スキンケア

2023.10.04

肌のハリ不足の原因は?スキンケア方法と弾力を維持するポイントも

肌のハリが失われる原因は、単純に加齢によるものだけではありません。工夫次第で肌のハリ・弾力を維持することは可能です。基本のスキンケアに加えて、生活習慣の見直しをするのも有効となります。また、顔の筋肉を鍛えることも1つの方法です。

当記事では、肌のハリが失われる4つの原因を解説した上で、肌のハリを保つスキンケア方法とポイントをご紹介します。ハリの低下を抑え、若々しく見える肌を目指している人は、ぜひ当記事をお読みください。

目次

1.肌のハリが失われる原因は?

最初に「ハリのある肌」と「ハリのない肌」の違いを理解しましょう。

ハリのある肌とは、下記のような特徴がある肌のことです。
・肌表面がピンと張っている
・指で触ると押し返すような弾力がある
・毛穴が目立たない

対して、ハリのない肌には下記のような特徴があります。
・ほうれい線や目元の小じわ、頬のたるみが見られる
・指で触ったときに硬さや乾燥を感じる
・毛穴の開きが目立つ

肌の乾燥や細かなシワが自覚できる場合は、肌がハリ不足の状態になっているサインです。肌のハリが失われる原因としては、以下で紹介する4つの要素が挙げられます。

1-1.真皮部分のコラーゲンとエラスチンの減少

肌のハリは、皮膚の真皮部分に存在する「コラーゲン」と「エラスチン」によって支えられています。コラーゲンは柔らかさを維持するタンパク質であり、エラスチンはコラーゲン同士をつないで弾力を維持するタンパク質です。

真皮部分のコラーゲンとエラスチンの量は20歳あたりを頂点として、以降は加齢とともに減少します。コラーゲンとエラスチンが不足した肌は柔らかさ・弾力を維持できません。結果として肌のハリが失われます。

1-2.紫外線による肌組織へのダメージ

太陽光などの紫外線による肌組織へのダメージも、肌のハリが失われる原因の1つです。

地上に届く紫外線はUV-AとUV-Bの2種類があります。UV-Aは真皮にまで到達して、真皮部分のコラーゲンとエラスチンを変性させる紫外線です。変性したコラーゲンとエラスチンは柔らかさ・弾力を維持できなくなり、肌のハリが失われます。

一方のUV-Bは、真皮部分まで到達はしないものの、肌の日焼けや乾燥を起こす力が強い紫外線です。乾燥した肌は刺激に弱くなり、肌荒れなどの肌トラブルが生じやすくなります。

1-3.加齢によるターンオーバーの遅れ

加齢が進むと皮膚のターンオーバーが遅れて、肌のハリが失われる原因となります。
皮膚のターンオーバーとは、皮膚の細胞が新しく作られてから古くなって剥がれ落ちるまでのサイクルです。皮膚のターンオーバーが行われることで保水力のある新しい細胞が作られて、ハリのある肌を保てます。

ターンオーバーのサイクルは常に一定ではなく、加齢によってサイクルの遅れが生じます。ターンオーバーが遅れると、保水力の失われた古い細胞がなかなか剝がれ落ちない状態となります。

1-4.顔の筋肉の弱化

肌のハリが失われる原因には顔の筋肉の弱化も挙げられます。
顔の筋肉とは、一般的に表情筋と呼ばれる筋肉のことです。表情筋は皮膚の組織よりも奥のほうに存在し、表皮部分や真皮部分の細胞を支える役割を果たしています。指で肌を押すと押し返すような弾力がある理由は、表情筋が皮膚の細胞をしっかりと支えているためです。

顔の筋肉が弱化すると、表情筋が皮膚の細胞を支える力も弱まります。肌の弾力がなくなり、指で触ったときに肌の硬さを感じるようになるでしょう。肌のたるみやシワも見られるようになり、肌のハリが失われます。

2.肌のハリを保つスキンケアのやり方

肌のハリを保つには、スキンケアを行うことが重要です。化粧水と乳液を使用したお手入れで肌の乾燥を防ぎ、潤いを保ちましょう。

肌のハリを保つスキンケアを行うためにはいくつかのポイントがあります。以下では正しいスキンケアの流れを2つのステップに分けて紹介します。

2-1.【STEP1】化粧水で肌に十分な潤いを与える

最初に洗顔をして、顔を清潔な状態にします。
洗顔をする際は洗顔料をしっかりと泡立てて、肌に泡だけが当たるように洗いましょう。肌に指や爪が当たると、肌に余計な負担をかけてしまいます。顔を拭く際もタオルでゴシゴシとこすらず、タオルを軽く押し当てて水気を取ってください。

