肌のうるおいを保つには?肌の乾燥対策の方法も紹介

肌のうるおいが不足すると、乾燥が進み、肌の質感が悪化しやすくなります。また、美容の観点だけでなく肌の機能の面でも重要です。肌のうるおいが不足すると、バリア機能が低下し、肌トラブルを誘発する恐れがあります。

この記事では、肌のうるおいの重要性などを踏まえ、うるおい不足のサインやうるおいを保つための6つのポイントを詳しく解説します。うるおいアップにつながる保湿成分についても触れるため、スキンケアアイテムを購入する際は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.肌のうるおいが重要な理由

人間の体の約70%は水でできており、そのうちの約15〜20%の水分は肌に蓄えられていると言われています。肌のうるおいは、美容の観点だけでなく、皮膚の機能面においても重要な要素です。肌の角層の水分量が少ない状態だとバリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなります。その結果、皮膚表面が乾燥したり、くすみやごわつきなどの肌トラブルが発生したりする原因となります。

肌トラブルが起こることによりターンオーバーが乱れ、さらに肌が乾燥してしまうという悪循環に陥ってしまう場合もあるため、乾燥はすべての肌悩みにつながると言えるでしょう。また、肌の水分量は加齢とともに減少してしまうため、若々しい肌を保つためには日々のスキンケアで保湿を行い、乾燥を防ぐことが重要です。

2.肌のうるおい不足のサイン

本来の健康な肌は、みずみずしくしっとりとした状態であることが正常です。しかし、肌のうるおいが不足すると肌の油分と水分量が少なくなり、表皮が乾燥し始めます。肌が乾燥すると、ファンデーションのノリが悪くなったり、洗顔後に肌がつっぱる感じがしたりと、全体的に肌ツヤが失われた状態になります。

さらに乾燥状態が進むと、少しの刺激でもヒリヒリと感じたり、かゆみやひび割れが起きたりなどの症状が出る場合もあるため、適切なケアを行い、乾燥を防ぐことが重要です。また、肌が乾燥していると、肌自身が不足している水分を補おうと油分を過剰に分泌してしまうため、ニキビの原因になってしまうこともあります。

肌の不調は、うるおい不足によるものであることも少なくないため、肌質に変化があった場合は早めに対処しましょう。

3.肌のうるおいを保つためにポイント

肌の乾燥を防ぎ、うるおいを保つためには、季節や環境に合った適切なケアを行うことが重要です。

以下では、肌のうるおいを保つためのポイントについて詳しく解説します。乾燥による肌トラブルに悩んでいる人や、これから本格的に肌のケアを始めたいという人は、ぜひ参考にしてください。

3-1.過剰なクレンジングや洗顔を避ける

肌のうるおいを保つためには、過剰なクレンジングや洗顔を避けましょう。クレンジングや洗顔では、汚れを十分に落とすことに意識が向き、ケアが過剰となってしまいがちです。特に、ゴシゴシと肌をこするようなケアは、必要なうるおいを落とすだけでなく摩擦が起こって肌にダメージを与えてしまいます。

クレンジング剤・洗顔料は適量を使って行います。特に洗顔は、摩擦が起きないように優しく丁寧に、手ではなく泡で肌を洗うことを意識してください。またクレンジング剤は、メイクの濃い日は洗浄力の強いものを選んだり、乾燥が気になる日は乾燥肌向けのものを選んだり、肌の状態に応じて変えるのもよいでしょう。

3-2.保湿のためにスキンケアを行う

洗顔後、何もつけない状態だと肌は急速に乾燥してしまうため、素早くスキンケアを行います。化粧水で水分を補給した後、乳液類を使って油分でふたをし、水分の蒸発を防ぎます。化粧水と乳液類だけではうるおいが足りないと感じる場合は、美容液やナイトクリームを使用しましょう。

保湿剤は適量を守り、肌の負担にならないように優しく丁寧に塗布することが肝心です。目元や口元などのカサつきやすいゾーンは重ね付けをし、塗り残しがないようにしましょう。また、顔だけでなく体も乾燥しやすいため、全身くまなく保湿を行うことが大切です。

