おでこのシワの原因は?生活に取り入れたい予防・改善策も!

おでこにシワができる主な原因は、紫外線・乾燥・加齢・表情の癖・目の疲れの5つであると言われています。紫外線や乾燥など環境的な要因や、表情の癖・目の疲れなどの状態は自分ではなかなか気づきにくいものです。

この記事ではおでこのシワの原因5つに加え、おでこのシワ予防・改善を目指す方法を詳しく解説します。シワがなかなか改善せずお悩みの方に向けた情報も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

目次

1.おでこにシワができる主な原因

ふとした瞬間、気になるおでこのしわは老けて見られてしまうため、気になる方も多いでしょう。おでこのシワ、たるみの原因は、紫外線、乾燥、加齢、表情の癖、目の疲れなどであると言われています。

また、普段の生活の中にもシワの原因は多数存在します。シワの原因をくわしく知ることで、おでこのシワを予防しましょう。

1-1.紫外線

紫外線を浴びると、コラーゲン・エラスチンの減少が進むと言われています。コラーゲン、エラスチンは肌のハリ、弾力を担う成分のため、紫外線によって減少するとシワができやすくなります。

肌の弾力が低下し、たれることで、シワが入り戻りにくくなるという悪循環に陥りやすい傾向です。おでこだけでなく、目尻や眉間など顔全体のシワの原因となるため、1年中紫外線対策は欠かさないように心がけましょう。

1-2.乾燥

通常であれば、肌は、外側から刺激を防ぎ、内側からは水分の蒸発を防ぐバリア機能によってうるおいを保っています。生活習慣の乱れ、間違ったスキンケア、空気の乾燥などでバリア機能が低下すると、肌のうるおいが保たれにくくなります。

乾燥が進むことで潤いが保持できず、肌表面のキメの乱れ・しぼみとなりシワができてしまいます。おでこはテカりやすい印象がありますが、実は乾燥しやすい部位であるため、保湿が重要です。テカリが気になる場合も、あぶらとり紙を頻繁に使用すると、かえって皮脂不足となり、乾燥が進むため注意しましょう。

1-3.加齢

肌にはコラーゲン、エラスチンなど肌の弾力を保つための成分が欠かせません。しかし、年齢とともにコラーゲンやエラスチンが減少するため、肌のハリや弾力は低下します。

加齢とともに、枕の跡やマスクの跡が取れなくなるのもコラーゲン、エラスチンが減少することが原因と言われています。加齢はおでこのシワだけでなく、目じりや口周りの細かいシワの原因にもなるため、早めのエイジングケアを心がけましょう。

1-4.表情の癖

おでこの周りを動かす表情筋は「前頭筋(ぜんとうきん)」という筋肉です。前頭筋がコリ固まることで表情のクセが定着しやすくなり、シワの原因となります。

眉を上に引き上げる表情をすることが多い方は、おでこのシワができやすくなる恐れがあります。肌にハリがある場合は、表情の変化でシワができたとしてもすぐに戻りますが、紫外線や加齢などで肌のハリが低下していると、シワが定着しやすいため、注意が必要です。

1-5.目の疲れ

おでこのシワの原因となる前頭筋は目の筋肉とつながっているため、目が疲れやすくなると、前頭筋に力が入りやすくなります。

目が疲れていると、まぶたを開ける筋肉である「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」も固まってしまい、無意識のうちに目を開けるときの動作が大きくなり、おでこのシワがつきやすくなるでしょう。PCやスマホをよく利用する方は特に注意が必要です。

2.おでこのシワ予防・改善が期待できる方法4選

気になるおでこのシワは、できるだけ早くケアしましょう。シワが深く定着しないよう予防し、今あるシワを目立たなくするためには、日頃の習慣に気をつけ、適切な対策を講じることが大切です。

ここでは、スキンケア、紫外線対策、セルフケア、表情の4つの対策について紹介します。

2-1.保湿などのスキンケアを見直す

乾燥はおでこのシワの原因となります。毎日のスキンケアを保湿重視に見直すことで、おでこのシワが緩和する可能性があります。
洗顔後は肌の水分と油分のバランスが崩れやすいため、肌の刺激にならないよう、ハンドプレスで優しく保湿化粧品をなじませましょう。化粧水でうるおいを与えて、乳液やクリームといった油分で水分が蒸発しないよう蓋をします。オイリー肌でテカリが気になる場合は、オールインワンジェル、軽めの乳液などでしっかり保湿しましょう。

