スキンケア

2023.09.12

乾燥対策はなぜ必要?肌の乾燥対策や見落としがちなポイントも紹介

空気の乾燥は肌から潤いを奪ってしまうため、日頃から正しいスキンケアをして乾燥対策をとることは大切です。スキンケア方法だけでなく、食生活や生活習慣を見直したり、紫外線を防いだりすることで効率よく乾燥対策ができます。

当記事では、乾燥対策をとる必要性をはじめ乾燥による肌トラブルについて詳しく解説します。スキンケア方法や紫外線対策、体の内側からも肌の調子を整え、乾燥対策がしたいという人はぜひご一読ください。

目次

1.乾燥対策はなぜ必要?

空気の乾燥は、以下のような影響を体に及ぼす可能性があります。

・ドライアイになる
・風邪/インフルエンザなど感染リスクが高まる
・体内の水分が奪われ脱水症状になる
・肌が乾燥する
・かゆみや炎症など肌トラブルが起きやすくなる

ここでは、乾燥と肌トラブルの関係を解説します。

1-1.乾燥による肌トラブルも

乾燥は、肌トラブルを引き起こす原因の1つです。表皮の最も外側にある「角層」は外部刺激から肌を守っていますが、潤いが不足すると細胞のきめが乱れてバリア機能が低下します。

バリア機能が低下した肌はホコリ・菌など外部からの刺激に弱くなり、肌荒れや湿疹、ニキビなどが生じやすくなります。また、潤いが不足するとツヤ・はりが少なくなり、シワやたるみ、パサつき、メイクのりの悪さにもつながるでしょう。

肌が乾燥する理由は、空気の乾燥だけではありません。乾燥肌を招く要因は以下も挙げられます。

・紫外線ダメージ

紫外線は肌に炎症を与え、角質層の潤いを保つ力を弱くします。水分が少ないと細胞間に隙間ができ、内部まで紫外線が侵入しやすくなるため、さらに乾燥が進むでしょう。

・誤ったスキンケア方法

普段のスキンケア方法が、肌の潤いに必要な油分を奪うことがあります。バリア機能には一定の皮脂が欠かせないため、落としすぎには注意が必要です。また洗顔時の強い摩擦も、バリア機能にダメージを与える要因になります。

・加齢

年齢とともに肌の水分量は下がっていきます。水分を保つ役割のある天然保湿因子やセラミドが減少するため、肌の潤いをキープしにくくなるでしょう。皮脂の分泌も少なくなり、足りない分をスキンローションで補う必要があります。

2.肌の乾燥対策の方法

乾燥肌の悩みを解決するには、ハンドクリームやボディークリームでケアするだけでなく、肌が乾燥する原因を防ぐことも重要です。具体的には紫外線を防いだり、スキンケア方法を見直したり、少しの心がけでできる方法があります。

ここでは、肌の乾燥を防ぐ4つの対処法を紹介します。

2-1.部屋の乾燥を防ぐ

部屋が乾燥していると肌表面の水分が奪われるため、湿度計をこまめにチェックし、湿度を50%以上に保つよう、必要に応じて加湿器で調整すると良いでしょう。

部屋の広さに合った加湿器なら、部屋全体を加湿できて快適に過ごせます。オフィスデスクやベッドサイドに卓上サイズを置くのもよいでしょう。アロマオイルを垂らせる加湿器もあり、香りを楽しみながら乾燥対策ができます。

加湿器以外にも、以下のような部屋の湿度を上げる方法があります。
・洗濯物を室内干しする
・お湯を張ったコップを置く
・濡れたタオルをかける
・ストーブなど燃焼で暖める暖房器具を使う
・観葉植物を置く

洗濯物やバスタオルなど濡れたものを干すと、徐々に水分が蒸発し部屋の湿度が保たれます。ただし部分的に加湿しすぎると、湿気で結露やカビが発生するおそれがあるため注意してください。

冬場はガスストーブや石油ストーブを使用すると、燃焼時に発生する水蒸気で部屋が適度に加湿されます。ただし火災に注意し、こまめな換気が必要です。

また、植物には夏を中心に葉から水分を蒸散する働きがあります。蒸散から得られる湿度は加湿器と比べるとわずかではありますが、観葉植物を置くことで湿度管理に気を配るようになり、乾燥対策への意識が高まるでしょう。

2-2.紫外線を防ぐ

帽子や日傘、日焼け止めで肌に与える紫外線ダメージを減らすことが大切です。紫外線は一年中降り注いでいるため、季節を問わず紫外線対策を行う必要があります。

日焼け止めには効果を表す数値があり、日常生活ではSPF20~30が適しています。 屋外で過ごす時間が長いならSPF30~50・PA++++以上がよいでしょう。乾燥により肌が敏感になっている場合は、肌に刺激となる成分の少ない商品を選んでください。保湿成分入りなら、紫外線を防ぎながら乾燥ケアも行えます。

