【医師監修】ニキビの原因は?ニキビを治すための施術を解説

ニキビの原因がわからず、なかなか改善できずに困った経験はないでしょうか。ニキビを改善するためには、肌の状態に応じた適切なケアが必要です。

ニキビを放置すると、症状が悪化してニキビ痕になるおそれがあります。本記事では、ニキビの種類や原因、美容医療による施術を解説します。自分に合ったニキビの解決法を知り、根本的な改善をめざしましょう。

目次

1.ニキビの種類

ニキビの種類は以下の4つに分かれます。自身のニキビがどれに該当するかを確認しましょう。

白ニキビ

白ニキビは、毛穴に溜まった皮脂や角質などが小さな白い塊として見える状態であり、閉鎖面皰(へいさめんぽう)と呼ばれます。

熱感や痛みを感じることはほとんどなく、適切なケアを行えば比較的早期に治るとされています。

黒ニキビ

黒ニキビは、白ニキビのてっぺんが酸化してほくろやしみのように黒っぽく見える状態であり、開放面皰(かいほうめんぽう)と呼ばれます。

白ニキビと同じように炎症が起きていないため、痛みはほとんどないとされています。

赤ニキビ

赤ニキビは、アクネ菌やその他の細菌が炎症を起こして赤くなった状態であり、紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)と呼ばれます。腫れや痛み、かゆみなどをともなう場合があります。

放置すると、ニキビ痕になりやすいため、早めのケアを行うことが重要です。

黄ニキビ

黄ニキビとは、赤ニキビからさらに症状が進行し、真皮まで炎症が進んでしまったニキビの状態です。別名、膿疱(のうほう)と呼ばれます。

炎症によって広がった毛穴の隙間に黄色い膿が溜まり、腫れや痛みをともないます。放置すると、クレーター状のニキビ痕になる場合があるでしょう。

2.ニキビの原因

ニキビが起こるおもな原因は以下のとおりです。
日々の生活の中で、ニキビを引き起こす要因がないかチェックしましょう。

肌の乾燥

肌が乾燥すると、皮脂の分泌が過剰になり、皮脂が毛穴に詰まってニキビの原因になります。

とくに大人になってからのニキビの場合、肌の乾燥が原因になることが多いとされています。

ストレス

過剰なストレスがかかると、ホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンであるアンドロゲンが分泌されます。

アンドロゲンは、肌を固くして皮脂を分泌させる作用があるため、毛穴が詰まってニキビの原因になります。

睡眠不足

睡眠時間が少ないと、肌の回復に時間が足りなくなり、ターンオーバーが乱れてニキビができる原因になります。

また、ホルモンバランスの乱れにもつながり、ニキビを引き起こす要因になるでしょう。

偏った食生活

脂質や糖質の多い食事は、ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を招くおそれがあります。また、栄養不足につながり、肌のターンオーバーが乱れてニキビができやすくなるでしょう。

不適切なスキンケア

洗顔時に洗いすぎたり、メイク落としを長時間つけたりしていると乾燥や汚れの蓄積につながり、ニキビの原因になります。

3.ニキビを治す施術・薬

ニキビを治す方法として、日常生活のケアなどが挙げられますが、根本的に改善するためにはまず薬の内服、その後美容医療がおすすめです。自分に合ったものを取り入れ、試してみてください。

ニードルRF

ニードルRFは、マイクロニードル(極細の針)で皮膚に穴を開け、ニードルの先端からRF(高周波)を流し、真皮(皮膚の深い層)へダイレクトに熱エネルギーを届ける美容医療施術です。

皮膚が傷つけられると、傷を治そうとする力が働きます。これを「創傷治癒反応」と言いますが、回復の過程でコラーゲンやエラスチンといった皮膚の弾力を保つタンパク質が産生されます。ニードルRFは、この性質を利用し、穿孔と熱エネルギーで真皮内に刺激を与え、創傷治癒反応を促進させます。これにより、皮膚の弾力が向上し、健康な肌へと導きます。また、熱エネルギーで皮膚内のタンパク質を凝固させるため、肌の引き締めやリフトアップ効果も期待できます。

  • マイクロニードルで微細な穴を開ける

  • 真皮にダイレクトにRF(高周波)を照射

  • コラーゲン産生の活性化で健康的な肌へ

ここで、ニードルRFの効果をまとめておきます。まず、コラーゲンやエラスチンが増え、肌が厚みを増すため、キメが整い開いた毛穴や小じわの改善が期待できます。施術を定期的に繰り返すことで、クレーター状のニキビ痕にも対応できるでしょう。

ニキビに対しては、RF(高周波)の熱エネルギーで皮脂腺を焼き、皮脂の分泌が減少することで、新たなニキビの発生を抑制できるでしょう。

そして、穿孔とRF(高周波)の照射に加え、ニードルを通して肌の奥に均等に薬剤を届けるドラッグデリバリーシステムが搭載されているものもあります。肌悩みに合わせた薬剤を選べば、さらに効果を実感しやすくなります。

  • マイクロニードルで微細な穴を開ける

  • マイクロニードルの先からRF(高周波)を照射

  • マイクロニードルの穴から薬剤をデリバリー

ニードルRFは針を刺すため多少の痛みを伴いますが、RF(高周波)の止血効果により出血は最小限に抑えられます。痛みに弱い方は麻酔を使って痛みを抑えることもできますので、医師に相談してみましょう。施術後の赤みが残る場合も、たいてい1~2日で軽減します。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、肌に塗布した薬剤によって皮膚表面の硬い角質の一部を溶かす美容医療施術です。薬剤が皮膚に浸透することで、肌のターンオーバーを整え、新しい皮膚の再生を促進し、ニキビやニキビ痕、毛穴の開きや黒ずみなどを改善する効果が期待できます。
施術後は、肌の赤みやかゆみ、ピリピリした痛みなどが2〜3日程度続く場合があるでしょう。リスク・副作用としては、上記に加え、皮むけや乾燥などが生じるおそれがあります。

内服薬

抗生剤や漢方などの内服薬を服用すると、抗菌作用や抗炎症作用、ターンオーバー促進などの効果が期待でき、ニキビの根本的な治療へとつながります。内服薬は全身に作用するため、顔以外のニキビの治療も同時に行えるのが特徴と言えます。リスク・副作用としては、下痢やめまい、腸炎や不整脈などが起こる場合があります。

外用薬

ニキビができている箇所に塗ることで、ニキビの原因菌(アクネ菌やブドウ球菌)を殺菌・除去し、炎症を抑える効果が期待できます。リスク・副作用としては、ヒリヒリとした痛みや赤み、皮むけなどが起こる場合があります。

まとめ

ニキビの原因は、乾燥やストレス、偏食や不適切なスキンケアなどさまざまです。そのまま放置すると凹凸の目立つニキビ痕になってしまうおそれもあり、そうなると生活習慣を見直すだけでは改善が難しくなるでしょう。

一方で、皮膚科での診療が受けられますが、薬剤耐性菌であったりする場合もあり、その際美容医療にてニキビやニキビ痕の改善が期待できます。
適切な施術を受け、ニキビを根本的に改善していきましょう。

【医師監修】毛穴の黒ずみの原因とは?おすすめの施術を解説

「毛穴の黒ずみが気になるけど、原因がわからない」このように悩んでいる方がいるのではないでしょうか。

毛穴の黒ずみを放置すると、ニキビや肌荒れの原因になります。また、毛穴が徐々に広がり、黒ずみが余計に目立ちやすくなることもあるでしょう。

本記事では、毛穴の黒ずみを改善できるおすすめの美容医療による施術を解説します。自分に合った施術を選択し、綺麗な肌を取り戻しましょう。

目次

1.毛穴の黒ずみの原因


毛穴の黒ずみの原因はおもに以下の4つです。それぞれ詳しく解説します。

メラニン色素の沈着

メラニンが過剰に生成されると、肌の毛穴部分がしみのように黒く見えるようになるため、黒ずみの原因になります。

紫外線によるダメージ・皮膚の酸化・スキンケアで肌を強く刺激することにより、毛穴周りの皮膚に炎症が生じ、メラニンが過剰に生成されます。

産毛

頬や小鼻の周りに産毛が生えていると、毛の断面によって毛穴が黒ずんで見えるようになります。特に毛が濃い方の場合、よく見られる原因です。

寿命がきた産毛は、角栓がなければ抜け落ちて毛穴の外へ出ていきます。一方で、角栓が毛穴をふさいでいると、産毛が中に詰まって黒く見えます。

毛穴が開いている状態で光が当たると、影が生じて黒ずんで見えることがあります。おもに頬で生じることがあり、実際には毛穴の中に汚れが溜まっていない場合がほとんどです。
皮脂が多い脂性肌(水分・油分ともに多い肌質)や、保湿がうまくいっていない乾燥肌にも見られることがあります。

角栓の酸化

皮脂が毛穴に溜まることで生じる角栓が徐々に酸化していくと、黒ずみの原因になります。摩擦やターンオーバーの乱れなどにより、毛穴周りの角質が厚くなると、角栓が溜まりやすくなるでしょう。

2.毛穴の黒ずみを改善させる施術

毛穴の黒ずみを改善する手段としてスキンケアを選ぶ方もいますが、根本的な解決を求めるならば美容医療が適しています。その中でも特におすすめの施術を紹介します。

フラクショナルCO₂レーザー

フラクショナルCO₂レーザーとは、レーザーを細かく分割してまばらに照射する方法です。まばらに照射することで周辺組織への熱影響を抑えられるので、痛みの少ない施術が可能となります。
レーザーの熱影響により一時的に組織が損傷をうけますがそれを修復しようとする力が肌の再生を促します。この創傷治癒反応(傷を治そうとする反応)を利用し、コラーゲン産生を活性化してさまざまな肌悩みの改善を図ります。

  • レーザーを細かく分割して照射

  • 一時的に組織が破壊され肌再生を促進

  • 数日かけてかさぶたがはがれ健康的な肌へ

コラーゲンは皮膚の真皮(肌の深い層)を構成しています。コラーゲンが増生されると肌の弾力性が増し、肌のキメが整い、毛穴の開きや黒ずみ、小じわが目立ちにくくなる効果が期待できます。さらに、くすみを取り除き、肌のトーンアップも見込めます。そして、施術を重ねることで皮膚の深い部分にもアプローチできるため、クレーター状の深いニキビ痕や肌の凹凸なども徐々になめらかに整っていくでしょう。

フラクショナルCO₂レーザーを照射後、赤みは2~3日でひくことがほとんどですが、レーザーの出力が高いと赤みが続きやすいでしょう。照射後の肌は乾燥しやすく、紫外線の影響を受けやすくなっています。治療後はていねいに保湿ケアや紫外線対策を行いましょう。