なお、洗いすぎは必要な皮脂まで落としてしまうため、洗顔は1日2回に留めます。

2-2.紫外線対策を徹底する

おでこのシワの原因となる紫外線は、しっかり防ぎましょう。日焼け止めは、朝に一度塗るだけでなく、こまめに塗り直すことでより高い効果を期待できます。また、日焼け止めを塗るだけでは紫外線対策が十分ではないケースもあります。つばの広い帽子や日傘を併用して、おでこへの紫外線を防ぎましょう。

さらに、紫外線のダメージは蓄積されるため、サングラスやアームカバー、長ズボンなどを着用して肌全体の露出を防ぎます。外出は紫外線の強い時間帯を避けるとよいでしょう。

2-3.エクササイズ・セルフケアを行う

おでこのシワ防止のために、おでこの筋肉や頭皮のエクササイズやセルフケアを行うのも効果的です。

おでこの筋肉のセルフケア方法

1.眉の上に親指以外の指を押し当てる
2.指は動かさないようにしながら、4回小さく頷く
3.1~2を後頭部に向かって繰り返す
4.朝晩の2セット行う

ポイントは、皮膚への摩擦予防のため指ではなく頭を動かすことです。直接おでこのシワに力を加えると、刺激が強すぎてシワが悪化する可能性があるため、額とつながる頭皮をほぐすようにしましょう。

おでこ周囲の血流を改善する可能性が期待できるため、頭皮のケアも行ってみましょう。

頭皮のセルフケア方法

1.親指以外の指を耳のライン、小指はこめかみにあてる
2.頭皮を揉み上げる
3.百会(びゃくえ)のツボ(両耳から頭頂部へ向かった部分と顔の中心から頭頂部へ向かった部分が交差するところ)を親指以外の指で10回刺激する
4.頭頂部から首にかけて、指全部を使ってゆっくり力を加える
5.2~3回繰り返す

定期的にセルフケアを行い、おでこのシワ予防を心がけましょう。

2-4.表情に注意する

表情の癖によるおでこのシワを予防するには、表情に注意することも必要です。眉を上にあげる表情の際、おでこの動きが大きいとシワが定着しやすくなるため、目元の筋肉だけを使って目を開けるトレーニングをしましょう。

眼精疲労が溜まると、眉毛やおでこの筋肉を使って目を開けようとするため、目の疲れを取ることにも注意が必要です。目の周りのツボである「攅竹(さんちく)」「清明(せいめい)」などを押して疲労回復を心がけてください。また、蒸しタオルを目元にあてて、血行を促すのも眼精疲労回復に効果的と言われています。

3.おでこのシワがなかなか改善しないときは?

おでこのシワ解消を期待してセルフケアや生活習慣の変更といった対策を続けても、なかなか変化が見られない場合もあります。顔が疲れて見えたり、暗い印象になるため、いきいきとした表情を取り戻したいと感じる場面もあるでしょう。

シワを目立たなくする施術の一例として、切らずに施術できる医療ハイフという方法もあります。ハイフとは「高密度焦点式超音波」のことで、高密度の超音波で肌をリフトアップする治療です。

美容医療の施術には、医療ハイフの他にもボトックス注射・ヒアルロン注射・額リフトといった方法もあります。

まとめ

おでこのシワを予防・改善するためには、原因を把握し、悪化させない生活を送ることが大切です。また、予防・改善が期待できる方法として、スキンケア・紫外線対策・セルフケアなども徹底しましょう。特に、表情の癖は自分では気づきにくいポイントであるため、意識的に、表情筋のトレーニングなどを行うことがおすすめです。

なお、おでこのシワは目立つため、できるだけ早く改善したいと考える方もいるでしょう。シワ改善効果が期待できる美容医療の施術には、ハイフ・ボトックス注射・ヒアルロン注射などが挙げられます。

【記事に関する免責事項】

・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

30代のシワ対策!パーツごとのケア方法やNG習慣を紹介

ターンオーバーの力が弱まり始める30代は、シワができやすくなるため早めのケアが重要です。シワの原因は、加齢以外にも乾燥や紫外線によるダメージなどが上げられ、日頃から対策をしておく必要があるでしょう。

この記事では、30代のシワケアが大切である理由やシワの原因などの基本情報を踏まえ、パーツ別のシワ対策について詳しく解説します。30代が気を付けたいシワを悪化させるNG習慣にも触れるため、シワを防ぎ若々しい印象を保ちたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.30代もシワのケアが重要!