3-3.紫外線対策を行う

外出するときの紫外線対策も重要なケアの1つです。紫外線は日が出ている間は常に降り注いでいるため、季節や天気に関係なく毎日対策を行いましょう。日やけ止めクリームをこまめに塗り直したり、帽子や日傘、長袖の服を着たりして日差しを遮断します。また、紫外線は目からも入ると言われているため、サングラスを有効活用しましょう。

3-4.日中のケアを欠かさない

朝晩のスキンケアに加え、日中のこまめなお手入れも肌のうるおいを保つためには欠かせません。日常生活の中には、空調や紫外線、PCのブルーライトといった、肌のうるおいが失われる要因が多くあり、肌トラブルにつながる恐れがあります。そのため、お手洗いに行った際、メイク直しと一緒にケアを行うことを習慣にするとよいでしょう。

具体的には、メイク直しの前にティッシュやあぶらとり紙で皮脂をオフしてから、メイクの上から使える保湿ケアアイテムを使ってうるおいを補給してください。分泌された皮脂を放置すると、メイクの油分が混ざり合って肌がくすんだ印象となります。皮脂をオフすることで、保湿ケアアイテムの肌なじみが良くなり、メイクの仕上がりもよくなります。

3-5.室内の湿度を保つ

室内の湿度を保つことも重要なポイントです。空気の乾燥は、肌の水分の蒸発を促し、うるおいを奪う原因となります。一般的に、湿度が30%以下だと肌が乾燥し始めると言われているため、部屋の湿度を保つために加湿器の使用を推奨します。

また、冬だけでなく夏でもエアコンの使用などで部屋の湿度が低下してしまうことが多いため、季節を問わず乾燥肌対策を心掛けましょう。

3-6.内側からのケアも行う

肌のケアというと、スキンケアなどの肌表面へのアプローチばかりが重視されやすい傾向にあります。一方で、健康的な食事を摂取して体内からうるおいを補給することも欠かせません。

食生活が乱れていると、肌のターンオーバーに影響を及ぼし、肌のうるおいが失われることがあります。特にファストフードなどの栄養バランスの悪い食事は、ビタミンやミネラルが少ないため肌のターンオーバーが乱れやすく、乾燥肌のリスクを高めると言われています。

肌のターンオーバーを正常に戻すには、タンパク質やビタミンAやビタミンB、ミネラルといった肌のうるおいを保つために必要な栄養素を摂取することが重要です。タンパク質は肉や魚、ビタミン群やミネラルは野菜や海藻類などに豊富に含まれているため、日々の食事に積極的に取り入れましょう。

また、全身にうるおいを巡らせるために、水分補給をすることも重要です。喉が渇いた時は、お茶やジュース、コーヒーなどを飲むのではなく、水を飲みましょう。

4.肌のうるおいアップにつながる保湿成分

セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸は肌のうるおいアップにつながる3大保湿成分と言われています。
以下では、それぞれの保湿成分についてそれぞれ詳しく解説します。

●セラミド
セラミドは、肌の角層細胞の隙間を埋めている成分です。保湿力が非常に高く、肌内部の水分蒸発を防ぐだけでなく、紫外線やちりや埃などの雑菌の外部刺激から肌を守るバリア機能もあります。

●コラーゲン
タンパク質の一種で、表皮の下の真皮に存在する成分です。肌にハリを与えるだけでなく、肌表面に膜を作り水分を抱え込む性質も持っています。

●ヒアルロン酸
コラーゲンとともに真皮に存在する成分です。多量の水分を蓄えられる性質を持ち、みずみずしい肌をつくる役割を担います。
スキンケア用品や化粧品を選ぶ際は、上記が含まれているかどうかをチェックするとよいでしょう。

まとめ

肌の表面が乾燥し、化粧のノリが悪くなったり、洗顔後に肌がつっぱる感じがしたりする場合、肌のうるおいが不足している可能性が高いでしょう。乾燥が進むと、ヒリつき・かゆみなどのトラブルが起きる可能性があるため、早めに対処することが大切です。

肌のうるおいを保つためには、クレンジングや洗顔のしすぎに注意し、保湿のためのスキンケアをしっかり行いましょう。また、紫外線対策や室内の乾燥対策も重要です。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

おでこのシワの原因は?生活に取り入れたい予防・改善策も!

