肌のうるおいを保つには?肌の乾燥対策の方法も紹介

肌のうるおいが不足すると、乾燥が進み、肌の質感が悪化しやすくなります。また、美容の観点だけでなく肌の機能の面でも重要です。肌のうるおいが不足すると、バリア機能が低下し、肌トラブルを誘発する恐れがあります。

この記事では、肌のうるおいの重要性などを踏まえ、うるおい不足のサインやうるおいを保つための6つのポイントを詳しく解説します。うるおいアップにつながる保湿成分についても触れるため、スキンケアアイテムを購入する際は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.肌のうるおいが重要な理由

人間の体の約70%は水でできており、そのうちの約15〜20%の水分は肌に蓄えられていると言われています。肌のうるおいは、美容の観点だけでなく、皮膚の機能面においても重要な要素です。肌の角層の水分量が少ない状態だとバリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなります。その結果、皮膚表面が乾燥したり、くすみやごわつきなどの肌トラブルが発生したりする原因となります。

肌トラブルが起こることによりターンオーバーが乱れ、さらに肌が乾燥してしまうという悪循環に陥ってしまう場合もあるため、乾燥はすべての肌悩みにつながると言えるでしょう。また、肌の水分量は加齢とともに減少してしまうため、若々しい肌を保つためには日々のスキンケアで保湿を行い、乾燥を防ぐことが重要です。

2.肌のうるおい不足のサイン

本来の健康な肌は、みずみずしくしっとりとした状態であることが正常です。しかし、肌のうるおいが不足すると肌の油分と水分量が少なくなり、表皮が乾燥し始めます。肌が乾燥すると、ファンデーションのノリが悪くなったり、洗顔後に肌がつっぱる感じがしたりと、全体的に肌ツヤが失われた状態になります。

さらに乾燥状態が進むと、少しの刺激でもヒリヒリと感じたり、かゆみやひび割れが起きたりなどの症状が出る場合もあるため、適切なケアを行い、乾燥を防ぐことが重要です。また、肌が乾燥していると、肌自身が不足している水分を補おうと油分を過剰に分泌してしまうため、ニキビの原因になってしまうこともあります。

肌の不調は、うるおい不足によるものであることも少なくないため、肌質に変化があった場合は早めに対処しましょう。

3.肌のうるおいを保つためにポイント

肌の乾燥を防ぎ、うるおいを保つためには、季節や環境に合った適切なケアを行うことが重要です。

以下では、肌のうるおいを保つためのポイントについて詳しく解説します。乾燥による肌トラブルに悩んでいる人や、これから本格的に肌のケアを始めたいという人は、ぜひ参考にしてください。

3-1.過剰なクレンジングや洗顔を避ける

肌のうるおいを保つためには、過剰なクレンジングや洗顔を避けましょう。クレンジングや洗顔では、汚れを十分に落とすことに意識が向き、ケアが過剰となってしまいがちです。特に、ゴシゴシと肌をこするようなケアは、必要なうるおいを落とすだけでなく摩擦が起こって肌にダメージを与えてしまいます。

クレンジング剤・洗顔料は適量を使って行います。特に洗顔は、摩擦が起きないように優しく丁寧に、手ではなく泡で肌を洗うことを意識してください。またクレンジング剤は、メイクの濃い日は洗浄力の強いものを選んだり、乾燥が気になる日は乾燥肌向けのものを選んだり、肌の状態に応じて変えるのもよいでしょう。

3-2.保湿のためにスキンケアを行う

洗顔後、何もつけない状態だと肌は急速に乾燥してしまうため、素早くスキンケアを行います。化粧水で水分を補給した後、乳液類を使って油分でふたをし、水分の蒸発を防ぎます。化粧水と乳液類だけではうるおいが足りないと感じる場合は、美容液やナイトクリームを使用しましょう。

保湿剤は適量を守り、肌の負担にならないように優しく丁寧に塗布することが肝心です。目元や口元などのカサつきやすいゾーンは重ね付けをし、塗り残しがないようにしましょう。また、顔だけでなく体も乾燥しやすいため、全身くまなく保湿を行うことが大切です。

3-3.紫外線対策を行う

外出するときの紫外線対策も重要なケアの1つです。紫外線は日が出ている間は常に降り注いでいるため、季節や天気に関係なく毎日対策を行いましょう。日やけ止めクリームをこまめに塗り直したり、帽子や日傘、長袖の服を着たりして日差しを遮断します。また、紫外線は目からも入ると言われているため、サングラスを有効活用しましょう。

3-4.日中のケアを欠かさない

朝晩のスキンケアに加え、日中のこまめなお手入れも肌のうるおいを保つためには欠かせません。日常生活の中には、空調や紫外線、PCのブルーライトといった、肌のうるおいが失われる要因が多くあり、肌トラブルにつながる恐れがあります。そのため、お手洗いに行った際、メイク直しと一緒にケアを行うことを習慣にするとよいでしょう。

具体的には、メイク直しの前にティッシュやあぶらとり紙で皮脂をオフしてから、メイクの上から使える保湿ケアアイテムを使ってうるおいを補給してください。分泌された皮脂を放置すると、メイクの油分が混ざり合って肌がくすんだ印象となります。皮脂をオフすることで、保湿ケアアイテムの肌なじみが良くなり、メイクの仕上がりもよくなります。

3-5.室内の湿度を保つ

室内の湿度を保つことも重要なポイントです。空気の乾燥は、肌の水分の蒸発を促し、うるおいを奪う原因となります。一般的に、湿度が30%以下だと肌が乾燥し始めると言われているため、部屋の湿度を保つために加湿器の使用を推奨します。

また、冬だけでなく夏でもエアコンの使用などで部屋の湿度が低下してしまうことが多いため、季節を問わず乾燥肌対策を心掛けましょう。

3-6.内側からのケアも行う

肌のケアというと、スキンケアなどの肌表面へのアプローチばかりが重視されやすい傾向にあります。一方で、健康的な食事を摂取して体内からうるおいを補給することも欠かせません。

食生活が乱れていると、肌のターンオーバーに影響を及ぼし、肌のうるおいが失われることがあります。特にファストフードなどの栄養バランスの悪い食事は、ビタミンやミネラルが少ないため肌のターンオーバーが乱れやすく、乾燥肌のリスクを高めると言われています。

肌のターンオーバーを正常に戻すには、タンパク質やビタミンAやビタミンB、ミネラルといった肌のうるおいを保つために必要な栄養素を摂取することが重要です。タンパク質は肉や魚、ビタミン群やミネラルは野菜や海藻類などに豊富に含まれているため、日々の食事に積極的に取り入れましょう。

また、全身にうるおいを巡らせるために、水分補給をすることも重要です。喉が渇いた時は、お茶やジュース、コーヒーなどを飲むのではなく、水を飲みましょう。

4.肌のうるおいアップにつながる保湿成分

セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸は肌のうるおいアップにつながる3大保湿成分と言われています。
以下では、それぞれの保湿成分についてそれぞれ詳しく解説します。

●セラミド
セラミドは、肌の角層細胞の隙間を埋めている成分です。保湿力が非常に高く、肌内部の水分蒸発を防ぐだけでなく、紫外線やちりや埃などの雑菌の外部刺激から肌を守るバリア機能もあります。

●コラーゲン
タンパク質の一種で、表皮の下の真皮に存在する成分です。肌にハリを与えるだけでなく、肌表面に膜を作り水分を抱え込む性質も持っています。

●ヒアルロン酸
コラーゲンとともに真皮に存在する成分です。多量の水分を蓄えられる性質を持ち、みずみずしい肌をつくる役割を担います。
スキンケア用品や化粧品を選ぶ際は、上記が含まれているかどうかをチェックするとよいでしょう。

まとめ

肌の表面が乾燥し、化粧のノリが悪くなったり、洗顔後に肌がつっぱる感じがしたりする場合、肌のうるおいが不足している可能性が高いでしょう。乾燥が進むと、ヒリつき・かゆみなどのトラブルが起きる可能性があるため、早めに対処することが大切です。

肌のうるおいを保つためには、クレンジングや洗顔のしすぎに注意し、保湿のためのスキンケアをしっかり行いましょう。また、紫外線対策や室内の乾燥対策も重要です。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

シワがない人の3つの特徴|シワ予防・改善のために心がけたい習慣も!

老けた印象を与える顔のシワをなくしたい・防ぎたいと考える方は多いでしょう。一方で、同じ年代でも、シワがあまりなく、若々しい印象を保っている方を見かけた際に、どのような習慣や共通点があるか気になるのではないでしょうか。

この記事では、シワができにくい人の3つの特徴から、シワができやすい人の5つの特徴、シワ防止・改善のためのアプローチ4選までを紹介します。シワを防ぎ、いきいきとした素肌を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.シワができにくい人の3つの特徴

シワのできやすさには生活習慣や肌質が大きく関係しています。シワができやすい人とできにくい人の違いはどこにあるのでしょう。シワが少なく見た目年齢が若く見える人には、以下の3つの特徴があります。

・肌にハリがある
・健康的な体型をしている
・姿勢がよい

ここからは、シワが少ない人の特徴とシワが少ない理由について詳しく説明します。

1-1.肌にハリがある

シワが少ない人の肌にはハリがあります。ハリのある肌とは、赤ちゃんの肌のような、みずみずしく滑らかな肌のことを指します。乾燥肌になりバリア機能が弱まると、毛穴の開きや赤みなどの肌トラブルを起こす原因になり、肌ツヤが失われます。肌のツヤやハリを保つためには、乾燥対策をしっかり行いバリア機能低下を防ぐことが大切です。乾燥やシミの原因になる紫外線ケアも心がけましょう。

1-2.身体が引き締まっている

痩せすぎず、太りすぎず、健康的な体型をしていることもシワが少ない人の特徴です。顔がふっくらしているとシワは目立ちにくいですが、加齢によってたるんでくることもあります。一方、痩せすぎていると、不健康で老けている印象を与えやすくなります。

また、体重の大幅な増減を経験すると皮膚が伸びて元に戻らず、シワやほうれい線の原因になることもあります。適度な運動と正しい食習慣を心がけ、自分の体に合った体重をキープすることが大切です。

1-3.姿勢がよい

シワが少なく若々しい印象の人は、姿勢がよいことが多い傾向があります。姿勢が悪いと、見た目の印象が老けて見えるだけでなく、顔まわりの血行が悪くなりシワの原因になります。特に、スマホやパソコンを長時間しているとなりやすい「巻き肩」の姿勢は注意が必要です。首が前に出る巻き肩の状態では、耳下から首に向かう胸鎖乳突筋が緊張して硬くなり、血流やリンパ液の流れが悪くなります。