シワやシミなどの肌トラブルを引き起こす原因として、ターンオーバーのサイクルの乱れやターンオーバーの力が弱まることが挙げられます。ターンオーバーとは、肌の内側で新しい細胞を作り、内側の細胞が外側にある表皮を押し出してアカとしてはがれ落とすことを言います。つまり、ターンオーバーは肌の再生を繰り返すシステムです。

肌トラブルを防ぐために、ターンオーバーが理想的な周期で行われることが大切です。しかし、年齢を重ねるにつれて体内の血液循環が滞り、代謝が下がることで新たな細胞を作る力が弱まってしまいます。30代から少しずつターンオーバーの力が弱まると言われているため、日ごろからケアをすることが大切です。

1-1.そもそもシワの原因は?

シワができる主な原因は、肌の乾燥と紫外線によるダメージです。
肌が乾燥すると角質層に隙間ができ、小ジワの原因となります。エアコンによって空気が乾燥したり、睡眠不足が続いてしまったりすることで肌は乾燥しやすくなります。最近は小ジワに悩む20代も少なくありません。また、紫外線を浴びると「光老化」という現象が起き、シワができやすくなります。

さらに、30代になると、肌の乾燥によるシワや表情によって作られるシワが深く刻まれるようになります。乾燥によるシワを長期間放置しておくと深いシワになってしまうため、早めにケアをするようにしましょう。

2.【パーツ別】30代のシワ対策

気づかないうちにシワが増えていたという方も少なくありません。大切なことは、気づいたら早めに適切なケアを取り入れることです。加齢とともにターンオーバーの力が弱まるため、シワを放置しておくと気づかないうちに深いシワが刻まれてしまいます。

シワを防ぐために顔のパーツに合った適切なケアをしましょう。以下では、シワ対策の詳細を紹介します。

2-1.口元

口元のシワの主な原因は、乾燥の他、コラーゲンの減少と表情の癖です。紫外線の影響や加齢によりコラーゲンが減ることで、肌の表面を支えきれなくなってシワができます。また、笑ったり怒ったりなど表情の癖によってシワが作られて目立ちやすくなります。

以下では、口元のシワを防ぐための効果的な保湿方法を紹介します。

・ほうれい線

ほうれい線に沿って、口角から小鼻に向かって保湿

・口角~あごのライン

乾燥すると口元がたるんで見えてしまうため、あごから口角に向かって保湿

・あごの下~耳のライン

衣類がこすれることもあるため、下から上になでながらしっかり保湿。
口元のケアをするときは、下から上に向かって保湿することが基本です。

2-2.目元

目元のシワは、乾燥や紫外線、加齢などが原因として挙げられます。また、マスクの着用により、目の下の肌をマスクのワイヤーが押上げて目元を押上げ、シワの原因となることもあります。

目元のシワ対策の方法は以下の通りです。

・出かけるときは日焼け止めや帽子などで紫外線対策する
・ポイントリムーバーを使って摩擦を減らす
・コットンに化粧水を染み込ませたものを、3~5分ほど目の下に置く

2-3.おでこ

おでこのシワは、基本的なシワの原因に加えて頭皮や背中のコリ、目の疲れなどが影響しています。頭皮や背中のコリは、加齢に加えてストレスによっても起こります。

以下では、おでこのシワ対策について紹介します。

・頭皮マッサージ

こめかみから頭頂部にかけて円を描くようにほぐした後、前頭筋から頭頂部をつかんでほぐす。最後に、首の付け根から上に向かって後頭部を引き上げるようにほぐす。

・ながらストレッチ・表情の意識

耳上をつかむように5本指を置いて、外側を意識する。おでこを手のひらで押さえて、おでこが動かないように口を開くトレーニングをする。

・おでこを上げて血流アップ

仰向けになり、眉山を両手のひらで押さえながら持ち上げる。

2-4.