おでこにシワができる主な原因は、紫外線・乾燥・加齢・表情の癖・目の疲れの5つであると言われています。紫外線や乾燥など環境的な要因や、表情の癖・目の疲れなどの状態は自分ではなかなか気づきにくいものです。

この記事ではおでこのシワの原因5つに加え、おでこのシワ予防・改善を目指す方法を詳しく解説します。シワがなかなか改善せずお悩みの方に向けた情報も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

目次

1.おでこにシワができる主な原因

ふとした瞬間、気になるおでこのしわは老けて見られてしまうため、気になる方も多いでしょう。おでこのシワ、たるみの原因は、紫外線、乾燥、加齢、表情の癖、目の疲れなどであると言われています。

また、普段の生活の中にもシワの原因は多数存在します。シワの原因をくわしく知ることで、おでこのシワを予防しましょう。

1-1.紫外線

紫外線を浴びると、コラーゲン・エラスチンの減少が進むと言われています。コラーゲン、エラスチンは肌のハリ、弾力を担う成分のため、紫外線によって減少するとシワができやすくなります。

肌の弾力が低下し、たれることで、シワが入り戻りにくくなるという悪循環に陥りやすい傾向です。おでこだけでなく、目尻や眉間など顔全体のシワの原因となるため、1年中紫外線対策は欠かさないように心がけましょう。

1-2.乾燥

通常であれば、肌は、外側から刺激を防ぎ、内側からは水分の蒸発を防ぐバリア機能によってうるおいを保っています。生活習慣の乱れ、間違ったスキンケア、空気の乾燥などでバリア機能が低下すると、肌のうるおいが保たれにくくなります。

乾燥が進むことで潤いが保持できず、肌表面のキメの乱れ・しぼみとなりシワができてしまいます。おでこはテカりやすい印象がありますが、実は乾燥しやすい部位であるため、保湿が重要です。テカリが気になる場合も、あぶらとり紙を頻繁に使用すると、かえって皮脂不足となり、乾燥が進むため注意しましょう。

1-3.加齢

肌にはコラーゲン、エラスチンなど肌の弾力を保つための成分が欠かせません。しかし、年齢とともにコラーゲンやエラスチンが減少するため、肌のハリや弾力は低下します。

加齢とともに、枕の跡やマスクの跡が取れなくなるのもコラーゲン、エラスチンが減少することが原因と言われています。加齢はおでこのシワだけでなく、目じりや口周りの細かいシワの原因にもなるため、早めのエイジングケアを心がけましょう。

1-4.表情の癖

おでこの周りを動かす表情筋は「前頭筋(ぜんとうきん)」という筋肉です。前頭筋がコリ固まることで表情のクセが定着しやすくなり、シワの原因となります。

眉を上に引き上げる表情をすることが多い方は、おでこのシワができやすくなる恐れがあります。肌にハリがある場合は、表情の変化でシワができたとしてもすぐに戻りますが、紫外線や加齢などで肌のハリが低下していると、シワが定着しやすいため、注意が必要です。

1-5.目の疲れ

おでこのシワの原因となる前頭筋は目の筋肉とつながっているため、目が疲れやすくなると、前頭筋に力が入りやすくなります。

目が疲れていると、まぶたを開ける筋肉である「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」も固まってしまい、無意識のうちに目を開けるときの動作が大きくなり、おでこのシワがつきやすくなるでしょう。PCやスマホをよく利用する方は特に注意が必要です。

2.おでこのシワ予防・改善が期待できる方法4選

気になるおでこのシワは、できるだけ早くケアしましょう。シワが深く定着しないよう予防し、今あるシワを目立たなくするためには、日頃の習慣に気をつけ、適切な対策を講じることが大切です。

ここでは、スキンケア、紫外線対策、セルフケア、表情の4つの対策について紹介します。

2-1.保湿などのスキンケアを見直す

乾燥はおでこのシワの原因となります。毎日のスキンケアを保湿重視に見直すことで、おでこのシワが緩和する可能性があります。
洗顔後は肌の水分と油分のバランスが崩れやすいため、肌の刺激にならないよう、ハンドプレスで優しく保湿化粧品をなじませましょう。化粧水でうるおいを与えて、乳液やクリームといった油分で水分が蒸発しないよう蓋をします。オイリー肌でテカリが気になる場合は、オールインワンジェル、軽めの乳液などでしっかり保湿しましょう。