また、スマホを見ていると伏し目がちになることが多いので、目を開けるときに使う眼瞼挙筋が弱くなります。その結果、額をあげてまぶたを開けるようになり、額にシワができやすくなります。

2.シワができやすい人の5つの特徴

シワができにくい人がいる一方で、シワができやすい人もいます。シワができやすくなるNG習慣は主に以下の5つです。

・肌が乾燥している
・喫煙している
・暴飲暴食をすることがある
・不規則な生活をしている
・表情に癖がある

肌質や体質による個人差もありますが、適切なスキンケアやエクササイズ、生活習慣の見直しによって改善できる可能性があります。ここからは、シワができやすくなる原因について説明します。

2-1.肌が乾燥している

皮膚の一番上にある角質層には、肌に水分を蓄える保湿機能と肌を保護するバリア機能が備わっています。乾燥により、角質層の保湿機能が低下すると肌の水分が蒸発し水分不足になります。乾いた土がひび割れるのと同じように、肌も水分不足になるとハリが失われシワができてしまいます。乾燥が進行しシワが角質層よりも奥の真皮層に到達してしまうと、シワが肌に深く刻まれるため対処が難しくなります。

2-2.喫煙習慣がある

喫煙は健康だけでなく美容にも悪影響があることは医学的に証明されています。タバコが美容に与える影響には以下のようなものがあります。

・血管が収縮し血行の悪い顔になる
・老化の原因になる活性酸素が発生する
・コラーゲンやエラスチンの生産量が減る
・ビタミンCが不足し、シミやシワが増加する
・タールの影響で肌が黒ずむ、歯が黄ばむ

喫煙者の肌トラブルには、シワやシミ、くすみの他にニキビが治りにくいなども挙げられています。

2-3.暴飲暴食をすることがある

暴飲暴食は胃腸へ負担がかかるうえに、肌トラブルの原因になります。脂肪や糖質を多く摂りすぎると皮脂の分泌が活発になり、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを引き起こします。また、アルコールを分解するためには水分が必要であるため、お酒の飲みすぎは乾燥の原因にもなると言われています。

2-4.不規則な生活を送っている

不規則な生活で睡眠不足やストレスが多くなると、肌状態に悪影響を及ぼします。睡眠不足は目の下のクマなど見た目の変化だけではなく、新陳代謝(ターンオーバー)を妨げます。ストレスも同様に、肌の新陳代謝を乱す要因です。新陳代謝が乱れると、肌のバリア機能が低下し、肌荒れやシワができやすくなります。

2-5.表情に癖がある

無意識にしてしまう表情の癖も、シワができやすくなる要因になるので注意が必要です。表情ジワができやすい部位は以下の通りです。

・目を見開くとできる、額の横ジワ
・笑ったときにできる、目尻の笑いジワ
・目を細めるとできる、眉間の縦ジワ
・笑うと顎にできる、梅干しのようなシワ

また、スマホを見る時間が長くうつむき姿勢が多い、同じ方向ばかり向いて寝ている場合も重力によって頬がたるみ、ほうれい線が目立つ傾向にあります。

3.シワを防ぐ・改善にアプローチするための4つの習慣

シワを防ぎ改善するためには、シワの少ない人の習慣を見習い取り入れることが大切です。肌質やライフスタイルには個人差があり、取り入れるのが難しい場合もあるものの、日々の習慣を見直すことで健康的でシワのできにくい体質に近づくことができます。シワ改善にアプローチするために見直すべき習慣は以下の4つです。

・保湿ケア
・紫外線対策
・規則正しい生活/食事
・エクササイズ

ここからは、シワ改善に効果的な習慣について詳しく説明します。

3-1.保湿ケア

乾燥によってできる乾燥ジワは、皮膚の表面に細かいちりめん状となって出てきますが、しっかり保湿することで、改善が期待できます。乾燥予防には、セラミドやヒアルロン酸など保湿効果が高いと言われている成分を含む化粧水などの使用がおすすめです。また、年齢を感じさせやすい目もとや口もとは、専用のスキンケア用品を使用した手入れが大切です。

3-2.紫外線対策

紫外線のUVA波は、肌の奥の真皮層にまで到達し、ハリや潤いを保っているコラーゲンやエラスチンなどの組織を破壊します。真皮層に届いた紫外線ダメージは、シワを深く刻むため、自力での改善が難しくなります。

季節を問わず日焼け止めを塗り、肌のバリア機能を保つために保湿ケアも怠らないようにしましょう。また、効果が高い日焼け止めは肌への負担も大きいため、状況に合わせて使い分けることも大切です。

3-3.規則正しい生活

栄養バランスのよい食事は、シワの予防対策には欠かせません。以下の成分を多く含む食材を積極的に摂りましょう。

・牛すじなどコラーゲンを多く含む食品
・ひじきやレバーなど鉄分を含む食品
・ビタミンCが豊富な果物や野菜
・魚に含まれるオメガ3脂肪酸
・大豆製品に多いイソフラボン

便秘は肌荒れの原因になるため、発酵食品を食べて腸内環境を整えることが大切です。また、肌の再生は寝ている間に行われるため、質のよい睡眠を心がけましょう。

3-4.エクササイズ

表情筋の衰えは、たるみやほうれい線の原因になります。顔のエクササイズは手軽にできるものが多いため、日々の習慣に取り入れることがおすすめです。

例えば、口を大きく開けて、「あ・い・う・え・お」と発声する、固いものやガムをよく噛むだけでも表情筋を鍛えられます。また、表情筋は首や背中の筋肉ともつながっているため、僧帽筋のマッサージやストレッチもたるみやほうれい線予防に効果的です。

まとめ

シワが目立たない人は肌にハリがあり、健康的な体型で良い姿勢であることが多い傾向です。一方で、しわができやすい人の多くには、肌の乾燥・喫煙・不規則な生活・表情の癖などの特徴や習慣が見られます。シワの防止や改善を目指したい方は、保湿ケア・紫外線対策・規則正しい生活に加え、表情筋を鍛えるエクササイズなども行いましょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

真皮シワとは?シワができる原因やシワ予防につながる習慣も紹介!

年齢を重ねると目立ち始める深いシワに悩む方は少なくありません。真皮シワは加齢により減少する成分以外に、表情のクセでも発生します。真皮シワの発生や悪化を防ぐためには、原因と原因に応じた対処法を知ることが大切です。

当記事では、真皮シワの原因やその他シワの種類について紹介します。真皮シワの予防につながる習慣や、すでにできた真皮シワを目立たなくする効果が期待できる成分についてもまとめているので、深いシワの原因や予防法を知りたい方はぜひご一読ください。

目次

1.真皮シワとは?

真皮シワとは、真皮まで達した深いシワのことです。ほうれい線やまぶたの下・額のシワなど、広い場所にできやすく、シワと同時にたるみが生じることもあります。真皮シワはくっきりとした深いシワのため、一度できたシワを元に戻すことは困難です。

真皮シワが生じる大きな原因は、加齢に伴う真皮内部のコラーゲンやエラスチンなどの減少です。そのため、20代の若いうちはあまり見られません。真皮シワは、40代、50代の方に多い悩みと言えます。

1-1.真皮シワの原因

肌組織は、表皮・真皮・皮下組織に分かれています。肌の表層にある表皮の役割は、異物の侵入や内部にある水分の蒸散を防ぎ、肌を保護することです。肌組織の大部分を占める真皮は、肌を支える役割があります。

真皮はコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などから成ります。エラスチンによって結びつけられたコラーゲンが網目状に張り巡らされ、網目の隙間には水分をたっぷり含んだヒアルロン酸が存在する状態です。

コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は年齢を重ねるうちに次第に減少・変性します。皮膚の大部分を占める真皮が衰えると、肌はハリを保てません。ハリが失われた肌は、浅いシワがついても元の状態に戻らなくなり、やがて深くくぼんで固定化し真皮シワとなります。

1-2.真皮シワ以外のシワの種類

顔にできるシワには、真皮シワ以外にも以下のような種類があります。

乾燥シワ肌の水分が失われたときに肌表面にできる薄い線状のシワで、目元や口元などに現れやすいです。シワが細かいため「ちりめんじわ」「小じわ」などと呼ばれることもあります。乾燥によってできた浅いシワのため、丁寧な保湿ケアを続ければ目立たなくすることは可能です。乾燥シワを放置しているとシワが固定し、深いシワにつながるため注意が必要です。
表情ジワ表情のクセにより、皮膚が強く折りたたまれてできるシワで、笑ったときに目尻に現れるシワや眉をひそめたときにできる眉間のシワが代表例です。表情を浮かべたときにできる一時的なシワですが、加齢により肌から柔軟性が失われると元に戻りにくくなり、定着する恐れがあるため、早い段階での対処が必要となります。
ほうれい線・目の下のたるみジワ皮膚がたるんだことで起こる深いシワです。たるみは加齢や紫外線ダメージにより、顔の筋力が衰えたりコラーゲンやエラスチンが減少・劣化することで起こります。代表例は、ほうれい線や目の下のたるみジワが挙げられます。

シワの種類と特徴を見極め、それぞれのタイプに合わせたお手入れをすることが重要です。

2.真皮シワの予防につながる習慣

真皮シワは、表皮を越えて真皮層まで達した深いシワです。コラーゲンやエラスチンなど肌内部の成分の減少や劣化が関係しているため、一度できてしまうと元に戻すことは容易ではありません。そのため、日頃から予防を意識したケアをすることが大切です。

ここでは、真皮シワの予防につながる習慣を紹介します。

2-1.保湿をする

まずは、スキンケアの基本である保湿ケアを徹底しましょう。朝の洗顔後やお風呂上りは、特に肌が乾燥しやすい状態です。化粧水や乳液、美容液、フェイスクリームなどの基礎化粧品で肌に十分な潤いを与えましょう。

真皮シワの予防を意識するなら、ケアアイテムに含まれる成分にも注目してください。保湿効果が高い成分やエイジングケア成分、線維芽細胞を活性化する成分を含む商品を選ぶとよいでしょう。線維芽細胞とは、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮の成分を生成する細胞です。

2-2.UVケアを行う

真皮シワができる原因は加齢だけではありません。紫外線も大きく影響しています。紫外線を浴びると波長の長いUV-Aが肌の奥まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊します。

真皮シワの予防には、紫外線対策が欠かせません。季節を問わず日焼け止めを塗り、外出時には帽子や日傘を使用して紫外線による肌ダメージを防ぎましょう。UV-Aは窓ガラスを通過するため、室内にいても日焼け止めを塗ることがポイントです。