首のシワには縦ジワと横ジワがあります。縦ジワは加齢や筋力の低下などで起こり、横ジワは生活習慣が原因で起こります。

以下では、首のシワ対策について紹介します。

【縦ジワ対策】

・首の保湿
・マッサージ
2~3本の指を使ってあご下のくぼみ~耳の下にかけて指圧し、耳の下から鎖骨に向かって指で押し流す。鎖骨の中央に向かった後、鎖骨の下を通って肩にかけてマッサージする。

【横ジワ対策】

・前かがみにならないよう、姿勢を整える
・枕の高さを調整する

3.30代は要注意!シワ・老けを悪化させるNG習慣

シワが気になる人は、自分でも気づかない間にシワを作る習慣があるかもしれません。気になったときに対策すれば、早期改善が見込めるため、日ごろの生活を見直してみましょう。
以下では、シワ・老け顔を作ってしまうNG習慣について紹介します。

3-1.誤ったスキンケア

20代のスキンケアをどのように行ってきたかが30代の肌に現れます。30代になってシワが気になりだしたと思う方は、スキンケアを見直してみましょう。特に、洗顔時に洗いすぎたり、スキンケアの際にこすり過ぎたりしている場合は注意が必要です。

以下では、取り入れたいスキンケア化粧品と使い方の例を紹介します。

・肌の乾燥を防ぐために、洗浄力が強すぎない洗顔料を選ぶ
・ピーリングを使って、ターンオーバーを促す
・保湿効果の高い美容液や美容クリーム、アイクリームなどを使って保湿力を高める

なお、ピーリングは使いすぎると肌が刺激を受けてしまうため、使用頻度を守りましょう。

3-2.紫外線対策不足

紫外線は肌の奥深くにまで浸透し、コラーゲンを破壊してシワの原因になると言われています。室内にいれば紫外線の影響は受けないと思われがちですが、紫外線はくもりの日であっても窓ガラスを通り抜けるため、対策はかかせません。

以下では、効果的な紫外線対策について紹介します。

日焼け止めを塗る
・日傘を差す
・つばの広い帽子をかぶる
・UVカットの上着を羽織る

SPFとPAの+表示が多いものほど紫外線から守る効果が高いものの、どちらの成分も多く配合されている商品を使用すると、肌の負担になることがあります。長時間外に出かけるのか、近所で買い物をするだけなのかで日焼け止めを使い分けるとよいでしょう。

気づかないうちにダメージが肌の奥で蓄積し、シワの原因となるためケアを怠らないようにしましょう。

3-3.表情のクセ

シワを予防するためには、表情筋を鍛えましょう。無表情でいることが多いと表情筋をあまり使うことがないため、肌がたるんでシワができてしまいます。よく笑うなど日常的に表情筋を使っていると、肌の血行が促され、たるみを防げると言われています。

日ごろからよく笑う、表情筋を鍛えるエクササイズを取り入れることもおすすめです。

3-4.不規則な生活

シワ対策の効果を実感するために重要なのが規則正しい生活です。以下では、規則正しい生活がなぜ大切なのかを説明します。

・食事

タンパク質やビタミン、食物繊維、脂質などをバランスよく取り入れることで、うるおいやハリのある肌を作り、新陳代謝の促進につながる。

・睡眠

睡眠は成長ホルモンを分泌すると言われている。成長ホルモンは、代謝向上や肌の再生を促す効果があるとされている。

・運動

運動をすると筋肉量が増えると血行が良くなり、ターンオーバーの促進が期待できる。

・入浴

汗を流すと余分な皮脂や老廃物が排出されるため、美肌効果が期待できる。入浴のポイントとして、38℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かる。
基本的な生活を整えると、シワ対策だけでなく、健康的に過ごすことにもつながります。

まとめ

30代のシワは早めのケアが大切です。特にシワができやすい口元・目元・おでこ・首は、それぞれにシワができる原因や対策を把握し、念入りに手入れをしましょう。また、スキンケア方法の間違いや、紫外線対策不足・不規則な生活により、シワは悪化すると言われています。日頃の習慣を見直し、シワの悪化を促す行動は改めましょう。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

シワとは?種類や部位別・年齢別の原因と対策方法を解説

シワができると、老けた印象となって悩む方は少なくありません。シワは、乾燥などによってできる浅いシワと、皮膚内部の成分の現象によりできる深いシワに分類され、改善のアプローチが異なります。

この記事では、シワの種類と原因などの基本情報から、口元や目元などの部位別のシワの特徴、シワ改善・防止のための習慣までを詳しく解説します。年齢別のケアについても触れるため、シワが増えてお悩みの方や、シワの改善・防止に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.シワとは?種類と原因も