IPL

IPL(Intense Pulsed Light)は、 特殊な光を照射することで、さまざまな(お肌のトラブル)の改善を期待できる美容医療の施術です。
単一波長、高エネルギーを用いて一点突破を狙うレーザー照射に比べると、広域波長のマイルドな光を顔全体に当てられるので、広範囲にわたる効果を期待できます。

IPLにはいくつかの働きがあり、幅広い肌悩みに対応します。

まず代表的なのは、過剰に生成されたメラニン色素への働きです。
IPLの光は、しみやそばかすの原因であるメラニン色素に熱影響を与え分解します。分解されたメラニン色素はターンオーバーとともに、数日かけて皮膚の外へ排出されます。このサイクルを繰り返すことで、しみやそばかす、毛穴の黒ずみを徐々に薄くする効果が期待できます。

  • IPLの光がメラニン色素を熱で分解

  • メラニン色素はかさぶたのように浮上

  • メラニン色素を老廃物として体外に排出

さらにIPLは、肌の赤みのもとである毛細血管のヘモグロビンにも働きます。
IPLの光がヘモグロビンに吸収されると、熱影響によって微小血管が凝固されるので、赤ら顔や酒さの改善につながるとともに、赤みのあるニキビを落ち着かせる消炎効果も期待できます。

ニキビそのものにも、IPLは有効なケースがあります。IPLによりアクネ菌が熱せられ、アクネ菌を抑えることで、赤みや炎症を抑える効果を期待できます。また、皮脂腺に熱影響を与えることで皮脂分泌が抑制されるので、ニキビ自体ができにくくなるでしょう。

熱でコラーゲンが刺激され線維芽細胞が刺激されると、真皮の構成要素であるコラーゲンなどの増生がおこります。その結果、肌の弾力が増し、キメが整い、小じわの改善など年齢肌の悩みに効果が期待できます。

IPL照射時の痛みには個人差がありますが、肌を冷やしながら行うため我慢できないほどの痛みをともなうことはほとんどないでしょう。施術後には赤みやほてり、ヒリヒリ感などが生じることがありますが、翌日には緩和する傾向にあります。
ただし、IPLを照射した後の肌は乾燥しやすく、紫外線の影響を受けやすくなっています。保湿ケアを徹底し、日焼け止めや日傘、帽子などで念入りに紫外線ケアを行いましょう。

ニードルRF

ニードルRFは、マイクロニードル(極細の針)で皮膚に穴を開け、ニードルの先端からRF(高周波)を流し、真皮(皮膚の深い層)へダイレクトに熱エネルギーを届ける美容医療施術です。

皮膚が傷つけられると、傷を治そうとする力が働きます。これを「創傷治癒反応」と言いますが、回復の過程でコラーゲンやエラスチンといった皮膚の弾力を保つタンパク質が産生されます。ニードルRFは、この性質を利用し、穿孔と熱エネルギーで真皮内に刺激を与え、創傷治癒反応を促進させます。これにより、皮膚の弾力が向上し、健康な肌へと導きます。また、熱エネルギーで皮膚内のタンパク質を凝固させるため、肌の引き締めやリフトアップ効果も期待できます。

  • マイクロニードルで微細な穴を開ける

  • 真皮にダイレクトにRF(高周波)を照射

  • コラーゲン産生の活性化で健康的な肌へ

ここで、ニードルRFの効果をまとめておきます。まず、コラーゲンやエラスチンが増え、肌が厚みを増すため、キメが整い開いた毛穴や小じわの改善が期待できます。施術を定期的に繰り返すことで、クレーター状のニキビ痕にも対応できるでしょう。

ニキビに対しては、RF(高周波)の熱エネルギーで皮脂腺を焼き、皮脂の分泌が減少することで、新たなニキビの発生を抑制できるでしょう。

そして、穿孔とRF(高周波)の照射に加え、ニードルを通して肌の奥に均等に薬剤を届けるドラッグデリバリーシステムが搭載されているものもあります。肌悩みに合わせた薬剤を選べば、さらに効果を実感しやすくなります。

  • マイクロニードルで微細な穴を開ける

  • マイクロニードルの先からRF(高周波)を照射

  • マイクロニードルの穴から薬剤をデリバリー

ニードルRFは針を刺すため多少の痛みを伴いますが、RF(高周波)の止血効果により出血は最小限に抑えられます。痛みに弱い方は麻酔を使って痛みを抑えることもできますので、医師に相談してみましょう。施術後の赤みが残る場合も、たいてい1~2日で軽減します。

Q スイッチレーザー

Qスイッチレーザーは、ナノ秒という極めて短い時間でレーザーを照射し、メラニンを破壊し、しみやあざなどの改善を図る美容医療施術です。

レーザーは対象の色素に吸収されると、メラニン組織を破壊します。破壊されたメラニン色素は数日かけて老廃物として代謝され、体外に排出されます。照射時間が一瞬なので周囲組織への熱影響を抑え、肌への負担が少ないことも特徴です。

  • レーザーがメラニン色素に反応

  • 衝撃波でメラニン色素を細かく粉砕

  • 粉砕したメラニン色素を老廃物として体外に排出

Qスイッチレーザーは、到達深度の異なるさまざまな波長があり、表皮(皮膚の浅い層)と真皮(皮膚の深い層)どちらのメラニン色素にも有効です。

短い波長は表在性のメラニン色素であるしみ、そばかす、あざなどに効果的です。同様に、毛穴の黒ずみにも効果を発揮するでしょう。

長い波長は深在性のメラニン色素であるADM(後天性真皮メラノサイトーシス)や太田母斑(青あざ)の改善が期待できます。数回の照射が必要ですが、タトゥーやアートメイクなどの刺青粒子にも反応するので、皮膚を切開することなく薄くすることができます。

さらに、真皮(皮膚の深い層)の熱影響による美肌効果も期待できます。熱でコラーゲンが刺激され、コラーゲンの増生がおこります。その結果、肌の弾力が増し、キメが整い、小じわの改善など年齢肌の悩みに効果が期待できます。

Qスイッチレーザーを照射する際、ゴムではじかれるような痛みが生じますが、痛みや赤みは数日で軽減します。照射後はかさぶたができますが、自然に剥がれ落ちるまでの10日~2週間程度はテープで保護することが多いです。レーザーを照射した後の肌はとてもデリケートなため、乾燥や紫外線から守るスキンケアが非常に重要です。

マイクロニードリング 

マイクロニードリングは、皮膚に針(ニードル)を刺し、真皮(皮膚の深い層)のコラーゲン産生を促進する美容医療施術です。
皮膚の創傷治癒反応(傷を治そうとする反応)が促進されることで、毛穴の黒ずみの改善や色素沈着の軽減をはじめ、ニキビ痕の改善も期待できます。さらに、肌の弾力やハリ、毛穴の引き締め効果を引き出し、年齢肌の悩み全般に効果が期待できます。
施術直後から数日間は、赤みや腫れ、わずかな出血が発生することがあります。
リスク・副作用としては、上記に加え、感染症やアレルギー反応などが生じる可能性があります。

マッサージピール

マッサージピールはTCA(トリクロロ酢酸)を使用したピーリングです。手で優しく肌をマッサージしながら深部に浸透させることで、肌の奥からハリと質感を高める美容医療施術です。
従来のピーリング剤と違って肌の剥離を起こしにくい薬剤を使用するため、肌への負担を抑えることができます。
肌のターンオーバーが正常化され、キメが整うので毛穴が目立ちにくくなり、黒ずみにも効果が期待できます。また、肌のハリ感がアップし、たるみの改善も図れるでしょう。TCA(トリクロロ酢酸)を使用したピーリングはほかにも、ミラノリピール、ペパーミントピールなどがあります。
施術後は、翌日から数日間は薄い皮むけが起こる場合があります。また、肌の状態によっては、赤みが少し続くおそれがあります。リスク・副作用としては、上記に加え、熱感やかゆみ、色素沈着やひりつきなどが生じる可能性があります。

ウォーターピーリング

ウォーターピーリングは、水の力で毛穴の汚れを吸引、洗い流し、まっさらな肌に整えた後、美容有効成分を導入する美容医療施術です。
強力な水流により、洗顔だけでは落とせない毛穴の汚れや角質を取り除き、毛穴の黒ずみを目立ちにくくする効果が期待できます。リスク・副作用としては、赤み・痛み・乾燥などが生じるおそれがあります。

3.毛穴の黒ずみにつながる悪習慣

何気ない生活習慣によって、知らず知らずのうちに毛穴の黒ずみにつながっているおそれがあります。
以下の悪習慣に該当する方は、毛穴の黒ずみの原因を作っている可能性があるため、注意が必要です。

強い力でクレンジング・洗顔する

クレンジングの際に強い力でゴシゴシと肌を擦ったり洗顔したりすると、刺激が加わり、色素沈着の原因になります。

メイク汚れを丁寧に落とすことは大事ですが、あまり力を入れすぎないことが大切です。

ファンデーションを厚塗りする

毛穴の黒ずみが気になる箇所にファンデーションで厚塗りすると、かえってファンデーションが入り込み、黒ずみが悪化するおそれがあります。

また、クレンジングの手間が増えてメイクが落としきれなくなり、毛穴に汚れが残る原因にもなります。

ファンデーションは何度も塗り重ねるのではなく、毛穴を補正する下地なども利用して薄めに塗るのがおすすめです。

強い力で角栓を押し出す

角栓を圧出する道具を使用したり爪を立てたりして角栓を押し出すと、肌が傷つき、黒ずみの原因になります。

また、毛穴に雑菌が入り、炎症が起こる可能性があります。
角栓は無理に押し出すのではなく美容皮膚科などで負担をかけずに除去してもらいましょう。

吸着力の強いパックを頻回に使用する

角栓を剥がして取り除くタイプのパックを頻繁に使用すると、角栓だけでなく角質まで剥がれてしまうおそれがあります。

場合によっては毛穴が傷つき、黒ずみの原因になります。

まとめ

毛穴の黒ずみは、紫外線によるメラニン色素の沈着や角栓の蓄積・酸化などによって起こります。

また、日々のクレンジングや洗顔などのケアが適切でない場合、毛穴の黒ずみが余計に悪化して目立つ場合があります。
毛穴の黒ずみが起こっている原因を把握し、自分に合った美容医療施術を受け、改善をめざしましょう。

目尻のシワは老けて見える?原因や目立たなくする方法を紹介!