2-3.摩擦を避ける

洗顔後にごしごしと顔を拭いたり強い力でマッサージしたりなど、肌に摩擦を起こすことは肌トラブルの原因です。

真皮で肌を支えるコラーゲン繊維は、年を重ねるごとに柔軟性を失っていきます。強いマッサージなどで肌に大きな負担を与えると、コラーゲン繊維が損傷しかねません。コラーゲン繊維の損傷はたるみを招き真皮シワの原因につながるため、洗顔やケアの際は摩擦を避け、優しく触れましょう。

2-4.食生活に注意する

肌や身体は食べた物に含まれる成分から作られます。毎日の食事には、良質な動物性たんぱく質を豊富に含む肉・魚・卵、栄養豊かな大豆製品、ビタミンやミネラルを多く含む野菜・きのこをバランスよく取り入れましょう。

たんぱく質は体内でアミノ酸に分解され、肌や髪、筋肉を作る材料になります。コラーゲン繊維を生成する際にも欠かせません。大豆には、植物性たんぱく質の他、女性ホルモンと類似の働きをすると言われているイソフラボンも含まれています。

ビタミンやミネラルは、肌の調子を整えたりコラーゲンの合成をサポートしたりする働きがあります。体内ではほとんど生成できないため、食事から摂ることが不可欠です。

3.真皮シワを目立たなくする効果が期待できる成分

化粧品に含まれる成分が浸透するのは表皮の角層までのため、真皮への影響はほとんど期待できません。一方で、医薬部外品(薬用化粧品)の中には、真皮シワを目立たなくする作用が認められた成分が配合されているものがあります。日々の保湿ケアに加えることで、真皮シワの緩和が期待できるでしょう。

厚生労働省より認可を受けている3つの有効成分として、以下の3つがあります。

ナイアシンアミド肌の表層にある角層の状態を整え、コラーゲンやセラミドの産生を促します。コラーゲンやセラミドで肌のハリにアプローチすることで、シワを目立ちにくくすることが可能です。気になる部分を中心に丁寧になじませ、良好な角層を目指します。顔全体のケアに使える点が特徴です。
純粋レチノール肌のターンオーバーを促し、真皮の再構築をサポートする働きがあります。ヒアルロン酸の産生を促すことで、肌が保持する水分量を増やす働きも期待されます。純粋レチノールは、気になる部分への集中ケアに適しています。
ニールワン真皮成分を分解してダメージを与え、シワを作る酵素・好中球エラスターゼを発見し働きを抑制する成分として生み出された成分です。真皮成分の分解を抑え、シワが生成されるのを防ぐ効果が期待できます。純粋レチノールと同様に、気になる部分へ集中的に使いたい場合に適しています。

3-1.美容医療でシワを目立たなくできる場合も

有効成分が配合された美容液を使ったケアを行うことで、シワを目立たなくする効果を期待することはできます。しかし、自分で行うケアには限界があり、真皮にいたる深いシワを和らげることは難しいケースがほとんどです。

たとえば高密度焦点式超音波(ハイフ)は、皮膚表面より深い皮下組織にアプローチするもので、たるみに用いられることもあります。

まとめ

真皮シワは深いシワのため、一度できると元に戻すことができません。真皮シワは乾燥や表情のクセの悪化が主な原因です。自身のシワの原因を知り適切なケアを実施することで、真皮シワの悪化を防ぐことは可能です。保湿ケアやUVケア、食生活の見直しなどで、真皮シワを目立ちにくくする効果を期待できます。

できてしまったシワには、高密度焦点式超音波(ハイフ)が有効です。高密度焦点式超音波は皮下組織にアプローチすることでシワやたるみの緩和を目指す方法です。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

30代に適したスキンケア方法|よくあるお肌の悩みやケアのNG例も

25歳がお肌の曲がり角と言われるように、年齢を重ねるにつれて肌の状態は変化します。30代になり肌トラブルを感じるようになったという人も一定数います。30代によくみられるお肌の悩みは間違ったスキンケア方法が原因の場合もあり、お肌の悩みを和らげるにはスキンケア方法の見直しが必要です。

今回は、30代にみられるお肌の悩みと30代のスキンケア方法のNG例を紹介した上で、お肌の悩み別にスキンケア方法を5つご紹介します。

目次

1.30代によくみられるお肌の悩み

お肌の悩みを少しでも目立たなくするためには、肌質と悩みの原因に合ったスキンケアが必要です。肌質は、大きく4つのタイプに分けられます。まずは、自分自身のお肌がどのタイプになるかを確認しましょう。

乾燥肌

乾燥肌はお肌の水分量や皮脂量が低下している状態です。目元・口元の小ジワやカサつきが気になる、洗顔後に肌が突っ張った感じがする場合は乾燥肌の可能性があります。

脂性肌

脂性肌はお肌の水分や皮脂が過剰に分泌されている状態です。テカリが気になる、ニキビができやすいといった場合は、脂性肌の可能性があります。

混合肌

混合肌は乾燥肌と脂性肌の悩みが混在している状態です。Tゾーンはテカっているのに、頬は粉を吹いているといった場合は、混合肌の可能性があります。

普通肌

普通肌は乾燥やテカリが気にならず、お肌の水分と皮脂のバランスが取れた理想的な状態です。

次に、お肌の悩み別に原因を簡単にチェックしましょう。

シミ・そばかす

30代になると10代~20代の間に蓄積された紫外線ダメージが、シミやそばかすとなってお肌表面に現れてきます。また、代謝スピードの低下によってお肌への定着前にメラニンを排出し切れないことも原因の1つです。

黒ずみ

黒ずみは、主に開いた毛穴に溜まった汚れや皮脂が、酸化して黒っぽくなることで目立ちます。

乾燥

お肌の乾燥は、ホルモンバランスが変化したり、保水力が減少したりすることが主な原因です。

たるみ

たるみは主に加齢により、お肌のハリや弾力を保つ成分の生成スピードが低下することで起こります。

お肌の悩みが軽度であれば、スキンケアを見直すだけでも症状の改善が期待できます。

2.30代のスキンケア方法のNG例

お肌によいとされる商品やエイジングケア化粧品を選び、しっかりとスキンケアをしているつもりでも、実際にはあまり効果がないケースは少なくありません。

ここでは、ついやってしまいがちなスキンケア方法のNG例を3つ解説します。
普段のスキンケアで当てはまる項目がないか、チェックしてみましょう。

2-1.洗顔時に肌をこすっている

多くの人が洗顔時についやってしまうのが、こすり洗いです。洗顔ついでにマッサージを行う人もいるでしょう。

ゴシゴシと何度もこするのは、お肌に大きな刺激を与え、肌トラブルを招く行為です。気合を入れてメイクをした後やたっぷり汗をかいた後は、しっかりと汚れを落とす必要があります。しかし過剰なクレンジングや洗顔は汚れだけでなく、お肌に必要な水分や皮脂も洗い流してしまうため、注意しなければなりません。

また、マッサージに使用できるクレンジングや洗顔料もありますが、基本的にお肌への負担になるので避けたほうが無難です。

2-2.化粧水だけ使っている

化粧水は、必ず乳液やクリームとセットで使いましょう。化粧水には、お肌にうるおいを補給して整える役割があります。しかし化粧水の主成分は水であり、基本的に油分は入っていません。そのため、化粧水だけを使いそこでスキンケアを終わると、せっかく補充したはずの水分が蒸発してしまいます。

また、化粧水に含まれる水分が蒸発すると同時に、肌内部のうるおいも蒸発する点にも注意が必要です。化粧水の後に使う乳液やクリームには、お肌に含ませたうるおいを逃さないようフタをする役割があります。

2-3.外出するときだけ日焼け止めを使っている

「日焼け止めを使うのは外出するときだけ」という人は、要注意です。日焼け止めは紫外線対策に有効なアイテムですが、紫外線は直接日が当たる場所だけに降り注いでいるわけではありません。

紫外線は空気で散乱される性質があるため、日陰でも日光によって明るい場所であればお肌は影響を受けます。窓越しでも完全に紫外線を遮断することはできないため、紫外線の影響が気になる人は、屋内であってもしっかりと対策しましょう。

3.【肌の悩み別】30代のスキンケア方法

お肌の悩みを軽くして美肌を目指したいなら、まずはスキンケアを正しく行うことが大切です。下記は基本的なスキンケアの流れとなります。

①クレンジング

クレンジング剤は、メイクの濃さによって使い分けることが大切です。ポイントメイクには専用のリムーバーを使いましょう。朝やノーメイクの日は必要ありません。

②洗顔

洗顔料は8分立て程度にしっかりと泡立て、肌をこすらず馴染ませるようにしながらTゾーン→Uゾーン→全体の順で洗います。すすぎは32~34度程度のぬるま湯を使い、20回程度で泡を落とし切りましょう。

③基礎化粧品

お肌に水分が残っているうちに、まんべんなく化粧水を浸透させます。必要ならパックや美容液などのスペシャルケアアイテムも足しましょう。

④乳液・クリーム

化粧水の水分が飛んでしまう前に、乳液・クリームでフタをします。
上記のスキンケアに加えて、悩みごとに適切なケアを取り入れると効果的です。
ここからは、30代向けの肌悩みに応じたケアを簡単に紹介します。

3-1.シミ・そばかす

シミ・そばかすに悩んでいる人は、有効とされる美白成分配合のアイテムを取り入れてみましょう。

【美白に有効な成分の例】

●ビタミンC誘導体
●アルブチン
●ナイアシンアミド
●トラネキサム酸
●プラセンタエキス

ただし、シミやそばかすができる主な原因は紫外線です。まずは毎日の紫外線対策をしっかりと行いましょう。

3-2.くすみ

くすみの悩みは、原因によって対策が異なります。

乾燥肌・厚くなった角質層が原因の場合

対策保湿に力を入れる
有効な成分の例●ヒト型セラミド
●密着型ヒアルロン酸
●スーパーコラーゲン

メラニンが原因の場合

対策紫外線対策を徹底する・美白有効成分配合のアイテムを選ぶ
有効な成分の例●ビタミンC誘導体
●アルブチン
●ナイアシンアミド
●トラネキサム酸
●プラセンタエキス

お肌の糖化が原因の場合

対策血糖値を上げにくい食事や、抗糖化作用のある食品を取る
有効な成分の例●玄米茶
●野菜
●ハーブ
●ライム
●豆味噌

血行不良が原因の場合

対策血行をサポートする活動を取り入れる
有効な成分の例●マッサージ
●入浴
●適度な運動
●規則正しい生活

くすみの原因に応じた対策を徹底することで、お肌の透明感アップが期待できます。

3-3.乾燥

お肌の乾燥が気になる人は、まず保湿に力を入れましょう。

【保湿に有効な成分の例】

●セラミド
●スクワラン
●ヒアルロン酸
●コラーゲン

ツヤ肌を手に入れるには、化粧水やクリームを使い惜しまないことも大切です。保湿力が高く、かつお肌に合ったアイテムを選び、推奨されている量をやや上回るくらいの量を使うことで効果が期待できます。いつものアイテムだけで物足りなさを感じる場合、導入美容液も併用するとよいでしょう。