シワとは肌の表面にできる溝や細かい筋目のことです。皮膚の内側で弾力性を保つコラーゲンやエラスチンが変性するほか、皮膚の水分や皮下脂肪の減少によって肌に緩みができることで起きやすくなります。

シワ対策を行うためにはタイプ別の特徴について知り、シワの知識を深めましょう。

1-1.シワの種類

シワにはさまざまな種類があります。ここでは「真皮性シワ」と「表皮性シワ」の2種類に分けて紹介します。

皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織の順に3つの層で構成されています。真皮性シワは、紫外線の影響などによって皮膚の内側にあるコラーゲンやエラスチンが減少し、弾力性の衰えによってできる深いシワのことです。
真皮シワはなかなか戻りにくいことから大ジワと呼ばれています。また、真皮シワには老化による筋肉の衰えや、ハリ弾力の低下などでできるたるみジワがあります。

一方で、表皮性シワは加齢による新陳代謝の低下や、皮膚の水分量の減少によって皮膚の表面上にできる浅いシワのことです。表皮性シワには肌の潤いが不足し、乾燥によってできる乾燥ジワや小ジワがあります。

1-2.シワの原因

シワの主な原因は弾力性の低下ですが、加齢だけが原因ではありません。さまざまな原因がある中で、押さえておきたい3つの原因を説明します。

・肌の乾燥

肌の水分量が不足し乾燥している状態が続くことで、肌のキメが乱れて細かいシワができます。特に、気温や湿度が低い季節や、エアコンの付いた環境などは乾燥しやすく、肌のバリア機能が低下するので注意が必要です。

・紫外線によるダメージ

紫外線は肌の奥の真皮にダメージを与えます。繰り返し紫外線を浴びることで、肌の弾力やハリを与えるコラーゲンやエラスチンが減少します。結果的にシワやたるみができるのです。

・ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンは肌の弾力性を保つコラーゲンやエラスチンの生成に関わるエストロゲンが分泌されます。更年期などでホルモンバランスが乱れると、エストロゲンが減少し肌の弾力性が低下するのでシワができやすくなると言われています。

2.【部位別】シワの原因や特徴

顔や首などには乾燥によってできるシワや表情・癖によってできるシワ、深いシワなどパーツごとにできやすいシワや特徴に違いがあり、肌のケア方法も異なります。
ケア方法は保湿や紫外線対策、マッサージ、癖の見直しなどさまざまです。顔や首にできるシワの特徴を知り、それぞれに合わせたケアをしましょう。

2-1.口元

口元は顔の中でもシワができると目立ちやすい部分です。加齢とともにハリを保つコラーゲンやエラスチンが減少する以外にも、表情筋の衰えによっても、口元のたるみやシワが発生します。表情の変化が少ない人は、特にシワができやすいので、意識的に表情筋を鍛えるトレーニングをしましょう。

また、食べる時に無意識に片方の歯で噛む癖があると、癖ジワができやすい傾向にあります。食事の際は左右均等に口を動かし、ゆっくり食べることを心がけましょう。
なお、口元にできやすいシワは、ほうれい線やマリオネットラインなど深いシワです。フェイスマッサージなどのセルフケアを取り入れると、リフトアップ効果が期待できます。

2-2.目元

目は顔の印象を大きく与える部分であり、目元や目尻にシワができると老けて見えたり疲れた印象になります。顔のパーツの中でも目元は皮膚が薄く、浅くて細かい乾燥ジワや癖ジワができやすい傾向にあります。特に眉間を寄せるクセがある人は眉間にシワができやすいので注意しましょう。

また、目元は洗顔やクレンジングなどの摩擦によるダメージを受けやすく、アイメイクが濃いことなども肌トラブルの原因になります。洗顔やクレンジングの際は優しく洗い、できるだけ摩擦しないようにしましょう。さらに、パソコンやスマホを長時間使用することで目が疲れ、肌の血行が悪くなり、シワができやすくなることがあります。こまめに休息したり、ホットアイマスクで目の疲れを和らげましょう。

2-3.額(おでこ)

おでこのシワの主な原因は、表情による癖ジワです。おでこには前頭筋という額の周囲を動かす筋肉があります。前頭筋は目の筋肉と繋がっており、目を開く時に、自然と前頭筋も動いてしまうことで癖ジワができやすいです。

おでこの癖ジワは、眉毛やおでこを動かさないトレーニングをすることでシワを和らげます。トレーニングというと難しく感じますが、簡単なことから始めましょう。

目を開く際に目元だけを動かす意識をするだけでも、トレーニングになり目の周辺に筋肉が鍛えられます。また、頭皮や目の周りのセルフケアをしてコリをほぐせば、おでこのシワ改善が期待できます。

2-4.