目尻のシワは愛嬌のある笑いジワとして捉えられることがある一方で、年齢が出やすく実際よりも老けて見える原因となることがあります。そのため、目尻のシワが気になり、改善できないか悩む方は多いのではないでしょうか。

この記事では、目尻のシワの印象を踏まえ、目尻にシワができる5つの代表的な原因から、目尻のシワを目立たなくする方法までを詳しく解説します。目尻のシワを目立たなくしたい、防ぎたいと考えている方は、ぜひご一読ください。

目次

1.目尻のシワの印象

目尻のシワは、笑った時にできる愛らしく魅力的なシワと捉えられる場合もありますが、「老け顔」「疲れ顔」といったネガティブな印象を与えることがあります。

「目尻のシワで年齢が分かる」「マスクをしていても目元で年齢が判断できる」と言われるように、目元は顔の中でも年齢が出やすい部分です。目尻の深いシワのせいで実際よりも老けて見られてしまうこともあるなど、目元の状態で見た目年齢は大きく左右されます。

隠そうと化粧をしても、シワの溝にファンデーションがたまるなど余計に目立ってしまうことに悩まされている方も多いでしょう。

2.目尻のシワの原因

目尻のシワを目立たなくさせるためには、「シワができた原因」を正しく把握することが大切です。理由に合わせた正しい対策をとれば、現在のシワの状態を和らげるだけでなく、新たなシワを防ぐことにもつながるでしょう。

目尻にシワを作る原因となる5つの項目について、自分がどれに当てはまるのかを考えながら確認してください。

2-1.目の疲れ

スマートフォンやパソコンの影響で目に疲労が蓄積し、目元が常に緊張状態にあるという人が増えています。目の疲れのサインは次の通りです。

・目が乾き、瞬きの回数が増える
・瞼をギュッと強くつぶり目頭を押さえる
・目をゴシゴシとこする
・ピントを合わせるために目に力を入れる
・眉間に力がはいる

目や目の奥の筋肉を酷使すると、疲れを少しでも緩和しようと無意識にこのような行動をとりがちです。日々繰り返されることで、少しずつ目尻にシワが作られてしまいます。また、過度な疲労は血行不良を引き起こし、肌への栄養や水分の供給が十分でなくなることでより深いシワができやすくなります。

2-2.肌の乾燥

皮膚の表面には、水分を蓄え蒸発を防ぐ「角質層(かくしつそう)」と呼ばれる層があります。目のまわりの皮膚は、顔の他の部分と比べてこの角質層の厚みが3分の1程度しかなく、非常に乾燥しやすい部位です。

肌は乾燥することで細胞が縮んでしまい、キメが乱れてシワやたるみができやすくなります。

2-3.表情のクセ

目の動かし方や笑い方など人それぞれクセがあり、自分では気づかない下記のような表情のクセが原因で目尻にシワができているケースもあります。

・瞬きが多い ・笑うと目がくしゃっと細くなる
・緊張すると目をぱちぱちとさせる
・目の動きが活発で眼球を大きく動かす
・遠くを見る時に目を細める

2-4.紫外線によるダメージ

紫外線は目元の外と内の両方にダメージを与え、シワやシミができやすい環境を作ります。

皮膚への影響・真皮の組織を破壊・変性させ、肌のバランスが乱れる
・熱ダメージにより乾燥を誘発
内側への影響・角膜にダメージを与え、目の周りの神経や筋肉に炎症を起こす

目元の皮膚に直接負荷をかけるだけでなく、眼球や内側の組織にダメージを与えることで眼精疲労を引き起こすリスクもあります。

2-5.摩擦などのダメージ

目元は皮膚が薄く非常にデリケートな部分です。そのため、メイク時の摩擦やクレンジング時の擦れなど、日々の生活の中でかかる負荷は、肌表面のバリア機能を低下させてしまいます。ダメージを受けた肌は、乾燥しやすくターンオーバーも乱れるためシワが深く刻まれやすい状態となります。

眠い時に瞼をゴシゴシと擦る・うつ伏せで寝る癖・目元を念入りにメイクアップすることなども、摩擦ダメージを与える原因となるため注意が必要です。

3.目尻のシワを目立たなくする方法

一度できてしまったシワを完璧に元の状態に戻すのは難しいことが多いものの、正しくケアをすることで今よりも状態を和らげ若々しい印象を取り戻せる可能性があります。

今あるシワを目立たなくし新しいシワを予防するためにも、次のような方法を実践し健やかな肌を目指しましょう。

3-1.目元のスキンケアを念入りに行う

顔の他の部分と同じようにケアしていても、構造の違いにより目元の皮膚はより水分を失いやすい傾向です。そのため、目元の乾燥肌対策は他の部分よりも念入りに行うよう心がけましょう。

まずは洗い残しのないよう、しっかりと優しくメイクを落とします。肌に必要な油分まで奪わないようジェルやクリームタイプのクレンジング剤を使い、40℃以下のぬるま湯で洗ってください。洗顔後は化粧水や乳液での基本ケアに加え、目元用シートマスクや美容液・アイクリームなど、プラスの保湿ケアが効果的です。

3-2.紫外線対策を行う

シワを作る原因となる紫外線のUVA波は、1年を通して降り注いでいます。紫外線対策として日焼け止めクリームを使う際には、目元のキワまでしっかりと塗ることを意識しましょう。

日焼け止め効果のある化粧品を使う際には、「PA(Protection Grade of UVA)」値に注目してください。+が多いほどUV対策力が高まりますが、肌への負担も大きくなるためTPOに合わせて使い分けてください。

3-3.目元の血流改善を促す

疲労や冷えなどからくる血行不良を解消させるためには、目元専用のホットマスクやアイマッサージャーの使用がおすすめです。温めることにより、眼球内の毛様体筋をはじめ目元の筋肉の緊張がほぐれ、血流の改善が見込めます。またマッサージは、血管やリンパ管に刺激を与え、本来の流れを取り戻す効果も期待できるでしょう。

蒸しタオルやセルフマッサージでも血流改善が見込めますが、目元は大変デリケートなエリアのため摩擦や火傷等のトラブルには十分注意して行ってください。

3-4.エクササイズをする

目元には、眼輪筋や表情筋などいくつもの筋肉が存在します。これらを適度に動かすことは、血流の改善・筋力の維持・疲労回復などさまざまな効果が期待できます。

・目を大きく見開き、∞マークを描くように眼球をゆっくりと動かす
・口を「お」の形に開き、目線を上に向け目の下を伸ばすことを意識して5秒キープ
・自分の手を10秒見つめ、次に3m以上離れたものを10秒見つめる

これらのエクササイズは、それぞれ1日5回を目安に行いましょう。朝晩のスキンケアに取り入れるなどして、継続的に行うことが大切です。

まとめ

目尻のシワは、目の疲れ・肌の乾燥・表情のクセ・紫外線や摩擦によるダメージなどが原因でできたり悪化したりします。日頃からスキンケアやUV対策をしっかり行いましょう。また、目元を温めて血流改善を促したり、エクササイズをしたりするのもおすすめです。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

【ツボ紹介】目の下のたるみ・目の周りの悩みにはこの9つをチェック

目の下にたるみがあると、何となく疲れた印象や老けた印象を与えます。また、たるみ具合によっては人相が悪く見えてしまうケースもあるため、悩む人が少なくありません。目の下のたるみ対策に有効とされる美容法はいくつかありますが、東洋医学として知られる「ツボ押し」もまたその1つです。

この記事では、目の下がたるむ主な原因とツボ押しの概要、目の下のたるみや目の周りのお悩みに有効とされる9つのツボを紹介します。まずはお金をかけずに目の下のたるみケアを行いたいと考える人は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.目の下のたるみの主な原因は?

目の下がたるむ原因はいくつかあり、中でも下記の2つが代表的です。


●筋力の低下
目の周りを覆いキュッと肌を引き締めている「眼輪筋」の筋肉が衰えると、眼球を支えている眼窩脂肪を抑えきれなくなります。眼球を支える力が低下して脂肪が前面に押し出されると、眼窩脂肪が目の下のたるみやふくらみとして現れます。筋力の低下が原因で生じたたるみには、眼輪筋のトレーニングが有効です。
●肌のハリ・弾力低下
コラーゲンやエラスチンなどの減少・劣化による肌のハリや弾力の低下も、目の下がたるむ大きな原因となります。ハリや弾力の低下で生じたたるみには、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促すようなケアが有効です。

上記2つの原因は、加齢による老化の影響が大きいと言われています。また、

紫外線の浴びすぎ・皮膚の擦りすぎ・スキンケア不足・睡眠不足といった日々の積み重ねも、よりたるみを加速させるため注意が必要です。

1-1.目の下のたるみにツボ押しは効果的?そもそもツボとは?

目の下のたるみに対して、ツボ押しは手軽にできるセルフケアと言えるでしょう。

ツボとは、全身を巡る経絡を通して身体の不調を知り原因となる部分へアプローチする、東洋医学における治療方法です。ツボごとに対応する部位が異なり、鍼やお灸、指圧などで刺激を与えることで機能の活性化や回復を図ります。正しい位置を的確に刺激すれば弱い力でも十分なため、年齢や性別に関わらず手軽に取り組めることが特徴です。

WHO(世界保健機関)によってもその存在と有効性は認められており、361のツボが正式に定められています。

2.目の下のたるみや目の周りのお悩みに試してみたいツボ9つ

ツボ押し自体は簡単であるものの、目の周りに実践する場合にはいくつかの注意点があります。

●力を入れすぎない
●自分のツボの位置を探す
●体調が優れないとき・飲酒時・妊娠中は避ける

目の周りの皮膚は薄くデリケートなため、爪を立てたり力を入れすぎたりしないことが大切です。また、ツボの位置は人によって微妙に異なります。ここで紹介するツボの位置はあくまでも平均的な目安のため、自分のツボがどこにあるかは自身で探り当てなければなりません。

目安となる位置を中心に付近を同じ強さで軽くプッシュし、もっとも大きな刺激を感じる部分を探しましょう。体調が万全のときに、「痛気持ちいい」を超えない程度の力で左右バランスよく刺激することがポイントです。

目が疲れていると痛みを感じやすくなります。力を入れすぎてもよい効果は得られないため、軽く刺激する程度に収めましょう。なお、複数のやり方を紹介している場合でも、1日に行うツボ押しは1か所につき1種類程度にしてください。
ここでは、目の下のたるみや目の周りのお悩みに試してみたい9種類のツボを紹介します。

2-1.魚腰(ぎょよう)

魚腰は、眉毛の真ん中あたりにあるツボです。眉中(びちゅう)と呼ばれることもあります。場所がよく分からない場合は、鏡を正面から見て瞳孔の真上に来る部分を探ってください。骨の縁ではなく、眉の上にあるツボです。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●目の周りのむくみ
●目の充血
【刺激の仕方】
●中指の腹で5秒押して離す×3回
●親指の腹で下から押し上げるように20回程度揉む
●小さく円を描くようにして周りの筋肉を揉む
※1度につきいずれか1つ