3-4.たるみ

たるみの悩みには、お肌の水分不足やハリ不足をケアする成分の入ったアイテムが有効です。

【たるみに有効な成分の例】

●レチノール
●コラーゲン
●抗酸化成分ビタミンC
●ポリフェノール
●ビタミンE

お肌のコラーゲンやエラスチンの減少・変性や、土台となる筋肉の衰えもたるみの原因です。そのため、表情筋を鍛えることもたるみの対策に有効とされます。

3-5.シワ

シワに有効な対策は、原因によって異なります。

血行不良が原因の場合

対策保湿に力を入れる
有効な成分の例●ヒト型セラミド
●密着型ヒアルロン酸
●スーパーコラーゲン

加齢が原因の場合

対策ハリ感アップや弾力アップにアプローチする成分を取り入れる
有効な成分の例●ビタミンC
●レチノール
●リンクルナイアシン

ただしシワの原因が表情グセの場合は、スキンケアによる劇的な改善は期待できません。

まとめ

30代にみられるお肌の悩みは、肌質にスキンケア方法・スキンケアアイテムが合っていないことが原因である場合もあります。

洗顔時は泡で優しく肌を洗い、化粧水に乳液やクリームを被せると、お肌の悩みをある程度落ち着かせることが可能です。また、有効とされる美白成分配合のアイテムを取り入れるのもよいでしょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

おでこのシワの原因は?生活に取り入れたい予防・改善策も!

おでこにシワができる主な原因は、紫外線・乾燥・加齢・表情の癖・目の疲れの5つであると言われています。紫外線や乾燥など環境的な要因や、表情の癖・目の疲れなどの状態は自分ではなかなか気づきにくいものです。

この記事ではおでこのシワの原因5つに加え、おでこのシワ予防・改善を目指す方法を詳しく解説します。シワがなかなか改善せずお悩みの方に向けた情報も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

目次

1.おでこにシワができる主な原因

ふとした瞬間、気になるおでこのしわは老けて見られてしまうため、気になる方も多いでしょう。おでこのシワ、たるみの原因は、紫外線、乾燥、加齢、表情の癖、目の疲れなどであると言われています。

また、普段の生活の中にもシワの原因は多数存在します。シワの原因をくわしく知ることで、おでこのシワを予防しましょう。

1-1.紫外線

紫外線を浴びると、コラーゲン・エラスチンの減少が進むと言われています。コラーゲン、エラスチンは肌のハリ、弾力を担う成分のため、紫外線によって減少するとシワができやすくなります。

肌の弾力が低下し、たれることで、シワが入り戻りにくくなるという悪循環に陥りやすい傾向です。おでこだけでなく、目尻や眉間など顔全体のシワの原因となるため、1年中紫外線対策は欠かさないように心がけましょう。

1-2.乾燥

通常であれば、肌は、外側から刺激を防ぎ、内側からは水分の蒸発を防ぐバリア機能によってうるおいを保っています。生活習慣の乱れ、間違ったスキンケア、空気の乾燥などでバリア機能が低下すると、肌のうるおいが保たれにくくなります。

乾燥が進むことで潤いが保持できず、肌表面のキメの乱れ・しぼみとなりシワができてしまいます。おでこはテカりやすい印象がありますが、実は乾燥しやすい部位であるため、保湿が重要です。テカリが気になる場合も、あぶらとり紙を頻繁に使用すると、かえって皮脂不足となり、乾燥が進むため注意しましょう。

1-3.加齢

肌にはコラーゲン、エラスチンなど肌の弾力を保つための成分が欠かせません。しかし、年齢とともにコラーゲンやエラスチンが減少するため、肌のハリや弾力は低下します。

加齢とともに、枕の跡やマスクの跡が取れなくなるのもコラーゲン、エラスチンが減少することが原因と言われています。加齢はおでこのシワだけでなく、目じりや口周りの細かいシワの原因にもなるため、早めのエイジングケアを心がけましょう。

1-4.表情の癖

おでこの周りを動かす表情筋は「前頭筋(ぜんとうきん)」という筋肉です。前頭筋がコリ固まることで表情のクセが定着しやすくなり、シワの原因となります。

眉を上に引き上げる表情をすることが多い方は、おでこのシワができやすくなる恐れがあります。肌にハリがある場合は、表情の変化でシワができたとしてもすぐに戻りますが、紫外線や加齢などで肌のハリが低下していると、シワが定着しやすいため、注意が必要です。

1-5.目の疲れ

おでこのシワの原因となる前頭筋は目の筋肉とつながっているため、目が疲れやすくなると、前頭筋に力が入りやすくなります。

目が疲れていると、まぶたを開ける筋肉である「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」も固まってしまい、無意識のうちに目を開けるときの動作が大きくなり、おでこのシワがつきやすくなるでしょう。PCやスマホをよく利用する方は特に注意が必要です。

2.おでこのシワ予防・改善が期待できる方法4選

気になるおでこのシワは、できるだけ早くケアしましょう。シワが深く定着しないよう予防し、今あるシワを目立たなくするためには、日頃の習慣に気をつけ、適切な対策を講じることが大切です。

ここでは、スキンケア、紫外線対策、セルフケア、表情の4つの対策について紹介します。

2-1.保湿などのスキンケアを見直す

乾燥はおでこのシワの原因となります。毎日のスキンケアを保湿重視に見直すことで、おでこのシワが緩和する可能性があります。
洗顔後は肌の水分と油分のバランスが崩れやすいため、肌の刺激にならないよう、ハンドプレスで優しく保湿化粧品をなじませましょう。化粧水でうるおいを与えて、乳液やクリームといった油分で水分が蒸発しないよう蓋をします。オイリー肌でテカリが気になる場合は、オールインワンジェル、軽めの乳液などでしっかり保湿しましょう。

なお、洗いすぎは必要な皮脂まで落としてしまうため、洗顔は1日2回に留めます。

2-2.紫外線対策を徹底する

おでこのシワの原因となる紫外線は、しっかり防ぎましょう。日焼け止めは、朝に一度塗るだけでなく、こまめに塗り直すことでより高い効果を期待できます。また、日焼け止めを塗るだけでは紫外線対策が十分ではないケースもあります。つばの広い帽子や日傘を併用して、おでこへの紫外線を防ぎましょう。

さらに、紫外線のダメージは蓄積されるため、サングラスやアームカバー、長ズボンなどを着用して肌全体の露出を防ぎます。外出は紫外線の強い時間帯を避けるとよいでしょう。

2-3.エクササイズ・セルフケアを行う

おでこのシワ防止のために、おでこの筋肉や頭皮のエクササイズやセルフケアを行うのも効果的です。

おでこの筋肉のセルフケア方法

1.眉の上に親指以外の指を押し当てる
2.指は動かさないようにしながら、4回小さく頷く
3.1~2を後頭部に向かって繰り返す
4.朝晩の2セット行う

ポイントは、皮膚への摩擦予防のため指ではなく頭を動かすことです。直接おでこのシワに力を加えると、刺激が強すぎてシワが悪化する可能性があるため、額とつながる頭皮をほぐすようにしましょう。

おでこ周囲の血流を改善する可能性が期待できるため、頭皮のケアも行ってみましょう。

頭皮のセルフケア方法

1.親指以外の指を耳のライン、小指はこめかみにあてる
2.頭皮を揉み上げる
3.百会(びゃくえ)のツボ(両耳から頭頂部へ向かった部分と顔の中心から頭頂部へ向かった部分が交差するところ)を親指以外の指で10回刺激する
4.頭頂部から首にかけて、指全部を使ってゆっくり力を加える
5.2~3回繰り返す

定期的にセルフケアを行い、おでこのシワ予防を心がけましょう。

2-4.表情に注意する

表情の癖によるおでこのシワを予防するには、表情に注意することも必要です。眉を上にあげる表情の際、おでこの動きが大きいとシワが定着しやすくなるため、目元の筋肉だけを使って目を開けるトレーニングをしましょう。

眼精疲労が溜まると、眉毛やおでこの筋肉を使って目を開けようとするため、目の疲れを取ることにも注意が必要です。目の周りのツボである「攅竹(さんちく)」「清明(せいめい)」などを押して疲労回復を心がけてください。また、蒸しタオルを目元にあてて、血行を促すのも眼精疲労回復に効果的と言われています。

3.おでこのシワがなかなか改善しないときは?

おでこのシワ解消を期待してセルフケアや生活習慣の変更といった対策を続けても、なかなか変化が見られない場合もあります。顔が疲れて見えたり、暗い印象になるため、いきいきとした表情を取り戻したいと感じる場面もあるでしょう。

シワを目立たなくする施術の一例として、切らずに施術できる医療ハイフという方法もあります。ハイフとは「高密度焦点式超音波」のことで、高密度の超音波で肌をリフトアップする治療です。

美容医療の施術には、医療ハイフの他にもボトックス注射・ヒアルロン注射・額リフトといった方法もあります。

まとめ

おでこのシワを予防・改善するためには、原因を把握し、悪化させない生活を送ることが大切です。また、予防・改善が期待できる方法として、スキンケア・紫外線対策・セルフケアなども徹底しましょう。特に、表情の癖は自分では気づきにくいポイントであるため、意識的に、表情筋のトレーニングなどを行うことがおすすめです。

なお、おでこのシワは目立つため、できるだけ早く改善したいと考える方もいるでしょう。シワ改善効果が期待できる美容医療の施術には、ハイフ・ボトックス注射・ヒアルロン注射などが挙げられます。

【記事に関する免責事項】

・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

40代でシワがない人の特徴は?老けて見られる原因も紹介!

40代は更年期を意識する時期でもあるため、さまざまな体調の変化により「肌の悩みが増えた」と感じる人も多いのではないでしょうか。シワやシミといった悩みは加齢とともに誰にでも起こる現象です。年齢を理由に諦めてしまわず、体調の変化に合った生活習慣の見直しや、自分の肌に合ったスキンケアを行うことで、シワやシミなどの予防につながります。

当記事では、40代で若く見える人の特徴をはじめ、老けて見える原因も6つ解説します。生活習慣を見直し、セルフケアだけでなく美容医療についても知りたいという人はぜひご覧ください。

目次

1.若見えする!40代でシワがない人の特徴は?