首のシワは、あごを引く動きや、姿勢など普段の習慣によってできる癖ジワが主な原因です。デスクワークやスマホの使用で長時間下を向く姿勢をとることや高い枕、猫背などの要因で、年齢が若い人でも首のシワができます。

まずは普段の姿勢や体勢を見直しましょう。下を向く姿勢を避け、頭が天井に引き上げられているイメージで姿勢を正すと、自然と首が伸びます。

また、首をマッサージする方法もあります。ただし、力を入れてマッサージすると、摩擦により皮膚にダメージを与えるため、クリームやオイルを使用し、優しくマッサージしましょう。

3.シワ改善や防止につながる習慣

シワを改善、予防するためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。特に欠かせない習慣は「十分な保湿で乾燥を避けること」と「紫外線対策をすること」です。乾燥による一時的なシワの場合、保湿ケアで改善する可能性があります。

紫外線対策の基本は日焼け止めを塗ることです。外出時は日焼け止めと日傘や帽子、サングラスなどUVグッズを合わせて使用しましょう。紫外線のダメージは蓄積されていくので、季節問わず対策が大切です。

また、「食事」や「睡眠」にも気をつけましょう。栄養バランスの偏った食事は肌トラブルにつながります。主食・副菜・汁物・果物など和食中心にバランスの良い食事を心がけましょう。

さらに、寝不足によってホルモンバランスが乱れ、肌に負担がかかることもあります。良質な睡眠のために、寝る前はスマホやパソコンの使用を控え、できるだけリラックスした状態で就寝しましょう。

3-1.年齢別のケアのポイント

シワは年齢によって進行度合いが異なるので、スキンケアの方法も年齢に合わせることが大切です。以下では年齢別のケア方法や注意点を説明します。

・20代
生活習慣や環境の変化や、化粧などにより徐々に肌への負担が増えてくる年齢です。女性ホルモンの分泌やコラーゲンの生成力も高いため、シワができにくいですが、紫外線のダメージは若い時から蓄積されるので、紫外線対策と毎日の保湿はしっかり行いましょう。

・30代
コラーゲンの生成が低下し、肌トラブルやシワが増え始める年齢です。乾燥が気になったら、早めにスキンケアをしましょう。また、仕事や家庭でのストレスや睡眠不足など肌に負担がかかりやすい時期でもあるため、質の良い睡眠と規則正しい生活習慣を心がけましょう。

・40代
加齢によりコラーゲンが減少し、たるみやシワが増え始める年齢です。毎日のスキンケアに加えて、頭皮マッサージや表情筋のトレーニングも継続的に行いましょう。基礎化粧品は保湿成分の高いものを選び、十分な保湿をしてください。

・50代
更年期でホルモンバランスが急激に乱れ、肌への悪影響だけでなく、体調が優れないことも増えます。化粧品や美容液はできるだけ肌への負担が少なく、保湿効果の高いものにしましょう。

まとめ

シワの主な原因は乾燥や紫外線によるダメージ・ホルモンバランスの乱れなどです。また、口元・目元・額など部位によってもできやすいシワの種類やケアの方法が異なります。シワができやすい習慣がないか、生活を見直し、改善やセルフケアを行うとよいでしょう。

また、シワは年齢によってできやすさやケア方法が異なります。自身の年代やシワの傾向を踏まえ、適切なケアを行うことが大切です。なお、一度できてしまった深いしわはセルフケアでは改善が難しい場合があります。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

美容医療クリニック紹介

自分に合った美容の「かかりつけ医」を探そう!
こちらからお近くの美容医療クリニックを検索できます。

クリニックを検索

LINE公式アカウント
友だち登録

LINE公式アカウントを友だちに追加しませんか?

最新のコラム記事
旬の美容医療
オトクなキャンペーン

ひとつ上のキレイをめざすなら
キャッチしておきたい情報配信中!

友だち登録する

For CLINIC

美容医療クリニックの関係者の方はこちらから
ご登録をお願いいたします。
動画素材をご希望の方はご登録後に
ダウンロードができるようになります。

クリニック登録のお申し込み 動画素材ダウンロードのお申し込み
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。