2-2.攅竹(さんちく)

攅竹は、眉頭の少し下にあるツボです。眉頭と目頭の間で窪んでいる部分を中心に探しましょう。たるみやむくみの改善効果が期待できることに加え、疲れ目を緩和する効果も期待できます。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ・くすみ
●まぶたの腫れ
【刺激の仕方】
●親指の腹で押し上げるように刺激する
●小さな円を描くようにマッサージする
●中指を立てて軽く押す
※1度につきいずれか1つ

2-3.清明(せいめい)

清明は、と目頭の間にあるツボです。晴明・睛明とも表記されます。目が疲れたと感じたときに自然とつまんでしまう部分にあります。鼻のつけ根と目頭の間で窪んでいる辺りを中心に探しましょう。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●目の周りのむくみ
●目の充血
【刺激の仕方】
●小指の腹で左右から鼻筋向かって5秒押す×3回
●親指の腹でゆっくりと円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ

2-4.四白(しはく)

四白は、瞳孔の真下にあるツボです。下まつげの生え際から1.5~2cm程度下の少し窪んだ部分の周辺を探してみてください。目の周りに加えて、顔全体の血流へのアプローチが期待できます。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ・くすみ・色素沈着
●目の充血
【刺激の仕方】
●人差し指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で小さな円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ

2-5.承泣(しょうきゅう)

承泣は、瞳孔の真下にあるツボです。涙袋のすぐ下にある骨の際周辺を探してください。ただし、刺激を与えすぎると、たるみを悪化させる可能性があります。皮膚が薄く非常にデリケートな部分のため、あまり力を入れすぎないようにしましょう。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ
【刺激の仕方】
●小指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で小さな円を描くようにマッサージする
●手のひらで頬全体を包むようにしながら、中指と薬指で下に向かって軽く押す
※1度につきいずれか1つ

2-6.太陽(たいよう)

太陽は、目尻とこめかみの間にあるツボです。目尻と眉尻を線でつなぎ、中央部分から2cm程度外側のくぼみ周辺を探してください。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●目の周りのむくみ
【刺激の仕方】
●中指の腹で5秒押す×3回
●親指の腹で外側に向かって押す
●中指の腹で小さな円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ

2-7.球後(きゅうご)

球後は、瞳孔の真下と目尻の間にあるツボです。涙袋のすぐ下にある骨の際、承泣と目尻の中間地点に位置します。眼球が近く刺激に弱いデリケートな部分のため、優しくそっと扱うことが大切です。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目元のシワ
●まぶたのむくみ・痙攣
【刺激の仕方】
●小指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で承泣から球後に向けてそっとなぞる
※1度につきいずれか1つ

2-8.瞳子りょう(どうしりょう)

瞳子りょうは、目尻から1cm程度外側にあるツボです。攅竹よりも少し下、内側にあるくぼみ周辺を探してください。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ
●目元のシワ
【刺激の仕方】
●中指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で軽く押す
●中指の腹で小さな円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ

2-9.絲竹空(しちくくう)

絲竹空は、眉尻にあるツボです。眉尻より少し外側にあるくぼみ周辺を探してください。目の下のたるみや目の充血へのアプローチに加え、頭痛改善の効果が期待できます。

【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●まぶたの痙攣
●目尻のシワ
●顔全体のむくみ
【刺激の仕方】
●親指の腹で斜め上に向かって押し上げる
●中指の先で小さな円を描くようにマッサージする
※1度につきいずれか1つ

まとめ

目の下がたるむ主な原因は、目の周りの筋力や肌のハリ・弾力が低下することです。眼輪筋のトレーニングやコラーゲンなどの成分生成を促すケアも効果的ですが、目の周りのツボを刺激することでもたるみ部分を目立たなくする効果が期待できます。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

顔の乾燥の原因は?よく起こるトラブルや乾燥防止のポイントも

顔の乾燥の原因は、室内の空気の乾燥・スキンケアの問題・紫外線・ターンオーバーの乱れ・加齢などさまざまです。顔の乾燥は、肌トラブルを誘発することもあり、美容にもよくないため、防ぎたいという方が多いでしょう。

この記事では、顔が乾燥する5つの代表的な原因に加え、顔が乾燥することによる肌トラブル・顔の乾燥を防ぐための4つのポイントまでを詳しく解説します。顔の乾燥によるトラブルを防ぎたい方・改善したい方はぜひ参考にしてください。

目次

1.顔の乾燥の原因は?

顔は身体の中でも特に皮膚が薄い部分であり、外部からの刺激や身体の内側のトラブルなどさまざまな原因により乾燥状態に陥りやすいという特徴があります。単純な乾燥であれば、正しいケアをすることで症状を緩和させる事が可能です。

一方、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患が原因で肌の乾燥が起こっている場合のセルフケアは、状態を悪化させるリスクがあります。
一般的に「乾燥の原因」といわれる5つの項目を紹介します。

1-1.空気の乾燥?

顔は衣類などで覆われていない分、空気の影響をダイレクトに受けます。乾燥した空気に触れた肌は、内部の水分がどんどんと蒸発して潤いが失われます。
冬の外気だけでなく、冷房や暖房などをきかせた湿度の低い部屋に長時間いることも肌の乾燥につながるため注意が必要です。

1-2.スキンケアの不足・誤り

日々の肌ケアも、方法を間違えると乾燥を誘引する原因となる場合があります。

誤ったスキンケア方法乾燥の理由
熱いお湯を使った洗顔肌に必要な皮脂や保湿成分まで洗い流してしまう。
洗浄力の強いクレンジング剤肌に必要な皮脂や保湿成分まで洗い流してしまう。
力を入れたクレンジング摩擦により肌が傷つき、表面のバリア機能が低下する。これにより乾燥・ターンオーバーの乱れが発生。
洗顔後、タオルでこする摩擦により肌が傷つき、表面のバリア機能が低下する。これにより乾燥・ターンオーバーの乱れが発生。

また、単純に化粧水や乳液の使用料が少ないこと・きちんと塗り広げられていないことなどが原因で乾燥を招くケースも少なくありません。

1-3.紫外線によるダメージ

紫外線の中でも肌の内側にまで影響を及ぼすUVA波は、真皮部分のたんぱく質を変性・減少を引き起こします。コラーゲンやエラスチンといった肌のバランスを保つたんぱく質が失われることで、肌のキメが乱れ乾燥やシワなどのトラブルが誘発されます。

UVA波が、地上まで強く降り注ぐのは夏場だけではありません。1年を通して降り注いでいることに加えて雲やガラス窓も通過する性質を持っているため、気づかないうちにダメージが蓄積しているというケースも少なくありません。

1-4.ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは「肌細胞が生まれ変わる現象」のことで、一般的には約30日の周期で新しい細胞へと置き換わります。ターンオーバーが正常に行われないと、肌全体のバランスや表面のバリア機能が乱れ、乾燥やシミ・シワが起こりやすい肌となります。

この周期は非常にデリケートで、ストレスや睡眠不足などさまざまな影響から簡単に乱れてしまうため注意が必要です。

1-5.加齢

年齢を重ねるにつれて起こる身体機能の変化は、顔のうるおいにも影響を与えます。

変化肌への影響
皮脂分泌量の低下天然の保湿因子である皮脂が減少し、乾燥しやすくなる
女性ホルモン量の低下肌の弾力や水分維持をになうエストロゲンの分泌量が減少
基礎代謝の低下ターンオーバーが遅くなる
線維芽細胞の機能低下コラーゲンの生成量が減少する

これらの変化は、乾燥だけでなくシミ・シワ・くすみなどさまざまな肌トラブルにもつながるリスクがあります。

2.顔の乾燥によるトラブル

実際に顔が乾燥することで、下記のようなトラブルが起きる可能性があります。

粉ふき肌・皮がむける
肌表面の角質細胞が、乾燥することでめくれ上がってしまうことで発生します。カサつきが酷くなり、白く粉をふいたような見た目が特徴です。
かゆみ・ヒリヒリとした痛み
乾燥状態が進行し炎症が生じかけると、かゆみやヒリヒリとした痛みが出る場合があります。肌に赤みが現れる他、掻くことで出血を伴うケースもあるでしょう。
炎症(湿疹、ニキビ・アレルギー反応など)
乾燥した部分に、空気中の雑菌や花粉・髪の毛などの刺激が加わることで炎症が起きる恐れがあります。

3.顔の乾燥を防ぐためのポイント

冒頭でも解説したように、顔は全身の中でも特に皮膚の薄い部分です。小さなきっかけから肌トラブルを起こしやすいデリケートさがあるため、常に正しいケアをするよう心がけてください。
顔の乾燥を防ぐために、今日から実践できる「4つのポイント」を紹介します。

3-1.スキンケアを見直す

普段使用しているスキンケアアイテムは、直接肌に塗るものであるからこそ、できるだけ無添加の商品を選びましょう。多くの化粧品には、香料や石油系界面活性剤などさまざま添加物が配合されています。化粧品には気をつけているという方でも、乾燥が強い場合、洗髪の際のシャンプーにも気をつけてください。シャンプーには、石油系界面活性剤が多く配合されていますので、髪を洗い流す際に、顔に流れないように気をつけてください。

通常時は特にトラブルの原因にならないケースが多いものの、乾燥してバリア機能が低下した肌には刺激が強く、ダメージにつながることがあるため注意が必要です。また、洗顔やスキンケアの際は、強くこすらず優しく肌に触れましょう。

さらに、紫外線による刺激も肌の乾燥を誘発させるリスクがあります。1年を通して日焼け止めクリームや帽子といった基本的な紫外線ケアも欠かさずに行いましょう。

3-2.保湿を徹底する

保湿の基本は「洗顔後」と「就寝前」ですが、季節や環境に応じて「日中」もケアするとより効果的です。

タイミングポイント
洗顔後・洗顔料によって皮脂や保湿成分が洗い流されるため、朝の洗顔後&夜の入浴後は忘れずに保湿ケア
・化粧水→乳液の順でしっかりと肌をカバー
就寝前・オイルやクリームなどを気になる部分に
・枕元に加湿器を置くのもオススメ
日中・保湿成分が配合されたファンデーションやミネラルパウダー
・ミストを拭きかけての保湿も効果的

加齢や乾燥サインが気になる場合には、フェイスマスクや有効成分の配合された美容液といったケアアイテムとの併用もおすすめです。

3-3.生活習慣に気をつける

食事や睡眠といった生活習慣を整えることも、肌の乾燥予防に一定の効果が期待できます。

ポイント

食事・カフェインの摂りすぎは利尿作用により、身体の水分が失われる
・新陳代謝を促進するビタミンB2やB6を不足させないようにする
睡眠・就寝中に分泌される「成長ホルモン」は、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進する働きがある
・長さよりも質の高さのほうが重要である

肌を作る基本は、栄養バランスのとれた食事です。必要な栄養素が十分に取れていないと、肌荒れや皮脂不足を招いてしまいます。また、1日の中でしっかりと水分を補給することも意識してください。

加えて、睡眠時間をしっかりと確保することも大切です。生活リズムを見直し、健康的な身体と健やかな肌を目指しましょう。

3-4.部屋の乾燥対策をする

加湿器などの電化製品を活用し、部屋の空気にも気を使いましょう。一般的には、湿度が40%を下回ると肌や喉を傷める原因となると言われています。乾燥肌対策を目的とする場合、部屋全体の湿度を50~60%前後に保つことを意識しましょう。

濡れタオルを干すことや小型のスチーマーを使うことでも室内の湿度を維持できるため、乾燥が気になる時季はぜひ試してみてください。

まとめ

顔の乾燥が進むと、粉ふき・かゆみ・炎症などのトラブルが起きることがあります。顔の乾燥を防ぐためには、原因を把握した上で、スキンケアを見直し保湿を徹底しましょう。また、食事や睡眠などの生活習慣にも注意が必要です。栄養や水分をよくとり、規則正しい生活を送りましょう。

さらに、室内の乾燥も肌の乾燥の原因となるため、エアコンの風に気をつけたり、加湿器を活用したりすることがおすすめです。

この記事を監修したドクター

CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

目の下のシワ|5つの原因と対策・セルフケア方法を解説!