老けて見える原因として、顔の目立つ位置にシワができ、メイクでも隠しきれない悩みをもつ人も多いでしょう。一方で、40代でもシワが少なく、いつまでも若々しい印象の人もいます。実は、年齢より若く見える人には、いくつかの特徴があります。

若く見せるためには意識したいポイントをおさえましょう。ここでは、40代でシワがない人の特徴を3つ紹介します。

1-1.自分に合ったスキンケア・UVケアをしている

老けて見えるのを、年齢のせいにして諦めると、シワはひどくなります。シワなどの老化現象は、誰にでも起こることです。しかし、若々しく見える人は、こまめに自分のケアを欠かしません。自分に合ったスキンケアや、UVケアをしています。

スキンケアやUVケアを怠ると、老化が進んだり、肌のダメージにつながったりします。若々しく見える人は、シワを防ぐための努力をしている人です。例えば、以下のようなスキンケア・UVケアが基本となります。

・保湿効果の高い化粧品を使う
・日焼け止めや日傘などで、紫外線対策をする

保湿や日焼け止めは肌質に合うものを選ぶことが大切です。ライフスタイルに合わせた保湿パックやUV帽子を選び、UVケア商品では、SPFの数値も意識して使用しましょう。

1-2.生活習慣に気を付けている

老けた印象の顔と若々しい印象の顔では、生活習慣が大きく違います。老け顔にならないためには、肌に優しい生活習慣が大切です。具体的には、以下の通りです。

・週に1回運動をする
・肌に刺激を与えない
・ハリやツヤを補うスキンケアをする

運動することで、肌のターンオーバーを促進し、美肌に導きます。運動は、肌の毛細血管の血液を隅々まで循環させ、血のめぐりをよくします。

また、肌への刺激は、肌の老化の原因です。洗顔やクレンジングの際には、強くこすらないように心掛けましょう。そして、ハリやツヤを補うスキンケアも大切です。年齢とともに失われがちなハリとツヤは、コラーゲンなどで肌の外から補います。

他の生活習慣では、食事、睡眠もとても大切な習慣です。また、40代は更年期も意識する時期でもあります。栄養バランスをとり、睡眠不足にならないように規則的な習慣を維持しましょう。

1-3.表情が明るい

表情が明るいのも大事な要素です。顔のシワ対策には、人生を前向きに楽しむ姿勢が肝になるでしょう。40代になると、顔のシワなどが目立ちはじめる原因として「無表情」があります。年齢とともに表情が乏しくなるため、顔の筋肉が劣化し、代謝が悪くなる傾向があります。
若々しく見える人の行動には以下のような特徴があります。

・明るく笑顔が多い
・自分磨きをしている
・自分に合った洋服やメイクをしている

明るく笑顔が多い人は、内面から出てくる感情が目に表れます。また、口元は、年齢とともに緩みやすいパーツです。そのため、口角を上げることで表情筋が鍛えられ、生き生きとした印象になります。また、顔のマッサージも効果的でしょう。そして自分磨きは、気持ちをポジティブにします。さらに、自分に合った洋服やメイクは、美しく見せてくれるでしょう。

2.【40代】老けて見える6つの原因

40代になると、肌の変化が気になりはじめる人も多くいます。40代の肌は「2度目の曲がり角」と言われ、複合的な肌の悩みが出る時期です。理由には、以下のような原因が考えられます。

・女性ホルモンの減少
・加齢による保湿三大因子の減少
・線維芽細胞の働きの衰え

まず、女性ホルモンの減少によって、コラーゲンを生成する力が弱くなるのが原因の1つです。また、肌の潤いを保つ保湿三大因子が減少したり、線維芽細胞の働きが衰えたりすることで、肌の老化が進む可能性があります。

若々しく見られるには、老けて見える理由を把握することが大切です。ここでは、老けて見える6つの原因を紹介します。

2-1.シワ

シワは、おでこ、目頭、口元、目元など、顔のさまざまな部分に見られます。その原因は、体力や代謝の低下です。「疲れやすくなった」と感じるような体力や代謝の低下によって、肌の代謝も下がり、ハリや潤いなどが少しずつ失われます。そのため、シワが現れやすくなります。

2-2.シミ・くすみ

シミ・くすみは、老けて見える大きな原因の1つです。シミは、長年紫外線を浴びることで肌の老化現象につながります。多くのシミは、紫外線による「光老化」によって現れます。光老化とは、長い時間をかけて貯蓄されて起こる肌の変化です。

また、くすみでは、40代の肌のターンオーバーが遅くなるため、古い角質が代謝され定着して起こります。そのため、肌色が変化し、くすんで見えるようになります。

2-3.たるみ

たるみの原因には「皮膚内部の老化」と「骨格老化」という2つの老化があります。皮膚内部の老化は、肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が衰えることで起こります。ハリと弾力を支えるコラーゲンやエラスチンと、水分を抱えるゼリー状の物質のヒアルロン酸は、健やかな肌に必要な成分です。

骨格老化は、老化によって顔の骨の骨量が減って、顔面骨が萎縮するため骨格が変化します。そのため、皮膚が影響を受けてたるみやくぼみができます。老化による変化は、皮膚の変化だけではありません。

2-4.クマ

目の下のクマの原因は、表皮をバリアする機能が低下するため起こります。そのため、乾燥が進行したり、メイクの刺激を受けやすくなったりします。また、真皮層にあるコラーゲンなどの生成が減るため、肌のハリが弱くなるのも要因の1つです。骨や筋肉の衰えによって、支えられなくなった脂肪が出るため、目の下のくぼみや影も目立つようになります。

2-5.白髪・髪のパサつき

髪の毛は面積が広く、第一印象に残りやすい部分です。髪の毛は、年齢とともにツヤが失われます。ツヤのないパサついた髪は、老けたイメージを与えるでしょう。また、加齢によって、白髪も増えていく傾向にあります。

40代になったら、年齢に合ったへアスタイルにするなどの対策が必要です。さらに、時代の変化に合わせたヘアスタイルにすると、若々しい印象になります。

2-6.体型・姿勢

若々しい人と老けて見える人の違いには、体型や姿勢にも現れます。姿勢によっては、痛みや病気につながる可能性もあるため、習慣としてついたクセを見直すことは大切です。ここでは、老けて見える姿勢を3つ紹介します。

猫背猫背は、肩から腰が丸くなった姿勢です。そのため、体のバランスをとろうとして、お腹が出てきます。猫背は、便秘や逆流性食道炎になるリスクがあります。
巻き肩また巻き肩は、肩が前に出ている姿勢です。長時間、前かがみの姿勢の人に多い傾向があり、胸郭が狭くなるため、肩こりや呼吸器障害を引き起こしやすいでしょう。
カメ首さらにカメ首は、いわゆるストレートネックとも言われます。首が前に傾き、頸椎のカーブがない状態です。カメ首は、二重あごの原因になったり、猫背や巻き肩との併発につながったりします。

3.【40代】セルフケアに加えて美容医療という選択肢も!

40代になると、さまざまな原因によって肌の悩みが一気に増えます。しかし、日頃のスキンケアや食事や睡眠といった生活習慣を見直すことで、シワやシミの予防が期待できます。定期的に、スキンケアの美容成分をチェックすることも大切です。しかし、セルフケアには限界があり、仕事が忙しかったり子育て中で時間が限られたりと、思うようにケアが行き届かない場合もあるでしょう。

もし、シワやエイジングケアで悩んでいる場合は、美容医療に相談する方法もあります。現在の美容医療には、シミやくすみを治療する「レーザー治療」や、シワやたるみを軽減する「医療ハイフ」という施術もあります。「医療ハイフ」では、シワ、たるみ、シミ、くすみの改善が期待できるため、肌にハリを出し若々しい印象を与えられるでしょう。

まとめ

40代でシワがない人には「自分に合ったスキンケア・UVケアをしている」「生活習慣に気をつけている」「表情が明るい」といった特徴があります。老けて見える原因にはたるみや目の下のクマ、体型や姿勢などがあります。40代は更年期を意識しはじめる時期でもあるため、体調の変化に合わせた生活習慣の見直しや、自分の肌に合ったスキンケアをすることで、シミやシワの予防につながるでしょう。

すでにできてしまったシワには、シワやたるみの軽減が期待できる施術「医療ハイフ」も1つの方法です。

※ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
※治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

肌年齢とは?基準・調べ方から若々しい印象の肌にするポイントまで

年齢を重ねるにつれて肌質は変わります。美容意識が高い方の中には、肌年齢が気になるという方もいるでしょう。肌年齢は、肌の水分量やメラニン量、肌のハリなどから分かります。表面的には、シワやシミ、たるみが判断材料になります。若々しい肌を維持するためには、肌年齢に応じた適切なケアが必要です。

今回は、肌年齢の概要・基準・調べ方と、肌年齢に影響を及ぼすNG習慣、肌を若々しく見せるポイントを紹介します。現在の肌年齢とNG習慣・ポイントを知って、みずみずしくハリのある肌を目指しましょう。

目次

1.そもそも肌年齢とは?

