いがある肌は指で触ったときに柔らかく、しっとりとしています。

・ハリツヤがある

ハリツヤがある肌とは、指で触れたときに肌が押し返してくるようなハリ感と、見た目にきらめくようなツヤ感がある状態のことです。ハリツヤがある肌はシワや皮膚のたるみが目立ちません。ハリ感は表皮の奥にある真皮部分の状態、ツヤ感は表皮部分の状態が良好であることを示しています。

・きめが細かい

肌の表面は、「皮溝」と呼ばれる溝と、皮溝で囲まれた「皮丘」と呼ばれる膨らんだ部分で構成されています。きめが細かい肌とは、皮溝と皮丘の形が綺麗に整った状態のことです。きめが細かい肌は皮膚のターンオーバーが正常に行われていて、指で触れたときになめらかな質感があります。

・血色がいい

血色がいい肌とは、肌の下を巡る血液の色がうっすらと見える状態のことです。血液は細胞組織に酸素や栄養を運ぶ働きがあり、血色のよさは肌のコンディションが良好である証と言えます。血液の巡りは新陳代謝にもかかわりがあり、美容を考えるときに重要なポイントです。

2.【スキンケア編】肌を綺麗にする方法

綺麗な肌を目指すためには、お手入れの基本としてスキンケアを行うことが重要です。スキンケアは間違った方法で行うと肌に負担をかけるため、正しいやり方でスキンケアを行いましょう。また、スキンケア用品は肌の悩みに応じた商品を使用することが大切です。

以下では、スキンケアの正しいやり方とポイント、肌質に合ったスキンケア用品のタイプを紹介します。

2-1.クレンジングでメイク汚れをしっかり落とす

日中のメイクを夜間や就寝中もそのままにしていると、肌に大きな負担がかかります。帰宅後はクレンジング剤を使ってメイク汚れをしっかり落としましょう。

クレンジングのポイントは、なるべく肌に負担をかけずにメイクを浮き上がらせることです。クレンジング剤は1分程度を目安として肌になじませてから、指の腹で丁寧にメイクを落とします。

クレンジング剤はメイクを落とす力が強い順に、オイルタイプ・バームタイプ・ジェルタイプ・クリームタイプ・ミルクタイプの5種類が存在します。メイクを落とす力が強い商品は、肌への負担も大きい点に注意してください。

濃いメイクをする人やオイリー肌の人はオイルタイプやバームタイプ、敏感肌の人はクリームタイプやミルクタイプのクレンジング剤を使用するとよいでしょう。

2-2.ぬるま湯と弾力のある泡で優しく肌を洗う

クレンジング後や普段の洗顔をする際は、ぬるま湯を使いましょう。
熱いお湯で洗顔をすると皮脂が必要以上に落ちて、肌の乾燥を招きます。ぬるま湯で肌を温めて、毛穴を広げて汚れを落としやすくすることがポイントです。

また、洗顔料はしっかりと泡立てて、泡で顔を洗いましょう。指や手のひらでゴシゴシと顔を洗うと肌への刺激となります。皮脂の溜まりやすいおでこ・鼻のTゾーンと、角質の溜まりやすい頬・口周り・あごのUゾーンを意識して、弾力のある泡で優しく肌を洗ってください。洗顔後は肌にタオルを軽く当てて水気を取ります。

2-3.高保湿の化粧水・乳液で肌へ十分に水分を与える

洗顔後の肌は皮脂が落ちていて、とても乾燥しやすい状態です。高保湿の化粧水・乳液で肌へ十分に水分を与えましょう。

まずは化粧水を手やコットンに取り、顔のパーツごとに分けて塗ります。指で顔の中側から外側へと優しく伸ばし、最後に手のひら全体でハンドプレスして肌に浸透させましょう。次に乳液を適量手に取り、手のひらで軽く温めてからパーツごとに分けて塗ります。目元・頬・口周りなどの乾燥しやすい部位は優先的に乳液を塗ることがポイントです。

化粧水は柔軟化粧水・収れん化粧水・ふきとり化粧水の3種類があります。肌の保湿を目的としている場合は柔軟化粧水を選びましょう。

3.【習慣編】肌を綺麗にする方法

基本のスキンケアで肌を整える以外に、毎日の生活習慣を見直すことも綺麗な肌に近づくための重要な一歩です。綺麗な肌に導く習慣としては、「紫外線対策」「良質な食事・睡眠」「適度な運動」などが挙げられます。