目の下のシワの原因は、乾燥・紫外線・摩擦・目の疲れ・たるみなどと言われています。シワを防いだり改善したりしたい場合は、それぞれの原因を知って、適切な対策を行うことが大切です。

この記事では、目の下にシワができる5つの原因と対策に加え、日頃の習慣に取り入れやすいシワ改善につながるセルフケアを4つ紹介します。顔の印象を左右する目の下のシワの予防・改善を目指し、若々しい印象を保ちたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.目の下にシワができる5つの原因と対策

顔の中でも特に印象に残りやすい目もとのケアに気を遣っている方は多いでしょう。目もと周りの皮膚は非常に薄くデリケートなため、シワができやすい部分でもあります。気を付けているつもりでも、知らず知らずのうちに負担をかけて、シワを作ってしまっているかもしれません。

目もとのシワは、見た目年齢に大きな影響を与えます。以下のような行為はシワの原因となってしまう可能性があるため、当てはまっていないかチェックしましょう。

1-1.紫外線対策を行う

乾燥による細かい小ジワは「ちりめんジワ」とも呼ばれます。水分を保持する役目のセラミドが不足し、うるおい不足でしぼんだような状態です。目の周りは、もともと皮脂腺がほとんどないため乾燥しやすく、洗浄力の高いクレンジングでさらに油分が落とされて乾燥していることがあります。脂性肌で吹き出物が出やすいという方でも、まぶたにニキビができることは少ないのではないでしょうか。

・対策

スキンケアにセラミドが配合された化粧水やアイクリーム、保湿力の高いオイルを取り入れることで、乾燥を防いで新たなちりめんジワをできにくくします。保湿は、今あるシワが目立たないようにするのにも効果的です。

1-2.紫外線によるダメージ

紫外線は、肌にハリをもたらしているコラーゲンやエラスチンを壊し、真皮にダメージを与えてしまいます。真皮へのダメージは、なかなか消えない深いシワの原因です。また、紫外線は肌のバリア機能を低下させ乾燥の原因ともなるため、紫外線対策を怠っていると必然的に乾燥しやすくなります。

1-3.摩擦などの刺激

目をこすったり、洗顔やメイクのときの摩擦がダメージとなったりして、肌のキメが乱れてしまいシワにつながる場合もあります。

・対策

マスカラやアイラインなどの落としにくいアイメイクのクレンジングは、思わずこすって落としたくなりますが、摩擦はNGです。まず、ポイントリムーバーとコットンを使用し、優しく丁寧にオフしてからクレンジング・洗顔をしましょう。

1-4.目の疲れ

眼精疲労は、ネット社会を生きる現代人の多くが抱えている不調です。スマートフォンやパソコンの液晶を長時間見ているとまばたきが減り、乾燥するだけでなく血行不良も招きます。そのため、老廃物が流れず溜まったままとなり、シワ以外にたるみやくすみなどさまざまな肌トラブルも引き起こします。

・対策

1時間に1回の休憩をとり、ホットタオルやアイマスクなどでリラックスしながら血行を促進することで、疲労回復効果も期待できます。人間は視覚からの情報に頼りすぎているため、目を閉じて休むだけでも眼精疲労の一時的な回復に効果があるとされています。

1-5.たるみ

年齢を重ねると、肌のハリや弾力を生み出しているコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが減少し、皮膚を支えきれずに重力に負けてしまう状態がたるみです。たるみがあると目の下に影ができ、暗い印象になるため、疲れたように見えてしまいます。

・対策

ビタミンCにはコラーゲン生成を助ける働きがあるため、サプリメントや薬の服用でたるみの予防・改善が期待できます。また、これ以上コラーゲンやエラスチンなどを破壊されないために、紫外線対策も欠かさないようにしましょう。

2.目の下のシワ改善が期待できるセルフケア

日頃のスキンケアや紫外線対策を徹底することで、目の下のシワの予防や改善の効果が見込めると言われています。ほかにも、マッサージやエクササイズなどで目の周辺の血流改善や硬直している筋肉をほぐすことによって、目の開きやシワ、たるみの改善も期待できます。
専用のグッズなどは使わず、自分の手だけでできるセルフケアを以下で紹介します。ぜひ、参考にしてください。

2-1.眼輪筋のエクササイズ

眼輪筋とは、目のくぼみ付近にあり、まぶたの開閉にかかわる筋肉です。眼輪筋が年齢とともに衰えると目の開きが悪くなり、目の下のたるみやクマの原因となります。
眼輪筋のエクササイズの例は次の通りです。
1.薬指の腹でまぶたを軽く引き上げ、10回まばたき
2.人差し指と中指の腹を目頭と目尻に添え、軽く圧をかけながら10回まばたき
3.人差し指と中指をつけて指の腹を目尻に添え、軽く圧をかけながら10回まばたき

まぶた周辺はデリケートなため、爪で傷つけたり眼球を強く押したりしないよう気を付けて行いましょう。また、手を使わずにできる眼輪筋のトレーニング方法はこちらです。
1.目を「ギュッ」と閉じて、10秒キープ
2.目を見ひらいて、10秒キープ

非常に簡単ですが、1セット行うだけでも目がすっきりします。ぜひ仕事の休憩やスキマ時間などに取り入れ、習慣として行ってください。

2-2.側頭筋のマッサージ

眼精疲労による筋肉のコリは、頭皮にまで影響します。中でも、側頭筋は眼輪筋と隣接しており、側頭筋からアプローチすることで眼輪筋の血行改善につながります。側頭筋は目だけでなく、口周りやあごの筋肉とも密接にかかわっているため、エラの張りや頬のたるみが気になる場合にも改善が期待できます。

側頭筋のエクササイズの例は次の通りです。
1.頭全体を持ち上げるように、手のひらを上に向けて耳の上あたりを挟む
2.親指をこめかみあたりに押し当て、後頭部の方向に引っ張り上げる
3.そのまま口を大きく10回ほど開閉する
4.親指の位置を後頭部側に1~2cmほどずらし、1~3を繰り返す
側頭筋をほぐすことで、まぶたが軽くなり目の開きがよく感じるでしょう。

2-3.目の周りのツボ押し

長時間のデスクワークで目の疲労を感じたとき、すぐに行えるツボ押しも血流改善に効果があるとされています。ツボの位置さえ把握してしまえば人目を気にせずどこでもリフレッシュができるため、ぜひ覚えておきましょう。
以下は目の周りのツボの例です。

承泣(しょうきゅう)眼精疲労に効果があるとされる。目の中央、真下の骨のフチにあるツボ
球後(きゅうご)血液やリンパの流れを促すとされる、承泣と目尻のちょうど真ん中にあるツボ
太陽(たいよう)血行促進効果が期待される。左右の目尻の少し外側にある、骨がくぼんだところにあるツボ

気持ちよさを感じられる程度の力加減で、ゆっくり押すようにマッサージしましょう。

まとめ

目の下にできるシワの改善を目指すためには、乾燥や紫外線などの原因を把握し、しっかりと対策を行うことが大切です。また、目の周りにある筋肉のエクササイズや目の付近にあるツボへのアプローチなど、簡単に取り入れられるセルフケアを実践してみるとよいでしょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

たるみ毛穴が治らない…悩んでいるときに試してほしい5つのこと

年齢を重ねるとともに肌の悩みも比例して増える人は少なくありません。シミやシワ、たるみは肌悩みの上位として挙げられますが、「たるみ毛穴」もまた多くの人が抱える悩みの1つです。

この記事では、たるみ毛穴ができる主な原因や毛穴にまつわる悩みの種類、たるみ毛穴の改善が期待できる対策を解説します。たるみ毛穴が治らない原因を知った上で、みずみずしい毛穴レス肌を目指したいと考える人は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.顎のたるみや二重あごの主な原因とは?