2-3.スキンケア方法を見直す

乾燥の原因となるスキンケア方法は以下が挙げられます。
・洗顔を1日に何回も行う
・ゴシゴシとこすって顔を洗う
・洗浄力の強い洗顔料を使う
・パチパチと化粧水・乳液をたたき込む
・洗顔後すぐにスキンケアをしない

過度な洗顔は必要な皮脂膜まで落とし、肌の水分保持力が低下します。また、基礎化粧品をつける際に肌を強くこすったりたたいたりして刺激を与えるのもよくありません。

見直しが必要な人は、下記の注意点を意識してスキンケアをしましょう。

メイク落としはクリームやミルクタイプを選ぶ
クリームやミルククレンジングを使用すると、潤いを保ちながらメイクを落とせます。オイルタイプは油分を落とす力が強く、必要な皮脂も取り除くため、乾燥肌には向いていません。
低刺激の洗顔料で優しく洗顔する。
洗顔料は皮脂対策用のさっぱりタイプを避け、乾燥肌・敏感肌向けの商品を選びましょう。洗顔は、多くても朝と夜の2回までにして、たっぷりの泡で優しく洗います。
優しく丁寧なスキンケアを心がける
洗顔後は肌が乾燥しやすいため、すぐにスキンケアが必要です。こすらず、手のひらで包み込むように優しく化粧水・乳液をなじませます。乾燥が特に気になる場合は、ホットタオルで毛穴を開かせてからスキンケアをすると、肌になじみやすくなります。

乾燥肌の人は、低刺激タイプや保湿力を高める美容成分の入ったアイテムで手入れすることが大切です。

ただし品質がよくても成分が合わないことがあるため、トライアルセットで肌に合うか試すとよいでしょう。

2-4.食生活・生活習慣を見直す

潤った肌を保つには、健康的な食生活と生活習慣が欠かせません。必要な栄養素を含んだバランスのよい食事を心がけましょう。たんぱく質やビタミンB群、ビタミンA、ビタミンC、などは肌の調子を整える働きがあり、乾燥によるダメージの修復が期待できます。

以下は乾燥対策によい栄養素と摂取できる食べ物の例です。

栄養素働き多く含まれる食材
タンパク質皮膚の細胞をつくる卵、肉、大豆、乳製品など
ビタミンA肌の保湿力を高めるにんじん、ほうれん草、レバーなど
ビタミンB群
ビタミンE
亜鉛
ターンオーバーを整える【ビタミンB群】
納豆、マグロなど
【ビタミンE】
アーモンド、大豆、パプリカなど
【亜鉛】
牡蠣、カニなど
ビタミンCコラーゲンの生成ブロッコリー・キウイ・イチゴなど

また、生活習慣を見直してよい睡眠を取りましょう。十分な睡眠時間は新陳代謝を高め、皮膚の細胞を新しくするターンオーバー周期を整えます。入浴は就寝1~2時間前までに済ませ、就寝前にはテレビやスマホの閲覧を避けるなど、よりよい睡眠への環境づくりも大切です。

3.肌の乾燥対策で見落としがちなポイント

乾燥対策で見落としやすいのが、空調による乾燥です。冷房は室内の水分を外に出して部屋を冷やすため、部屋の乾燥を引き起こします。ジメジメと暑い時期は室内の乾燥に気が付きにくく、意識して対策を取る必要があるでしょう。

冬の場合は、エアコンで室温を上げると空気はより多くの水分を含むことが可能である一方、加湿機能がないと全体の水分量は上がりません。飽和水蒸気量が多いのに実際の水分量が少ないと、相対湿度が下がり肌から水分が奪われやすい環境になります。エアコンで部屋を暖める際は必ず加湿も行い、乾燥を予防しましょう。

また、入浴時も乾燥に陥りやすい場面です。熱いお湯は皮脂や保湿成分を流してしまいます。熱いお風呂に長時間浸ったり熱いお湯で顔を洗ったりすると、肌の乾燥を招くため注意が必要です。保湿成分配合の入浴剤や入浴後のボディケアで体全体を保湿するとよいでしょう。

まとめ

空気の乾燥はドライアイや肌の乾燥、脱水症状など、体にさまざまな影響を及ぼす可能性があるため、肌トラブルを防ぐ上でも乾燥対策は欠かせません。部屋の湿度を保つことや、日焼け止めで紫外線ダメージを減らすことも大切です。

また、肌にダメージを与えるスキンケア方法は控え、食生活・生活習慣を見直すなど体の内側からも肌へのアプローチができます。

この記事を監修したドクター
CLINICA BellaForma

院長 佐藤 英明 先生

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