最後に、肌を綺麗にする3つの習慣について、具体的にどのようなことを行えばよいかを解説します。

3-1.紫外線対策をする

紫外線は肌荒れ・しみ・くすみといった肌トラブルの原因となります。肌を綺麗に保つためには紫外線対策を行いましょう。

紫外線は夏の屋外に多いというイメージが持たれていますが、実際には1年を通して紫外線は降り注いでいます。紫外線は窓からも入ってくるため、季節・天候や屋内外を問わず、こまめな紫外線対策が重要です。

紫外線対策としては、日焼け止めの利用や、UVカット仕様の日傘・帽子・長袖の着用が挙げられます。日焼け止めはなるべく肌への負担が少ない商品を選び、外出時は衣服で覆われていない肌にムラなく塗りましょう。紫外線対策をしっかりと行うことで、紫外線による肌への悪影響を抑えられます。

3-2.良質な食事・睡眠をとる

栄養バランスの偏りや睡眠不足は肌の健康状態を低下させ、肌荒れやニキビの原因となります。良質な食事・睡眠をとり、肌トラブルがない肌を目指しましょう。

良質な食事とは、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取できる食事です。炭水化物・脂質はダイエットの大敵として避ける人が多いものの、全く摂取しない食生活も肌にはよくありません。炭水化物は脳や身体を動かすエネルギーであり、脂質はバリア機能の役割を果たす皮脂分泌に欠かせない栄養素です。栄養の過剰な摂取や制限をせずに、バランスのよい食事をとりましょう。

良質な睡眠をとるためには、入浴は38℃程度のお湯に浸かり、夕食は就寝する2~3時間前までに済ませます。パソコンやスマホのブルーライトは睡眠の質を低下させるため、就寝前にはパソコンやスマホの画面を見ないようにしましょう。

3-3.適度に運動・ストレッチをする

肌を綺麗にするためには適度な運動・ストレッチをすることも大切です。運度・ストレッチをすると身体が温まり、ストレスの発散もできます。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が効果的です。軽い運動であれば筋肉痛になりにくく、毎日の習慣として行いやすいでしょう。

ストレッチは、反動を使わない静的ストレッチが有効です。深呼吸をしながら肩や腕、足の筋肉をゆっくりと伸ばし、そのままの姿勢を10~30秒保ちます。筋肉を限界まで伸ばす必要はなく、自分が気持ちいいと感じる程度のストレッチを行うだけでかまいません。

仕事や家事で毎日忙しい人も、身体への負担が少ない運動・ストレッチをぜひ習慣化してはいかがでしょうか。

まとめ

肌を綺麗にする方法としては、基本のスキンケアに加えたスペシャルケアと、良質な睡眠・食事や適度な運動、紫外線対策といった習慣づけが挙げられます。美肌を目指すのであれば過剰なケアはせず、正しい洗顔やスキンケア、肌への刺激を抑える習慣を理解し、身につけましょう。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

エイジングケアとは?代表的な方法や効果的に行うポイントも

エイジングケアとは、加齢による肌の衰えを化粧品や生活習慣の改善などにより補うことや、事前に防ぐことなどを指します。エイジングケアを始めるタイミングに決まりはなく、肌の変化が気になり始めた時が適切です。

この記事では、エイジングケアの意味や必要性に加え、エイジングケアの6つの基本的な方法、効果が期待できる美容医療の種類などを解説します。年齢が気になり始めた方、以前より肌の調子が悪くなり悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.エイジングケアとは?

エイジングケアとは、「エイジング(加齢)」による肌の変化に応じた「ケア(お手入れ)」をすることです。加齢によって分泌量や生成力が減少する成分を、化粧品などで外部から補ったり、生活習慣の改善などで内部から強化したりします。また紫外線や乾燥といった、肌老化や肌トラブルを招く原因を可能な限り取り除く努力も、エイジングケアの1つです。

ここでは、エイジングケアに関して知っておきたい情報を3つ紹介します。

1-1.加齢により肌はどうなる?