たるみ毛穴とは、本来は丸く引き締まっているはずの毛穴が緩み、重力に負けて垂れ下がり細長く伸びて目立つようになった状態の毛穴です。30代以降になると頬の毛穴がたるみ毛穴として目立ちやすくなり、放置すると毛穴同士がつながって線状のシワになるケースもあります。

仰向けの状態で鏡をチェックしたとき、普段よりも毛穴が目立たなくなるのであれば、それはたるみ毛穴であると言ってもよいでしょう。

1-1.たるみ毛穴ができる主な原因

たるみ毛穴を改善したい場合は、まず「なぜたるみ毛穴ができるのか」を理解することが大切です。一般的に、たるみ毛穴ができる主な原因として、下記の4つが挙げられます。

肌のハリ・弾力不足
肌に十分なハリや弾力があれば、毛穴の周囲はしっかりと引きしまりたるみません。しかし、真皮層のコラーゲンやエラスチンなどが減少したり劣化したりすると、肌のハリを保つことや重力に逆らうことができなくなり、毛穴がたるみます。加齢やストレスが影響する他、紫外線による肌ダメージもコラーゲンやエラスチンを減少させる原因です。

表情筋の衰え
顔の筋肉が衰えて皮下脂肪を支えきれなくなることも、たるみ毛穴ができる原因です。加齢による自然な衰えの他、普段から表情の変化が乏しいことや表情のクセによって筋力が偏ることも、表情筋の衰えにつながります。

乾燥
皮膚の潤いが足りず乾燥することで、肌のなめらかさやハリが保たれにくくなることも、毛穴の開きやシワ、たるみが目立つようになる原因です。皮膚の乾燥は、加齢や紫外線の影響による保水力不足が招きます。

皮脂の過剰分泌
皮脂が毛穴に詰まり、押し広げることもたるんだ毛穴がより目立つようになる原因です。ホルモンバランスや食生活の乱れ、肌の乾燥などが過剰な皮脂分泌につながります。

1-2.その他の代表的な毛穴の種類

毛穴が目立ちやすくなる原因は、たるみ以外にもいくつかあります。下記は、毛穴トラブルの代表的なタイプと概要です。

詰まり毛穴(白角栓・黒角栓)

原因・皮脂の過剰分泌
・洗顔・クレンジング不足
・毛穴の中に溜まった皮脂や角質
特徴・鼻の頭・額・あごなどに多く見られる
・詰まっている期間が長いと酸化して黒ずむ
・触るとざらつく
・少し膨らみがある
・悪化するとニキビになる

開き毛穴

原因・皮脂の過剰分泌
・洗いすぎ・紫外線などによる肌のバリア低下
・保湿不足によるハリの低下
・角栓除去後の収れん力不足
特徴・形が丸い
・夏なると目立ちやすい
・脂性肌に多く見られる
・男性に多く見られる

黒ずみ毛穴

原因・メラニン色素の過剰分泌
・毛穴の入り口で生成されたメラニン色素の沈着
特徴・毛穴が黒ずんで見える
・毛穴が開いた状態になり目立つ

乾燥毛穴

原因・肌の水分不足
・キメの乱れ
・毛穴周りの凹み
特徴・洗顔後に肌のツッパリを感じる
・秋や冬に目立ちやすい

クレーター毛穴

原因・ニキビケアの失敗
特徴・ニキビがあった部分の毛穴が大きく凹んだ状態になる

2.「たるみ毛穴が治らない…」そんなときに試してほしいこと

開いた毛穴の原因や適切な対策は、毛穴のある部位や年齢によっても異なります。たるみ毛穴へアプローチをするにあたっては、毛穴が開いてしまっている原因に合った対策を行うことが必要です。

ここでは、毛穴の開きが治らないときに試してみることで、たるみ改善が期待できる毛穴対策を5つ紹介します。

2-1.洗顔方法を見直す

たるみ毛穴の原因が毛穴汚れや乾燥肌の場合は、洗顔方法を見直してみましょう。きちんと洗顔できているつもりでも、洗い残しがあれば汚れが詰まり、毛穴の開きが目立ちます。しかし、汚れを落とそうとゴシゴシと擦りすぎたり洗いすぎたりすれば、今度は肌トラブルを招く恐れがあるため注意しましょう。
下記のポイントに気をつけると、毛穴に与えるダメージを押さえることができます。

・肌に優しい洗顔料を選ぶ
・洗浄力がある洗顔料を選ぶ
・ポイントメイク専用のリムーバーを利用する
・ぬるま湯を使用する
・洗顔料は弾力が出るまで泡立てる
・肌を擦らない
・泡を滑らせるようにして洗う
・できるだけ短時間で手早く洗う
・汚れや洗顔料を残さないようにしっかりとすすぐ
・タオルでごしごしと擦らず、押さえるようにして水分を吸い取る

2-2.化粧品を見直す

化粧品を見直すことでも、たるみ毛穴の改善が期待できるでしょう。肌の状態が年齢によって変化するように、肌に合った化粧品も年齢や肌状態によって異なります。若いときからずっと変わらずお気に入りの化粧品を使い続けている場合、今の肌には合わなくなっているのかもしれません。

たるみ毛穴が目立つようになってきたら、下記のポイントを押さえたアイテムへの変更を検討してみましょう。

・薬用の化粧品を選ぶ
・保湿力の高い美容成分が配合された化粧水やクリームなどを使う
・導入美容液を使う
・収れん効果のある成分が配合された化粧品を使う
・ビタミン誘導体が配合された化粧品を使う
・推奨されている年代が合致する化粧品を使う

2-3.食事を見直す

毛穴に皮脂や角栓が詰まっている様子はなく、適切な化粧品を選んでいるにもかかわらず毛穴のたるみが気になる場合、食事の見直しも有効です。皮膚のコラーゲンやエラスチン、水分量が減少すると、肌のハリや潤いが足りなくなり毛穴がたるむ可能性が高まります。

また、体内の活性酸素が増えることでも肌の老化やたるみを招くため、抗酸化作用を高める食事を積極的に取るとよいでしょう。下記は、食事を見直す際のポイントです。

・大豆イソフラボンが含まれた食品を選ぶ
・ポリフェノールが含まれた食品を選ぶ
・良質なタンパク質を摂る
・ビタミンA・C・E・B2・B6を摂る
・鉄分・硫黄・亜鉛を摂る
・脂肪や糖分を多く含んだ食べ物は避ける
・アルコールの飲みすぎを避ける
・冷たいものは避ける

2-4.生活習慣を見直す

乱れた生活を続けていると、肌の回復が遅れたり老化が進みやすくなったりします。スキンケア方法や食事を見直すことも重要ですが、まずは自分自身の生活習慣そのものを見直してみましょう。どれも当たり前のことばかりではありますが、意識して生活することでたるみ毛穴にもよい影響が期待できます。
下記は、日頃から心がけておきたい生活習慣のポイントです。

・規則正しい生活を送る
・バランスのよい食事を取る
・十分な睡眠時間を確保する
・良質な睡眠を取る
・ストレスをためすぎない
・無理なダイエットはしない
・帰宅したらすぐに化粧を落とす
・タバコは避ける

2-5.保湿・UVケアを徹底する

たるみ毛穴には、徹底した保湿とUVケアが有効です。肌が乾燥するとハリや弾力が低下し、たるみ毛穴が目立ちやすくなります。また、紫外線も皮膚のコラーゲンやエラスチンを破壊したり、変形させたりしてたるみ毛穴を招く原因の1つです。セルフケアでしっかりと潤いを与えて肌をふっくらさせつつハリや弾力の低下を押さえることで、毛穴やシワが目立ちにくくなります。
保湿やUVケアを徹底する際は、下記のポイントを押さえておきましょう。

・基礎化粧品・化粧品・洗顔料・日焼け止めは、保湿力の高いものを選ぶ
・洗顔後はなるべく早く丁寧に保湿する
・化粧水や乳液は省略しない
・乾燥が気になる部分にはクリームを重ねづけする
・UVケアは1年中行う
・日焼け止めに加えて帽子や日傘なども利用する

まとめ

たるみ毛穴は、加齢や表情筋の衰えなどが原因で皮膚が重力に負けて垂れ下がり、引き伸ばされた毛穴が目立つようになった状態です。生活習慣や洗顔方法を見直し、保湿・UVケアを徹底することで、ある程度までは自力での改善が期待できます。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

乾燥肌のかゆみはなぜ起こる?かゆい時の対処法や日頃のケアも紹介

乾燥肌とは、皮膚の「角質層」の水分量と皮脂量が不足し、肌が乾燥している状態を指します。乾燥肌では肌のバリア機能が低下しており、外部刺激で皮膚トラブルを起こしやすくなっています。そのため、乾燥肌の方の中にはかゆみにお悩みの方もいるでしょう。

この記事では、乾燥肌についての基礎知識を踏まえ、かゆみが起きる原因や、かゆい時の対処法、かゆみの改善を目指す方法までを詳しく解説します。かゆみが起きる原因を知って対策したい方、皮膚を傷つけずにかゆみを鎮めたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.そもそも乾燥肌とは?

乾燥肌とは、肌表面を覆う「角質層」の水分量と皮脂量が不足することにより、肌が乾燥している状態のことです。ドライスキンや乾皮症と呼ばれることもあります。入浴後や洗顔後に肌がつっぱる感じがしたり、肌にかさつきやごわつきを感じたりした時は、乾燥肌を疑いましょう。

特に乾燥しやすい部位は、皮脂の分泌量が少ない頬や目の周り、口周り、ひじ、ひざ、すね、足の裏などです。乾燥した肌はバリア機能が低下し、紫外線や花粉などの外部刺激で皮膚トラブルを起こしやすい状態になっています。

さらに、水分不足により肌がくすんで見えてしまうこともあるため、乾燥肌トラブルが気になる場合は、保湿アイテムを使って早めにスキンケアをすることが大切です。

2.乾燥肌にかゆみが起きる原因

乾燥肌のかゆみが気になる方は、原因を知って適切に乾燥対策をすることで、つらいかゆみを和らげられる可能性があります。生活習慣が原因になっているケースも多く、かゆみを抑えるには、意識的に行動や環境を変えることが重要です。
ここでは、乾燥肌にかゆみが起きる原因を、4つのポイントに分けて解説します。

2-1.肌のバリア機能の低下

かゆみの根本的な原因と言えるのが、乾燥による肌のバリア機能低下です。肌のもっとも外側、皮脂膜の下にある角質層は、肌からの水分蒸発を予防し、外部刺激や異物から肌を守るバリア機能を持っています。

バリア機能が正常に働いている肌では、わずかな肌ストレスや刺激でかゆみが出ることはありません。しかし、乾燥などさまざまな要因でバリア機能が低下していると、小さな刺激でも強いかゆみを感じてしまう場合があります。

またかゆみを感じて肌を掻くと、肌状態が悪化し、余計にかゆみが強くなることもあるため注意が必要です。

2-2.生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れが、肌の乾燥・かゆみにつながることもあります。肌のバリア機能を担う角質層は、ターンオーバーと呼ばれる一定のサイクルで、古い細胞を新しい細胞に入れ替えています。

ターンオーバーは、栄養の偏った食生活や運動不足、睡眠不足といった生活習慣の乱れの影響を受けやすいことが特徴です。ターンオーバーが正常に行われない場合、角質層の古い細胞がうまく入れ替わらず、バリア機能の低下につながります。

特に寝不足や飲酒、喫煙、無理なダイエットなどは、ターンオーバーが乱れる原因になるため注意しましょう。

2-3.入浴方法

入浴方法によっても、かゆみが出やすくなることがあります。特に、41℃以上の熱いお湯に浸かったり、毎日10分以上の長風呂を楽しんだりしている方は要注意です。熱すぎるお湯や長時間の入浴は、肌の水分や皮脂を失いやすく、バリア機能の低下につながります。

ただし、浴槽に浸かること自体は問題ありません。38〜40℃程度のぬるま湯で10分程度入浴すれば、血行がよくなりリラックスできる上、入浴後にスキンケア化粧品が肌に浸透しやすくなります。また、保湿成分入りの入浴剤を使うのも方法の1つです。

2-4.エアコンの風

エアコンの風が肌に直接当たると、乾燥してかゆみや肌トラブルを引き起こしやすくなります。また、風が直接当たっていなくても、エアコンで空気が乾燥した部屋に長時間いると、肌の水分が奪われてしまうことがあります。

エアコンの風による乾燥は、冬場の暖房だけでなく、夏場の冷房でも起こる可能性があるため注意が必要です。

肌の乾燥予防のために、自宅ではエアコンの風量や風向を調節して、風が直接当たらないよう気を配ってみてください。また冬場は、加湿器を併用して湿度を上げるのもよいでしょう。

3.乾燥肌のかゆみが強い時の対処法

肌のかゆみが強い時の主な対処法は、下記の3点です。
・掻かない
・保冷剤や氷で冷やす
・保湿する

かゆい部分を掻くと、バリア機能が低下し、肌がさらに敏感になります。掻くことでますますかゆみを悪化させる悪循環に陥ることもあるため、かゆくても肌を掻かないよう気を付けましょう。

どうしてもかゆくて我慢できない時は、保冷剤や氷、濡らしたタオルなどで冷やすと、かゆみが和らぎやすいです。また、かゆみを根本的に改善するには、毎日スキンケアを行い、肌を保湿することが大切です。

4.乾燥肌のかゆみを改善するには?