そもそも肌年齢とは、今の肌の状態がどの年齢の平均値と同程度の水準にあるかを表した数字です。肌年齢が実年齢と一致するとは限らず、また常に一定の数値を出すわけでもありません。

自分の肌年齢を調べることで肌の健康状態を把握できるとともに、日頃のスキンケアが正しく行えているかも確認できます。肌年齢が実年齢よりも若ければ、健康的な生活を送れており適切なスキンケアを実施できている可能性が高いと言えるでしょう。

2.肌年齢の基準

肌年齢を調べる際の主な測定基準となるのは、下記の4項目です。

【肌年齢測定の基準】

水分量(シワ)細胞の状態が若いほど、肌に含まれる水分量も多くなる
油分量肌が老化すると皮脂分泌量が減る
メラニン量(シミ)年齢を重ねるごとに肌に含まれるメラニン量が増える
肌のハリ(たるみ)加齢や紫外線によるダメージの蓄積によって、肌に含まれるコラーゲンの量が減少し、ハリが損なわれてたるむ

次に、肌年齢の調べ方を紹介します。

2-1.肌年齢の調べ方

肌年齢の調べ方はいくつかありますが、以下の方法が一般的です。

ネット上で公開されている肌年齢チェックリストを活用する
ネット上には、設問に答えることで肌年齢を推察できるセルフチェックリストが、さまざまなWebサイトで公開されています。外食時間や睡眠時間、喫煙の有無など日頃の生活習慣をはじめとした多角的な観点から、おおよその肌年齢を自己診断できるリストです。
アプリで診断する
近年は肌年齢を測定できるアプリも登場し、人気となっています。スマートフォンのカメラで肌表面の指定された場所を撮影すれば、アプリが写真から肌状態を分析して肌年齢を推定してくれる優れものです。測定時間も数分程度と短かく、無料で利用できるアプリもあり、気軽に試すことができます。

3.肌年齢に影響をおよぼすNG習慣

肌年齢が実際より高くなる原因として、以下のNG習慣を行っている可能性があります。自分に当てはまる項目がないか、チェックしてみましょう。

肌質や季節問わず同じスキンケアをしている
その人の肌質や季節によって、適切なスキンケア方法・アイテムは異なります。肌質や季節に合わないスキンケアを継続すると、アイテムの効果が薄れたりかえって肌トラブルを招いたりしかねません。
また「真夏しか紫外線対策を行わない」ことも、よくあるNG習慣です。紫外線は日光が出ている間ずっと降り注いでいるため、冬だからといって対策を怠ると紫外線のダメージをダイレクトに受けることになります。
夜更かしなどで睡眠時間を削っている
肌の新陳代謝やダメージの回復に必要な成長ホルモンが最も分泌されるのは、人が眠っている間です。睡眠時間を削ることで十分な量の成長ホルモンが分泌されないと、肌が若々しくなる機会を減らすことになります。
好き嫌いして必要な栄養をとらない
美肌を作るのに必要な栄養がなければ、若々しく健康的な肌を手に入れることはできません。たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく必要なだけ摂れているか、あらためて確認しましょう。
下を向いてスマホを見ている
下向きの前傾姿勢で長時間スマホを見ているとフェイスラインが緩みやすくなる上、首に寄ったシワも定着しやすくなります。また、スマホの画面から発せられる「ブルーライト」は、シミやくすみを引き起こす誘因の1つです。
スキンケアアイテムを規定以下の量しか使わない
化粧品メーカーがうたう商品の効果は、規定量を使用した場合の統計データを前提としています。「2プッシュ」と指定されているにもかかわらず「1プッシュ」しか使用しなければ、得られる効果は半分以下となるでしょう。

4.肌を若々しく見せるためのポイント4つ

肌年齢が上がらないようにしたり実年齢よりも引き下げたりするには、まず肌年齢に影響をおよぼすNG習慣を改めなければなりません。同時に、下記のポイントを実施することでより若々しく見せられる可能性が高まるでしょう。

・季節・活動場所を問わず紫外線対策をする
・季節に応じたスキンケアをする
・生活習慣を整える

ここでは、肌を若々しく見せるためのポイントを4つ紹介します。

4-1.季節・活動場所を問わず紫外線対策をする

若々しい肌を保つためには、1年を通じた紫外線対策が必須です。日焼け止めは数時間おきに塗り直す、日傘などを活用するといった対策を常に行いましょう。

基本的に9月~5月は真夏に比べて降り注ぐ量が減るものの、紫外線がゼロになるわけではありません。また、雪の照り返しなどにも紫外線が含まれていることを覚えておきましょう。

出典:環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」

曇りの日でも晴れの日の60%程度、雨の日でも30%程度は紫外線が降り注いでいます。屋内や日陰で活動する場合でも、紫外線は窓を通過したり空気で散乱されたりして影響を与えるため、注意が必要です。

出典:気象庁「雲と紫外線」

4-2.季節に応じたスキンケアをする

季節の気候に応じてスキンケアの方法や使用する基礎化粧品を変えることも、肌の若々しさを保つには有効です。季節によって変化する紫外線の量や湿度によって、肌が受けるダメージやうるおい方も変化します。

例えば、空気が乾燥しやすい冬には化粧水を重ねづけしたり、乳液だけでなくクリームも使用したりといった工夫をしましょう。特に、保湿は重要です。肌が若々しく見えるか否かは、肌の水分量が大きく影響します。肌のかさつきや乾燥を感じる方は、保湿成分が配合されたアイテムを積極的に選ぶとよいでしょう。

4-3.生活習慣を整える

普段の生活の中で、肌にダメージを与える行為や肌の修復を妨げる行動がある場合は、生活習慣を整えることが肝要です。懸命に紫外線対策やスキンケアに励んでも、生活習慣が乱れたままでは根本的な解決には至りません。

まずは十分な睡眠時間を確保して肌のターンオーバーと修復を促し、バランスのよい食事から肌に必要な栄養をしっかりと摂取するなど、身体の内側からケアしましょう。またストレスも肌の免疫力を下げ、肌荒れを引き起こす原因となります。適度な運動や趣味の時間を設け、定期的にストレスを発散することも重要です。

まとめ

肌年齢とは、現在の肌の状態がどの年齢と同程度であるかを示したものです。肌年齢を調べる方法としては、肌年齢チェックリストを利用する・アプリで診断するなどが挙げられます。

若々しい肌を保つためには、肌に悪影響をおよぼす悪習慣を正し、肌質や状態、季節などに応じたスキンケアをすることが大切です。
また、肌に悩みがある場合は医療ハイフなどの美容医療も選択肢の1つです。

【記事に関する免責事項】
・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

乾燥肌はシワができやすい?原因や深いシワの予防につながる対策も!

肌にはタイプがあり、乾燥肌・敏感肌・混合肌などがあります。乾燥肌の方は肌の水分が不足している状態のためシワができやすい傾向です。乾燥ジワにも種類があり、それぞれ特徴があります。

当記事では、乾燥肌の方にシワができやすい理由、肌が乾燥する原因を解説します。また乾燥肌向けにシワ対策の方法を5つ紹介しますので、乾燥肌ですでにできたシワに悩んでいる方や、乾燥ジワを予防したい方は、ぜひ当記事をお読みください。

目次

1.乾燥肌だとシワができやすい理由

肌は表皮、真皮、皮下組織から構成されており、表皮は角層(角質層)・顆粒層・有棘層・基底層の4つの層に分かれています。層の中で肌の水分量を保持する重要な役割を担っているのが、表層にある角層です。

十分に潤った肌は角層細胞がセラミドでつなぎとめられ、肌理(キメ)が整っています。しかし、肌の潤いが減り乾燥すると角層細胞が整いにくくなり、肌理が乱れます。その結果できるのが、肌表面の細かなシワです。

乾燥した肌は水分を保持することが難しく、ケアせずに放置していると浅い小ジワが深い大ジワ(真皮シワ)へと変わりやすい状態になります。

もともと皮膚の潤いが不足しがちな乾燥肌の場合、シワに悩まされるケースは少なくありません。日ごろから丁寧に保湿ケアをして、肌に足りない水分と蒸散を防ぐための油分を補う必要があります。

1-1.乾燥ジワ以外のシワの種類

顔にできるシワにはいくつか種類があり、主に表皮ジワ(乾燥ジワ)・真皮シワ・表情ジワの3つがあります。真皮シワと表情ジワの特徴は以下の通りです。

真皮シワ表皮の下にある真皮層に到達した深いシワを指します。真皮はエラスチンがつないだコラーゲン繊維が網の目状に張り巡らされ、隙間をヒアルロン酸が埋めている状態です。加齢や紫外線ダメージによって真皮に含まれる成分が減少・変性し、肌が支えられなくなると真皮シワにつながります。
表情ジワ笑ったときに現れる目尻のシワや、眉を寄せたときにできる眉間の深い縦ジワなど、特定の表情やクセによってできるシワを指します。表情ジワは一時的なシワですが、肌の柔軟性が失われると元に戻りにくくなり、そのまま定着することもあります。

1-2.混合肌や敏感肌の場合も注意が必要!

肌トラブルは、乾燥肌の方にだけ起こるものではありません。混合肌や敏感肌の方も皮膚の乾燥やトラブルによる悪影響を受けやすいため、注意が必要です。 肌質の特徴とケアのポイントは以下の通りです。

混合肌

特徴・皮脂の分泌量が多い一方で、乾燥している部分もある
・額と鼻筋は皮脂でべたつきやすく、ほほやあごはかさつきやすい
・乾燥しやすい部分に表皮ジワができやすい
ケアするときのポイント・皮脂の分泌量が多い部分は、オイルではなくクリームやジェルでケアする
・乾燥しがちな部位は保湿効果の高い美容液などを使う
・肌状態に応じてケアの方法を分ける

敏感肌

特徴・外部刺激に弱く、刺激が弱めの物質に対しても赤みや痒みなどの反応を起こしやすい
・肌のバリア機能が低下しているため乾燥しやすく、表皮ジワができやすい
ケアするときのポイント・肌をお手入れする際はアルコールが配合された基礎化粧品は避ける
・ケアやマッサージの際は、肌に負担をかけないように意識する

2.そもそも肌が乾燥する原因は?

肌が乾燥する主な原因としては、以下の4つが挙げられます。原因別に肌にどのような影響を及ぼすかを知っておくと、乾燥を予防することが可能です。

原因影響
空気の乾燥空気中に含まれる水分量が少なくなると、肌から水分が奪われ乾燥しやすくなります。冬の屋外の他、長時間エアコンの効いた部屋にいる場合も乾燥が進むため注意が必要です。
紫外線によるダメージ紫外線を浴びると肌が炎症を起こし、肌理が乱れる原因になります。乱れた肌理の隙間から水分が蒸発しやすくなり、その結果、肌の乾燥が進みます。
スキンケアの問題日々のスキンケア方法が誤っている場合も乾燥しやすくなる原因です。たとえばお湯で洗顔している場合、必要な皮脂まで落としてしまい、水分を保持しにくくなります。肌をゴシゴシとこすって洗顔すると、バリア機能が低下して乾燥しやすくなります。
生活習慣の乱れ慢性的な睡眠不足や運動不足、過度の飲酒など、生活習慣が乱れていると一定周期で肌が生まれ変わるターンオーバーのリズムが狂いやすくなります。するとバリア機能が低下し、水分の保持が難しくなり乾燥につながります。

3.【乾燥肌向け】シワ対策の方法5つ

表情ジワは浅いシワのため、適切に保湿すれば目立たなくすることはできます。とはいえ、乾燥肌の方は保湿しても長く潤いを保てないこともあるでしょう。乾燥した状態が長く続くと、表情ジワが深く刻まれて真皮シワにいたる恐れがあるため注意が必要です。

特に乾燥肌の方は、日ごろから特に入念にケアすることが大切です。ここでは、乾燥肌の方に向けて、シワの対策方法を5つ紹介します。

3-1.肌質に合ったスキンケアを行う

スキンケアアイテムは、肌質に合った商品を選びましょう。乾燥肌の場合、クレンジングはクリームタイプが適しています。オイルタイプのクレンジングは水分保持に必要な顔の皮脂まで落とす恐れがあります。