まずは、年を重ねると肌にどのような変化が生じる恐れがあるかを把握しておきましょう。個人の体質や生活習慣などによっても差はあるものの、おおむね下記のような変化が起きる可能性が高くなります。

【加齢による肌の変化の例】
●代謝が落ちて古い角質が溜まりやすくなる
●ハリや弾力を作り出すコラーゲンの生成量が減少する
●保湿力を高めるヒアルロン酸の分泌量が減少する
●バリア機能が落ちて外部からの影響を受けやすくなる

1-2.エイジングケアを始めるタイミングは?

エイジングケアを検討する際は、年齢ではなくそのときの肌状態に合わせて、自分自身に必要なケアを見極めることが大切です。一般的には、20代の中ごろになると少しずつ肌の衰えを示す「エイジングサイン」が表れやすくなります。

【エイジングサインの例】
●肌が乾燥しやすくなる
●夕方になると肌がくすむ
●シミ・そばかすが目立ちだす
●目元・口元に小じわが生じる
●肌のふっくら感が減る
●毛穴が縦に伸びる
●口角が下がり気味になる
●ほうれい線がくっきり見えてくる
●ファンデーションのノリが悪くなる
●化粧が崩れやすくなる

肌の状態に少しでも変化が出たと感じたら、エイジングケアの始めどきと言ってよいでしょう。

1-3.若い頃と同じケアでは不十分なことが多い

10代~20代前半の頃は、「軽い肌荒れなら時間が経てば治る」「乳液やクリームがなくても大丈夫」という経験がある人もいるでしょう。しかし年齢を重ねるとともに身体の代謝は低下し、肌細胞の保水力や皮脂の分泌量も減少するケースが一般的です。

若い頃と同じケアでは、肌ダメージの修復が遅れたり水分量・油分量が不足したりして一気に老化が進みかねません。スキンケアは年齢に応じた方法・アイテムを選ぶことが大切です。

2.エイジングケアの基本

「肌の変化が気になるから、早めにエイジングケアを取り入れたい」と考えても、何から手をつければよいか分からない人もいるでしょう。エイジングケアは思い出した時にやるのではなく、基本を押さえた上で習慣的に行うことが大切です。

ここでは、エイジングケアの基本を解説します。

2-1.正しいスキンケアを行う

正しいスキンケアの継続は、エイジングケアに欠かせません。スキンケアを行う際は、できる限り肌に刺激を与えないことと手順を省略しないことを意識しましょう。

【正しいスキンケアのポイント】
●「肌の変化が気になるから、早めにエイジングケアを取り入れたい」と考えても、何から手をつければよいか分からない人もいるでしょう。エイジングケアは思い出した時にやるのではなく、基本を押さえた上で習慣的に行うことが大切です。
●メイクをした日は必ずクレンジングを行う
●洗い流せるタイプのクレンジングを使う
●洗顔料は8分立て程度に泡立てたっぷり使う
●すすぎは32~34℃のぬるま湯を使う
●化粧水などはハンドプレスで優しくなじませる
●化粧水や乳液などはできるだけライン使いする
●化粧品はメーカーの推奨する量以上を使う

2-2.内側からのケアを行う

肌は日々の食事からできています。正しいスキンケアを継続していても、肌が必要とする栄養素が補充できなければ望む効果は得られないでしょう。肌の若々しさを保つためには、食生活に気をつけて身体の内側からケアすることも大切です。

【内側からのケアする際のポイント】
●栄養バランスのよい食事を心がける
●抗酸化作用を持つビタミンA・C・Eを多く含む食べものを摂る
●コラーゲンを作り出すたんぱく質を摂る
●のどに渇きを感じる前に十分な水を飲む
●サプリメントも活用する
●添加物や油を摂りすぎないよう気をつける
●過度な飲酒・喫煙は避ける

2-3.紫外線対策を行う

紫外線はメラニンの生成を促してシミやくすみを招き、肌のハリ成分を傷つけることでシワやたるみを引き起こす原因となります。紫外線は太陽光が当たる場所であればどこでも影響があると考えてよいため、常に対策を怠らないことが大切です。