乾燥肌のかゆみを緩和するには、日頃からスキンケアをして、生活習慣を整えることが大切です。ここでは、乾燥肌のかゆみを改善する方法を3つ解説しますので、ぜひ参考にしてください。

4-1.スキンケアアイテムで日頃からたっぷり保湿する

乾燥肌のかゆみが気になる時は、化粧水や乳液、ボディクリームなどのスキンケア商品を揃えて、毎日しっかりと肌を保湿してください。

バリア機能の回復効果が期待できるケアアイテムを使ったり、化粧水でパックをしたりするのもよいでしょう。特に入浴後や洗顔後は肌が乾燥しやすいため、早めに保湿する必要があります。

また、スキンケアアイテムは商品のパッケージに書かれている使用量を守り、気になる場所にまんべんなく塗り広げるのがポイントです。使用量が少ないと、効果を十分発揮できず乾燥の原因になることもあるため注意しましょう。

4-2.肌への刺激を減らす

肌への刺激をできるだけ減らせるよう、生活に工夫を取り入れることも重要です。肌に刺激を与える要因には、下記のようなものがあります。
・紫外線
・エアコンの風
・メイク用品
・衣類
・毛髪
・汗

日除け対策や自宅のエアコンの設定調節を行うことで、紫外線やエアコンの風による肌負担を減らせます。肌に合わないメイク用品や雑菌が繁殖したパフ、ブラシなどが肌荒れの原因となることもあるため、心当たりがある方はメイク道具を見直してみましょう。

また、肌に触れる衣類や毛髪、汗が気になる場合は、衣類や髪形を変える、こまめに汗を拭くといった対策を行ってください。

4-3.生活習慣を整える

生活習慣は肌のターンオーバーに影響するため、正常なターンオーバーで角質層のバリア機能を維持するには、生活習慣を整える必要があります。

例として、食事の際は栄養が偏らないようタンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取することなどが挙げられます。香辛料などの刺激物は、体が温まってかゆみが出やすくなるため、控えましょう。

また、肌のターンオーバーに必要な成長ホルモンを分泌させるために、夜は質のよい睡眠をとることを心掛けてください。寝る前のスマホやテレビは、睡眠習慣の悪化につながるためできるだけ避けましょう。

まとめ

乾燥肌では肌のバリア機能が低下していることが多く、少しの外部刺激によってもかゆみが引き起こされる傾向にあります。かゆみが気になる場合は、入浴方法やエアコンの風などに問題がないか確認するほか、生活習慣の乱れを改善してみましょう。

かゆみが強い時は、皮膚をこすったり爪を立てたりせず、冷やしたり保湿したりすることが大切です。日頃からスキンケアをしっかり行い、肌への刺激を減らすなどして、乾燥肌そのものの改善を目指すとよいでしょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

顎のたるみ・二重あごの主な原因|セルフケアの方法も

顎のたるみや二重あごは、老けて見えたり太って見えたりする大きな要因の1つです。若いうちはダイエットで何とかなっても、年齢を重ねるとなぜか顎のお肉だけが解消できずに残り、悩む人は少なくありません。顎のたるみや二重あごは、肥満以外にもさまざまな原因で生じるため、各原因に合ったケアを行うことが大切です。

この記事では、顎のたるみや二重あごができる主な原因と気軽に取り組めるセルフケア2種類を紹介します。たるみの原因を知った上で顎のすっきり感をアップしたい人は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.顎のたるみや二重あごの主な原因とは?

年齢を重ねると、ふと目につくようになるのが顎のお肉です。以前とさほど体重が変わっていない、特に太っているわけでもないのに、顎のたるみや二重あごが出現するケースがあります。

鏡を見ているときには気づかなくても、下や横から撮った写真やWeb会議の画面を見て衝撃を受けたことのある人も多いでしょう。顎のたるみや二重あごを緩和するためには、まず何が原因かを把握することが必要です。
ここでは、顎がたるんだり二重あごになったりする原因を解説します。

1-1.筋力が低下している

顎のたるみや二重あごの主な原因として、顔の筋力低下が挙げられます。加齢や運動不足によって身体の筋肉が衰えるように、顔の筋肉も年齢を重ねると衰えていきます。また、筋肉の中でも顔の筋肉は鍛えにくく、日頃から意識して使わなければすぐに衰えてしまう部位です。

特に咀嚼筋や舌の筋肉が衰えると、代謝が低下してむくみやすくなったり皮膚の重さを支え切れなくなったりして、フェイスラインの崩れを招きます。顔の筋力低下を抑えるためには、普段から噛む回数を増やす・顔の筋トレを行うなどといった対策が有効です。

1-2.姿勢が悪い

姿勢の悪さも、顎のたるみや二重あごを引き起こします。例えば、猫背です。猫背は肩が内側に入る巻き肩になり、同時に首と頭が前に出るため顔の肉がたるんで下がります。そのままの姿勢で顎を引き、垂れ下がった分の顔の肉が顎と首に挟まれて潰れると、二重あごになるため注意が必要です。

また、肩コリや姿勢のゆがみが原因で筋肉のバランスが悪くなることでも首や肩が前に出やすくなり、顔の肉がたるみます。さらに姿勢の悪さはリンパ液や血流の乱れ、老廃物の蓄積を招きます。頬や顎の周りに水分や老廃物が溜まることも、むくみやたるみを引き起こす原因です。そのため、普段から正しい姿勢を保つように気をつけるだけでも、顎のたるみや二重あごは軽減されるでしょう。

1-3.表情癖がある

日常的な表情に癖があることも、顎のたるみや二重あごを引き起こす原因です。表情癖があると一部の筋肉だけが鍛えられ、顔全体の筋肉バランスが悪くなります。筋肉バランスが悪くなると、皮膚の支えられ方や引っ張られ方のバランスも悪くなり、歪んだ皮膚の形がたるんだ印象を与えます。

例えば、片方の口角だけを上げる癖がある人、食事のときに片方だけで噛む癖がある人は、左右の筋肉バランスが悪くなりやすい傾向です。頬や顎周りの筋肉は口の動かし方や歯並びの影響が大きいため、日頃から表情癖や筋肉の偏りに気をつけることで、顎のたるみや二重あごの軽減が期待できます。

2.そもそも「たるみ」の原因とは?

顎にたるみができているときは、顎以外のパーツにもたるみが発生している可能性があります。特に、目の下や頬、口元などはたるみができやすい部位です。たるみができる原因として筋力の低下がある他、下記の3つが挙げられます。

●ハリ・弾力の低下
肌のハリや弾力は、真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが支えています。これらの成分が減少したり劣化したりして肌のハリや弾力が低下することが、たるみの起こる原因です。

●皮下脂肪の影響
コラーゲン繊維に包み込まれた皮下脂肪は、じん帯組織によって支えられています。皮下脂肪が増えたりじん帯組織が傷ついたりして脂肪の重みに負け、下垂することもたるみの起こる原因です。

●SMAS筋膜の劣化
皮下脂肪の奥にあり肌の土台となるSMAS筋膜が衰えると、皮膚や皮下脂肪を支え切れなくなりたるみが起こります。

2-1.外的要因と内的要因

たるみを引き起こす外的要因として、乾燥や紫外線の影響が挙げられます。皮膚が乾燥すると肌のバリア機能が低下したり、代謝のリズムが乱れたりしてハリが失われやすくなります。

紫外線のUVAは真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊する力のある光です。日に焼けることも肌の乾燥を招くため、よりハリや弾力が低下しやすく、たるみを引き起こす可能性が高まります。

また、体内の活性酸素もたるみを引き起こす要因の1つです。活性酸素は細菌やウイルスに対抗する働きがある一方、細胞やコラーゲンにダメージを与えて老化を促進させる働きもあります。

2-2.生活習慣要因

生活習慣の乱れも、たるみを引き起こす要因です。生活習慣が乱れると肌が必要とする酸素や栄養素、休息が不足しがちになり、代謝のリズムが乱れることでたるみを引き起こします。

また、喫煙やストレス、過度の運動などは体内の活性酸素を増やします。たるみの発生を抑えるためには、日頃から適度な運動・バランスの取れた食事・十分な睡眠を心がけ、日常生活から整えることが重要です。

3.顎のたるみに試してみたいセルフケア

自分自身でできる顎のたるみには、下記のケアが効果的と言われています。
●表情筋・舌の筋肉トレーニング
●マッサージ
●むくみの改善
●姿勢の改善
●表情筋の改善
●ダイエット

中でも筋トレやマッサージは比較的気軽に取り組めるため、たるみが気になりだしたら1度試してみるとよいでしょう。ここでは、舌の筋トレ法と鎖骨から首周りにかけたマッサージのやり方を紹介します。

3-1.舌の筋トレ

顔の筋肉は意識しないと衰えやすく、中でも舌の筋肉は日本語の発音で使われる機会が少ないため、特に劣化しやすいと言われる部位です。舌骨筋群を鍛えることで、顎下をすっきりさせる効果が期待できます。

(1)曲げた人差し指を顎下に当てる人差し指を軽く曲げ、第1関節と第2関節の間の平らになった部分を、顎下に当てましょう。顎先から2cmほど内側の位置に、ちょうど指が入り込むくぼみがあります。
(2)「ラ行」の形に口を動かす英語の「R」を発音するときのように、巻き舌にして「ラ行」の形で大きく口を動かしましょう。
(3)5回繰り返す「ら・り・る・れ・ろ」の口の動きを5回繰り返します。