また、洗顔の際は力を入れてこすらないようにしましょう。洗顔料をよく泡立て、泡を転がすようにして汚れを落とします。泡を流すときは、ぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。 水分は清潔なタオルでそっと吸い取ります。洗顔後は、すぐに保湿力の高い基礎化粧品でケアをすることがポイントです。

3-2.UV対策を徹底する

紫外線は美肌の大敵です。日常生活で飛外線を無防備に浴びていると、シワ以外にもシミやくすみ、肌荒れなどを招きます。そのため、特に肌トラブルのリスクが高い乾燥肌は、入念なUV対策を実施することが大切です。

紫外線は一年を通して降り注いでいるため、季節を問わずUV対策する必要があります。日ごろから日焼け止めはムラなく塗り、外出時は日傘や帽子も併せて使用するとよいでしょう。紫外線は目からも入るため、UVカット効果のあるサングラスや眼鏡をかけるのがポイントです。

化粧下地やファンデーションなどのアイテムは、UVカット効果のあるものを選ぶとよいでしょう。

3-3.水分をしっかりとる

肌の乾燥を防ぐためには、体内の水分量を増やすことも必要です。体内の水分が不足していると、肌へ水分が回らず乾燥を招く恐れがあります。

水分不足を防ぐには、こまめに水分補給をしましょう。水分補給を目的とする場合、水や麦茶、ルイボスティーなどが望ましいです。

利尿作用のある紅茶やコーヒーは、排尿を促すため体内の水分量がより減ってしまう恐れがあります。アルコールも分解時に多くの水分を必要とするため、水分補給には適しません。

3-4.室内の乾燥対策を行う

冬は気温が低いため空気中に含まれる水分量が低く、大気が乾燥する季節です。外の冷たい空気にさらされると、肌の水分はどんどん奪われます。

暖房の効いた暖かい部屋も同じで、空気が乾燥した状態です。室内に加湿器を設置したり水を入れた器を置いたりして、意識的に加湿しましょう。湿度は40~60%が適切といわれています。

出典:東京都福祉保健局「健康・快適居住環境の指針」

また、湿度が高い夏も注意が必要です。夏は汗をかきやすく、水分が失われると皮脂も落ちやすくなります。皮脂が減ると肌の水分の蒸散が防ぎにくくなり、乾燥が進みます。 冬の暖かい部屋と同様、冷房の効いた部屋も乾燥しているため、室内の乾燥対策が欠かせません。

3-5.食生活に気をつける

肌は、毎日の食事で摂取した栄養から作られます。肌が乾燥しやすい方や肌の調子が悪い方は、日々のスキンケアに加えて食生活にも注意しましょう。

基本は、さまざまな食材から身体に必要なたんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・食物繊維の6つをバランスよく摂取することです。その上で、腸内環境を整えるヨーグルトやチーズ、納豆などの発酵食品を意識的に摂取するとよいでしょう。腸内環境を正常化すれば、ターンオーバーのリズムが整いやすくなります。

まとめ

乾燥肌とは肌の水分が失われた状態の肌を指します。肌の乾燥が進むとシワができやすくなり、ケアを怠るとシワが定着して真皮シワとなります。

乾燥肌の方は、肌質に合ったスキンケアやUV対策、水分や栄養素をバランスよくとることが大切です。室内の乾燥も肌の水分が失われる原因になるため、加湿器などで室内の湿度を保ちましょう。

目立つシワに悩んでいる方は、美容医療によってシワを目立たなくできる可能性があります。できてしまったシワにはハイフ(高密度焦点式超音波)も有効です。

【記事に関する免責事項】
・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

肌のハリ不足の原因は?スキンケア方法と弾力を維持するポイントも

肌のハリが失われる原因は、単純に加齢によるものだけではありません。工夫次第で肌のハリ・弾力を維持することは可能です。基本のスキンケアに加えて、生活習慣の見直しをするのも有効となります。また、顔の筋肉を鍛えることも1つの方法です。

当記事では、肌のハリが失われる4つの原因を解説した上で、肌のハリを保つスキンケア方法とポイントをご紹介します。ハリの低下を抑え、若々しく見える肌を目指している人は、ぜひ当記事をお読みください。

目次

1.肌のハリが失われる原因は?

最初に「ハリのある肌」と「ハリのない肌」の違いを理解しましょう。

ハリのある肌とは、下記のような特徴がある肌のことです。
・肌表面がピンと張っている
・指で触ると押し返すような弾力がある
・毛穴が目立たない

対して、ハリのない肌には下記のような特徴があります。
・ほうれい線や目元の小じわ、頬のたるみが見られる
・指で触ったときに硬さや乾燥を感じる
・毛穴の開きが目立つ

肌の乾燥や細かなシワが自覚できる場合は、肌がハリ不足の状態になっているサインです。肌のハリが失われる原因としては、以下で紹介する4つの要素が挙げられます。

1-1.真皮部分のコラーゲンとエラスチンの減少

肌のハリは、皮膚の真皮部分に存在する「コラーゲン」と「エラスチン」によって支えられています。コラーゲンは柔らかさを維持するタンパク質であり、エラスチンはコラーゲン同士をつないで弾力を維持するタンパク質です。

真皮部分のコラーゲンとエラスチンの量は20歳あたりを頂点として、以降は加齢とともに減少します。コラーゲンとエラスチンが不足した肌は柔らかさ・弾力を維持できません。結果として肌のハリが失われます。

1-2.紫外線による肌組織へのダメージ

太陽光などの紫外線による肌組織へのダメージも、肌のハリが失われる原因の1つです。

地上に届く紫外線はUV-AとUV-Bの2種類があります。UV-Aは真皮にまで到達して、真皮部分のコラーゲンとエラスチンを変性させる紫外線です。変性したコラーゲンとエラスチンは柔らかさ・弾力を維持できなくなり、肌のハリが失われます。

一方のUV-Bは、真皮部分まで到達はしないものの、肌の日焼けや乾燥を起こす力が強い紫外線です。乾燥した肌は刺激に弱くなり、肌荒れなどの肌トラブルが生じやすくなります。

1-3.加齢によるターンオーバーの遅れ

加齢が進むと皮膚のターンオーバーが遅れて、肌のハリが失われる原因となります。
皮膚のターンオーバーとは、皮膚の細胞が新しく作られてから古くなって剥がれ落ちるまでのサイクルです。皮膚のターンオーバーが行われることで保水力のある新しい細胞が作られて、ハリのある肌を保てます。

ターンオーバーのサイクルは常に一定ではなく、加齢によってサイクルの遅れが生じます。ターンオーバーが遅れると、保水力の失われた古い細胞がなかなか剝がれ落ちない状態となります。

1-4.顔の筋肉の弱化

肌のハリが失われる原因には顔の筋肉の弱化も挙げられます。
顔の筋肉とは、一般的に表情筋と呼ばれる筋肉のことです。表情筋は皮膚の組織よりも奥のほうに存在し、表皮部分や真皮部分の細胞を支える役割を果たしています。指で肌を押すと押し返すような弾力がある理由は、表情筋が皮膚の細胞をしっかりと支えているためです。

顔の筋肉が弱化すると、表情筋が皮膚の細胞を支える力も弱まります。肌の弾力がなくなり、指で触ったときに肌の硬さを感じるようになるでしょう。肌のたるみやシワも見られるようになり、肌のハリが失われます。

2.肌のハリを保つスキンケアのやり方

肌のハリを保つには、スキンケアを行うことが重要です。化粧水と乳液を使用したお手入れで肌の乾燥を防ぎ、潤いを保ちましょう。

肌のハリを保つスキンケアを行うためにはいくつかのポイントがあります。以下では正しいスキンケアの流れを2つのステップに分けて紹介します。

2-1.【STEP1】化粧水で肌に十分な潤いを与える

最初に洗顔をして、顔を清潔な状態にします。
洗顔をする際は洗顔料をしっかりと泡立てて、肌に泡だけが当たるように洗いましょう。肌に指や爪が当たると、肌に余計な負担をかけてしまいます。顔を拭く際もタオルでゴシゴシとこすらず、タオルを軽く押し当てて水気を取ってください。

洗顔後に、化粧水で肌に十分な潤いを与えます。スキンケア用のコットンに化粧水を含ませて、肌にやさしくパッティングしながら化粧水の成分をなじませましょう。

化粧水でのスキンケアが必要な理由は、水分によって皮膚表面に存在する角層細胞の形が整い、肌の保湿機能が働くためです。肌に十分な潤いがあると、ターンオーバーのサイクルが理想的な状態に近づくことも期待できます。

2-2.【STEP2】乳液で肌の潤いを閉じ込める

化粧水で肌に潤いを与えた後は、乳液で肌の潤いを閉じ込めましょう。乳液には油分が含まれていて、肌の潤いをしっかりと閉じ込められます。

乳液は手のひらに取り、温めておきましょう。乳液を温めると浸透力が高くなり、肌なじみもよくなります。

乳液は顔の中心から外側へと伸ばすように塗りましょう。塗る際は手のひら全体を使って、やさしく肌へとなじませます。最後に手のひらで顔を温めるようにハンドプレスをして、肌表面のベタつきがなくなったらスキンケアの完了です。

3.肌のハリ・弾力を維持するためのポイント3つ

肌のハリ・弾力を維持するためには、肌のハリを保つスキンケアに加えて、生活習慣の見直しや顔の筋力低下を抑えるストレッチも実践しましょう。肌表面の角質ケアを定期的に行うこともポイントです。

最後に、肌のハリ・弾力を維持するためのポイント3つを解説します。

3-1.規則正しい生活を送る

生活習慣の乱れやストレスは血行の悪化を招き、肌トラブルの発生やターンオーバーの遅れにつながります。肌のハリ・弾力を維持するためには肌の健康状態をよくすることが欠かせません。規則正しい生活を送りましょう。

規則正しい生活とは、下記のような生活です。
・栄養バランスのよい食事を1日3食摂る
・適度に運動をする
・夜更かしはせず、良質な睡眠を取る
・ストレスは溜め込まずに発散する

また、喫煙習慣がある方は喫煙を控えましょう。喫煙は体内のビタミンCを消費すると言われており、肌に悪影響を及ぼします。

規則正しい生活を送ることで血流がスムーズになり、肌トラブルやターンオーバーの遅れがない肌に近づきます。

3-2.表情筋を鍛える

表情筋を鍛えることで、顔の筋肉の弱化を防ぎ肌のハリを保ちやすくなります。喜怒哀楽の表情を普段からあまり表さない人は表情筋が衰えやすいため、意識的に表情筋を鍛えて対策しましょう。