【紫外線対策のポイント】
●季節や天候、屋内外に関わりなく一年中対策する
●日焼け止めは数時間おきに塗り直す
●UVカット効果のある化粧品や服を選ぶ
●日傘なども活用する

2-4.睡眠をよく取る

傷ついた肌の修復やターンオーバーの正常化に必要な成長ホルモンは睡眠中、特に入眠後90程度経過し深い眠りが訪れた時に多く分泌されると言われています。若々しく美しい肌の維持や実現を目指すなら、良質な睡眠が欠かせません。

【良質な睡眠のポイント】
●快適に眠れる空間を整える
●身体にあった寝具や寝間着を使用する
●生活のリズムを整える
●睡眠時間を一定に保つ
●睡眠時間は6時間以上確保する
●寝る1.5時間程度前に、39~40℃のお湯へ10~15分浸かる

2-5.肌の悩みに合わせたアイテムを使う

エイジングケアでは、アイテム選びも重要です。肌の乾燥対策には保湿ケア成分、くすみやごわつきには角質ケア成分といったように、改善したい悩みに対応したエイジングケア成分が配合されたアイテムを選びましょう。

肌悩みの種類効果が期待できる構成成分の例
乾燥・キメの粗さ●セラミド
●ヒアルロン酸
●コラーゲン
●植物エキス
シミ・くすみ・黒ずみ●ビタミンC誘導体
●プラセンタエキス
●アルブチン
●トラネキサム酸
シワ・たるみ・ほうれい線●レチノール
●ナイアシンアミド
●ビタミンC誘導体
●ペプチド

また、化粧水や乳液といった通常のケアにブースターオイルや美容液を加えたり、フェイスパックなどのスペシャルケアをプラスしたりする方法もおすすめです。

2-6.適度な運動を行う

若々しく見える肌を目指すためには、顔だけでなく全身を若々しく健康に保つことが望ましいと言われています。日々の生活に適度な運動を取り入れ継続することで、身体の血流を改善し代謝を高める効果や、ストレスを解消する効果が期待できるでしょう。

【運動のポイント】
●軽く息が上がる程度の運動を継続する
●運動中の紫外線対策は徹底する
●排気ガスの少ないところで行う
●下半身の筋肉を意識して鍛える

まとめ

年齢を重ねると、肌の保水力や皮脂の分泌量が少なくなったり、身体の代謝が低下したりするため、以前よりも肌の調子を保つことが難しくなります。若いころと同じを続けるのではなく、年齢や肌の状態に合わせたエイジングケアを行うことが大切です。

エイジングケアの基本は、基本的なスキンケアを正しく行う他、食事など内側からのケアや紫外線への対策などが挙げられます。


この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

スキンケアとは?基本的なポイントと肌タイプごとのスキンケア方法も

スキンケアは肌の手入れを指す言葉で、肌を清潔に保つほか、外的刺激から守ったり、見た目をよくしたりするために行います。肌の状態が気になり、スキンケアをしっかり行いたいものの、どのような方法が適しているか分からない方もいるでしょう。

この記事では、スキンケアが重要である理由からスキンケアのポイント、肌タイプごとのスキンケア方法までを詳しく解説します。スキンケアについて知識を深めたい、スキンケア方法を見直したい方はぜひ参考にしてください。

目次

1.スキンケアとは?なぜ重要?

スキンケアとは、肌に付着した汚れを取り除いてお手入れすることを意味します。スキンケアの主な目的は、下記の3つです。

スキンケアの主な目的
・肌を清潔に保つ
・外的刺激から角質層を守る
・肌の見た目をよくする

肌に付着する汚れは、汗・ほこり・花粉・細菌などさまざまです。目に見える汚れもあれば、花粉や細菌など目に見えにくい汚れもあります。肌トラブルを引き起こさないためにも、肌の汚れは洗顔でしっかり取り除くことが大切です。

肌の汚れを取り除いた後は、化粧水や乳液などで必要な水分や栄養分を補います。水分や栄養のバランスが整っている肌は、バリア機能が高く、外的刺激による角質層への影響を軽減できることが特徴です。