顎下の指は力を込めて、少し強めに圧をかけましょう。舌をしっかりと根元から動かせていれば、声は出さなくても問題ありません。

3-2.鎖骨から首周りにかけたマッサージ

水分や老廃物の流れが滞ってむくんでいる場合は、鎖骨から首周りにかけたセルフマッサージも有効です。

(1)鎖骨→肩拳をつくって指の関節で鎖骨の上下を挟み、鎖骨から肩に向かってさすります。
(2)耳のつけ根指の第2関節を耳のつけ根に当て、上から下へ左右30秒ずつマッサージしましょう。痛気持ちいい程度の力が目安です。
(3)耳の後ろ→鎖骨手のひらのつけ根を耳の後ろに当て、鎖骨に向かってさすります。
(4)顎先→耳裏親指と曲げた人差し指で顎の骨を挟み、そのまま骨に沿って耳裏のくぼみまでさすります。
(5)顎先→耳のつけ根→耳裏指の第1関節と第2関節の間を顎先に当て、耳のつけ根下部を通って耳裏のくぼみまでさすりましょう。
(6)顎先→耳のつけ根指の第1関節と第2関節の間を顎先に当て、耳のつけ根上部へ向かって頬の筋肉をほぐすようにマッサージします。
(7)仕上げ手のひら全体で顔を包み込み、顎→耳→首→鎖骨の順に5回マッサージしましょう。

時間・回数の指定がないマッサージは、左右1分ずつを目安に行ってください。マッサージクリームやオイルなどを使用して滑りをよくし、皮膚への刺激を抑えることがポイントです。

まとめ

顎のたるみや二重あごの原因が筋力の低下や姿勢の悪さ、表情癖の場合は、筋トレをしたり姿勢や表情の癖をなくしたりすることで改善が期待できるでしょう。また、皮下脂肪の増加が原因の場合、減量によってたるみを緩和することが可能です。

しかし、ハリ・弾力の低下やSMAS筋膜の劣化が原因だったり脂肪が落とし切れなかったりする場合、あまり効果が見られないこともあります。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

乾燥肌に欠かせない保湿ケアとは?実践のポイントや保湿剤の選び方も

肌の油分・水分が不足して引き起こされる乾燥肌には、保湿ケアが欠かせません。保湿ケアとは、肌に十分な水分を与えた上で、油分でカバーし水分が逃げないようにするスキンケアのことです。乾燥肌にお悩みの方の中には、肌の水分量をアップさせるために、どのような保湿ケアを行えばよいか迷っている方もいるでしょう。

この記事では、乾燥肌や保湿ケアについての基礎知識に加え、保湿力低下の原因・保湿ケアの4つのポイント・乾燥肌向けの保湿ケア用品の選び方などを詳しく解説します。

目次

1.乾燥肌の方必見!保湿ケアとは?

保湿ケアとは、肌に十分な水分を与え、皮膚の角質層の水分を保持するために油分でカバーすることです。ハリのある肌や、透明感のある肌は、多くの水分が含まれています。肌の水分量は、加齢とともに減少します。そのため、美肌を目指すためには、肌に十分なうるおいを与えることが重要です。

また、人間の肌には、肌荒れやくすみなどの肌悩みの原因となる物質の侵入を防ぎ、肌の水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」があります。バリア機能は、ストレスなどのさまざまな要因で崩れてしまいます。バリア機能を回復させ、乾燥肌や肌荒れを防ぐためにも、正しい保湿ケアを知り、毎日のスキンケア方法を見直しましょう。

1-1.紫外線対策を行う

乾燥肌とは、肌の油分と水分が不足し、肌が常に乾燥している状態です。人間の皮膚は3つの層に分けられ、一番外側の層を「表皮」と呼びます。表皮の中でもっとも外側にある「角質層」が十分に保湿されていないと乾燥肌になります。

乾燥肌になると、肌がごわつき、化粧ノリが悪くなったり、白い粉をふいたりなどの症状が現れるのが特徴です。さらに乾燥肌が悪化すると、ピリピリとした痛みを感じたり、かゆみを感じたり、肌がひび割れたりという症状が出ます。


また、乾燥肌の症状は、顔だけでなく、全身に現れます。肘やかかと、膝などは特に乾燥しやすいため注意が必要です。さらに、目の周りや手の甲など、皮脂腺が少ない部位も乾燥しやすいとされています。乾燥が原因で、かゆみが生じたり、角質が厚くなりひび割れてしまったりする前に乾燥予防を行いましょう。

1-2.習慣や環境によって保湿力が低下することも

保湿力は、生活習慣や環境によって低下する場合があります。保湿力が低下する原因の一例は以下の通りです。

保湿力低下の原因
●栄養不足
●飲水量不足
●喫煙
●睡眠不足
●強い摩擦
●乾燥した空気
●紫外線

保湿力が低下する原因の1つである紫外線は、肌のバリア機能を低下させると言われています。バリア機能が低下すると、化粧水などで保湿しても水分を保てなくなります。バリア機能を維持するためには、日傘や日焼け止めを活用しましょう。


上記以外にも、加齢による肌質の変化も保湿力低下を引き起こす原因です。年を重ねると、表皮に含まれる天然のうるおい成分や皮脂が減少し、若い頃と比べると全身を占める水分量も約10%減少するとされています。加齢による皮脂と水分量の変化は、肌のバリア機能を低下させ、肌を乾燥させる原因となり得ます。

2.乾燥肌の保湿ケアのポイント

乾燥肌は、肌が乾燥しやすいため、普通肌の人よりも入念な保湿ケアが必要です。保湿ケアを正しく行うと、皮膚のバリア機能が向上し、肌トラブルがない健康で正常な肌状態になります。

ここでは、乾燥肌ケアのポイントを4つ紹介しますので、乾燥肌対策に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

2-1.洗顔・入浴で肌を清潔にする

保湿ケアをする前に、毎日の洗顔と入浴で余分な皮脂やホコリなどの汚れを落とすことが大切です。顔と身体を洗う際には、3つのポイントを意識してみてください。

●しっかりと泡立てる

洗顔料やボディーソープは、必ず泡立ててから使用しましょう。そのまま使用すると、洗浄力が強く、洗いあがりにつっぱりを感じることがあります。泡立てネットを使用すると、きめ細やかな泡を作り優しく洗浄することが可能です。

●優しく洗う

顔や身体を洗う際には、泡立てた泡を肌の上に滑らせるように優しく洗います。力を入れて擦ると、新しい肌細胞が剥がれ落ち、肌のうるおいを保てなくなることがあるため注意が必要です。

●ぬるま湯ですすぐ

熱すぎるお湯は、肌のバリア機能である皮脂膜を壊す恐れがあります。すすぐ際に使用するお湯は、人肌よりややぬるめの温度にしておきましょう。
また、洗顔後と入浴後には、肌の水分と油分が不足している状態のため、早めにスキンケアを行うことが大切です。柔らかいタオルなどで水気を拭きとり、化粧水や乳液などで保湿ケアを行いましょう。

2-2.化粧水と乳液を正しく使う

化粧水は、肌の水分を補い、きめ細やかな肌にする働きがあります。化粧水を使用すると、乳液の肌なじみが良くなるのがメリットの1つです。乳液は、肌の油分を補充し、うるおいを閉じ込め、乾燥などの外部刺激から肌を守る役割があります。

化粧水と乳液は、コットンまたは手のひらを使って均等に肌に伸ばします。コットンや手の動きは、血流に沿って中心から外側へ、下から上へと丁寧になじませるのがポイントです。 また、化粧水と乳液を使用する際には、化粧水をなじませた後、乳液を重ねるのが一般的です。化粧水でうるおいを与え、乳液でうるおいを閉じ込めるといった流れになります。

2-3.導入液・クリームなどのアイテムを活用する

導入液とは、洗顔後の保湿ケアの際に、最初に使用する美容液です。導入液の美容成分は、固くなった角質層を柔らかくし、化粧水の肌なじみをアップさせる働きがあると言われています。導入液は、適量を手のひらに出し、洗顔後すぐにハンドプレスしながら顔全体になじませて使用します。

フェイスクリームは、乳液よりもオイル成分が多めに含まれているのが特徴です。フェイスクリームは、うるおいを閉じ込め、保湿する役割がありますが、塗りすぎるとベタつきの原因になるため注意が必要です。化粧水、または乳液をなじませた後、乾燥が特に気になる部分にハンドプレスを行いながら浸透させます。

2-4.適切な量・頻度でケアを行う

保湿ケアをする際には、保湿ケア商品の使用方法を守ることが重要です。保湿ケアは、1日2回朝晩に使用するのが効果的とされています。

また、化粧水や乳液に記載がある1回の使用量を守って使用しましょう。化粧水などを多くつけすぎると、肌が吸収しきれなかった化粧水が肌の上に残るときがあります。肌の上に残った化粧水が蒸発する際に、肌になじませた水分と一緒に蒸発するため、肌の乾燥につながります。規定量を使用しても、うるおいが足りないと感じる場合は、種類の違う保湿ケア用品を重ねづけするとよいでしょう。

3.乾燥肌向けの保湿ケア用品の選び方

乾燥肌の方に適した化粧品は、保湿成分が含まれている商品です。保湿成分としてよく知られているのは、ワセリンです。ワセリンは、石油からとれる油脂性の物質で、皮膚に膜を張りうるおいを保ちます。低刺激で、安価で手に入るためスキンケアに取り入れやすいでしょう。その他にも、保湿力を維持するためのバリア機能の働きを助けるセラミドや、アミノ酸を配合した保湿ケア用品も販売されています。

また、肌への刺激が少ない保湿ケア用品を選ぶことも重要です。乾燥肌の方がケア用品を選ぶ際に注意したい成分は、香料です。香料は香りを付けるために利用され、複数の成分が混合しているため、乾燥肌には刺激が強い可能性があります。さらにアルコール配合の商品も注意が必要です。アルコールは、蒸発する際に肌表面の水分も一緒に蒸発するため、肌が乾燥する場合があります。そのため、乾燥肌の人はアルコールフリーのケア化粧品を選ぶことを推奨します。

ケア用品を選ぶ際には、化粧品の成分構成を確認し、まずはトライアルセットなどで自分の肌に合うかどうか確認してから使用しましょう。

まとめ

肌の保湿力は、栄養不足・紫外線によるダメージ・加齢による肌質の変化などが原因で低下すると言われています。肌の水分が失われた状態が続くと、乾燥肌となるため、こまめな保湿ケアが重要となります。

保湿ケアを行う際は、洗顔の仕方や、化粧水・乳液の使用方法など日頃のスキンケアを見直し、適切な量・頻度で手入れすることが大切です。また、乾燥の度合いによっては、導入液やクリームなどのアイテムも活用しましょう。

この記事を監修したドクター
STスキンクリニック青山

院長 田澤しおり 先生

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