なお、洗いすぎは必要な皮脂まで落としてしまうため、洗顔は1日2回に留めます。

2-2.紫外線対策を徹底する

おでこのシワの原因となる紫外線は、しっかり防ぎましょう。日焼け止めは、朝に一度塗るだけでなく、こまめに塗り直すことでより高い効果を期待できます。また、日焼け止めを塗るだけでは紫外線対策が十分ではないケースもあります。つばの広い帽子や日傘を併用して、おでこへの紫外線を防ぎましょう。

さらに、紫外線のダメージは蓄積されるため、サングラスやアームカバー、長ズボンなどを着用して肌全体の露出を防ぎます。外出は紫外線の強い時間帯を避けるとよいでしょう。

2-3.エクササイズ・セルフケアを行う

おでこのシワ防止のために、おでこの筋肉や頭皮のエクササイズやセルフケアを行うのも効果的です。

おでこの筋肉のセルフケア方法

1.眉の上に親指以外の指を押し当てる
2.指は動かさないようにしながら、4回小さく頷く
3.1~2を後頭部に向かって繰り返す
4.朝晩の2セット行う

ポイントは、皮膚への摩擦予防のため指ではなく頭を動かすことです。直接おでこのシワに力を加えると、刺激が強すぎてシワが悪化する可能性があるため、額とつながる頭皮をほぐすようにしましょう。

おでこ周囲の血流を改善する可能性が期待できるため、頭皮のケアも行ってみましょう。

頭皮のセルフケア方法

1.親指以外の指を耳のライン、小指はこめかみにあてる
2.頭皮を揉み上げる
3.百会(びゃくえ)のツボ(両耳から頭頂部へ向かった部分と顔の中心から頭頂部へ向かった部分が交差するところ)を親指以外の指で10回刺激する
4.頭頂部から首にかけて、指全部を使ってゆっくり力を加える
5.2~3回繰り返す

定期的にセルフケアを行い、おでこのシワ予防を心がけましょう。

2-4.表情に注意する

表情の癖によるおでこのシワを予防するには、表情に注意することも必要です。眉を上にあげる表情の際、おでこの動きが大きいとシワが定着しやすくなるため、目元の筋肉だけを使って目を開けるトレーニングをしましょう。

眼精疲労が溜まると、眉毛やおでこの筋肉を使って目を開けようとするため、目の疲れを取ることにも注意が必要です。目の周りのツボである「攅竹(さんちく)」「清明(せいめい)」などを押して疲労回復を心がけてください。また、蒸しタオルを目元にあてて、血行を促すのも眼精疲労回復に効果的と言われています。

3.おでこのシワがなかなか改善しないときは?

おでこのシワ解消を期待してセルフケアや生活習慣の変更といった対策を続けても、なかなか変化が見られない場合もあります。顔が疲れて見えたり、暗い印象になるため、いきいきとした表情を取り戻したいと感じる場面もあるでしょう。

シワを目立たなくする施術の一例として、切らずに施術できる医療ハイフという方法もあります。ハイフとは「高密度焦点式超音波」のことで、高密度の超音波で肌をリフトアップする治療です。

美容医療の施術には、医療ハイフの他にもボトックス注射・ヒアルロン注射・額リフトといった方法もあります。

まとめ

おでこのシワを予防・改善するためには、原因を把握し、悪化させない生活を送ることが大切です。また、予防・改善が期待できる方法として、スキンケア・紫外線対策・セルフケアなども徹底しましょう。特に、表情の癖は自分では気づきにくいポイントであるため、意識的に、表情筋のトレーニングなどを行うことがおすすめです。

なお、おでこのシワは目立つため、できるだけ早く改善したいと考える方もいるでしょう。シワ改善効果が期待できる美容医療の施術には、ハイフ・ボトックス注射・ヒアルロン注射などが挙げられます。

【記事に関する免責事項】

・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

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