肌の状態を健やかに整えるためには、普段から適切なスキンケアを行う必要があります。紫外線による肌ダメージを防ぐためのUVケアも、スキンケアの1つです。

2.スキンケア|基本のポイント3つ

スキンケアの基本は、「洗う」「保湿する」「内側からケアする」の3つです。スキンケアでは、化粧水・美容液・乳液・クリームなどの基礎化粧品を使う順番も重要となります。

また、「スキンケア=肌表面からのアプローチ」と考える人が多く見られますが、健やかな肌状態の維持には内側からのケアもかかせません。洗顔と保湿による肌表面からのスキンケアだけでなく、内側からのスキンケアも意識しましょう。
ここでは、肌表面からのスキンケアと内側からのスキンケアについて詳しく解説します。

2-1.洗う

スキンケアでは、まず肌に付着した汚れを取り除きます。
肌に優しい洗顔のやり方とポイントは、下記の通りです。

1.メイクを落とす

・クレンジング料の油性成分でメイク汚れを浮かび上がらせる
・ポイントメイクはリムーバーで落とす

2.洗顔剤で洗う
・洗顔剤や石鹸を泡立てて肌の汚れを落とす
・肌の摩擦を避けるために撫でるように洗う

3.しっかり洗い流す
・洗顔剤が残らないように洗い流す
・清潔なタオルで優しく水分を拭き取る

目元や口元などのポイントメイクは、クレンジング料では落ちない場合があります。強く擦ると肌ダメージの原因となるため、専用リムーバーを使いましょう。

洗顔剤は、肌のタイプや肌の状態に合った商品を使うことがポイントです。また、洗顔剤の洗い残しは、肌への刺激となります。肌トラブルの原因とならないように、しっかり洗い流しましょう。

2-2.保湿・保護する

洗顔後は、できるだけ早く肌に水分と油分を補います。洗顔後の保湿・保護の流れは、下記の通りです。

1.化粧水で保湿する
2.美容液で集中ケアする
3.乳液・クリームで水分の蒸散を防ぐ

肌の乾燥が気になる部分には、化粧水をたっぷり使いましょう。しかし、化粧水や美容液でケアしただけでは、せっかく肌に与えた水分や美容成分が蒸散してしまいます。化粧水や美容液の後は、乳液やクリームで肌を保護することが大切です。

乳液とクリームには、肌に油分の膜を作って肌を保護する役割があります。肌の状態に合わせて選びましょう。シートタイプのパックを使用する場合は、化粧水・シートパック・美容液・乳液の順番で使うと効果的です。

スキンケアの時間を短縮したい人は、1つで化粧品・美容液・乳液の役割をこなすオールインワン化粧品を試してみましょう。

2-3.内側からのケアをする

肌表面からのスキンケアを徹底しても、生活習慣の乱れがあると肌トラブルが起こりやすくなります。肌トラブルが起こりやすい人の特徴は、下記の通りです。

肌トラブルが起こりやすい人の特徴
・睡眠時間が足りていない
・ストレスが溜まっている
・食事の栄養バランスが悪い
・血行不良で冷えを感じやすい

内側から肌の調子を整えるには、栄養バランスの取れた食事と規則正しい生活習慣を心がける必要があります。抗酸化ケアのためには、食事のみでは不十分になりがちなので、サプリメントの摂取も心がけましょう。

「食事や睡眠の質を高める」「ストレスを発散する」「適度に運動する」ことは、スキンケアだけでなく健康な体の維持にも役立ちます。

3.肌のタイプ・状態によってスキンケア方法は異なる

スキンケアは、肌表面と内面の両方からケアすることが基本です。ただし、適切なスキンケア方法は、肌のタイプや状態によって異なります。肌質には個人差があるため、自分に合ったスキンケア方法を知ることが大切です。
ここでは、5つの肌タイプの特徴と、肌悩み別に適したスキンケア方法を解説します。

3-1.バランスの取れた普通肌

普通肌は、肌の水分量や皮脂量のバランスがよく、うるおいがある肌状態です。
皮脂量が少なくて水分量が多いため、べたつきやかさつきがなく安定しています。また、バリア機能が高く、肌トラブルも少ない傾向にあります。ただし、季節の変わり目は、皮脂量が多くなったり乾燥したり肌状態が変化しやすいため、肌トラブルに注意しましょう。