表情筋を鍛える方法としては、簡単に取り組める「あいうえお体操」や「舌回し」が有効です。

・あいうえお体操
「あいうえお」の発声に合わせて口を大きく動かす体操です。目や頬の筋肉も意識して動かすことで表情筋をしっかりと鍛えられます。実際に声を出さなくても問題ありません。

・舌回し
口を閉じた状態で、頬を内側から押すように舌を回して動かします。右回り・左回りの両方で舌回しを行いましょう。何度も行うことで口の周りや舌の筋肉を鍛えられます。

3-3.定期的に角質ケアをする

ターンオーバーが遅れている肌の表面には古い角質が蓄積されています。古い角質は保湿力が低く化粧水や乳液が浸透しにくいため、定期的に角質ケアをしましょう。

家庭で行える角質ケアとしては、専用の洗顔料を使用する酵素洗顔やピーリングがあります。製品ごとに含まれる成分や肌への負担が異なるため、自分の肌に合った方法を選びましょう。

角質ケアの選択肢には、医療ハイフを受ける方法もあります。医療ハイフは、超音波の熱エネルギーを用いて皮膚の内部に働きかける「高密度焦点式超音波」のことです。医療ハイフは医療機関・クリニックで受けられます。

まとめ

肌のハリは、コラーゲンとエラスチンの減少や顔の筋肉の弱化、紫外線による肌組織へのダメージの蓄積、ターンオーバーの遅れなどが原因で失われると言われています。

肌のハリを保つには、化粧水と乳液の両方を正しく使うことがポイントです。また、規則正しい生活を送る、表情筋を鍛える、角質ケアをすることで、ハリの維持を期待できます。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

シワの種類を4タイプに分けて解説!注意すべきシワの原因も

代表的なシワの種類は、乾燥ジワ・表情ジワ・真皮ジワ・たるみジワの4つです。それぞれの特徴やできやすい場所などを把握し、適切なケアを行いましょう。また、シワのケアを行うにあたって、シワの原因を考えることも重要です。

この記事では、シワの種類の詳細から、シワが深くなる5つの原因と対策までを解説します。シワが気になるものの、どのような方法で予防や改善ができるか分からずお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.主なシワは4種類

人間の肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの皮膚層で構成されています。

名称構造役割
表皮(約0.3mm)角質層、顆粒層、有棘層、基底層水分保持、外部の刺激からのバリア機能
真皮(約1.5mm)コラーゲン、線維芽細胞、血管、皮脂腺、汗腺表皮を支え、肌の潤いや柔軟性を維持
皮下組織筋肉、脂肪、動脈、静脈、リンパ管体温の維持、刺激を和らげる

「シワ」とは、肌の表皮や真皮に現れる線・ヒダ・隆起のことを意味し、老化過程の変化として発生します。一言でシワと言っても、「発生の原因」や「肌のどの部分まで及んでいるのか」によって下記のような種類に分けることができます。

乾燥ジワ皮膚の水分や柔軟性が失われることでできるシワ
表情ジワ同じ表情を繰り返すことで起こる線状のシワ
真皮シワ肌老化や紫外線ダメージにより発生する深いシワ
たるみジワさまざまな要因により皮膚が垂れ下がることで起こる深いシワ

正しく予防やケアをするためにもシワの種類について理解を深めましょう。

1-1.乾燥ジワ

乾燥ジワとは、乾燥小ジワやちりめんジワとも呼ばれる表皮に現れる比較的浅いシワです。皮膚の水分量が不足し乾燥状態になることで「角質層が厚くなる」「ターンオーバーが早まる」「しなやかさが失われる」といったさまざまな変化が起こります。このような乱れた肌コンディションの状態で皮膚を動かすことで、表皮が落ちくぼみ溝(シワ)が発生します。

瞬きや咀嚼などで動きのある目尻や口元に発生する傾向にあり、人によっては30代頃から目立ち始めるでしょう。他のシワと比べて対処しやすいのが特徴で、水分や油分を補うことで症状を和らげることができます。

1-2.表情ジワ

ハリと弾力性のある肌ではすぐに消えてしまう表情癖による線も、柔軟性が失われた肌ではクッキリとシワとして刻み込まれ「表情ジワ」として定着してしまいます。目を細める、眉を動かす、眉間に力が入るなど、表情が豊かな人や顔の動きに癖を持っている人に起こりやすいシワです。早い人では30代頃から「ついたシワが消えにくくなった」と感じる人が増え始め、40代以降では表情を変えていない時にもシワが目立つようになってきます。

シワができている部分から、自分がどのような表情の癖を持っているのか考え対策をしましょう。併せて保湿ケアも行い、肌の柔軟性を保つことも大切です。

1-3.真皮ジワ

真皮の保湿力や弾力性が失われ、表情ジワや乾燥ジワがより深く真皮部分にまで刻み込まれることで発生するのが「真皮シワ」です。40代後半~50代のターンオーバーが遅くなるタイミングで一気に目立つようになり、年齢とともにその数が増します。

紫外線ダメージによる真皮の変性や加齢によって線維芽細胞機能が低下した状態の肌に起こりやすく、保湿ケアだけでの改善は難しいでしょう。コラーゲンやエラスチンといった肌内部のたんぱく質への働きかけを行い、真皮が持つ本来の働きを取り戻すことで進行を和らげる効果が期待できます。

1-4.たるみジワ

筋肉の衰え・紫外線ダメージ・皮下脂肪の増加・姿勢・喫煙・生活習慣などにより、皮膚が脂肪や皮膚組織を支えられず垂れ下がった状態になることで、たるみが発生します。たるんできた部分が折れて線のようになることから始まり、次第に深くシワとして定着したものが「たるみジワ」です。

現れる部分によって「ほうれい線」とも呼ばれるこのシワは、目の下のくぼみや首の下などにも起こりやすく、老化による衰えとして多くの人が悩まされる深いシワです。特に、若い頃からスポーツを楽しんでいた方など紫外線の影響を強く受けていた人は要注意です。

肌を内側からケアすることに加え、代謝の改善やハイフ(高密度焦点式超音波)といったたるみ治療も併せて行うとよいでしょう。

2.要注意!シワが深くなる5つの原因

シワは、表皮に現れた浅い時点で対策することで進行を防げる可能性があります。特に、深く刻まれた真皮ジワをすぐに目立たなくすることは難しいため、日頃からのケアを心がけてください。

シワが深くなる5つの原因と今日から実践できる方法を確認し、健やかな肌を目指しましょう。

2-1.紫外線

「紫外線」とは太陽光から発せられる目に見えない光線のことで、「UVA」と「UVB」という2つの波から構成されています。

波の種類特徴
UVA(紫外線A波)●真皮層にまで影響を与える
●コラーゲンやエラスチン組織の破壊、変性
●通年降り注ぐ
●雲やガラスも通過する
●蓄積され、後から影響が出る
UVB(紫外線B波)●強いエネルギーだが、表皮への影響にとどまる
●シミや日焼けの原因
●日本では6月~9月に多い
●雲や木陰などで遮ることができる
●すぐに影響が出る

「UVA」が真皮内の組織を破壊・変性させることで、肌は弾力を失い組織のバランスが崩れ、真皮シワやたるみジワが起こりやすい状態となります。帽子や日焼け止めクリームなど基本的なUVケアを徹底し、肌ダメージの蓄積を減らすよう心がけましょう。

2-2.加齢

人間は20~30代をピークにさまざまな身体機能が衰えを見せはじめ、肌にも次のような大きな影響を及ぼします。

線維芽細胞の機能低下肌の弾力・保湿を司るコラーゲンやエラスチンといったたんぱく質を生成する「線維芽細胞」の機能が低下。これにより、乾燥・張りの低下・肌バランスの乱れが起き、シワができやすくなる。
筋力の低下表情筋の力が低下することで、顔の皮膚組織を支えきれなくなりたるみが発生。たるみが定着することで深いたるみジワとなる。
基礎代謝の低下代謝が悪くなることで、肌のターンオーバーが遅くなり角質が重層化して乾燥の原因となる。また皮下脂肪が増加することにもつながり、たるみを引き起こす。
女性ホルモン量の低下女性ホルモン量が低下することで、エストロゲンの分泌元である卵巣の機能が低下。エストロゲンが減少することで、肌の弾力や水分量の維持が難しくなる。

乾燥には保湿・代謝低下には適度な運動など、機能低下で失われた部分を日々のケアで補うことを意識しましょう。

2-3.乾燥

水分不足となった肌は、細胞が乾いて縮んだような状態になります。シワの始まりはこの乾燥肌が原因となっていることが多く、乾燥ジワの発生だけでなく他の種類のシワにも悪影響を及ぼすため注意が必要です。

表皮性のしわ予防において「保湿」は非常に重要です。スキンケア法を見直し、化粧水や美容液を活用した肌表面からのケアを徹底しましょう。また、こまめに水分補給を行い、体内の水分量もしっかりと維持することも大切です。

2-4.ストレス

心身に「ストレス」という名の負荷がかかると、肌にも次のような影響が及びます。

ストレスによる肌への影響
●表情筋がこわばり、表情ジワができやすくなる
●ホルモンバランスが乱れ、ターンオーバーが乱れる
●活性酸素が多く生成され、細胞の酸化(老化)が起こる

ストレスを溜めないためには、生活習慣を整え適度に身体を動かすことがおすすめです。就寝前のストレッチや半身浴など、心と身体を労わり上手にストレスを発散させましょう。

2-5.生活習慣

次のような生活習慣の乱れは、老化現象を早めることにつながりシワを深くする原因となります。

食生活の乱れ糖質過多(糖化)による新陳代謝の低下や油分の摂りすぎによる抗酸化物質の消費は、皮膚の健康を乱す原因となる。また、たんぱく質やビタミンの不足により肌の状態が悪くなる。
睡眠不足睡眠不足は、肌の新陳代謝に関係する成長ホルモンの分泌量低下を引き起こす。ハリが失われ、シワやくすみの原因となる。
喫煙煙草に含まれる有害物質の影響により、コラーゲンの生成が抑制される他、血行が悪くなり肌の老化現象が早まる。

キメの整った肌を維持するためにも、乱れた生活習慣を見直し心身ともに健康的に過ごしましょう。

まとめ

人間の肌は、表皮・真皮・皮下組織の3つで構成されており、真皮まで達する深いシワは、セルフケアでの改善が難しいと言われています。また、シワの原因は、紫外線・加齢・乾燥・ストレスなどと言われており、それぞれしっかりと対策を行いましょう。特に、紫外線対策は室内や冬場も気を抜かず行うことが大切です。

シワに効果的なハイフをはじめ、さまざまな手法があるため、検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を監修したドクター
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院長 佐藤 英明 先生

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