洗顔後に、化粧水で肌に十分な潤いを与えます。スキンケア用のコットンに化粧水を含ませて、肌にやさしくパッティングしながら化粧水の成分をなじませましょう。

化粧水でのスキンケアが必要な理由は、水分によって皮膚表面に存在する角層細胞の形が整い、肌の保湿機能が働くためです。肌に十分な潤いがあると、ターンオーバーのサイクルが理想的な状態に近づくことも期待できます。

2-2.【STEP2】乳液で肌の潤いを閉じ込める

化粧水で肌に潤いを与えた後は、乳液で肌の潤いを閉じ込めましょう。乳液には油分が含まれていて、肌の潤いをしっかりと閉じ込められます。

乳液は手のひらに取り、温めておきましょう。乳液を温めると浸透力が高くなり、肌なじみもよくなります。

乳液は顔の中心から外側へと伸ばすように塗りましょう。塗る際は手のひら全体を使って、やさしく肌へとなじませます。最後に手のひらで顔を温めるようにハンドプレスをして、肌表面のベタつきがなくなったらスキンケアの完了です。

3.肌のハリ・弾力を維持するためのポイント3つ

肌のハリ・弾力を維持するためには、肌のハリを保つスキンケアに加えて、生活習慣の見直しや顔の筋力低下を抑えるストレッチも実践しましょう。肌表面の角質ケアを定期的に行うこともポイントです。

最後に、肌のハリ・弾力を維持するためのポイント3つを解説します。

3-1.規則正しい生活を送る

生活習慣の乱れやストレスは血行の悪化を招き、肌トラブルの発生やターンオーバーの遅れにつながります。肌のハリ・弾力を維持するためには肌の健康状態をよくすることが欠かせません。規則正しい生活を送りましょう。

規則正しい生活とは、下記のような生活です。
・栄養バランスのよい食事を1日3食摂る
・適度に運動をする
・夜更かしはせず、良質な睡眠を取る
・ストレスは溜め込まずに発散する

また、喫煙習慣がある方は喫煙を控えましょう。喫煙は体内のビタミンCを消費すると言われており、肌に悪影響を及ぼします。

規則正しい生活を送ることで血流がスムーズになり、肌トラブルやターンオーバーの遅れがない肌に近づきます。

3-2.表情筋を鍛える

表情筋を鍛えることで、顔の筋肉の弱化を防ぎ肌のハリを保ちやすくなります。喜怒哀楽の表情を普段からあまり表さない人は表情筋が衰えやすいため、意識的に表情筋を鍛えて対策しましょう。

表情筋を鍛える方法としては、簡単に取り組める「あいうえお体操」や「舌回し」が有効です。

・あいうえお体操
「あいうえお」の発声に合わせて口を大きく動かす体操です。目や頬の筋肉も意識して動かすことで表情筋をしっかりと鍛えられます。実際に声を出さなくても問題ありません。

・舌回し
口を閉じた状態で、頬を内側から押すように舌を回して動かします。右回り・左回りの両方で舌回しを行いましょう。何度も行うことで口の周りや舌の筋肉を鍛えられます。

3-3.定期的に角質ケアをする

ターンオーバーが遅れている肌の表面には古い角質が蓄積されています。古い角質は保湿力が低く化粧水や乳液が浸透しにくいため、定期的に角質ケアをしましょう。

家庭で行える角質ケアとしては、専用の洗顔料を使用する酵素洗顔やピーリングがあります。製品ごとに含まれる成分や肌への負担が異なるため、自分の肌に合った方法を選びましょう。

角質ケアの選択肢には、医療ハイフを受ける方法もあります。医療ハイフは、超音波の熱エネルギーを用いて皮膚の内部に働きかける「高密度焦点式超音波」のことです。医療ハイフは医療機関・クリニックで受けられます。

まとめ

肌のハリは、コラーゲンとエラスチンの減少や顔の筋肉の弱化、紫外線による肌組織へのダメージの蓄積、ターンオーバーの遅れなどが原因で失われると言われています。

肌のハリを保つには、化粧水と乳液の両方を正しく使うことがポイントです。また、規則正しい生活を送る、表情筋を鍛える、角質ケアをすることで、ハリの維持を期待できます。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

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