普通肌の人は、季節に合わせてスキンケアを見直すことがおすすめです。例えば、乾燥が気になる季節は、乳液やクリームの量を多めにするとよいでしょう。

3-2.乾燥肌

乾燥肌は、肌表面が乾燥していてデリケートな肌状態です。
水分量と皮脂量の両方が不足した状態で、肌トラブルに悩む人も少なくありません。肌のかさつきや洗顔後の肌のツッパリを感じやすいことが特徴です。洗浄力が強すぎる洗顔剤を使うと、刺激となり肌トラブルが起こりやすくなります。

乾燥肌の人には、保湿力に優れたスキンケア商品が適しています。バリア機能を補うために、乳液やクリームでしっかりケアしましょう。

3-3.脂性肌

脂性肌は、皮脂が過剰に分泌されることで皮脂量と水分量が多くなっている肌状態です。オイリー肌とも呼ばれます。「ニキビや吹き出物ができやすい」「毛穴汚れが目立つ」などの肌トラブルが起きやすい肌タイプです。

テカリやべたつきが気になるからと言って、頻繁にスクラブ洗顔をしたり化粧水だけでケアを終わらせたりすることは避けましょう。

脂性肌の人には、皮脂をしっかり落とせる皮脂吸収力に優れた洗顔剤が適しています。化粧水で保湿した後は、乳液またはクリームでシンプルなケアを心がけましょう。

3-4.混合肌

混合肌は、「おでこはべたついて頬はかさつく」など、部位によって肌状態が異なります。皮脂量は多く水分量が少ないことが特徴で、季節によって肌質が変化する人もいます。

混合肌の人は、肌状態や部位に合わせてスキンケア方法を変えることがポイントです。油脂性肌の部分は皮脂をしっかり洗い落とし、乾燥肌の部分は優しく手早くケアします。

洗顔後は、化粧水と乳液またはクリームでケアします。乳液やクリームは、脂性肌の部分は薄く塗り、乾燥が気になる部分にはたっぷり塗りましょう。

3-5.トラブルのある肌

肌の悩みで多いトラブルは、下記の通りです。

トラブルの例
・ニキビや吹き出物
・毛穴の開き
・毛穴の黒ずみ
・かさつき

すでに肌トラブルが起こっている場合は、トラブルに合った方法でスキンケアを行います。
ニキビや吹き出物の原因は、皮脂の過剰分泌・肌の乾燥・ターンオーバーの乱れであることが一般的です。肌の状態をチェックして、乾燥肌向けや脂性肌向けのスキンケアを行いましょう。

毛穴の悩みには、毛穴ケアできる洗顔剤や毛穴の引き締めにつながるスキンケア商品が適しています。肌のかさつきが気になる場合は、保湿・保護に力を入れましょう。

まとめ

スキンケアを行う際は、洗浄・保湿・内側からのケアなどのポイントを押さえ、ケア用品を使う順番も守りましょう。顔の場合、一般的にはクレンジング・洗顔の後、保湿・美容液・乳液またはクリームの順で使用します。

なお、肌には皮脂のバランスが取れた普通肌に加え、乾燥肌や脂性肌といったタイプがあり、それぞれに適したケアが必要です。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

乾燥対策はなぜ必要?肌の乾燥対策や見落としがちなポイントも紹介

空気の乾燥は肌から潤いを奪ってしまうため、日頃から正しいスキンケアをして乾燥対策をとることは大切です。スキンケア方法だけでなく、食生活や生活習慣を見直したり、紫外線を防いだりすることで効率よく乾燥対策ができます。

当記事では、乾燥対策をとる必要性をはじめ乾燥による肌トラブルについて詳しく解説します。スキンケア方法や紫外線対策、体の内側からも肌の調子を整え、乾燥対策がしたいという人はぜひご一読ください。

目次

1.乾燥対策はなぜ必要?

空気の乾燥は、以下のような影響を体に及ぼす可能性があります。

・ドライアイになる
・風邪/インフルエンザなど感染リスクが高まる
・体内の水分が奪われ脱水症状になる
・肌が乾燥する
・かゆみや炎症など肌トラブルが起きやすくなる

ここでは、乾燥と肌トラブルの関係を解説します。

1-1.乾燥による肌トラブルも

乾燥は、肌トラブルを引き起こす原因の1つです。表皮の最も外側にある「角層」は外部刺激から肌を守っていますが、潤いが不足すると細胞のきめが乱れてバリア機能が低下します。

バリア機能が低下した肌はホコリ・菌など外部からの刺激に弱くなり、肌荒れや湿疹、ニキビなどが生じやすくなります。また、潤いが不足するとツヤ・はりが少なくなり、シワやたるみ、パサつき、メイクのりの悪さにもつながるでしょう。

肌が乾燥する理由は、空気の乾燥だけではありません。乾燥肌を招く要因は以下も挙げられます。

・紫外線ダメージ

紫外線は肌に炎症を与え、角質層の潤いを保つ力を弱くします。水分が少ないと細胞間に隙間ができ、内部まで紫外線が侵入しやすくなるため、さらに乾燥が進むでしょう。

・誤ったスキンケア方法

普段のスキンケア方法が、肌の潤いに必要な油分を奪うことがあります。バリア機能には一定の皮脂が欠かせないため、落としすぎには注意が必要です。また洗顔時の強い摩擦も、バリア機能にダメージを与える要因になります。

・加齢

年齢とともに肌の水分量は下がっていきます。水分を保つ役割のある天然保湿因子やセラミドが減少するため、肌の潤いをキープしにくくなるでしょう。皮脂の分泌も少なくなり、足りない分をスキンローションで補う必要があります。

2.肌の乾燥対策の方法

乾燥肌の悩みを解決するには、ハンドクリームやボディークリームでケアするだけでなく、肌が乾燥する原因を防ぐことも重要です。具体的には紫外線を防いだり、スキンケア方法を見直したり、少しの心がけでできる方法があります。

ここでは、肌の乾燥を防ぐ4つの対処法を紹介します。

2-1.部屋の乾燥を防ぐ

部屋が乾燥していると肌表面の水分が奪われるため、湿度計をこまめにチェックし、湿度を50%以上に保つよう、必要に応じて加湿器で調整すると良いでしょう。

部屋の広さに合った加湿器なら、部屋全体を加湿できて快適に過ごせます。オフィスデスクやベッドサイドに卓上サイズを置くのもよいでしょう。アロマオイルを垂らせる加湿器もあり、香りを楽しみながら乾燥対策ができます。

加湿器以外にも、以下のような部屋の湿度を上げる方法があります。
・洗濯物を室内干しする
・お湯を張ったコップを置く
・濡れたタオルをかける
・ストーブなど燃焼で暖める暖房器具を使う
・観葉植物を置く

洗濯物やバスタオルなど濡れたものを干すと、徐々に水分が蒸発し部屋の湿度が保たれます。ただし部分的に加湿しすぎると、湿気で結露やカビが発生するおそれがあるため注意してください。

冬場はガスストーブや石油ストーブを使用すると、燃焼時に発生する水蒸気で部屋が適度に加湿されます。ただし火災に注意し、こまめな換気が必要です。

また、植物には夏を中心に葉から水分を蒸散する働きがあります。蒸散から得られる湿度は加湿器と比べるとわずかではありますが、観葉植物を置くことで湿度管理に気を配るようになり、乾燥対策への意識が高まるでしょう。

2-2.紫外線を防ぐ

帽子や日傘、日焼け止めで肌に与える紫外線ダメージを減らすことが大切です。紫外線は一年中降り注いでいるため、季節を問わず紫外線対策を行う必要があります。

日焼け止めには効果を表す数値があり、日常生活ではSPF20~30が適しています。 屋外で過ごす時間が長いならSPF30~50・PA++++以上がよいでしょう。乾燥により肌が敏感になっている場合は、肌に刺激となる成分の少ない商品を選んでください。保湿成分入りなら、紫外線を防ぎながら乾燥ケアも行えます。

2-3.スキンケア方法を見直す

乾燥の原因となるスキンケア方法は以下が挙げられます。
・洗顔を1日に何回も行う
・ゴシゴシとこすって顔を洗う
・洗浄力の強い洗顔料を使う
・パチパチと化粧水・乳液をたたき込む
・洗顔後すぐにスキンケアをしない

過度な洗顔は必要な皮脂膜まで落とし、肌の水分保持力が低下します。また、基礎化粧品をつける際に肌を強くこすったりたたいたりして刺激を与えるのもよくありません。

見直しが必要な人は、下記の注意点を意識してスキンケアをしましょう。

メイク落としはクリームやミルクタイプを選ぶ
クリームやミルククレンジングを使用すると、潤いを保ちながらメイクを落とせます。オイルタイプは油分を落とす力が強く、必要な皮脂も取り除くため、乾燥肌には向いていません。
低刺激の洗顔料で優しく洗顔する。
洗顔料は皮脂対策用のさっぱりタイプを避け、乾燥肌・敏感肌向けの商品を選びましょう。洗顔は、多くても朝と夜の2回までにして、たっぷりの泡で優しく洗います。
優しく丁寧なスキンケアを心がける
洗顔後は肌が乾燥しやすいため、すぐにスキンケアが必要です。こすらず、手のひらで包み込むように優しく化粧水・乳液をなじませます。乾燥が特に気になる場合は、ホットタオルで毛穴を開かせてからスキンケアをすると、肌になじみやすくなります。

乾燥肌の人は、低刺激タイプや保湿力を高める美容成分の入ったアイテムで手入れすることが大切です。

ただし品質がよくても成分が合わないことがあるため、トライアルセットで肌に合うか試すとよいでしょう。

2-4.食生活・生活習慣を見直す

潤った肌を保つには、健康的な食生活と生活習慣が欠かせません。必要な栄養素を含んだバランスのよい食事を心がけましょう。たんぱく質やビタミンB群、ビタミンA、ビタミンC、などは肌の調子を整える働きがあり、乾燥によるダメージの修復が期待できます。

以下は乾燥対策によい栄養素と摂取できる食べ物の例です。

栄養素働き多く含まれる食材
タンパク質皮膚の細胞をつくる卵、肉、大豆、乳製品など
ビタミンA肌の保湿力を高めるにんじん、ほうれん草、レバーなど
ビタミンB群
ビタミンE
亜鉛
ターンオーバーを整える【ビタミンB群】
納豆、マグロなど
【ビタミンE】
アーモンド、大豆、パプリカなど
【亜鉛】
牡蠣、カニなど
ビタミンCコラーゲンの生成ブロッコリー・キウイ・イチゴなど

また、生活習慣を見直してよい睡眠を取りましょう。十分な睡眠時間は新陳代謝を高め、皮膚の細胞を新しくするターンオーバー周期を整えます。入浴は就寝1~2時間前までに済ませ、就寝前にはテレビやスマホの閲覧を避けるなど、よりよい睡眠への環境づくりも大切です。

3.肌の乾燥対策で見落としがちなポイント

乾燥対策で見落としやすいのが、空調による乾燥です。冷房は室内の水分を外に出して部屋を冷やすため、部屋の乾燥を引き起こします。ジメジメと暑い時期は室内の乾燥に気が付きにくく、意識して対策を取る必要があるでしょう。

冬の場合は、エアコンで室温を上げると空気はより多くの水分を含むことが可能である一方、加湿機能がないと全体の水分量は上がりません。飽和水蒸気量が多いのに実際の水分量が少ないと、相対湿度が下がり肌から水分が奪われやすい環境になります。エアコンで部屋を暖める際は必ず加湿も行い、乾燥を予防しましょう。

また、入浴時も乾燥に陥りやすい場面です。熱いお湯は皮脂や保湿成分を流してしまいます。熱いお風呂に長時間浸ったり熱いお湯で顔を洗ったりすると、肌の乾燥を招くため注意が必要です。保湿成分配合の入浴剤や入浴後のボディケアで体全体を保湿するとよいでしょう。

まとめ

空気の乾燥はドライアイや肌の乾燥、脱水症状など、体にさまざまな影響を及ぼす可能性があるため、肌トラブルを防ぐ上でも乾燥対策は欠かせません。部屋の湿度を保つことや、日焼け止めで紫外線ダメージを減らすことも大切です。

また、肌にダメージを与えるスキンケア方法は控え、食生活・生活習慣を見直すなど体の内側からも肌へのアプローチができます。

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院長 佐藤 英明 先生

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